化け物の俺は彼女たちと人間になりたい   作:ゼルクニル

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皆さんはバンドリの映画見ましたか?

もう凄い事になりましたよ…色々と。いつか映画の話を小説で書いてみたいです

そんなこんなで始まります


第15話 百の(こう)より一の(こう)

香澄とおたえはあの後すぐに行ってしまった

 

 

「本当にあれで良かったんですか?」

 

「何かいけないのか?」

 

「ちょっとはなんか考えるべきだったんじゃないか、ってことだ」

 

「そうですよ零さん」

 

まぁ普通はそう思うよな

 

「良かったさ、ちゃんと理由もあるぞ」

 

「理由、ですか?」

 

「話を聞いて欲しい時には時に無理矢理でも聞いてもらうんだ。そうすれば人は必ず聞いてくれる。そういう生き物なんだよ人間ってやつは」

 

 

彼女たちは良い意味でも悪い意味でも優しさがある。しかし、時に優しさが行動にブレーキを掛けてしまい、いつか後悔することがあるのは俺が一番分かっていた、だから後悔させないように成長させないとな

 

 

「理屈は分かるけど…それでまた揉めたらどうするんだよ?」

 

「有紗、りみ、沙綾」

 

「何ですか?」 「何だよ?」

 

 

もし俺の出来る事があるとすれば、それは彼女たちに俺のようにならないように導くことだ。

 

 

「ぶつからなきゃ伝わらない事だってあるんだ、もしもそれでも崩れるのならそれだけだったという事だ」

 

「俺は今までいろんな奴を見てきたが、俺は皆を見て思った。皆なら大きな事を成し遂げるってな、だから俺は今一番良くなる可能性がある方法を押した。俺はみんなにこれで終わってほしく無い。これが理由と言う名の俺の我儘だ。もしこれで揉めたなら俺が何とかする。」

 

「「「……」」」

 

「どうした?急に黙って」

 

 

何か変な事言ったか?まぁ今までも変なこと言ってるけどな…

 

 

「零さんって大人ですよね」

 

「何でだ?」

 

「何というか…言葉に重みがあるっていうか…見た目よりもっと老けた事言うなって思った」

 

「老けた事で悪かったな。経験が濃いと神経が老けてくるんだ、あともっとって何だよせめて渋いって言えよ」

 

 

まだこの話をするには早かったか?まぁ言って損は無いだろうけどな

 

 

「分かる気がする」

 

「ん?分かるのか?自分で言っといてなんだが、結構難しい話だった気がするんだが」

 

「まぁ……沙綾はそうだよな……」

 

「そういえば…そうだったね」

 

「んん?何だ?どういうことだ?」

 

「それは……「ただいま~!!」

 

 

タイミングが悪いが……まぁ後で聞くとしよう

 

 

「戻ってきたな香澄、おたえは?」

 

「もうすぐ来ます!」

 

「よし、それじゃあスタジオに集まろう」

 

「はい!」

 

 

まずは今ある問題を解決しないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで全員揃ったみたいだな」

 

 

思った通り、2人なら全員連れて戻ってくると思ったからな。コレが一番の解決法の第一歩だ

 

 

「無理矢理連れてこられたんだけど?」

 

「しょうがないだろ…だってこうでもしないと皆話聞かないだろ?まぁ……怒るのも分からなくは無いが」

 

「だからってそんな無理矢理じゃなくたって…」

 

「それじゃあ俺はロビーにいるから、香澄。決まったら報告してくれ」

 

「分かりました!」

 

 

まあ予想道理の結果にはなったな、後は香澄に任せてみよう。……決して丸投げでは無いからなっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「零さん!!」

 

 

ロビーでの仕事中、バンドの演奏が聞こえてきたが。良い感じに終わったか?

 

 

「何だ?良い感じに決まったか?」

 

「はいっ!」

 

「それじゃあまりなさん呼んでくるから、ちょい待ってて」

 

 

やはり今後のイベントの決めごとは彼女たちに任せておこう

 

 

 

「『笑顔のおすそ分け』……か。良い感じにまとまったな」

 

「うん!良いコンセプトだと思う!」

 

 

やはり彼女たちに任せて正解だっただろう?にしてもこんなすぐにまとまるなんて嬉しい誤算だ。最悪集まらなかったらどうしようかと思っていたからな……まぁその時はその時で頭下げるなり何なりとできたかもしれないがな……

 

 

(もし…もしもこの世の人間が彼女たちみたいだったら…あんな事にはならなかった…かもな)

 

 

ありもしない考え、叶いもしない望み、いつもなら考えない事を今の俺は考えていた

 

 

「いやあ、いいねえ。キミのアドバイスがきいたってよ?やったね?」

 

「そうですか?…まぁこのくらいなら任せてください」

 

「零さん、得意げ!」

 

「私たちも、イベントに向けて準備していかないとね!」

 

「はいっ!」

 

「問題は、最後の1曲で……」

 

「「最後の1曲?」」

 

「音楽を楽しむ気持ちはみんな同じなんだって、お客さんに伝えられるような曲を最後にやりたいんですけど…」

 

「どのバンドの曲もいいから、なかなか決められないんです……」

 

「ふーむ……」

 

 

 

「……そんなに深く考えるのか?」

 

「ええ?」

 

「もしかして!零くん私と一緒のこと考えてない?」

 

「多分そうです」

 

「え?ええ?どういうことですか?」

 

「香澄、コレも簡単な話だぞ?」

 

「なるほど!」

 

「曲がないなら……」

 

「作ればいいんだっ!!!!」「作れば良いんじゃないか?」

 

「そうっ!!!!……て言っても、私たちがやるわけじゃないから……」

 

「大分めちゃくちゃな話だけどな……」

 

「めちゃくちゃじゃないですよっ!一緒に曲を作ればもっともーっと気持ちを1つにできますって!」

 

「そうか。なら困ったら俺を頼れ、いいな?」

 

「わかりましたっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし……やること多いな」

 

 

俺の仕事はまりなさんの仕事でもあるが、基本は1人で行う。出来る事は1人でする主義だからな。基本はロビーで、たまにスタジオで仕事する。まぁ……部屋が変わると気分も変わるからな

 

 

 

「零さん、仕事はかどってますか?」

 

「んん?沙綾か、まあまあだな」

 

「そうですか?」

 

「ああ、目が焼けるぐらい頑張ってるからな!」

 

「お疲れ様ですね……」

 

「ほんと疲れるよ、座っての作業は苦手でな……」

 

「具体的に零さんの仕事って何ですか?」

 

「そうだな~。今はイベント時のドリンクやスイーツについての資料作成とポスター作成についての資料作成と、チラシの資料作成とTシャツの資料作成だな!」

 

「資料ばっかりですね……というか作成はみんながするんじゃないんですか?」

 

「作成は任せてるけど、こっちはこっちで資料を作って保管しておく必要があるんだよ。今後のイベントのためにもな。要はみんなが雑務をしなくていいようにするのが俺の今の仕事だな」

 

 

 

ぶっちゃけ写真撮ってレシピとか作り方とか残しておけばいい気もするがな……

 

 

 

「……なあ沙綾」

 

「なんですか?」

 

「この前の話……聞いても良いか?」

 

「この前の話?」

 

「この前言いかけていた話だ……聞かせて貰っても良いか?」

 

「……いいですよ」

 

 

そういうと沙綾は俺の隣に座って語り始めた……

 

 

「私……中学の時にバンドのドラム担当として活動していたんです…でもライブの日にお母さんが倒れてしまって……それでライブに出られなくなっちゃって……。メンバーに気を遣わせたくなくって…私はバンドから抜けて、病弱なお母さんの手伝いをするようになったんです」

 

「……」(沙綾も辛い過去を背負ってたんだな)

 

「でも……私はバンドを諦められなくって……香澄やみんなに背中を押されて…またこうしてドラムが出来るんようになったんです」

 

「……そうか」

(支えてくれる仲間……家族…………)

 

「家族……か」

 

「零さん?」

 

「いや、何でもない。今日はありがとな沙綾」

 

「お礼を言われるようなことはしてませんよ?」

 

「そんなことはないぞ?むしろお礼をしたいくらいだ」

(また色々教えてくれたからな)

 

「ええっ!?そんなのいりませんよ///」

 

「じゃあ何か頼み事とかないか?」

 

「頼み事……ですか?///」

(無い事は…無いんだけど///)

 

「ああ、今できることでも良いぞ?」

(今なら…まぁ運搬以外なら体力的に一通り出来るな)

 

「じゃあ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ……沙綾」

 

「なん…ですか///」

 

「確かに頼みは何でも聞くとは言ったが……こんなことで良いのか?」

 

「十分過ぎます///」

 

「……そうか」

 

 

何でも良いというのは言葉通りの意味だった、だからどんなことを言われてもいいようにしたんだが……予想外だったな。まさか……

 

 

 

 

「前みたいに頭撫でるだけでいいなんてな……」

 

「///」

 

しかも満足そうだが…そんなに良いことなのか?頭撫でるのって、慰めるための行動じゃないのか?まだ分からないことしかないな……

 

「なあ沙綾」

 

「なん……ですか///」

 

「座っても良いか?立ってるの疲れちまった」

 

「え?ああ、はいっ!どうぞ」

 

 

撫でるのはいいんだがさすがに立ちっぱは辛い

 

 

「ふぅ…どうした?座ったらどうだ?」

 

「いいんですか?」

 

「確認する必要ないぞ?」

 

「……じゃあ」

 

 

なんで確認する必要があるんだ?……え?ちょっ、そこに座るのか!?

 

 

「沙綾?そこは椅子じゃない。俺の膝の上だ」

 

「でもいいって言ったじゃないですか」

 

(……ここであれこれ言っても離れないだろうな)

 

「……まぁそれでいいんならいいや」

 

 

 

膝の上に座ったと思ったら今度は俺の体にもたれかかってきた。疲れてるのかと思ったが……頭をこちらに寄せてきた。続けろと言うことなのか?まあやってみるか……

 

 

「…これでいいのか?」

 

「は、はい……///」

 

 

本当にこれでいいのか!?また声小っさくなったけど……やはり疲れているのか?ならひと休みして貰おう

 

「ちょっと失礼」

 

少し遠いから抱き寄せてみた

 

「れ、零さん!?」

 

「何だ?コレの方が落ち着くんじゃないかと思ったんだが」

 

「お、落ち着きますけど///」

(どうしよう…凄くいい///)

 

「だったらこれでいいだろ?落ち着くんならゆっくりしたらどうだ」

 

「じ、じゃあ……お言葉に甘えて……///」

(ずっとこのままでいたい///)

 

 

時間の許す限り俺は沙綾の頭をなで続けた。これでお礼出来たのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

スタジオの時計を見るとそろそろ日が暮れる時間だ

 

「そろそろ帰ろうか……沙綾?」

 

「すぅ……すぅ……」

 

「……この状況でよく寝られるな」

(まぁ寝れるって事は休んでるって証拠か……)

 

「動けないな。まぁ起きるまで待つか」

 

(人が俺にもたれて寝ている……こんな状況今までなかったな……)

 

俺にもたれる物と言ったら……少なくとも平和とはほど遠い物だ。今の状況は…自分が変わったという証拠なんだろうか

 

ガチャ 

「零くんいつま……で……」

 

時間を大幅に過ぎたからか…まりなさんが来てしまった。そして凄い目でこちらを見ている……まぁ変な状況だよな

 

「……どうも。動けない自分です」

 

「……何したの?」

 

「何って…望みを聞いただけなんですけど…」

 

「望み?」

 

「頭撫でてほしいって頼まれたんでしたんですけど……」

 

「……なるほど……そういうことか~」

 

何故笑ってるんだ?可笑しい事したか?というかそういうってどういう事?

 

「あの……勝手に理解されても困ります」

 

「零くん!君はこれからもっと困ったことになるかもね!」

 

「ええっ!?どういうことですか!?」

 

「それは教えられません!」

(君の自覚のない優しさが彼女たちをそうするんだろうね……)

 

「そんな~」

 

(君は沢山失ったけど…今なら取り戻せる)

 

「教えちゃったら意味がないからね〜」

 

(君には人としての幸せを知ってほしい)

 

「……でも助言するとしたら」

 

「したら?」

 

 

 

「君は自分が正しいと思うことをしてみると良いかもね」

 

(彼女たちと…今まで出来なかった事を楽しんで欲しい)

 




何か最近になってこういう色恋の話をついつい書きたい衝動に駆られるんですけど時間かかるんですよね……休みが欲しい!!

もう少しで第2章が始まるようにしますので、気長にお待ち頂けると幸いです(^_^;)

【改めて】次回のシリアスは?

  • afterglow
  • ハローハッピーワールド
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