最初の最終話なので張り切ったら文字数が……なるべく減らしましたがやはり多くなってしまいました、申し訳ありません!!
それではどうぞ
「いよいよ本番か~……ここまであっという間だったね」
「そうですね」
「準備できてる?」
「なんとか……」
「昨日はちゃんと休めたんだよね?」
「なんで疑ってるんですか。休みましたよ」
「そうみたいだね~顔色も良くなったみたいだし」
昨日は休みを貰って体を休めていた。まぁ大して変わらなかったがな……
「何も起らないと良いんですけどね……」
そう言った途端にみんなが慌て始めた……やっぱりそうなるのか
「『何も起らず』は無理かもしれないね~……私たちもみんなのサポートしていかないと!」
「そうですね」
今日は一段と忙しくなりそうだ……
“ステージ側”
「零さん!!」
「紗夜か、どうした?」
「実は……」
「何?タイムテーブルの変更?」
「そうなんです……」
「……具体的にはどう変わった?」
「afterglowとパスパレの出番を逆にしただけです」
「そうか。なら問題ないな……だがどうしてそうなった?」
「千聖さんがお仕事の都合で遅れてくるそうなんです」
「そうか……分かった。俺は変更点も含めて準備を進めるから、リハーサルを終わらせたら楽屋で待機。みんなにも伝えておいてくれ」
「分かりました」
「仕事の問題。遅れてきたときの用意をしておかないとな……」
その後は順調に事は進んだ。お客の入場と証明の調整。時間との勝負はやはりきついな……
「はぁ」
「零くん!準備できた?」
「なんとか……」
「じゃあみんなを呼んできて!」
「分かりました」
さあ、開演だ!
「やっぱり凄いな……」
改めて演奏を聞くとそう思う。お客もみんなも演奏を楽しんでいるようだ
「ポピパの次にafterglow……順番もよく考えてある」
企画とタイムテーブルは全部みんなに任せていたからちょっと不安だったがいらない心配だったな……
「このまま良い流れに乗ってくれると良いんだが」
だが現実は甘くなかった……
「あと10分…このままだと時間が…」
「どうしましょう……」
「大変です!千聖さんのお仕事がまだ終わらないって連絡が!」
「何!?」
「「「「「ええっ!?」」」」」
最悪の事態が起きてしまった!!千聖抜きで演奏は出来ない……どうすれば!?
「零さん……」
「どうしたら良いですか!?」
「零、どうにか出来ない?
「…みんな、俺だって万能じゃない。コレばっかりは…」
(策がないわけじゃない……だかこれだけは……)
そう。俺はこうなる事態も考えて準備していた…だがこの状態ではその策も意味をなさない……失態だっ!!
「零くん!」
「まりなさん…」
「零くん!こうなったら最後の手段だよっ!!」
「……え?」
「「「「「最後の手段?」」」」」
最後の手段……って!!まさか!?
「本気ですかっ!?」
「本気だよっ!それしか無いよ!!」
「ですが!!」
「大丈夫だよ!責任は全部私が背負うから!」
……だがこれ以外に良い手段は無い!!
「ああーもう!!分かりましたよ!!準備は!?」
「楽屋にあるよ!」
「時間は!?」
「15分!!」
「了解!!」
「黒服の人!!」
『はい』
「最終手段だ!準備してくれ!」
『承知いたしました』
「こうなったらやれるだけやってやる!!」
ステージの裏で、俺はそう叫び、楽屋に行った……
“ステージ側”
「よしっ!これで問題解決っと!」
「まりなさん…さっきのはどういうことですか?」
「黒服さんを連れて行きましたけど……」
「何が始まるんだ?」
「あんな零さん……初めて見た」
「最終手段?ってなんですか?」
「ふふ~ん。最終手段ってのはね~」
「準備できました」
「おっ!良い感じだね~」
「「「「零さ……!?」」」」
「何だよ。なんだよその顔は」
イベントのTシャツに青のジーンズに着替えた零さんがそこに居た
「え?零さん……だよね?」
「それ以外誰に見える?」
「なんでTシャツ着てるの?」
「何でって……着替える必要があったからな」
私たちはまだ理解できていない……これから何が始まるのだろう。そう考えているとすぐに答えがでた
『零様、準備が整いました』
「はぁ……」ガタッ
「「「「!?」」」」
彼が取り出したのはギター……まさか!?
「じゃあやりますか」
「え?……ええっ!?」
「零さん!?どういうことですか!?」
「いーから黙って見てろ!」
そう言うと彼は黒服の人と一緒にステージへと向かっていった
“零サイド”
マジでやるのか……お客も同意してくれたみたいだし。お客は神様とよく言ったもんだな……
「どうも。ここのスタッフです。聞いてください……【VS】!」
まずはこれで様子見だな……ギターは練習はしてたが人に聞かせられるような物か分からない以上、人前で演奏しない方が良いと思っていたんだが……意外と反応いいな!
予想を超える歓声の中で、俺は演奏を辞めない。この興奮に身を任せるっ!!
「次、曇天!」
タイトルを言うと、黒服さんはすぐに合わせせてくれた……さすがの一言だな。
「珈琲屋によって、一休み決めたら
帰れない 帰らない」
歌……これが彼女たちの輝きの元となるんだな…
確かに楽しい!!初めての感覚だ!
みんな楽しそうに出来るわけだ!!
そろそろ終わるな……最後は溜めるに溜めて……魂を解き放つように!!
「の~で!僕も、弱虫ぶら下げて~空をあお~ぐ~」
歌い、ギターを奏でる。これが演奏という物か!
「どう?彼の演奏は」
「すっごく楽しそうです!」
「あんなに上手かったんだ……」
「流石ね…」
「まるで別人ですね」
「聞いててとっても楽しいわ!」
「そうだよね~。私もあんな零くん初めて見たよ」
(とっても楽しそう……少しずつ変わってるね)
「……次で最後です!【KNOW KNOW KNOW】」
音を響かせ、大きく動き、マイクを握りしめて歌う!!奏でる!!
最後……今持てる全てを込めるっ!!
「Yes,I know good time is now!」
演奏が終わり……疲れが押し寄せる、だが辛くない。むしろ良い気分だ。
そして歓声が響き渡る……
「ありがとうございました!」
任務完了だな!!……良い気分だ
「あ~疲れた!」
「お疲れ様、零くん!」
「ホントですよ……みんなどうした?」
「あなたギター弾けたの!?」
「やっと来たか千聖!弾けるぞ?」
「何で教えてくれなかったんですか!?」
「香澄の言うとおりですよ!何でですか!?」
「だって聞かなかったじゃん。それに素人だし」
「素人!?嘘言わないで」
「嘘!?蘭もそんなこと言うのか!?」
「だって素人があんな演奏できるわけ無いじゃん」
「そらなぁ…これくらい出来ないとRoseliaのマネージャーなんて出来ないだろ?」
「「「「「マネージャー!?」」」」」
「ええっ!?知らなかったのか!?というかRoseliaは誰もそのこと言ってないのか!?」
「「「「そういえば……」」」」
「何じゃそら……」
「みんな!!ライブまだ終わってないよ!!!」
「そういやそうだった!!パスパレ!準備は!?」
「バッチリです!」
「じゃあ行ってこい!」
「「「「「はいっ!」」」」」
こんな感じで最後までライブは進んだ……
「最後か……」
遂に演奏も最後、曲……完成したのか?
「零さ~ん!」
「おう香澄、他のメンツも来たな。曲は完成したか?」
「ええ。完璧よ」
「そうか。じゃあ最後、楽しめよ」
こうして、イベントは大成功に終わった……
「終わりましたね」
「そうだね~どう?演奏した気分は」
「……初めての感覚でした」
「そっか!それは良かった~!一歩前進だね」
「そうですね……少し外に行きます」
「分かったよ。何かあったら呼びに行くね」
「はい……」
「外の椅子はガラガラだな」
(まずい、座った途端今までの疲労が今になってきた…少し…休も…う)
そこで俺は意識を手放した……
“ロビー”
「まりなさん!!お疲れ様でしたっ!!いろいろサポートしてくださって、ありがとうございます!」
「いやいや、私は何もしてないよ。ほぼ全部零くんがやってくれたことだよ」
「そういえば……零さんはどちらへ?」
「零くんなら外に……あれ?」
「零……寝てません?」
「ホントだね~起きるまで待ってようか」
「そうですね」
「「お疲れ様です」」
「沙綾ちゃん、紗夜ちゃん。お疲れ様!」
「無事にイベントが終わりましたね」
「……零くんのおかげだね」
「ずっと無理してたみたいですけどね……」
「そうですね……資料作成はそこまで大変なんですか?」
「資料作成?どういうことですか?」
「!?、皆さん……聞いてたんですか?」
「むしろ聞こえないと思ったの?」
「……そうだよね」
「沙綾、何の話だ?」
「二人とも、何か隠してない?」
「そ、そんなことは……」
「嘘ね」
「ええっと~その~」
「みんな落ち着いて!私が説明するから……」
「んん~っ!!ん?寝てたのか……戻んねえとな」
「零くん!起きた?」
「まりなさん……」
「みんな待ってるよ?」
「あ!?そうでした!!」
「みんな!お疲れ様……なんだ?どうしたみんな」
「あの……」
「ん?」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
「ええっ!?なんだ!?何がだ!?」
「私たちのために頑張ってくださったことです!」
「……何の話だ?」
「資料作成。ありがと、零」
「なっ!!ばらしたのか!?あれだけ言うなって言っておいたのに!!」
「「すみません……」」
「どっちだ?どっちが言ったんだ?」
「私だよ」
「まりなさん!?なんで!?」
「君は隠してばっかりだからね~。それに、休めって言ったのに休まなかった事へのお仕置きだね」
「……むごい」
「でも感謝して貰ったからよかったでしょ?」
「……まぁ、そうですね」
「零さん!」
「何だ?香澄」
「ありがとうございました!悩んでいた時に、共通点を見つけてみてってアドバイスのおかげでこんな風に、みんないい演奏が出来たんです!」
「それに……あたしたちも楽しませて貰ったしね」
「零くん、やったじゃん!オーナーもすごく喜んでくれてたよ。第二弾もよろしくー!だって」
「ええ~?」
「そうだ!さっそく次のイベントの内容考えようよ!」
「気がはえーよ!」
そして打ち上げだ。
「せーの……」
「「「「かんぱーい!!!」」」」
(一気に盛り上がったな……いい雰囲気だ)
(皆がそれぞれの話で盛り上がる、自分の声も聞こえないくらいにな……この空気を保っていかないとな)
「いいねいいね~、なんかせーしゅんって感じがするなぁ」
「せーしゅん?何ですかそれ」
「学校生活のことだよ」
「学校生活……」
「零さん、学校行きたいんですか?」
「え?……まぁ……ちょっと行きたくなったな!」
「どちらの学校へ行かれるのですか?」
「まだ決まってないんだけどな」
「何々?零くん学校行くの!?だったらうちに来てよ!」
「それは流石に無理じゃないか?」
「ええ~いいじゃん!零くんが来てくれたら絶対るんっ♪てくるから!」
「そういう問題じゃない!ああ~もう!!どっかに良いとこ無いのか?」
「そんなこと言われても……」
「私たちはまだ高校生だしな~大学までは知らないな~」
「え?大学?大学行けるのか?」
「えっ?行けるんじゃないですか?」
「まりなさん、俺は大学に行けるんですか?」
「無理だよ」
「そうですよね~」
「ええっ!?何でですか!?」
「そうですよ!零さんなら大学くらい……」
「だって飛び級になるもんな!」
急に静まりかえった……
「「「「「「え?」」」」」」
「え?」
「何で飛び級になるの?」
「ええっ?なるだろ?ですよね?」
「え?零くんはそうだよ?」
「ほら」
「え?」
何でそんなことを……ん?待てよ……まさかっ!!??
「お、お前ら……」
「「「何ですか?」」」
「俺……いくつだと思う?」
「「「「「ええっと~」」」」」
「19かな」
「まぁ…そのくらいかな?」
「ええっ!?20歳でしょ!」
「23じゃあ……」
……やはりそうだったか。もう仕方が無いことだがな…
「俺は20代ではない。俺はまだ16だ」
「「「「「え?ええええ!?」」」」」
「じゃあ……高校生じゃないですか!!」
「年齢的にはそうなるな」
「じゃあ零は年下?信じられないわ」
「だろうな。よく言われる」
「でもあんたが同い年だなんて思えない!」
「思えなくてもそうなんだ」
ここまで驚かれたのは初めてなのかもしれないな
空気を変えるため、俺たちは外に出た。すっかり日が暮れたな……
暗い中で、俺は口を開いた
「俺は事情があって、高校に入学できなかったんだ」
「そうなんですか……」
「だから紗夜に学校のことを聞いたんだが……」
「女子学園だった、ということですね?」
「そうだ。まぁ…今になって入学できるとこなんて無いよな……」
「ごめん、零」
「なんで蘭が謝るんだよ」
「だって……結構悩んでたんでしょ?」
「まぁ……それはそうなんだが」
「なんとかなるんじゃないのか?」
「巴の言うとおりですよ!探せばきっと……」
「無理だ」
「何でですか!?」
「ここら一帯の高校を調べた、今から入学できるところは無かったんだ」
「じゃあ……れーくんは学校に行けないの?」
「まぁ……行けないことはないがな」
「どういうことですか?」
「行こうと思えば行けるところはある」
「じゃあそこに!」
「ただし、そこに行こうと思うと、少なくとも俺はここに戻ってこない」
「「「「「!?」」」」」
「県外だからな……まぁ行く気は無いが」
「でもそれじゃあ」
「俺は、入学を諦めるか・ここを去るかのどちらかになるな」
「そんな……」
「こんなのって……」
「まぁ……思い通りに行かないのが現実だ」
それはどこに行っても一緒だ……
「こんなのひどいよっ!!」
「香澄……」
「だって零さんは悪いことしてないじゃん!なのに……」
「そうだよ……」
……分からない
「……なんで」
「零さん?」
「何でそこまで心配してくれるんだ?」
「「「「えっ?」」」」
今まで良くしてくれた……それは嬉しかった。でも前から思ってた、なんでここまで親しげにしてくれるんだ?なんで?何でだ??
「分かんねぇ…何でだ?」
「なんで……ってなんですか?」
「え?」
「助けてくれたから助けたいんです!」
「そうですよ!私たちを助けてくれたじゃないですか!」
「みんなが零さんを支えたいと思ってるんですよ?」
「そうよ!私は零を笑顔にしたいの!」
「私たちも、あなたに日頃からお世話になっているお礼をしたいわ」
「みんな……」
今日は初めてのことばかりだな。だが……
「気持ちは嬉しい、ありがとう」
「そんな……お礼を言われることは」
「……なぁみんな」
「「「「なんですか?」」」」
「みんなはさ、心の底から笑えるか?」
「ど、どういうことですか?」
俺は皆に背を向けて言う
「俺はな……人の幸せってのが分からない」
「「「「えっ」」」」
「あまり深くは言えないが。今まで笑えるような生き方をしてこなかった」
「「「「「「「「……」」」」」」」」
「それが卑屈になってる理由だ」
ここまでいうことは無いが、今は言うときだから言った
「だったら!私たちが教えますっ!」
「……ホントか?」
「「「はいっ!」」」「「「ええ」」」
「……そうか」
ほんと、変わってるな……
「でも…これじゃ問題解決してないよね」
「そうなんだよな~」
「ああ~それなんだが……」
「どうするんですか?」
「諦める!!」
「「「「「「ええっ!?」」」」」
「いいんですか!?」
「ああ」
「なんで!?」
「ここを離れるという選択肢がなくなったからだ」
「それは……嬉しいですけど」
「まぁ……高校行かないだけだし!死ぬわけじゃないしな!!」
「そう……ですか」
「まぁ……それで納得するんならいいんじゃねぇか?」
「そんな……」
「まぁ残念だけど~しょうが無い!コレが現実!以上!!」
「零くん……」
「そういうことで!まりなさん。今後ともよろしくお願いします」
「……うん!頑張っていこうね!」
(零くん……辛くないように見せてるんだね……)
「こんなこと……」
「どうにかならないのかな?」
「こればっかりは……」
「「「「……」」」」」
皆がどうにかならないか……そう思った時
『ちょっといいですか?』
「「「「「「「?」」」」」」」
「誰ですか?」
「ああ!!」
「どうした?つぐみ」
「この人、学校の校長先生ですよ!!」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」」
「ええ~と?つまり羽丘女子学園の学校長。それで?どうしました?」
『君、16歳何だよね?』
「ええ?はい」
「君、うちの学校に特別入学しないか?」
「え!?」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」
『実は、うちの学校もそろそろ男女共学化しないかという話がまとまりつつ合ってね。でも試験的に入学させられる子供はこのご時世少ないんだよ。』
「つまり……共学化の試しに入学してほしい?という事ですか?」
『まぁそういうことだね』
「でも、いいんですか?そんな簡単に決めてしまって」
『君は噂になっているよ?うちの生徒を何度か助けているって。だったら問題あるまい』
「でしたら、よろしくお願いします」
『よろしく、ええっと』
「自分、神鷹 零です」
『では零くん、詳しくは後日伝える。ではまた』スタスタ
「ええっと……進学先……」
「「「「決まった?」」」」
「……マジでか!?」
「よ、よかったね」
「こんな……あっさり……ええ?」
(((((喜びたいけど……)))))
((((((喜びにくい……))))))
こうして…俺は高校生になった……全然実感わかねぇ!!
いかがだったでしょうか。
ぐずぐずで第1章終了です!
演奏の所を書くのは難しいですね……かなり駄文になってしまったかも……コツなどがありましたら、コメントで教えてください
次回から第二章学校編です。皆様の意見を元に作らせて頂きます!!
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【改めて】次回のシリアスは?
-
afterglow
-
ハローハッピーワールド