ようやく学生になり、マネージャー(コーチ)になった
まぁ昨日なったばかりなんだがな。これがせーしゅん?なのか?
「まぁ、今までの生活に比べれば…大分平和になったからいいか」
家の中でくつろぐ。この人から見れば何気ない時間さえもが実に有意義な時間であると思える…
椅子に座り、ハンガーに掛けた制服を眺める
(死臭も銃声も無い生活…ここまで良いものだったのか)
学校は?だと?今日は休日だ。
学生生活2日目で休みってどうなんだ?普通転入して一週間たった時点で今の状態になるのが理想的だと思っていたのだが休みとは…
「…なんか食うか。」
「では早速作ろうか」
気合い入れて棚を開けるが…問題が発生した
「……食パン無いんだった」
「いや待てよ…沙綾の家パン屋だよな?」
「……行くか。商店街」
――――――――――――――――――――――――――
“商店街”
「やっぱりこういう所が近いと便利だな」
前に比べると、やはり賑わってる。というか、こんなに人いたのか…これだけの人が前の一件に協力してくれてたのか?皆優しい人々なのだな…
前と同じ道を進むと、やまぶきベーカリーの看板を見つけた。この店だな
「こんちちは」ガチャ
「いらっしゃ、おお!零くん!いらっしゃい」
「親父さん!こんにちは」
前の一件のあと精神的に安定した事は沙綾から聞いていたが……問題なさそうだな
「ちょっと待っててくれ。純!紗南!来てくれ!」
少し待つと2人の足音が近づいてきた、足音で分かる、元気そうだな
「「どうしたの?お父さん」」
「お客さんだよ」
「誰?ああっ!零兄!」
「零お兄ちゃん!」
「おう!2人とも元気そうだな!」
「「うん!」」
(元気で…笑ってる…本当に良かった…)
無邪気に笑っている2人。そんな2人を見て俺は、嬉しくも羨ましいという複雑な気分だった
「それで?今日はどうしたんだ?」
「そうでした。食パン買いに来たんでした」
「食パンか~」
「売り切れですか?」
「いや、今から焼けばあるんだが…」
「じゃあお願いしてもいいですか?」
「結構時間が掛かるぞ?」
「構いません。お願いします」
「分かった。じゃあ2人と時間潰しててくれ」
そう言って親父さんと入れ替わりで2人が来た
「2人とも、あの後大丈夫だったか?」
「うん!零兄のおかげだよ!」
「それは良かった」
あの一件の後、2人は一時的にだが警察に保護されていたそうだが……はっきり言って警察は当てになるのか不安だからな…だってそうだろ?ストーカーといい万引き犯といい、前の一件もそう、犯罪率が高い。どいつもこいつも刃物を所持している。
スタンガンまでもだ、法治国家で一般人が簡単に入手できるはずが無い。一体どこから入手しているのか…
俺にとって警察の信用はニュースより低いのだ…
「……そういえば沙綾は?」
「姉ちゃんならもうすぐ帰ってくると思う」
「どこに行ってるんだ?」
「お母さんのお見舞いだよ」
「っ!……ごめんな」
「何で零兄が謝るんだよ!」
「そうだよ」
「こういう事を聞いた俺が悪いからだ」
「俺たちは気にしてないから!」
「そうか?」
「「うん!」」
そういえばそうだった。沙綾の母親は病弱だと言っていたことを今になって思い出した……今後は発言に気をつけなければな
「でも零兄のおかげだよ!」
「何がだ?」
「最近お姉ちゃんが元気になったの!」
「元気に?いつも元気じゃないのか?」
「そうじゃないんだよ。何か様子が違うんだよ」
「様子が?具体的には?」
「最近独り言が多くなった!」
「どんな?」
「何か分かんないけど…零お兄ちゃんの名前を呼んでるのを見たよ」
「俺の名前を?」
「あと、この前姉ちゃんが自分で自分の頭撫でてた!」
「ええ?大丈夫なのかそれ」
「分かんない!」
(大丈夫なのだろうか…また何か抱えてるんじゃないだろうな……)
そんな心配をしていると……
「ただいま~」
沙綾が帰ってきたようだ
「おかえり!姉ちゃん!」
「おかえり!お姉ちゃん!」
「おかえり、沙綾」
「うん、ただいま~」
え?スルーした?そんなに違和感なく溶け込んでたか?混ざってみたら意外とばれないんだな!
「ってええ!?零さん!?」
「気づいてなかったのか?」
「全然気づかなかった……」
「そんなことあるんだな…」
「あら?沙綾。この方は?」
「あ!お母さん!」
「おかえりなさい!」
「ただいま。純、紗南」
そうか…この人が沙綾の母親なんだな。そう思うと、どことなく似てるな…雰囲気とか
「お母さん!この人だよ」
「あら、そうだったの?」
「そうだよ!零兄だよ!」
「あの…」
「はい、何でしょう」
「沙綾の母親…ですか?」
「ええ、山吹千紘です。あなたが零さんですね?」
「そうですけど…」
「純と紗南を救って頂いた事、そして沙綾を支えて頂いた事。本当にありがとうございます」
「いえ。自分はやりたいことをやっただけです」
「そうですか……ふふっ」
「どうしました?」
「いえ、沙綾が言っていた通りの人だったので」
「え?」
「お、お母さん!」
沙綾が言っていたとおりの人?一体どんなこと言ったんだ?
「なあ沙綾。なんて言ったんだ?」
「ええっ!?それは……言えない」
「いいじゃないか…」
「言えない」
「…だったらこっちも考えがある」
「な、なに?」
聞けないなら、聞ける人に聞けばいい
「なぁ2人共、沙綾1人の時なんて言ってるんだ?」
「ええっとね~」
「い、言わないでっ!」
「じゃあ教えろよ」
「卑怯!」
「卑怯で結構だ」
中々言ってくれないな……じゃあ……
「しょうがないな……」
「今度はなに?言っておくけど、そう簡単に言う訳にh「また望み聞いてやる」っ!?」
やはり食いついた。この一言は最強のようだな……
「だから教えろ、どうだ?」
「ええっ!?う~ん」
(またあれを///…でもこれは流石に…)
「言えないか?」
「…」
そっからは、ひたすらこれを繰り返した。相手が痺れを切らすまで時間を掛けて…それが交渉というものだ。
「…俺の負けでいい」
結局負けた…この空気の中では聞けないと言う事が分かったからだ。引くときはいつも空気のせいだ…空気ってのは恐ろしいものだ
「そこまでして言いたく無いなら聞かない」
「そう…ですか……」
「何でそんな残念そうなんだよ」
意味が分からない……どうしたら納得したんだ?
「姉ちゃんと零兄は仲いいね!」
「そうね~まるで…」
「夫婦みたい!」
「「夫婦!?」」
「夫婦?そう見えるか?」
「うん!」
「そう見えるわよ?」
「そうそう!」
夫婦……家族になるって事だよな?
「……それは…沙綾は嫌なんじゃ…」
(俺と一緒に…生きていく…それは無理だろ)
「沙綾はそうでも無いみたいですよ?」
何故か、そんな疑問を持ち沙綾の方を見てみると……
「ふ、え、なっ!?///」
見たこと無いくらい顔を赤くしてパニックになってる沙綾がいた。
「どうした!?」
慌てて俺は沙綾に近づく。沙綾は遠ざかろうとしたが、後ろは壁で逃げられない。そして2人の距離は互いの息が掛かるぐらい近くなった
「どうしたんだ!?やっぱり疲れてたのか!?大丈夫か!?」
「だっ……大丈夫じゃ……にゃいです!///」
「ちゃんとしゃべれてないじゃないか!」
(どうすればいいんだ!?)
「千紘さん!どうしたらいいですか!?」
そう聞くと千紘さんは
「それはね~零さんが解決してください」
そう言ってどこかへ行ってしまった……
「ええっ!?」
「じゃあ零兄、頑張れ~」
「がんばってね~」
「待ってくれ!」
純も紗南も行ってしまい。俺と沙綾の2人となってしまった……
「沙綾?大丈夫か?」
そう言って肩を掴んで揺らしてみる
「だい…じょうぶ……ですか?///」
「聞いてんのに聞き返すなよ……」
これはどう考えても大丈夫じゃない……かくなる上は昨日テレビで見た『女性がやって欲しいこと』とかいうのを試してみようか…確か……
まずは……優しく抱きしめる……だったか?
「れ、零さん!?」
後頭部と背中に手を回し、優しく抱きしめた
次は……耳元で囁く……か?まぁやってみるか
「なぁ……沙綾……」
「……ふぁい///」
明らかに声が緩くなった。少しは落ち着いたか?まぁ続けてみよう
「無理……してないか?」
「ふぇ?」
「最近様子が変だって聞いた、大丈夫なのか?」
「変……ですか?」
「俺の名前つぶやいてたり、自分で自分の頭撫でたりしてたって聞いたぞ?」
「っ~~~~~/////!!」
そう言った途端、沙綾の顔が急に赤くなり小さく震え始めた
「沙綾?大丈夫か?」
「……///」
「沙綾?」
いくら呼んでも反応が無い……
「沙綾?」
「……ないで」
「え?」
「今…顔を見ないで……ください///」
そう言って俺の体に顔を押しつけて顔を隠した。そこまで見られたくないのか、がっちり俺の体を掴んで密着させている
「沙綾……もしかして……甘えたかったのか?」
「……///」コクコク
(頷いてるな。まぁそうだよな……弟と妹いて母親は病弱、だから家の手伝いとバンドの練習、やることも多いだろうし……頼れとは言ったが…沙綾は自分から頼りに行く性格じゃ無かったな…)
「……こうしていたいか?」
「……///」コクコク
「……頭撫でようか?」
「……///」コクコク
「……こんな感じか?」ナデナデ
「んっ……///」コクコク
その後も、質問しては答えて貰うを繰り返し、時間だけが過ぎていった……
しばらくすると、沙綾は自分から手を放して離れていった
「ありがとう……ござい……ます///」
「満足してくれたか?」
「はい///」
「そうか。それは良かった……」
「ありがとうございます……零さん」
「…『さん』いるか?同い年だし呼び捨てのほうが…」
「そうd、だね…。そうするよ、零」
「やっと終わったの?」
「全く……見せつけやがって」
「姉ちゃん嬉しそう!」
「でも顔真っ赤!」
「ええっ!?みんないつから見てたの!?」
「初めからずっとよ」
「やっぱり……」
「零兄気づいてたの?」
「ああ、なんとなくだがな」
「前もそうだったな君は!」
「でも零くん。仕事はまだ残ってるわよ?」
「ええ?」
千紘さんの目線をたどってみると……
「っ~~~~~~!!///」
もう何かが爆発するんじゃ無いか、って感じの様子だ。
「しょうがないな……」
最後の一言、コレが重要って言ってたな……
俺は沙綾に再び近づき
「……また甘えたいならそう言えよ?」
耳元でそう囁いた
「いいな?」
「はっはい///」
「よし」
今度こそ問題解決だな!
「親父さん、パン焼けました?」
「もうとっくに焼けてるよ!君のせいで胸焼けしそうだけどな!」
「何でですか?」
「……はぁ、もういい。これ受け取って帰りな」
袋を受け取った。袋の中身は食パンのようだ
「ありがとうございます」
目的達成!帰ろうか
「それでは」
「またいらしてくださいね」
「またな~零兄!」
「またね~」
「じゃあな、沙綾」
「うん、またね///」
こうして俺は帰る……
「…何故食パンを買ったんだ?」
結局俺は、軽食の事をすっかり忘れていた……
「零さん……///」
「まったく、あの子のせいで沙綾が……」
「いいじゃないですかあなた。彼なら」
「……まぁそうだな。彼なら文句なしだな」
「「沙綾」」
「な、なに?お父さん、お母さん」
「「彼ならいつでも歓迎よ?」だぞ?」
「ええっ!?いや、その……///」
『また甘えたいならそう言えよ?』
(零さん……)
もう今は彼のことしか考えられない……
彼の言葉が頭から離れない……
彼ともっと居たい……
そんな感情が沙綾の中で溢れていた
(もっと……甘えよう///)
それ以降、沙綾が零に甘えることが多くなった……
あくまでも人前では無く、家の中だけだ……
最近ずっと沙綾のことしかか書いてないんですよね……
みなさんは誰とイチャついてるのが読みたいですか?
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【改めて】次回のシリアスは?
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afterglow
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ハローハッピーワールド