化け物の俺は彼女たちと人間になりたい   作:ゼルクニル

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予告通りほのぼのを書かせて頂きます…
シリアスは、現在ネタ切れです…


彼女たちとの交流①
第29話 着ぐるみ少女の苦労


 人とは必ず得意不得意がある。それは人間誰しもそうであり、それが個性というものだ。当然俺にも不得意はある。

 まぁ……そんなこと言うと必ず『そんなことあるの?』と聞かれるのが……

 

 とにかく、俺は今その不得意で悩んでいる。それは……

 

 零「……はぁ」

 蘭「またため息……今日何回目?」

 零「さあな……」

 ひ「もう! 少しは笑ってよ!」

 零「それが出来たら苦労しない」

 

 笑うことだ。

 

 

 午前の授業が終わり、俺はアフグロのメンバーと屋上に居る。最近はここで皆と話しをするのが昼休みの日課となっているからな……

 

 

 モ「れい君元気ないね~」

 巴「最近ずっとそんな感じだよな」

 つ「また無理してないよね?」

 零「前よりは無理はしてない」

 ひ「前よりじゃなくて無理しないの!」

 零「しょうがないだろ……リハビリしないと体が上手く動けないし、少しでも早く元の状態に戻さないと……」

 蘭「そんなに焦るようなことなの?」

 零「当然だろ?」

 巴「何でだ?」

 零「動く時に動けないと駄目だろ」

 つ「それって……」

 ひ「どんな時?」

 零「どんな時って……そりゃ~……あー……」

「(危ない……またいつもの感じで話す所だった……)」

 

 

 昔の事は誰にも言えない。が、偶にボロを出して言ってしまう時が最近になって多くなった気がする。彼女たちを心から信じ始めた証拠なのか、自分が平和ぼけし始めたのか。どちらかは分からないが……また気を引き締め直さなければな……

 

 

 蘭「ねぇ零」

 零「何だ?」

 蘭「また抱え込んでない?」

 モ「ええ~。それを蘭が言っちゃうの~?」

 ひ「そうだよ! 蘭も零くんのこと言えないよ!」

 零「そうなのか? 何でだ?」

 巴「それは言えないな~」

 零「じゃあ聞かない」

 蘭「……いいの?」

 零「誰にだって聞かれたくない事はある。聞かれたくないなら俺は聞かない」

「(それに……俺は彼女たちに俺個人のことを何も教えてないからな……)」

 

 

 つ「でも……本当に無理してないよね?」

 巴「本当に大丈夫なんだよな?」

 零「う~ん……自分でも分からん」

 ひ「何で?」

 零「メンタル的なことは良く分からないから……」

 モ「少しは緩くなったら~? モカちゃんみたいにさ~」

 零「じゃあモカを基準にすればいいのか?」

 つ「それは……その……」

 ひ「モカは……基準にならないかな……」

 モ「ええ~。つぐもひーちゃんもひどいよ~」

 巴「まぁモカが言いたいことは分かるけどさ!」

 零「どういうことだ?」

 巴「要するに、零はもっと肩の力を抜いたらどうだ?」

 零「なるほど。まぁ……やってみる」

 

 蘭「そろそろ授業始まるんじゃない?」

 つ「そうだね。そろそろ戻ろっか」

 巴「モカはまた寝るなよ?」

 モ「それは出来ないかな~」

 零「じゃあ俺も寝るか」

 ひ「2人とも寝たら駄目だよ!」

 零・モ「ええ~」

 

 そんな緩い会話をしながら、俺は考え方を改めようと思い始めた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 〈放課後〉

 

 俺は、また悩んでいた……

 アフグロのメンバーから助言を受けたはいいが、肩の力を抜く……そんなこと今までやったことがない。どうすればいいのか分からず……ただただ道を歩き続けていた。

 

 

 零「(気を抜く……どうやるんだ? 今まで俺は人の上に立ち、多くの人間の命を背負って生きてきた……。そんな俺が気を抜くなんて……それは全員の死を意味する。森田たちはどうやって生き抜きしてた? 

 ……酒だったな。だが未成年者は法律上酒飲めないんだよな? じゃあ意味無いな……)」

 

 

「零さん?」

 

 

 誰かに俺の名前を呼ばれた……振り返り誰なのか確かめる。そこにいたのは……

 

 

 零「美咲……」

 

 制服に身を包み、夕日を背に立つ美咲だった

 

 零「何で此処に?」

 美「零さんこそ、どうして学校の近くに居るんですか?」

 零「ええっ!?」

 

 見渡すとそこは、うちの学校の近くでは無かった……

 

 零「気づかなかった……」

 美「もしかして……迷子ですか?」

 零「いや、そんなことは無い。考え事して歩いてただけだ」

 美「本当ですか?」

 零「何でそんなに疑うんだよ……」

 美「花音さんも偶に同じ事を言ってるんで……」

 零「花音が? だからって……と言うか花音は迷子になるのか?」

 美「……かなり」

 零「そう、なのか……」

 

 零・美「……」

 

 会話のネタがすぐに尽きた……

 

 零「(この場合……どうしたらいいんだ?)」

 

 美「零さん」

 零「な、何だ?」

 美「少し……話しませんか?」

 零「あ、ああ。そうだな」

「(会話のネタ……これからは用意しておくべきだな……)」

 

 

 

 

 

 2人で話しをするため、近くの公園にやってきた。誰も居ない公園のベンチに腰を掛け、自販機で買った飲み物の蓋を開ける。蓋の開く音が公園に響き、飲み物で喉を潤した後、話し始めた

 

 零「それで……話ってなんだ?」

 美「その……まずは、この前のお礼を言いたくって」

 零「この前……でもそれって……前に言ったよな?」

 美「前はこころ達が居たから……今度はちゃんと言いたいんです」

 

 そう言って美咲は俺の前に立って

 

 美「零さん。妹を助けてくれてありがとうございます!」

 

 頭を下げお辞儀した

 

 零「……ああ。妹を大事にしろよ」

 美「はいっ!」

 

 

 ベンチに座り直した美咲は、話しを続けた

 

 

 美「それで……その……」

 零「何だ?」

 美「あたしの話を……聞いてくれませんか?」

 零「ああ。どんな話しでもいいぞ」

 美「実は……」

 

 

 そこからの話は……いわゆる愚痴ってやつだった。特にこころとはぐみと薫の3人がやりたい放題で、それをまとめるのが疲れるって話しだった……

 

 

 美「そしたらまたこころが……ってごめん」

 零「え? 何がだ?」

 美「あたし愚痴しか言ってないから……」

 零「いや。全然良いぞ? 今のうちに言いたいことは言っとけ」

 美「……ホントに? いいの?」

 零「ああ」

 美「じゃあ……遠慮無く……」

 

 

 そこから先、愚痴はずっと続いた……

 

 美「……」

 零「どうした?」

 美「なんか……恥ずかしくって///」

 零「何が?」

 美「その……誰かにこんなに愚痴を聞いてもらったの初めてで」

 零「そうか……」

 

 今の話でなんとなくだが……俺と美咲は、少し似てる気がした

 

 零「なぁ美咲」

 美「なんですか?」

 零「美咲はこころ達の事、どう思ってるんだ?」

 美「それは……なんだろう。考えたこと無かった……」

「あたしは……こころに無理矢理メンバーにされたし……あの3バカは未だにあたしがミッシェルだって分かってくれないし……でも……」

 零「嫌いになれないんじゃないか?」

 美「そうですね……なんだかんだ言って、あたしは楽しんでますね」

 零「……そうか」

 

 美「零さんは?」

 零「ん?」

 美「話したいこと、ない?」

 零「そうだな……妹さん元気か? 今度会いに行こうかと思ってるんだが」

 美「ホントに? きっと喜ぶと思うよ」

 零「そっか……」

 美「他には?」

 零「そうだな……」

 

 話したいこと……そうだ……あれを聞いてみるか……

 

 

 零「美咲はさ、肩の力を抜けって言われたらどうする?」

 美「ん~。あたしは……何事もほどほどが良いから……あたしより、こころ達の方が分かるかも」

 零「そうか……」

 美「ごめんね……聞いたのに……」

 零「いや。聞いてくれただけでも十分だ」

 

 やはり……分かる人間から教えて貰うべきか……しかしどうすれば……

 

 美「ねぇ零さん」

 零「なんだ?」

 美「今度の練習、来てみない?」

 零「練習って、ハロハピのか?」

 美「うん。こころ達も零さんなら来ても良いって言うだろうし」

 零「そうなのか? ……ちょっと待って」

 

 俺は携帯をとりだし、黒服さんに電話した

 

 零「もしもし。黒服さん?」

『はい、いかがなされましたか?』

 零「俺って……今度の練習見に行ってもいいんですか?」

『零様でしたら。いつでも』

 零「そうですか。それだけ確認したかっただけです」

『そうでしたか。それでは』

 零「それでは」ピッ

 

 

 美「零さん!? なんで黒服の人の電話番号知ってるんですか!?」

 零「大分前にな。こころの為にもメンバーになってくれないかって」

 美「それで……どうでした?」

 零「来ても良いってさ。今度はいつあるんだ?」

 美「土曜日です。あたしは零さんと一緒に行きます」

 零「そうか。じゃあ……この公園で待ち合わせで良いか?」

 美「そうですね……そうしましょうか」

 零「……そろそろ帰ろうか」

 美「ですね」

 零「じゃあ、また土曜に」

 美「はい。さようなら」

 零「ああ」

 

 こうして俺たち2人は、公園を出た……

 

 

 

 

 

 

 〈土曜日 弦巻家前〉

 

 零「なぁ……美咲……」

 美「言いたいことは分かりますよ……」

 零「道……間違え「てません」……」

 美「此処がそうです。こころの家です」

 

 練習……家で? そう思ったが……なるほどな……なんか……もう……驚くを通り越すくらいデカい豪邸だな……

 

 零「まぁ黒服さんが居るくらいだ……これくらいデカくてもおかしくは無いか……」

 美「最初は誰でも驚きますよ……。もう慣れちゃいましたけど……」

 

 門の前でそんな話をしていると……黒服さんが来た

 

 黒「美咲様、零様。皆様がお待ちです」

 美「はい。じゃあ行きましょうか」

 零「ああ……」

 

 

 

 こ「あら美咲! 零も来たのね!」

 は「あっ! れーくん!」

 薫「やぁ零。遂に来たね……」

 零「ああ……来た」

 花「零さん……どうしたんですか?」

 零「いや……その……」

「(内装が……豪華すぎる……)」

 

 ここまでの豪邸……そうそうないんじゃないか? そして自由過ぎるって本当に自由にやりたい放題なのか……まぁこれだけの豪邸に住むくらいならそれだけの資金はあるんだろうな……

 

 

 零「ええっと……今日は何をするんだ?」

 美「今日は……」

 こ「演奏よ!」

 花「えっ? ええっ!?」

 美「えっ、ちょこころ!?」

 こ「やっと零が来てくれたのよ? だったら私達の演奏を聴いて欲しいの!」

 は「いいアイデアだよこころん!」

 薫「そうだね……零に私達の演奏を捧げよう……」

 花「ふええ〜。ちょっと待って~」

 美「ああーもう!」

 零「大変だな……美咲」

 美「ちょっと着替えてきます!」

 零「着替える?」

 

 しばらくすると……何か来た……着ぐるみか? というかなんで熊? 

 

 零「もしかして……美咲か?」

 美(ミ)「はい……そうです……」

 零「その熊……それがミッシェルか?」

 美(ミ)「そうです……」

 零「……苦しくないか?」

 美(ミ)「凄く……蒸し暑いです……」

 零「本当に……大変なんだな……美咲」

 美(ミ)「はい……」

 

 こ「あら! ミッシェル! これでみんな揃ったわね!」

 零「(そして……気づかないってこういうことか)」

 こ「それじゃあみんな! 行くわよ~!」

 

 

 

 

 

 零「おお~。これは……」

 

 ハロハピの演奏……他のバンドとはまた違う面白さがある。ただただやりたい放題やって居るわけでは無い、何か大きな考えがあって、その上でこうしているんじゃ無いか。そう思えるような演奏だった……

 

 こ「どうだったかしら? 私達の演奏!」

 零「ああ……とても楽しそうだったな」

「こころ達は……何か目標があるのか?」

 

 こ「ええ! 私達は世界を笑顔にしたいの!」

 

 零「……世界を……笑顔に……か」

 

 

 出来るわけ無い……恐らく前の俺ならそう言ってるだろうな。だが……彼女たちの演奏を見た俺は、心の何処かでは楽しんだんじゃないかと思っている。今俺が感じたこの感じが……楽しいってことか? 

 俺が実感できたくらいだ……彼女たちなら……出来るかもな……

 

 

 美(ミ)「まぁいつもこんな感じです。どうでした?」

 零「ああ……なんとなくだが……なにか掴んだ気がする」

 美(ミ)「……」

 零「美咲?」

 美(ミ)「暑い……」

 零「早く脱いできたらどうだ?」

 美(ミ)「でも……」

 零「ここは俺が何とかしよう」

 美(ミ)「じゃあ……脱いできます……」

 

 そう言って出て行った。大変だな、美咲……

 

 

 こ「あら? ミッシェルは何処かしら?」

 零「ミッシェルなら帰ったぞ。用事があるってさ」

 は「ええっ!? もう帰っちゃったの!?」

 零「まぁ……ミッシェルも忙しいみたいだしな~」

 薫「ミッシェルも大変なのだね……」

 零「そうみたいだな」

 

 こんな感じでいいのか? 簡単に誤魔化せるな……しっかりしろよ3人とも……

 

 

 美「戻りました……」

 零「ああ、お疲れさん」

 花「お疲れ様。美咲ちゃん」

 美「2人ともありがとうございます」

 花「私は何もしてないよ?」

 美「えっ? じゃあ3バカを誤魔化したのは?」

 零「俺だが……簡単だったぞ」

 美「ええっ!?」

 零「そんなに驚くことか?」

 美「誤魔化すの結構疲れませんか?」

 零「いや、全く……」

 美「凄いですね……」

 零「ええっ!? そんなにか?」

 花「はい……私達2人でも大変で……」

 零「花音も大変なんだな……」

 花「はい……」

 零「(どうにかして2人の苦労を減らしたいが……どうすりゃいいんだ?)」

 

 

 そんなことを考えていると、こころがまたとんでもない発言をしてきた

 

 

 こ「零! 貴方もなにか出来ないかしら?」

 零「と言うと?」

 こ「零の演奏が聞いてみたいわ!」

 零・美・花「ええっ?」

 は「れーくんが演奏するの!?」

 薫「それは名案だよこころ! 零ならきっと儚い音色を聞かせてくれるよ」

 零「ハードル上げられたな……」

 美「ちょっとこころ! 無茶振りしないの!」

 零「いや。やろうじゃないか、演奏」

 花「ええっ!? いいんですか?」

 美「そうですよ! 無理なら無理でいいですよ!?」

 零「そうはいかない。せっかく演奏を聞かせてくれたんだ。こちらも要望に応えるのが筋ってもんだ」

 

 

 零「それで? 楽器はどれだ?」

 こ「楽器なら、そこにあるものを使って!」

 零「そこ?」

 

 こころが見る方向を見ると、そこには数多くの楽器が揃っていた。

 

 零「こんなとこに楽器あったか? まぁいいか」

 

 俺が選んだのは……最近練習を始めたキーボードだ

 

 零「じゃあ、始めるぞ」

 

 演奏した曲は、最近気に入ったゲーム【U〇dert〇le】のマネキンと槍使いの魚人のBGMだ。うまく説明出来ないが……気になったら調べて聞いてみると良いぞ? 多分ほとんどの人が知ってると思うが……

 

 演奏が終わり、彼女たちに問いかける

 

 

 零「どう……だった? まぁ……最近出来るようになった初心者の演奏だ……」

 こ「と~ってもよかったわ!」

 は「うん!」

 薫「ああ。とても儚い演奏だったよ……」

 花「初心者とは思えないですよ」

 美「花音さんの言うとおりですよ。いつの間に出来るようになったんですか?」

 零「まぁ……簡単な曲だし、楽器は色々出来た方がいいからな。今は他の楽器も練習してる」

「(そうでもしないと、ロゼリアのメンバーの指導なんて出来ないからな……)」

 

 

 楽器を片付け、一息入れたところ、で! 

 

 

 こ「零! あなたハロハピのメンバーにならない?」

 

 またスカウトだ……

 

 零「なぁこころ。なんで俺をスカウトするんだ?」

 こ「だってあなた、笑顔が無いもの!」

 零「っ!」

 

 笑顔が無い……バッサリ言われたな

 

 こ「私は零を笑顔にしたいの!」

 零「笑顔に……か」

 美「ちょっとこころ! いくらなんでも今のは失礼でしょ!」

 零「いや、こころの言う通り。俺は……確かに笑顔が無い」

 

 零「なぁこころ。お前なら俺を笑顔に出来るのか?」

 こ「もちろんよ! 私があなたを笑顔にするわ!」

 零「そうか……」

 

 

 こころ……彼女は何か俺に無いものがある。幻想に近い目標を掲げる程の根性があり、行動力がある。彼女に……掛けてみようか……

 

 零「分かった! 俺はハロハピのメンバーになる。その代わりこころ! 言ったからには俺を笑顔にしろよ」

 こ「もちろんよ! 零!」

 

 こうして俺は、ハロハピのメンバーとなった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 練習? が終わり。俺は美咲と帰っていた……

 

 美「ホントによかったの?」

 零「ああ、俺の知らないことをこころは知ってる。それを知るにはメンバーになるのが1番だ」

 美「それだけなの?」

 零「ええっ?」

 美「なんか……もっと違うことを考えてる気がする」

 零「……バレたか」

 美「何考えてるの?」

 

 俺が1番気になったこと……それは……

 

 零「ミッシェル、動きやすいか?」

 美「ええっ?」

 零「いや……その……気になってな……」

 美「動きにくいし、暑いから……動きにくいかな」

 零「なぁ美咲。もし良かったら……俺が改造しようか?」

 美「ええっ!? 改造って……何する気!?」

 零「動きやすく、暑くなりにくいよう改造しようかって話だ」

 美「出来るの!?」

 零「多分……昔は機械いじりとかよくやったし、少なくとも今よりは動きやすくはなると思うぞ」

 美「じゃあ……お願いしてもいい?」

 零「ああ、もちろん」

 

 昔暇で作った小型空調機が役に立つだろうしな……

 

 

 美「ねぇ……零さん」

 

 話している途端、急に美咲が止まり、俺の名前を呼ぶ

 

 零「……何だ?」

 美「どうして……そこまでするの?」

 零「ん? どういうことだ?」

 美「なんで……あたしに良くしてくれるの?」

 零「そんなに良くしたか?」

 

 美「したよ……この前はあたしの愚痴をずっと文句も言わずに聞いてくれたし、今だって……ミッシェルの改造までしてくれるって言ったじゃん。それに偶然とは言え……妹のことも……人の為に普通ここまでする?」

 

 零「(そんなにおかしな事なのか?)」

 美「教えてよ零さん……なんでそこまで……人のために何か出来るの?」

 零「誰かの為……ではないな」

 美「えっ? じゃあなんで?」

 零「俺はな……俺がやりたいと思ったことをやってるだけだ」

 

 美咲の目を見て俺は言う

 

 零「俺は今まで……俺の為に行動できなかった。俺は今まで、必ず誰かの為に動かないといけなかった……」

 

「でも今は違う。俺は自分がやりたいことを自由に出来るようになった。だから俺はやりたいようにやってる。それだけだ」

 

 

 俺は今、自由だ。己の生き方を己で決め、それに向かって生きていける。だから俺は……俺に生きて欲しいと言ってくれた彼女たちの為に生きたい。それが俺の生き方、だから俺は……

 

 

 零「俺は、美咲を支えたい」

 

 美「……ええっ!? ///」

 

 零「(美咲は俺に似ている、いっつもあの3人をまとめてるみたいだし。その上ミッシェルとしても活動してる。俺みたいにやることが多すぎる、だから俺は、美咲の仕事を減らすように動きたい。それが俺のやりたいことの1つになった)」

 

 零「だから……って……美咲?」

 

 美「零さん!? 自分がなに言ってるか分かってる!? ///」

 

 零「ええっ? ああ。だから俺は、美咲を支えたいんだって」

 

 何故聞き返すのだろうか。俺は本心を言っているだけなのだが……

 

 美「なっ、え、そのっ! あ、あたし急いでるんでっ! じゃあ!」

 

 急に美咲は走って帰っていった……

 

 零「ええっ!? ちょ! 美咲!?」

 

 零「どうしたんだ? ……まぁ……急いでるなら……いいか」

 

 なんか顔が赤かった気がしたが……夕焼けのせいだろうか? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美「ハァ……ハァ……///」

 

 なんで……こんなに走ってるんだろう……

 

『俺は、美咲を支えたい』

 

 美「っ///!」

 

 彼の思い出すたびに、顔が熱くなる……

 

 彼は……妹の恩人。ただそれだけだと思ってたのに……

 

 美「あんな事……目を見て言われたら……」

 

 美「勘違い……するよ……バカ///」

 

 でも……悪い気がしない……こんな感じ……初めて……

 

「(あの人は……あたしの……何なのだろう……)」

 

 顔の熱を頭を振って冷まし、あたしはそのことばかり考えて、妹の待つ家に帰っていった……

 




美咲は難しい!書きたいけど上手く書けませんでした…許してくれっ!

シリアスな展開を読みたい皆様。
勝手に緩い展開が始まってイラだっている皆様。
すいませんっ!ネタが無いっ!ネタが思い付き次第、投稿致しますので、それまで待って!お願いしますっ!




【改めて】次回のシリアスは?

  • afterglow
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