今回も緩く行きます…でも長くなりました…
〈CIRCLE ロビー〉
「さあさあ今日も張り切っていこう!…何か違うな。」
ハロハピのメンバー達と関わりを持ち数日が経ち…そしてその中で俺は学んだ。何が俺に必要か、それは【元気】だ。こころは美咲や花音を振り回していると美咲が言っていたが2人はなんだかんだ言っても仲がいいようだ…2人を引きつける何か、それが俺の足りない物だと分かった。
そして俺は元気にたどり着いた…が。
「…どんな風にすればいいのだろうか?」
「さっきから何を言ってるの?」
「…まりなさん」
「何かな?」
「元気とは…何でしょうか…」
「…ええっ?」
まりなさんに元気が俺が変わる為に必要だと説明した…
「なるほど~でも急だね?」
「…そろそろ意識改革をしていかないと」
「おおっ!やっぱり変わったね~零くん」
「これも皆のおかげですよ」
「うんうん!その調子で行こうよ!」
「はい」
「それでさっきの質問の答えだけど、元気っていうのは…私にも分かんないな~」
「そうですか…」
「でも!今日は丁度いい日にバイトに入ったんじゃない?」
「何故ですか?」
「今日の予約リスト見てごらん」
今日の予約リストには、ポピパの名前が書かれていた。時間は…
「この後じゃないですか」
「ポピパなら、いいこと聞けるんじゃないかな?」
「確かにそうですね…」
ポピパの演奏はハロハピと同じように元気がある。彼女たちなら何か掴めるかもしれないな…
「…スタジオで練習して待っていてもいいですか?」
「うん、いいよ~。今日は何を使うの?」
「じゃあギターを借りますね」
俺はギターを手に、スタジオに入っていった
まりな「うん!頑張ってね。零くん」
「(このまま、このまま行けば零くんはきっと…)」
『囚われた屈辱は 反撃の反撃の嚆矢だ』
今歌っているのは、多分皆ご存じ【紅蓮の弓矢】だ。この曲の間奏と歌声がどうしても納得いくものにならない…なんとか出来るようにしたい…そしてロゼリアのメンバーに勧めたい。この曲なら彼女たちの印象にも合うだろうからな
「(よし…間奏だ)」
ギターを強く握りしめ、音楽が流しているステレオに合わさるように弾いていく…俺のギターとステレオの音が重なり、激しい音がスタジオに響く
「(いい感じだ…)」
『何ひとつリスク等 背負わないままで
何かが叶う等…
暗愚の想定 唯の幻影』
中途半端な所だが、此処が俺が1番気に入っている歌詞だ。何故か?俺の言いたいことがそのまま歌詞になってるからな…
犠牲無しで得るものは無い、生き抜く為の常識だ。この曲の歌詞は俺の今までを思い返すのに丁度良いな…思い出したい訳では無いが…
最後の部分だ…俺の今までを魂込めて歌ってみるか…
『止めどなき衝動に
其の身を侵されながら 宵闇に紫を運ぶ
冥府の弓矢~』
いい感じだな…最後のギターもバッチリだった。これで人前でも出来るな。
「ふぅ…」
ギターとマイクをスタンドに乗せて椅子に座り一息入れる。
時間とはすぐに過ぎていくものだな。扉の向こうからポピパメンバーが全員覗いてたのは流石に驚いたが…時計を見ると既に予約の時間をとっくに過ぎていた。
完全にスタジオ独占してたな…ここのスタッフにあるまじき行為だ。どうしようか…こういう時は謝ればいいんだ!…だがそんなに怒っていないようだ、むしろ輝いてる、主に香澄が。
「零くんスゴいよ!今の演奏!」
「音が生き生きしてた」
「心に響くような歌声だったね有咲ちゃん」
「あぁ…零はホントに素人か?」
「そうだね…」
「(動画撮っておけば良かった…)
「すまないな…勝手にスタジオ独占して…」
「そんなこといいよ~それより零くん!」
「何だ?」
「零くんほかの楽器もできるの?」
「ええっ?何でそれを?」
「弦巻さんが言ってたぞ」
「何て言ってたんだ?」
「零さんはキーボードも出来るって」
「あ~そうか。まぁ…言わないわけ無いか」
「ええっ?出来るんですか?」
「まぁ…多少はな」
「聞いてみたいです」
「ええっ?でも楽器が…ってレンタルすればいいか。待ってろ」
ギターと入れ替えでキーボードを持ってきた。メーカー?分からん、もっと勉強しないとな…
「じゃ、始めるぞ」
コレと言って何も無かったんだが…【F〇7】の曲を弾いた。あのレトロな感じをだすために設定いじりまくったが…ゲームの曲ってちょっとしか無いんだよな…だがあの曲は今でも親しまれているゲームミュージックの代名詞だそうだ。代名詞の使い方…あってるよな?なにぶん、日本語が怪しいからな…ってもう終わったな…
「…とまぁ、こんな感じだ」
5人の方を見ると、みんな驚きを隠し切れていない。そこまで期待外れだったのか?
「マジかよ…」
「まぁ…ゲームの曲だし…人に聞かせられるようなものじゃ…」
「いやいや、そんな事ねえって!」
「ええっ?そうなのか?これくらい有咲の方が出来るんじゃ…」
「出来ねぇよ!何でそんなに出来るんだよ!?」
「いや…そんな事言われてもな…ただただ黙々と練習してただけだ」
「マジかよ!?」
「マジだ!それ以外何も無いって…」
「信じられないな…」
これだけは俺の過去関係ないから…本当にただ練習してただけだからな?キーの場所から始めて…弾き方とか機能の使い方とか…それだけだからな?本当だからな?
「でもここまで出来るのに初心者って言えるのかな?」
「だろ?」
「コツがあるんですか?」
「コツ?う~ん…曲にのること…か?」
「聞いてんのに聞き返すなよ」
「分かんないから…じゃあポピパはコツとかあるのか?」
「楽しむことっ!」
「香澄らしいね」
「ザックリしてんな…でもシンプルで良い」
「でしょ?だってなんでも楽しい方がいいもん!」
なんでも楽しい方が良い、か…その考え方もアリなのかもな。最近になって楽しむって事が少しだが分かってきたし…今なら分かる気がする。
「楽しいって…具体的にはどんなこと?」
「キラキラドキドキすること!」
「それじゃ分かんねえよ!」
「つまりは輝いていて、興奮することだな!」
「そんな感じだよ!」
「何で理解できるんだよ!?」
「香澄の言ってることが分かるの?」
「ええっ?いやなんとなくそんな感じかな~って」
普通に考えて…って俺の考えは普通じゃ無いか。でも流石にキラキラとかドキドキの意味は俺でも分かるぞ!?
ええっ?でもこんな感じだと思わないか?…思わない?そうか…。
さっきから気になってたが、香澄やたえの目が…何か期待してるような目なんだが…一体何を期待するってんだ?
「零さんってもしかして他の楽器もできるの?」
「えっ?…まぁ…少しはかじってるが…」
「聞きたいです!」
まさかの展開!…でも無いな、現にハロハピもそうだったしな。だが…まぁ…いいか
「香澄もおたえも零に無茶降りすんな!」
「分かったよ!やるよやる!」
「ええっ!?出来るんですか?」
「無理してやらなくてもいいですよ!?」
「そうだぞ!?やけくそになってないよな!?」
「いや…もう慣れた。というか前にもこんなことあったしな!
それで?何すればいいんだ?いや…もう全部やる!」
5人「ええっ!?」
そっから先はもう俺のやりたい放題だ。ギターとキーボードの他、最近練習を始めたベース、ドラムもした!
その時の説明?…説明できるものは何も無い!何故か?……それくらい察してくれ。だが強いて言うなら…ふざけすぎた。いずれこの事を平然と言える日が来るのだろうか…
「あぁ……」
もう駄目だ…幾ら自由になって過ごせるようになったからって…ここまでふざけた事なんて無かった!何か此処に居たくない!今すぐ帰りたい気分だ!これが恥ずかしいって気分なのか…
「こんな感じだ…ベースとドラムは最近始めたから下手な所もあったが。どうだ?」
「下手じゃないよ!凄かった!」
「ベースもちゃんと弾けてましたよ」
「ドラムも十分出来てましたよ!」
「ここまで出来るのは凄いんじゃない?」
「凄いで言い表せるのか?」
「まぁ満足したならやった甲斐があったな」
思ったより高評価だな!とりあえずこれで指導に関しての問題は解決した、後はもっと練習すればいいだけだな。
そして香澄の目は更に輝いて見えるのは気のせいだろうか?いや気のせいじゃ無い。このパターンは前にもあったよな?そしたら言われることは1つだ。
「決めたよっ!零くん!」
「何だ?」
「私達のコーチになってよ!」
「いいぞ」
「そんなすぐに決めてもいいのか!?」
「でも私は賛成かな。零さんはもっと上達しそうだし」
「まぁ…確かにな」
「でも、本当にいいんですか?」
「ああ、他のバンドのスカウトも全部受けてるしな」
「ええっ!?そうなの!?」
「afterglow、Roselia,
Pastel✾Palette、ハローハッピーワールド
のコーチ兼マネージャー兼メンバーだ」
「そうなんですか…」
「それでもいいならいいぞ」
「うんっ!よろしくね!零くん」
「こちらこそ、よろしく頼むよ。香澄」
これで5バンドコンプリートだな。コンプしたかったではわけでは無いが…人生が楽しめるのなら、こういうのもアリなのかもな…
あの後、ポピパの練習を見ていたが…元気とは何かを理解した気がした。でもそれより気になったのは香澄は走り過ぎだと言うことだ…元気がいいのは良いことなんだろうがな。終わったら皆帰って行った、が…
「…」プイッ
最後まで残った沙綾の様子がおかしいんだが?さっきから質問しても…
「なぁ…どうしたんだよ…」
「別に?」
これの繰り返し。何というか…トゲがあるような感じだ。これはあれか?これが[ツンツン]してるって言うのか!また1つ普通に近づいたな。じゃないっ!
これってどうしたら機嫌を取り戻すんだ?まぁ…やれるだけのことをしてみようか
「俺…何か悪いことしたか?」
「…」
「頼むよ…何でか教えてくれよ…」
「…」
「「…」」
どん詰りだ…原因が分からない以上解決できない。もう黙ってるしかないし…
ああ~いつもと違うなー全然解決できないなー……気楽に考えて何か思いつくかと思ったが駄目だな。俺は真面目過ぎる…こういう時どうすれば良いのか何て俺分かんないぞ…
何も話さない空間(スタジオ)の中、外の人の音だけが響く…ってもう居なくなった。何でいなくなるんだよ…もうこの感じは俺と沙綾しかいないぞ…どうすんだよこの空気!
「…」スタスタ
あれ、急に沙綾が扉の方に向かって歩き出して……ん?今、カチッって音しなかったか?今扉に鍵掛けたような音しなかったか?…鍵しめられたな。どうすんだコレ…
まさか尋問か!?まずい…この状況は逃げられない。だって扉壊すわけにも行かないしな…
って言ってるうちにこっちに来たっ!どうしようか…あぁ…腹でもくくるか…
「零さん」
「何dおおっと!」
近づいたと思ったら急に抱きついてきた…え、どういうことだ?
というか凄い力入れてるな…ちょっと苦しい…
沙綾は俺の腹に顔を…コレなんて言うんだ?ええっと…あれだ…そう、ぐりぐりしてる。
「沙綾?どうしたんだよ…ホントに」
「寂しかった…ずっと…」
「ええっ?…ああ、そうか」
俺は今の言葉で理解した。確かに最近沙綾に構ってやれなかった、事件の後のリハビリとか仕事の処理とかが溜まっていたからな…
そうだ…頼れと言ったのに頼れるような時間を作らなかった俺のが悪いんだ…
「悪かったよ…構ってやれなくて」
「いいの…零さんも大変だったのは分かってる。でも…辛かった。もうこんな事できないんじゃないかって」
「沙綾…」
「だから!今は誰も居ないし…
その…今までの分を…///」
「…ああ」
沙綾の背中に腕を回し抱きしめ、耳元で吐息と共に囁く
「満足するまで側に居る」
「っ?!///」
「それでいいな?」
「…はい///」
そこから先は…いつもと変わらない。撫でたりとか囁いたりとか…代わり映えしないよな?本当にこれでいいのか?だが沙綾が満足してるんだし…良いよな?
あれからどれだけの時間がたったのだろうか…もう数時間くらいの感覚だな。
そんな考え事をしていると。沙綾は自分から俺の元を離れていった
「満足か?」
「はい///」
「なぁ沙綾。本当にいつもこれでいいのか?」
「ダメ…ですか?」
「いや…そんなことは無い。ただ飽きないかな~って」
「(毎度毎度同じ事を頼まれているからな…)」
「そんなこと無いです。コレで十分です」
「そうか?ならいいんだ」
あれからどれだけの時間が過ぎたんだ?時計を見ると時計の針は7時前で止まっている。荷物をまとめてさっさと帰るべきだ。仕事も終わってるしな…
「ああっ!」
「どうした?」
「この財布!有咲のだよ!」
「何?忘れてったのか?」
「渡しに行かないと」
「じゃあ俺が渡しに行こう。もう日が暮れそうだしな」
「いいんですか?」
「ああ」
沙綾から有咲の財布を受け取り、鞄の中にしまった。
「じゃあまたな」
「はい!また!」
さて…財布パクられたって言われる前に届けに行くか…
「あれ?財布がない!?どっかに落としたか!?」
家に帰ってきて明日の授業の用意をしようとカバンを開けると、財布がないんだけど!?
どうしようか…今から探しに行くか?いや…もう日が沈んでるだろうし…
ああもう!何で忘れたんだよ私っ!!
「でも…ホントにどうしたらいいんだ?」
頭抱えて悩んでたら、インターホンが鳴ってるな。たく…誰だよこんな時間に
「今行きまーす!」
財布を忘れた事への苛立ちを覚えながら、重たい体を動かして玄関を開ける。
そこに居たのは…
「やっと出たな」
ついさっきバンドのコーチになったコイツ、零だった。
「なんだよ…零かよ」
「なんだとはなんだ…」
「こんな時間になにしに来たんだよお前」
「そんなこと言って良いのか?」
「はぁ!?どういう意味だ?」
「これは有咲のだろ?」
「ああっ!財布!なんでお前が持ってるんだよ!」
「なんでって…スタジオに置いてったからだろ?」
「そうなのか?」
わざわざ届けてくれたのか?律儀だな。でも財布届けてくれたのは助かる
「ありがと…」
零から財布を受け取った。そしたら丁度良くばあちゃんが来たのが足音で分かった
「有咲?どなたなの?…あら零さん!こんばんわ」
「こんばんわ。万実さん」
「こんな時間にどうしましたか?」
「私の財布を届けてくれたんだよ」
「あらそうでしたか!ありがとうございます」
「いえ。ではこれで」
「お待ちください。よければ夕食をご一緒にいかがですか?」
「ええっ?いいんですか?」
「いいから入れ!礼だと思って食べていきなよ」
「じゃあ…お邪魔させて貰います」
ばあちゃんがそこまで言うなんて…コイツ、良い奴なんだろうな
万実さんの食事は、俺の食べたことの無いような味だった。何というか…優しい味だった。白米、味噌汁、焼き魚、肉じゃが。在り来たりな食事でも俺には贅沢すぎるものだった
家族が居たら…こんな食事が続いたのか…もう叶わない望みだがな…
「ごちそうさまでした」
「お口に合いましたか?」
「はい。とても美味しかったですよ」
「そうですか?それは何よりです」
「随分時間掛けて食べてたな?」
「まぁ…久々の食事だからな」
「はぁ!?どういうことだよ」
「俺は今まで誰かの分の飯は作ってたが自分の飯は作らなかった。そんな生活がずっと続いてたからな…体がその状態に慣れちまって…基本飯は作らない」
「食事くらい普通にしろよ!」
「そんなこと言われてもな…」
「じゃあお前料理とか出来るのか?」
「まぁそれなりにな」
「じゃあ今作ってみろよ」
「別に良いが…何でだ?」
「いいから!なぁばあちゃん」
「食材はお好きにお使いください」
「じゃあ…作らせて貰おうか」
食材は…野菜だな。菜の花、トマトに玉ねぎ…じゃあ簡単にサラダで良いか。
菜の花を茹でて食べやすいサイズに切り分け、トマトは食べやすく玉ねぎはみじん切りにしてあらかじめドレッシングを作っておいたボウルに入れる。後はざっくり和え、器に盛るだけ。
【トマトと菜の花のサラダ】の完成だ
「どうぞ…」
有咲と万実さんの前にサラダを出す
「じゃあ、食べてみるか」
「そうですね。いただきます」
2人が食べている間に、器具を洗い食べ終わるのを待つ…
「「ごちそうさまでした」」
「…どうだっただろうか」
「お前…料理上手すぎだろ…」
「ええっ?じゃあ…」
「美味しかった。なぁばあちゃん」
「ええ」
「そうか…」
「(俺の飯は日本でも通用するのか…)」
「これなら安心です。そうですね?有咲」
「ま、まぁ…」
「ん?何の話ですか?」
「実は私、しばらく家に居ないんですよ。ですので有咲に食費を渡していたのですが…」
「そんな大事な物忘れるなよ…」
「う、うるせぇ!いちいち掘り返すな!」
「零さん。貴方に頼みたいことがあるんです」
「…何でしょうか」
「私が居ない間、有咲の料理を作って頂けませんか?」
「ええっ!?な、何故自分に頼むのですか!?」
「貴方になら、有咲を任せられます。それに…有咲は不器用ですから」
「…まさか。料理できないのか?」
「…悪いかよ」
「有咲はいいのか?」
「私は零の飯ならオッケーだぞ?」
「有咲もこう言ってますし、どうでしょうか…」
万実さんにはいつも世話になってる。それに有咲もこれから世話になるだろうし…
「分かりました。俺で良いのなら」
「ありがとうございます!これが家の鍵です」
俺は万実さんからスペアキーを受け取った。
「有咲をよろしくお願いしますね」
「はい。じゃあ有咲、しばらくよろしくな」
「まぁ…よろしく、零」
こうして俺は、しばらく有咲の料理担当となった
そうと決まったら、レシピを頭ん中たたき込まないとな…
続く…
待たせて悩んでこのクオリティ…チャ〇ナもビックリだ!(殴
シリアス?前のアンケートの結果で決まったキャラを書き終わったら書きます…もう少しだけお待ちください…
【改めて】次回のシリアスは?
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afterglow
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ハローハッピーワールド