化け物の俺は彼女たちと人間になりたい   作:ゼルクニル

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活動報告通りぶった切りました!


第32話 朝起きたら顔洗う習慣をつけろ

ピピピピッ ピピピピッ

 

「ふぁ〜あ…もう朝か?」

 

いつもと同じように、目覚まし時計の音で目を覚まし、制服に着替える。

まぁいつもと変わらない私の朝。カバンを持って朝食を食べに行く

 

「おはよう、ばぁちゃん」

「寝ぼけてるのか?」

「え?」

 

寝起きでぼやけた目を擦って、視界をハッキリさせる

 

そこに居たのは、ばぁちゃんじゃない…見慣れ無い制服に身を包んだ…

 

「零!?ウチで何やってるんだよ!」

「何って…飯作りだろ?」

「なんで…ああそうか。ばぁちゃん居ないんだった」

 

ばぁちゃんが居ない間、コイツが料理作るんだった…すっかり忘れてた

 

「あと、有紗」

コイツは台所から振り返り、私の顔を見つめてる

「なんだよ。人の母ジロジロ見て…

私の顔になんかついてんのか?」

「…よだれ垂れたんぞ。顔洗ってこい」

 

顔を触って確かめると、口からよだれが…垂れてた…

 

「…み」

「み?」

 

「見んなよ馬鹿あぁーっ!!」

 

恥ずかしくって持ってたカバンを、平然としてるコイツに向かって投げちまった…けどコイツは、空いた手で普通にカバンを止めやがった

 

「気にするなら顔洗ってから来いよ…」

「う、うるせぇ!」

「はいはい悪かった。

 朝飯冷める前にさっさと行って来たらどうだ?」

「言われなくてもそうする!」

 

ああ〜最悪!知り合いに見られたくないとこ、思いっきり見せちまった!さっさと顔洗いに行こっ!

 

 

 

 

 

 

「どうだ?朝飯の味は」

「ま、まあまあだな」

「そうか。不味くないなら良いんだ」

 

 

不味くないなら良い?私はあんな事言ったけど…コイツの料理の腕どうなってるんだ!?

普通に美味しい!ばぁちゃんに負けない位に!

ホントにコイツ何者だよ…

 

 

「そろそろ時間だな。有咲、ほら弁当」

「サンキュー」

 

受け取ってみると少し重く感じたけど、容器はいつもと変わらないな

 

「(零は私の弁当まで作ってたのか?一体何が入ってるんだか…

 でも朝飯が美味かったんだし…期待してみようかな)」

 

「じゃあ俺も行くかな」

 

もう私の皿、洗い終わってるし…手際良すぎんだろコイツ…

 

 

 

お互い準備を済ませ、鍵を掛け玄関前で一時の別れを告げる

 

「また夕飯頼むな。零」

「ああ、有咲は夕食何が良い?」

「ん~そうだな…任せるよ」

「そうか?じゃあ考えとくよ」

「そっか…じゃ」

「ああ」

「「行ってきます」」

 

そして私と零は、別々に学校へと向かった…

 

 

 

 

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〈昼休み 花咲川女子学園〉

 

ようやく昼休みだな。いつもと変わらず、私はバンドメンバーの香澄達とお昼を食べる

 

「疲れた~」

「大丈夫?香澄ちゃん」

「でも香澄は寝てただけでしょ?」

「そうだよ?ちゃんと授業聞いてないと、また赤点とるよ?」

「ううっ…」

「私は絶対助けないからな!」

「そんなこと言わないでよ有咲ー!」

「ああ!抱きつくな!」

 

これがいつもの私達、まぁ…なんだかんだ言って楽しい

 

「そろそろお昼にしようよ!」

「じゃあ…せーので開ける?」

「またそれか?もう普通で良いんじゃないか?」

「せーの!」

「人の話を聞けよ!」

 

まぁ…そんなこと言ってはいるけど、無意識のうちに開けてた。

さて、あいつの作った弁当はどんなのだ?

 

「普通だな…」

 

中身は…卵焼きとか唐揚げとか、至って普通のおかずだった…

ってちょっとまて。何か知らない物がある!何コレ!?

 

「有咲のおかずは…何それ」

「どれどれ~?ホントだ!変わったおかずだ!」

「なんだろうね…それ」

「有咲ちゃん、お弁当を入れてた袋に何か入ってるよ?」

「ええっ?」

 

ホントだ…何か書いてある…どれどれ?

 

【見慣れない物が入っているだろうが

 それは俺特性の豆腐ハンバーグだ

 決して怪しいものじゃない】

 

豆腐でハンバーグ?作れんのかそんなの…

 

「何て書いてあったの?」

「なんか…豆腐ハンバーグって書いてあった…」

「豆腐のハンバーグ!?珍しいね」

「でも美味しそうだよ!」

「ハンバーグ…有咲!」

「分かったよ…今日は何と交換するんだ?」

「じゃあ…キャベツ」

「割に合わねぇだろ!!」

「セットでレタスでどう?」

「ああもう!いいよ!それで!」

 

毎度毎度思うんだけど…おたえの交換って交換になってないよな?

まぁ今回はどんなのか分かんないから良いんだけど…

ってもう食ってるし!

 

「…おたえ?どう?」

「…」

「おたえちゃん?」

「どうしたの?」

「おい…なんか言えよ」

 

おたえがしゃべんなくなったぞ!?零の奴!一体何作ったんだよ!

帰ったら1発ぶん殴っt「美味しい!!」…はぁ!?

 

「美味しいよ有咲!」

「マジで!?」

「うん!お肉みたいな味がする!」

「ホントか?」

 

私も一口食べてみる…おお、ホントだ。ちゃんと味がする

あいつ…実は料理人か?

 

「おたえがここまで言うなんて…初めてじゃない?」

「そうだよね!初めてかも!」

「有咲ちゃん…私たちも食べて良いかな?」

「え?い、いいけど…」

 

「んん~!ホントだ!これ美味しいよ!」

「本当にお豆腐でできてるの?」

「めっーちゃ美味しいよ!有咲ちゃん!」

「そ、そうか…」

「(零…お前ホントに何者だよ…)」

 

そっから香澄達に「今度有咲のおばあちゃんに作り方を教えてもらいに行ってもいい?」って聞かれたけど…

適当にごまかしておいた。だって…作ったのあいつだって…言えねぇ…

でもまぁ…帰ったらお礼くらい…言うか

 

 

 

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〈同じ頃 羽丘女子学園〉

 

「…ウケただろうか」

「何か言ったか?」

「何も言ってないぞ?」

「も~!またそうやって嘘つく~!」

 

俺はいつも通り、afterglowのメンバーと昼食、もとい休息中だ

俺の昼飯?俺は基本カロリー〇〇トだ。

そうだ、これだけだ

 

 

「零くんいつもそれだけだよね?」

「だな〜それだけで足りるのか?」

「まぁ…最近忙しいからな…」

「ちょっとは食べないと~モカちゃんみたいにさ~」

「モカは食べ過ぎ。でも零、偶には普通に食べなよ」

「まぁメロンパンあるんだけどな」

「あるのかよ!なんでそれを先に食べないんだ?」

「いや…なんか…。まぁいい、早速頂くか…な?」

 

カバンの中を漁るが…無い。カバンに入れたはずの…

 

「パンが…無い」

「「「「ええっ!?」」」」

「何で無いんだよ…」

「知らねぇよそんなの」

 

「…」ソロリソロリ

 

「おいモカ。何処に行く」

「ええ~と、ちょっと忘れ物を~」

「カバンは此処にあるだろ?」

 

さっきからモカの目が泳いでる…

今日の席、モカの隣だった…

 

「おい…まさか…」

「…えへへ~」

「モカ…」

「つい食べちゃいました~」

「ハァ…だろうな…まぁいい。後で奢って貰うからな」

「りょーか〜い」

「モカは反省!」

 

 

俺は昼飯を栄養食で済ませる宿命なのかもな…

この後、モカには飲み物を奢らせてチャラにした。

 

 

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〈夜 市ヶ谷宅〉

 

「ただいま~」

「おかえり、有咲」

 

帰って来てすぐにあいつの様子を見に台所に行ったけど、もう夕食できてる…

なんか…すぐに食べたくなってきたな…

 

 

「荷物置いてきたらどうだ?」

「…腹減った」

「じゃあそこにカバン置け、すぐ食うぞ」

 

 

カバンを置いて食卓に着き、私は零と向かい合わせて机を挟み椅子に座る

私の前には料理があるが…何故か零の前には何も無い…どういうことだ?

 

 

「お前…自分で作ったのに食べないのか?」

「え?食って良いのか?」

 

 

何言ってんだコイツ…何当たり前の事聞いてんだよ…

 

 

「自分が作った飯くらい自分で食って良いに決まってんだろ」

「ええっ?…そうなのか?」

 

 

コイツ…本気で言ってんのか?

…本気だな。だってコイツ…マジで戸惑ってやがる!

挙げ句の果てには、いいのか?と聞いてくるし…

 

 

「いいからお前も食べろ!」

「あ、ああ…」

 

 

ったく…コイツの常識はどうなってるんだよ…

料理とかはできるのに、こういう所は抜けてんだよな…コイツ

 

 

「悪い…待たせた」

「それじゃあ」

「「いただきます」」

 

 

弁当もそうだったが…飯が美味いんだよな~コイツ

特にこの肉じゃが、具材にちゃんと味が染みこんでる。

ばあちゃんは「染みこませるのは難しい」って言ってたのにな…

そんなことを思いながら私はコイツの料理を頬張る…

 

「なぁ…有咲」

「ん?なんだよ」

 

 

いきなり話しかけられ、戸惑いながらも私は口に含んだおかずを飲み込み返事をする

 

 

「有咲はいつも万実さんと食卓を囲むのか?」

「まぁ…そうだな。なんだよ唐突に」

「いや…気になっただけだ」

「ふ~ん…」

 

 

その時のコイツの声は、なんというか…少し弱く聞こえた気がした…

 

 

「今度は私が聞くけどさ…お前って…なんなんだ?」

「なんなんだって、えらくザックリした質問だな」

「だってお前…全然自分のこと話さないじゃん」

 

 

いつからだっけ…コイツの事知りたくなったのは…

そうだった、あのイベントの日からだ…

幸せが分からないとか言ってたコイツは…どんな生き方をしてきたんだ?

今はそれが無性に気になっていた

 

 

「今はノーコメントだ。まぁいずれ話すさ」

「なんか納得いかねーな!」

「だが強いて言うなら…」

「言うなら?」

「人間以上チート以下…だな」

「それじゃ質問の答えになってねえよ」

 

 

人間以上…確かにそうかもな…Roseliaの一件はコイツ1人で片づけたらしいし…

私だって見た、コイツが…傷ついて寝込む姿をな。でも今はどうだ?

医者さえ生きててもおかしいと言ってたのに、今は私の前で平然と夕食を食べてる…

 

コレは多分、ポピパ以外のバンドも思ってるはず。

零は一体…何者なんだ?って

 

 

「まぁ言えないならいいんだけどさ…」

「悪いな…コレばかりはまだ言えない」

「けど…いつかは教えてくれよ?」

「…その日が来たら、な」

 

 

そんな会話をしている間に、私は食事を終えていた

 

「ごちそうさま」

「おそまつさんだ。風呂入れてあるから入りな」

「ありがと」

「じゃあ俺は帰る。また明日な」

「そっか…じゃあまた頼むな、零」

「ああ」

 

そう言って零は帰って行った…

風呂入れてから帰るって気が利きすぎだろ…

 

「まぁ今日も疲れたし、風呂入ってスッキリするか」

 

そして私は、風呂から出た後、明日の用意をして寝た…

 

 

続く…




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【改めて】次回のシリアスは?

  • afterglow
  • ハローハッピーワールド
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