化け物の俺は彼女たちと人間になりたい   作:ゼルクニル

6 / 44
今回で第一章は終了して、次回から第二章が始まります。

今回も「ゆったり」重視でいきます……


第5話 出会い 掘り出し物探しでの1件

「コレはここに飾って……まぁこんなものか」

 

ようやく家と呼べる状態へと仕上げた俺は今、この前の模造刀とお面を飾っていた

 

「給料代わりに貰っていくと書いておいたが……まずかっただろうか」

 

……まぁ、あれだけ働いたんだしこれくらい、いいだろう

 

でもせっかく飾ったんだからもう少し何か飾ろうか

 

「よし、今日の予定が決まったな」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「しかし……刀と一緒に飾るものって何だ?」

 

(刀とセットなのは基本的に刀や刀掛けだとどっかで聞いたことがあるが……)

 

(そもそもこの辺りに骨董品を取り扱っている店なんてあるのだろうか?)

 

未だにこの地域周辺のお店を把握仕切っていない俺は諦め欠けていた

「どうしようかな……ん?」

 

道をよく見てみると何か貼ってある

 

「これは……星?」

 

星のシールがどこかに続いているかのように張り巡らされている……

 

(行く当てもないし、星に導かれてみようか……なんてな)

 

俺は星のシールをたどった……

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

(ここがゴールか?)

 

たどり着いた所には立派な蔵があった

 

「中も立派だな、隣は結構な邸宅だし……」

『どちら様ですか?』

(しまった!!邸宅って事はここは私有地の中だ!)

 

「申し訳ありません!勝手に入ってしまい…」

『もしかして、シールをたどってきたんですか?』

「えっ、あっはい」

『やはりそうでしたか。実はあれうちの孫娘が貼ったものなんですよ』

「そうなんですか。あの、実は……」

 

 

俺はこの人にここまでの経緯を語った

 

 

『なるほど、でしたらついてきてください。』

「え、あ、はい」

 

(どこへ向かっているんだろう)

 

『実は私、流星堂というお店をやっていまして、そこでお探しの物も見つかるかもしれませんよ』

「そうだったんですね」

『あなたで2人目です』

「?。何がですか?」

『あのシールでうちの蔵にやってきた人が、あなたで2人目なんですよ』

「……1人目はどんな人だったんですか?」

『その人ですか?その子、うちの孫娘のお知り合いだったんですよ』

「そんな偶然もあるんですね」

『そうですね……つきましたよ』

 

案内されたお店には数多くの壺や巻物といった骨董品が多く取り扱っていた

「すごい数ですね」

『どうぞごゆっくりごらんになってください』

(優しい人だな……)

 

一通り見たが、目的の物は無かった

 

『そうですか……すみませんお力になれなくて』

「いえいえ!そんなこと無いですよ!」

『そうにはいきませんよ……どうでしょう、もしよろしければうちで休んでいきませんか?』

(……ここにすんでいる人ならここらの事についてしれるかもしれないな……)

「……では、お言葉に甘えるとします」

 

 

 

しばらく待っているとお茶を出してくれた

『どうぞ』

「ありがとうございます」

(緑茶だな……この後味がいい)

「おいしいです」

『そうですか。良かったです』

「あの、色々教えて貰いたい事があるんですけど……」

 

 

その人はここ一帯について細かく教えてくれた。店・交通・商店街について・この地域について

更にはその人のお子さんについても話してくれた

 

(…………うらやましいな」

 

『そうですか?』

「……声に出てましたか?」

『ええ、良ければ話して頂けませんか?』

 

(この人には一日世話になった、いい人だ。この人にならいいか)

 

「自分には……親と呼べる人がもう居ないんです……ですから、あなた達が羨ましくって」

『私、たち?』

「自分のお子さんについて楽しそうに語るあなたと、大切にされているその子が……羨ましいです。もし自分に両親が居たら、そんな話が毎日出来るんですから……」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「今日は本当にありがとうございました」

『いいえ、こちらこそ楽しかったですよ』

「では……」

『お待ちください』

「どうされましたか?」

『こちらをお持ち帰りください……』

渡された袋を開けると立派な模造刀が入っていた

「これは?」

『お代はいりません。今日1日話し相手になってくださったお礼です』

「いいんですか?」

『ええ、ですがお代の代わりに聞きたいことがあります』

「何でしょう?」

『あなたのお名前を教えてください』

「名前ですか?自分は神鷹 零ですけど……」

『神鷹さんですか。私は市ヶ谷 万実ともうします、またお越しくださいませ神鷹さん』

「はい、必ずまた来ます。ありがとうございました万実さん」

 

こうして、頂いた模造刀を手に今日は家に帰った

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

“???サイド”

 

『ただいま』

 

「おかえり、ばあちゃん」

「お邪魔してまーす」

 

『あら、いらっしゃい』

 

ん?今日のばあちゃん、ずいぶん機嫌が良いな……

 

「ばあちゃん、今日なんかあったのか?」

「私もそれ気になる!」

 

『実はね、今日香澄ちゃんみたいな人が来たのよ』

「「ええっ!?」」

「私みたいな人!?」

「どういうことだよばあちゃん!?」

『その人、あのシールをたどってうちの前まで来たのよ』

「シールってあの!?」

「確かに私と一緒だね!」

『その人と流星堂でつい話し込んじゃったの』

 

(ばあちゃんがここまでお客についてしゃべるなんて、よっぽどそのお客のこと気に入ったんだな)

 

「その人ってどんな人だったんですか?」

『どんな人?茶色みたいな黒髪の男性よ』

 

(茶髪に近い黒髪…?どっかで聞いたような特徴だな)

 

『身長もかなり大きい人でね……』

 

「あれ?聞いたことある気がするんだけど……どこだったっけ?」

「忘れたのか?学校で噂になってるヤツだろ、確か名前は……」

 

『その人は……』

 

『「神鷹 零」って言っていたわねぇ……』

 

「「……え?」」

 

(嘘だろ!?特徴も名前も一緒ってそれ完全に噂になってる男じゃん!)

 

「一体……どんな奴なんだ?」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

そして……

 

 

「零く~ん!!」

 

「何ですか?まりなさん」

 

「実はね……」

 

 

遂に……

 

 

「今回開催するライブイベントのプロジェクトマネージャーに君を任命します!!」

 

「………え?」

 

「明日彼女たちと顔合わせだからよろしく!!」

 

「…嘘だろ」

 

 

ついにその時が来た

 

 

 

第1章 完

 




これにて一章終了となります。

【改めて】次回のシリアスは?

  • afterglow
  • ハローハッピーワールド
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。