「でも、私もはなこちゃんも、勝ててよかったよねー。」
「ねー。危ないとこもあったけど、私もやすなちゃんも勝てたし結果オーライだね!」
「次は私のはじめてのコンテストか・・・。うぅ、今から緊張してきちゃったよ・・・。」
「まあまあゆのちゃん、今から緊張しててもしょうがないよ!新しいアピール思いついたんでしょ?」
そう。
ゆのちゃんは強いだけじゃなくて戦い方も綺麗なちかこさんとのバトルを見てて、アピール案が浮かんだみたい。
「うん、そうだね。ありがと、やすなちゃん。」
「あれ?あっち、なんだか人が集まってるけどどうしたのかな?」
「ん?・・・あ、ほんとだ、なんだろ?」
「行ってみようよ!」
はなこちゃんが指差した方向には確かに人だかりが。
気になるから行ってみよう!
「・・・人とポケモンが産まれたという時期は不明ですし、現在の姿になるまでの過程も知る術がありません。ですが、例えばオーベムというポケモンは、指を光らせることで、別のオーベムに感情や言葉を伝えることが出来ます。」
人だかりに近づいてみると、どうやら演説をしてる人がいるみたい。
何を話してるのかな?
「この他にも、ポケモン同士でのみ伝えられるメッセージは数多く存在します。そもそも、みんな知っていると思いますが人間はポケモンの言葉を話せませんし、ポケモンは人間の言葉を話せません。」
その人の言葉。
ロケット団と名乗ったニャースは人の言葉を喋ってた気がするけど、あれはどういうことなんだろ?
「ですが、ポケモンの言葉をもし理解することができたなら、それは素晴らしいことだとは思いませんか?私が所属する団体、『デイ・ドリーム』では、それを可能にするための研究をしております。」
よくわからないけど・・・なんかすごそうってのはわかった!
ポケモンと会話出来たらいい!
「ポケモンと人間。そして人間と人間。互いが互いをより深く理解することで、この世界はさらに良くなっていく。そうして争いが無くなれば、まさに白昼夢のような理想の世界になると考えております。デイ・ドリームの名を覚えていただけると幸いです。ご清聴、ありがとうございました。」
演説をしていた人が一歩下がり、頭を下げると、聞いていた人達からの拍手が浴びせられる。
私もゆのちゃんもはなこちゃんも、いいと思ったから拍手したよ。
よろいと話してみたいし!
「・・・それで、次の街に向かうための道ってどこにあるの?」
「あっ、私が2人がジム戦してる時に調べといたよ。ジムから北西の方にあるんだって。」
「北西っていうと・・・どっち?」
「えーっと、こっちだよ。」
ゆのちゃんに連れられて歩いていくと、街の出口に。
これ、私だけだったら行けたのかな・・・?
まあソーニャちゃんは多分迷ったんじゃないかな~プププ。
「ちなみに、ここから次の街であるイオンシティまではどのくらいかかるの?」
「えっと・・・。今が昼過ぎだから、特に何もなければ明日の夕方くらいには到着するんじゃないかな?」
うへぇ。
「ジャリボーイ達がいた場所から、だいぶ飛ばされちゃったわね・・・。」
「だな・・・。おいニャース、ここはどこなんだ?」
「ここは多分、ビジブシティ北ニャ。ニャー達がジャリボーイと一緒にいた金髪ジャリガールのギャラドスに飛ばされた場所がコミルタウンニャから・・・エトリア地方をほぼ横断したことになるニャ。」
「あのギャラドス、サカキ様に献上出来たら幹部昇進は間違いないだろうけど、俺達じゃ手に終えんだろうしな・・・。」
やすな達がビジブシティから旅立ってから数時間後。
例のロケット団の3人組は304番道路上空を気球でふよふよと飛んでいた。
どうやら、コミルタウンから飛ばされてきたらしい。
「そうね・・・。あのギャラドスの破壊光線はあたしのソーナンスもカウンター出来なさそうだもの。」
「ソォーナンス・・・。」
ちなみに、破壊光線はそもそもカウンター出来ないが、ムサシのソーナンスは自分でカウンターかミラーコートか判断出来る、地味に優秀なポケモンである。
「・・・ニャ?あの3人って、この前のジャリガール達じゃないかニャ?」
「ん?どれどれ・・・。あ、ほんとだな。この前ってなんで失敗したんだったか?」
「途中まではよかったものの、すごい威力のサイコキネシスに檻を壊されたあげく、通りかかったホウオウにやられたのニャ。」
「そうだったわね・・・。まったく、日頃の行いがいいあたし達がなんであんな目に・・・。」
日頃の行いがいい人達は、他人のポケモンを奪いはしない。
「とにかく、それならあのジャリガール達のポケモンを奪おうぜ!」
「賛成ニャー!」
「少し暗くなってきたし、今夜はここで休もうよ!」
「うん、そうだね。暗くなってからは危ないし・・・。」
「ゆのちゃんのごはんも楽しみ!」
暗くなってきたから、私達は休むことに。
キャンプだ!
「「「みんな、出てきて!」」」
ごはんの時間だからね!
全員手持ちを出す。
さて、私もゆのちゃんを手伝おっと!
そうしてちょっと目を離した時。
「シュバッ!?」
「チラッ!?」
「プック!?」
驚いたようなポケモン達の鳴き声に振り返ると、網に包まれて連れていかれるところだった。
・・・まさか!
「「「なーっはっはっは!!」」」
「全部まとめてポケモンゲットだニャ!」
「「ロケット団!!」」
「『ロケット団!!』の声を聞き!」
「光の速さでやってきた!」
「風よ!」
「大地よ!」
「大空よ!」
「世界に届けよデンジャラス!」
「宇宙に伝えよクライシス!」
「天使か悪魔かその名を呼べば!」
「誰もが震える魅惑の響き!」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「ニャースでニャース!」
「時代の主役はあたしたち!」
「我ら無敵の!」
「「「ロケット団!」」」
「ソォーナンス!」
「んじゃっ、ボールに戻される前にっ、と。」
この前の檻に、よろい達が入れられる。
・・・まずいよ!
「よろい、アイアンヘッド!ぽんやり、サイコキネシス!」
「無駄ニャ!内側からの衝撃は完璧に吸収するのニャ!」
「ジャリガール達のポケモンは全部奪ったから、もう打つ手はないはずよ!あたし達の勝ちねー!」
「じゃ、かえ『チラチーノ、ロックブラスト!』・・・へ?」
「チラッ!!」
こちらは絶体絶命で、ロケット団が撤退しようとした時、どこかからそんな声と、ロックブラストが飛んでくる。
放たれた岩は檻に当たり、ヒビを入れ、ついには破壊する。
「・・・!この声・・・!」
「「「なぁーーーっ!?」」」
ゆのちゃんがなにかに気づいたようだけど、そっちはあと!
まずはよろいとぽんやりをボールに戻す!
「「「ヤバそうだから、逃げる!」」」
「逃がさないよ!ミミロップ、スカイアッパー!」
「ミミッ!」
「え、いくらなんでも届かないんじゃ・・・。」
多分だけど、今気球は地面から30メートルくらいは離れてるから、ジャンプじゃ届かないんじゃ・・・って思ったけど、予想を覆し、そのミミロップは気球にとらえ、風穴を開ける。
「「「やな感じ~!!」」」
吹っ飛ばされてくロケット団達。
チラチーノとミミロップのトレーナーのおかげで助かった・・・。
「やあやあゆのっち、お久しぶりですな~!元気してました~?」
「み・・・宮ちゃん!?」
私達のピンチを救ってくれたトレーナーは金髪で、明るそうな雰囲気をしてて、ゆのちゃんは宮ちゃんって呼んでるみたい。
「およ?そっちの2人はゆのっちと一緒に旅をしてるのですかい?」
「うん、そうなんだ~。紹介するね、やすなちゃんとはなこちゃんだよ。それで、助けてくれたのが私の親友の宮ちゃん!」
「宮子です~。うちのゆのっちがいつもお世話になっているそうで~。」
「あはは、宮ちゃんお母さんみたい~!」
「あ、私、折部やすな!よろしく!」
「花小泉杏だよ!よろしくね!」
「いえいえこちらこそ宮子です~。どうぞよろしく~。私のことは宮でいいよ。またはよしこ!」
「「・・・誰?」」
よしこ・・・?
「あ、そうだ宮ちゃん、私達今からごはんにするところだったんだけど、よかったら一緒にどう?」
「おー!それはそれは嬉しいことですなー!ゆのっちのごはんー!」
「うん、いっぱい食べてね。私達のポケモン助けてくれたんだし。」
「気にしなくていいよー。困った時はお互い様さー!」
ロケット団のせいで用意はまだ途中だったから、私達3人で急遽4人分作ることに。
宮子さんはテーブルに座ってものすごく楽しみそうに待ってる。
「はーい、宮ちゃん出来たよ~!」
「わーい!!」
今日ゆのちゃんが作っていたのはカレーライス。
改めてポケモン達も出してみんなで食事!
「「「いっただーきまーす!」」」
「ひさしぶりのゆのっちのごはん、やっぱり美味しいですなー!」
「おかわりはあるから、たくさん食べて『おかわりー!』宮ちゃんやっぱり食べるの速っ!」
・・・マジック?
宮子さんの前の皿がいつのまにか空になってたけど・・・。
「はい、どうぞ。そういえば宮ちゃん、さっきのミミロップの跳躍凄かったけど、普通ミミロップってあんな飛べないよね・・・?」
「「あ、それ私も気になってた!」」
私とはなこちゃんの声が揃う。
「およ?よくわかんないけど、仲間にした時からあれくらいジャンプしてたよ?」
「生まれつきってことなのかな?」
「やすなちゃんのヤドンみたいってことだね!」
「あ、確かに!」
言われてみれば!
私のぽんやりもそうだ!
そんな感じで宮子さんと話しながら食事をした後、行く先が同じことがわかったから、一緒に旅をすることに!
やったね、旅仲間が増えたよ!
いかがでしたか?
街で演説していたデイ·ドリームとは何者なのでしょうね。
プラズマ団を思い出しますね。
それとロケット団をあっさり追い返した宮子は強かった。
てかゆの宮子ペア書きやすい。
[次回予告]
ゆの「でもありがとね宮ちゃん、助けてくれて···。」
宮子「いやいや、助け合いだよ〜。」
やすな「でも宮子さん、かなり強かったよね。」
宮子「そうかな?ところで、次回予告はしなくていいのですかい?」
はなこ「あっ、そうだった!次回、『304番道路!はなことナゾノクサ!』!また見てね!」
宮子「(わー、やっつけた···。)」