ポケットタイムきらら   作:こいし金二

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今回からゆの視点です。(イオンコンテストパート終わるまで)
時間軸は前話の日の夜、つまりコンテスト前日の夜からです。


第十二話「イオンシティ!ゆのの悩みとコンテスト!」

誰かの足音でふと目を覚ます。

ゆっくりと目を開けても、まわりはまだ暗い。

 

「・・・あれ?まだ夜・・・?」

 

ベットから身体を起こし、横を見てみると、寝ているやすなちゃんとはなこちゃんが見える。

 

「・・・ソーニャちゃんは将来、落ちぶれる予知!」

 

「暁の門に咲く花?」

 

・・・ふたりとも、どんな夢を見てるのかな?

宮ちゃんは・・・あれ?いない。

トイレかな?

 

「せっかく起きちゃったし、目もなんか冴えちゃったから、少し散歩でもしようかな・・・。んしょ・・・っと。」

 

ベットから起きて、ちょっと身だしなみ整えて部屋を出る。

ポケモンセンターは24時間営業だから、暗くなくて怖くないのがいいところだよね。

そうだ、ホットミルクでも飲もうかな・・・。

そんなことを考えながら、通路を曲がると、人影がいきなり飛び出してくる。

 

「ばあ」

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁあっ!」

 

ポケモンセンターに、私の叫びが響き渡った。

 

 

 

 

 

 

「うぅ、宮ちゃんひどいよ・・・。」

 

「ごめんごめん、たまたまゆのっちをみかけたからちょいとおどかしてみたくなりまして・・・。」

 

それから少し後。

落ち着いた私は宮ちゃんと並んでポケモンセンターロビーの椅子に座っていた。

でも宮ちゃんひどいよ・・・。

 

「でも、宮ちゃんはなんであんなところにいたの?」

 

「おなかすいて目が覚めちゃいましてな・・・。ゆのっちこそどったの?」

 

「なんか目が覚めちゃって、眠れなかったから少し歩こうかなって・・・。」

 

「・・・もしかしてゆのっち、明日の緊張で目が覚めちゃった?」

 

「うん・・・。」

 

「私は旅立ってからのゆのっちを知らないけど、今のゆのっちを見れば頑張ってたのはわかるよ。いっぱい考えていっぱい練習してたんでしょ?」

 

「う、うん。そうだけど・・・だからこそ結果が出ないかもしれないのが怖くて・・・。」

 

「気持ちはわかるけどだいじょーぶだよゆのっち。あの時から頑張ってたんだし、私も夢を叶えられたんだから、ゆのっちだってきっと勝てるよ!」

 

「あれ、宮ちゃんがなりたいって言ってたのって・・・。」

 

「そのとーり!ゆのっちだけに教えるから、やすな殿にもはなっちも他の誰にも言っちゃダメだからね。私、今※※※なんだ。」

 

「ええっ!?」

 

宮ちゃんが私にしか聞こえないくらいの声でさらりと言ったことに対して、私は驚きを隠せない。

 

「だからねゆのっち、夢は自分から『やーめた』って言わない限り、なくならないんだよ。もし今回のコンテストで予選落ちしちゃったとしても、ゆのっちの夢は消えたりしないから、そんなガチガチにならなくていいんだよ。」

 

「そんなもの、なのかな・・・?」

 

「そんなものなのだよ。それに、緊張で固くなってたら力も発揮できないよ?」

 

「そう・・・だね、うん。確かに宮ちゃんが言う通りかも。緊張も和らいできた気がするかな。ありがとね、宮ちゃん。」

 

あれ、安心したらなんだか眠く・・・。

 

「あれ、ゆのっちおねむ?いーよ、寝ちゃって。私がベットまで運んであげるから。」

 

ううん、自分でベットまで行くから大丈夫だよ。

そう言いたいのに、口が動かない。

意識が落ちてくなか、最後に宮ちゃんが「おやすみ、ゆのっち。」って言ったのを聞いたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてコンテストの開催日。

ちょっと寝坊気味で3人に起こされたけど、選手控え室まで移動する。

頑張らないと・・・!

今回は一次審査でチーくん、通ったら二次審査でりーくんってことにするつもり。

 

「あっ!昨日ぶつかった子だ!やっぱり出てたんだ!昨日は大丈夫だった?」

 

頭のなかで最後のおさらいをしていると、誰かに話しかけられる。

顔を上げると、昨日ぶつかった人だった。

 

「あっ、はい、大丈夫でしたけど・・・。」

 

「それは良かった~。私、平沢唯って言うんだ!よろしくね!」

 

「わ、私はゆのです・・・。」

 

「じゃあゆのちゃんだね!ねえねえコンテストは何回目?」

 

「それが、今回がはじめてで・・・。唯さんは経験あるんですか?」

 

「唯でいいし、もっと気楽な感じでいいよ!私もはじめてなんだ!一緒だね!そういえば、この街の紅茶は飲んだ?」

 

「じ、じゃあ・・・。名産なのは知っているんだけど、まだ飲んではないかな・・・。」

 

「ほんとに美味しいから、飲んでみるといいよ!私のおすすめはねー、『ふわふわティータイム』っていうカフェ!紅茶だけじゃなくてケーキも美味しいよ!」

 

「ふわふわティータイム・・・。うん、わかった。コンテストが終わってから行ってみるね。」

 

「その時は私が案内するよ!」

 

そんな話をしていたら、いつのまにか大会開始の時間。

もうそろそろ番だね。

 

「私は18番目だけど、ゆのちゃんは何番目なの?」

 

「私は6番目だから、唯ちゃんより速いかな。」

 

「頑張ってね!」

 

「うん、唯ちゃんも頑張ってね!でも、負けるつもりはないよ!」

 

「こっちこそ!」

 

「でも、まずはお互い一次審査突破だね。じゃあ、私はそろそろ行かないと。」

 

「うん、決勝でまた会おう!」

 

一次審査のアピールタイムはせいぜい1分か2分くらい。

だから、大会が開始したらわりとすぐ、私の番が回ってくる。

案内されて、私の番。

ステージに出ると、たくさんの人達が私に注目してる。

 

(・・・あっ、あれって・・・・・・。)

 

その視線で緊張し、ガチガチになりかけた私の視界に、『ゆのちゃんファイト!』と『ゆのっちガンバ!』って文字が目に入る。

 

(・・・ふふっ、絶対やすなちゃんと宮ちゃんだ。)

 

その横には私を応援してくれているはなこちゃんの姿も見える。

見てる人のなかでも、いっとう目立つそろ応援に、つい少し笑っちゃう。

でも、そのおかげで、私の中の緊張は溶けていった。

ありがとね、みんな。




いかがでしたか?
唯ちゃん初登場。
ちなみにゆゆ式キャラは出さない&夢喰いメリーの唯は登場する予定ないので、唯といったら平沢唯一択です。(作者ゆゆ式未読)
夢喰いメリーのキャラは出ます。
しかし宮子はなんの密命を得ているのか。
関係ないのですが、宮子がやすなをやすな殿と呼ぶときのアクセントは原作でなずな殿と呼ぶときと同じ。


[次回予告]

ゆの「どうにかやりとげたはずだけど、どうなったのかな···?」

唯「アピール見てたけどよかったよ!自信持って!」

ゆの「あ、ありがと···。」

唯「次回、『イオンシティ!二次審査のコンテスト!』」

ゆの「ちょっ、唯ちゃん!それネタバレだよ!」
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