「今日こそ行こう!アミネタウン!」
「アミネタウンの案内なら任せて!私が案内するよ!」
翌日、ポケモンセンターで泊まった私達は、この街の西のアミネタウンに向かおうとしていた。
とはいっても、今この街から行けるのはアミネタウンとルミイタウンだけみたいだから、目的地は決まってるか。
「ところで、アミネタウンってどんなところなの?」
「えーっとね、かなり大きいトレーナーズスクールがあるよ。」
「はなこちゃんも通ってたの?」
「うん、そうだよ!ヒバリちゃんやぼたんちゃん、今どうしてるかな~。」
はなこちゃんの話を聞いてみると、どうやら特に仲がよかった友達らしいんだけど、2人はシンオウ地方に今いるらしい。
同じように旅に出てるなら、私やゆのちゃんもこのエトリア地方を旅している間に会うかもなんて考えたけど、その線はナシみたいだ。
そんな風に話しながら302番道路を歩いてると、ふと草むらから視線を感じて振り返ってみたけど、なにもいなかった。
しげみも静かなまま。
「やすなちゃん、どうしたの?」
「なんか視線を感じたような気がしたんだけど・・・気のせいだったのかな?」
「えーと・・・何もいないよ?」
気のせいだったのかな?
でもやっぱり気になったから、しげみの方まで見に行ってみると・・・。
「ヤ~ン」
そこにいたのはヤドン。
このぽやーっとしてる表情、可愛い!
「やすなちゃーん、なにかいたのー?」
「うん、ヤドンがいたー!よろい、お願い!」
「シュバ!」
「・・・ヤン?」
ゲットするためによろいを出したけど、ヤドンはよくわかってないのか、ぽやーっとした表情のまま。
「よろい、つつく!」
「シュバ!」
よろいがヤドンにつつくを当てるけど、ヤドンはぽやーっとした表情のまま。
・・・効いてるのかなこれ?
「うーん・・・とりあえず、もう一回つつく!」
よろいがもう一回つつくを当てたけど、ヤドンはやっぱり表情変えない。
「効いてるのか効いてないのかわかんないし、こうなったら・・・もうモンスターボール投げる!」
モンスターボールを投げてもヤドンは避けず、ボールがヤドンに当たる。
そのままゆらゆらと揺れた末、ゲットに成功したけど・・・結局ゲットするまで動かなかったような・・・。
「よし、ならば名前はぽんやりだ!本当はソーニャって名付けたかったけど!」
とにかく、仲間が増えた!
待っててくれたゆのちゃんとはなこちゃんのもとに向かったら・・・ちょっ、はなこちゃんが怪我してるんですけど!?
「あ、やすなちゃんゲットできたんだね!おめでとう!」
「あ、うん、ありがとう・・・じゃなくて、はなこちゃんは何があったのさ!?」
「はなこちゃんがチョロネコがいたから撫でようと近づいたら、ひっかかれた末に逃げられたみたい・・・。・・・一応、これで応急処置くらいにはなると思うんだけど・・・。チーくんもご苦労様。」
「チラ!」
「ありがとゆのちゃん、チラーミィ!でもチョロネコ、撫でたかったなぁ・・・。」
聞いた話によると・・・はなこちゃんはポケモンが好きで撫でようと近づくけど、いつもひっかかれたりかみつかれたりして逃げられちゃうらしい。
ゆのちゃんとチラーミィで軽い手当てはしたみたいだけど・・・。
~~~~
「ねえニャース、本当にジャリボーイはこの地方に来てんの?」
「間違いないはずなのニャー。ジャリボーイが次はエトリア地方に向かうって言っていたのを確かに聞いたのニャー。」
「その割には影も形も見えないぞ・・・?電車を一時的に運休させたから、ジャリボーイがコミルタウンに着いたあとは、一番近いジムがあるビジブシティに向かうはずなんだが・・・。」
「ソォーナンス!」
やすながヤドンを捕まえた頃、少し場所は変わって302番道路の上空。
気球に乗った3人組・・・いや、2人と人間の言葉をしゃべるニャースが話をしていた。
「・・・お、あんなところにシュバルゴとチラーミィを連れたトレーナーがいるぞ。」
2人のうち、青髪の男の方が双眼鏡で地上を見ていると何かを発見したようだ。
「チラーミィニャ?なら奪ってサカキ様に献上するべきニャ!」
「チラーミィ?サカキ様に献上するなら、あっちのシュバルゴの方が強そうでいいんじゃないの?」
「そうでもないニャ。チラーミィは尻尾で相手をきれいにする習性があるニャ。ボスが森を歩いてる時、いきなり突風が吹いてしまい、髪や服が乱れ葉っぱが身体につくニャ。ロケット団のボスとして、身だしなみは気にするサカキ様は当然困るニャ。そんな時、ニャー達が送ったチラーミィがいれば、しっぽで葉っぱを払い、服や髪もきちんとしてくれるのニャ。そして、ボスとしての威厳を保つことが出来たサカキ様はこう言うのニャ。『こんなに素晴らしいポケモンを送ってきたニャース達には褒美を出さねばならないな。』・・・と。そうニャれば・・・!」
「「「エトリア征服スピード出世でいい感じ~!」」」
「んで、シュバルゴの方はどうすんのよ。」
「シュバルゴはニャー達が使うニャ。強く育ててさらに強いポケモンを奪っていけば、最終的に誰もかなわないポケモン軍団が完成し、さらにサカキ様にお褒めの言葉が貰えるはずニャ!ジャリボーイのピカチュウだって、しっかりいただけるのニャ!」
「さっすがニャース、あったまいい~!」
「よ~し、そうと決まればジャリボーイは後回しだ!あのジャリンコ達からポケモンを奪うぜ~!」
そんなことを話している彼らの名はムサシとコジロウ。
悪の組織ロケット団の一員である。
~~~~
「そういえば、やすなちゃんが捕まえたヤドンって、どんな技を使ってきたの?」
「うーん・・・。それが私が捕まえるまで、技どころか動きすらもしなかったから・・・。」
「あはは、そうなんだ・・・。一応、ポケモンが覚えてる技はポケモン図鑑を使えばわかるから、確かめてみたらどうかな?」
「そんな機能あるの?ポケモン図鑑って結構凄いんだね・・・。」
ゆのちゃんが教えてくれた機能を使って、ぽんやりの技を見てみると・・・サイコキネシス、ねむる、みずてっぽう、ド忘れみたい。
そんな風にぽんやりの技を確認していると・・・。
「チラッ!?」
「シュバッ!?」
まだボールに入れていなかったゆのちゃんのチラーミィと私のよろいが驚いたような鳴き声をあげたから、振り向くと、なんかニャース型の気球から伸びたマジックハンドが、2匹を掴んでた。
って、ちょっ!?
「「「なーっはっはっは!!」」」
「いきなりなにするの!」
「チーくんを放して!」
「『いきなりなにするの!』『チーくんを放して!』の声を聞き!」
「光の速さでやってきた!」
「風よ!」
「大地よ!」
「大空よ!」
「世界に届けよデンジャラス!」
「宇宙に伝えよクライシス!」
「天使か悪魔かその名を呼べば!」
「誰もが震える魅惑の響き!」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「ニャースでニャース!」
「時代の主役はあたしたち!」
「我ら無敵の!」
「「「ロケット団!」」」
「ソォーナンス!」
「ロケット、団・・・?なんでもいいから、よろいを離してよ!」
「嫌だね~!ベロベロバ~っ!」
「きーっ!」
腹立つーっ!
「チーくん、モンスターボールに戻って!」
「そっか、その手が!」
「おっと、そうはいかないのニャ。ポチっとニャ。」
ロケット団と名乗ったあいつらがボタンを押すと、腕が動いて透明な容器に閉じ込められちゃう。
その容器に遮られて、私とゆのちゃんのボールの光は遮られて戻せない。
なら、どうにかしてあの容器を破壊しないと!
「よろい!体当たりで壊して!」
「無駄ニャ!これは衝撃を吸収しやすい特殊なプラスチックで出来てるから、たとえカイリキーに殴られてもビクともしないのニャ!」
あのニャースが言う通り、よろいとチラーミィが攻撃しても、ヒビひとつ入ってない。
「じゃあ・・・りーくん、お願い!あの気球めがけてスパーク!」
「きゅっ!」
「無駄だぜーっ!そんなん届くかっての!」
ゆのちゃんのコリンクのスパークも、気球には届かない。
・・・これって、非常にヤバくない?
「ハッピーは遠くに攻撃出来ないから助けられないけど・・・。せめて気球を見失わないようおっかけようよ!」
はなこちゃんの言う通り、気球を見失わないよう必死に追いかける。
その時、私のポケットからひとりでにボールが落ち、開いたことに私もゆのちゃんもはなこちゃんも全く気づいていなかった。
いかがでしたか?
ロケット団のものはDPです。
さて、どうなるか。
あ、あと9つけてくださった方には感謝。
〔次回予告〕
ムサシ「あのジャリガールのポケモンを奪ったし、次回からはあたし達が悪の主人公よね~!」
コジロウ「主人公になったら、王冠コレクションの自慢とかやりたいな~!」
ニャース「ニャーがサカキ様に撫でられる日も近いニャ!」
やすな「そんなことさせない!次回、『謎のサイコパワー!美しい鳥ポケモン!』」