「・・・さてと。インタビューはこれくらいでいいわね。でも、ポケモントレーナーが相手を知るなら、やっぱりこれよね?」
10分くらいインタビューをした後、ボールをひとつ出して、軽く微笑む琉姫さん。
ポケモンバトル・・・ってことだよね?
「あ、なら私が・・・。」
「えっと、良ければジムに挑む2人のどちらかと戦わせてもらってもいいかしら・・・?」
次順番だったゆのちゃんが受けようとするも、琉姫さんは私かはなこちゃんと戦いたいみたい。
だったら私が!
「なら私が!」
「やすなさんね。そこまでガチガチに戦いたいわけでもないから、1VS1のバトルでもいいかしら?」
「問題ないです!」
そうなると・・・よろいは先程からバトル続いてるし・・・。
「ぽんやり!出番だよ!」
「ヤーン」
「・・・あら?てっきりシュバルゴで来るのかって思っていたのだけど・・・。それならパチリス、頑張って!」
「チパ!」
琉姫さんはパチリス・・・。
私のぽんやりは相性不利だしどうしようかな・・・。
「ぽんやり!みずてっぽう!」
「パチリス!かわしてほうでん!」
「ヤーン」
「チパ!(パチパチ)」
「ぽんやり!かわして!」
「・・・ヤーン」
う、動かない・・・。
みずてっぽうはすぐ出してくれたのに、かわす指示をしても一歩も動かないよ・・・。
当然、ほうでんは直撃。
みずタイプにでんきタイプはこうかばつぐんだから、結構ダメージを受けたはずだけど・・・。
「・・・あれ?」
ぽんやりびくともしてない。
・・・?
「弱点技受けてびくともしないなんて、結構丈夫なポケモンなのね。ならパチリス、もう一度!」
「チパ!」
「次も避けてくれなさそうだし・・・じゃあサイコキネシス!」
302番道路でよろいとチラーミィがとじこめられた檻を破壊したのがほんとにこの技なら、ほうでんを打ち消して攻撃できるくらい威力はあるはず!
「・・・・・・」
「・・・アレ?」
指示をしたのに、今度は反応すらしてくれない。
やっぱり直撃をくらうけど・・・今回もびくともしてない。
・・・どうなってるの?
「・・・なんというか、あなたのヤドン、かなり独特な子みたいね・・・。」
「チパ・・・?」
琉姫さんとパチリスにも呆れられちゃってるけど、私にもよくわかってない・・・。
「とにかく、ただのほうでんで有効なダメージを与えられないなら、もっとパワーアップさせるしかないわね。パチリス、じゅうでん!」
「チパ!(パチパチ)」
「じ、じゃあ・・・ド忘れ!」
「・・・・・・」
は、反応しない・・・。
じゅうでんは確か、次のでんき技の威力が上がる効果だったと思うから、ド忘れで対抗させようと思ったんだけど、ほんとにさっきから微動だにしてないよ・・・?
「パチリス、ワイルドボルト!」
「チパチ!」
「避けてぽんや『・・・ヤーン』ここでサイコキネシス!?」
「・・・!パチリス、避けて!」
「ヤーン(ドゴォン!)」
「チパーッ!チー・・・。(バタン)」
・・・・・・えーっと、何が起こったのかがよくわかんないと思うけど、私のぽんやりがサイコキネシスを撃ったらまわりがどかーんってなって、琉姫さんのパチリスが回避しようとしたけど回避しきれなくて、当たったら一撃でパチリスが戦闘不能になった。
よくわかんないと思うけど、私にもわからないのだよ・・・。
「・・・えーっと、勝負はやすなちゃんの勝ちでいいのかな?」
見ていたゆのちゃんも困惑した様子。
というかぽんやり、私の指示に従ってくれたのは最初のみずてっぽうだけなような気がするんだけど、気のせいじゃないよね・・・。
「・・・驚いたわ。少し聞きたいのだけど、このヤドン、捕まえてからどれくらい経っているのかしら?」
「捕まえたのは確か3日前で、302番道路ですけど・・・まだなついてないから言うことを聞いてくれないのかな・・・?」
「・・・そうでもないみたいだよ?」
「え?」
「ヤーン(ポヤーン)」
はなこちゃんがそう言ったから、ボールに戻してないぽんやりを見ると、なんかさらにぼけーってしてる。
これってもしかして・・・。
「これってまさか、ド忘れしてるのかな?」
「ヤドンというポケモンは感覚が鈍くて、痛みなどの反応が遅いのは知ってる?これは私の予想でしかないのだけれど、そのヤドンは反応が普通のヤドンよりもさらに鈍いのだと思うわ。」
「反応が、鈍い・・・?」
「ええ。もしくはサイコキネシスを撃つのに普通のヤドンよりもかなり時間がかかるという可能性も考えられるわね。その分威力が高いみたいだけど・・・。じゅうでんを使った私のパチリスを一撃で落とすとは思わなかったわよ。」
「え?じゅうでんって、でんき技の威力を上げる技じゃ・・・?」
「やすなちゃん、じゅうでんにはでんきタイプの技の威力を上げる他にも、特防を上げる効果があるんだよ。」
知らなかった。
そんな効果があっても一撃だなんて、やっぱりこのぽんやりは凄かったんだ!
「遠いアローラ地方では、Zクリスタルというものを持たせて、トレーナーとポケモンが心を通じ合わせることで、威力が高い特別なZ技というものがあるそうだけど、それに匹敵する威力かもしれないわ。でも、その間無防備に近いことになると思うから、そこはトレーナーのあなたがカバーすることね。」
「はい、わかりました!」
ぽんやりを活躍させるにはトレーナーがすごくないといけない・・・。
私にピッタリだ!
「それじゃ、私はそろそろ帰って記事を書くことにするわ。いいものが書けそうだわ、ありがとうね。よければまた取材させてくれると嬉しいわ。またね。」
私達にお礼と別れを告げて去っていく琉姫さん。
また会うことになるかもしれないね。
「じゃあ、私達も行こうよ!ビジブシティはもうすぐだよ!」
「うん、そうだね。琉姫さんいわく、あと1時間も歩けば到着するんだよね。」
「明るいうちには着けそうかな?でもぽんやりやよろいも疲れてるはずだし、ジム戦は明日にしよう!明日から本気出す!」
「やすなちゃん、それは本気を出さない人の言い方だよ・・・?」
「うそうそ、冗談だよ。」
その後、トレーナーと戦いつつまっすぐ歩いていたおかげで、日が暮れる前にビジブシティに到着!
早速ポケモンセンターに行きたいんだけど・・・。
「・・・この街のポケモンセンターってどこにあるの?」
3人ともわかってなかった。
・・・この街複雑すぎるよ!
いろんなもんがあるし広いし!
「日が暮れる前にポケモンセンターに着けるのかな・・・?」
「地図でもあればいいんだけど・・・。」
「そうだ!それならあそこの人に道を聞いてみようよ!すみませーん!」
「はー、今日も見所ありそうな挑戦者おらんかったなぁ・・・ん?うちに何か用なんか?」
はなこちゃんが声をかけたのは、しゃべり方が少し独特な女の人。
ひとりごとを呟いていたけど、私達の呼びかけには答えてくれたようでひと安心だ。
「実は私達、道に迷っていまして・・・。よかったらポケモンセンターまでの道のりを教えてもらえませんか?」
「あー、あんたらはこの街の人やないんやろ?この街は複雑やからなー。ポケセンはこの道を左に2回曲がればあるでー。」
「ありがとうございます!」
「ちなみにジムはポケセンから北へまっすぐ行けば着けるから、気ぃつけて行きぃや。」
「・・・あれ?私達、ジムについては聞いてなかったような気がするんだけど・・・?」
「まあまあ、必要な情報を教えてもらえたんだしラッキーだよ!」
「そうそう、はなこちゃんの言う通り!」
「ほな、じゃーなー。」
「ありがとうございましたー。」
去っていく女性にお礼をし、私達はポケセンに向かっていった。
明日、私達はジム行くぞ~!
それではじめてのジムバッジをゲットするんだ!
いかがでしたか?
今回が初バトルなのに、次ジムだという。
最後出てきた人はきららキャラで中部弁は一人しか知らないから誰か絞りやすすぎますね。
なおバリバリの関東人なので中部弁か正しいかは全くわかりません。
[次回予告]
やすな「ついにビジブシティに到着!」
ゆの「2人は明日ジムに挑むんだよね?」
はなこ「うん!絶対ジムバッチ入手するよ!」
やすな「次回、『ビジブシティ!はじめてのジム戦!』」
ゆの「そういえば道を聞いた人、なんで私達がジムに行くこと知ってたのかな?」