ただそれだけのお話。
数日前 ノイズとの激戦の中
隊員A「ここを通すな!!守り抜け!!」
銃弾が飛び交う戦場、その中で刀を携える少女、風鳴翼‥‥‥
対ノイズ用兵器 コンバットランチャーを構える少年 葉笠四真
翼「援護は任せるぞ、葉笠」
葉笠「戦場にルールは無い。ただ潰すだけだ」
翼「カウント5で始める」
葉笠「任せろ」
翼「5、4、3、2、1」
翼はノイズの群がる街にビルから飛び降りる。すかさず葉笠はコンバットランチャーサーチポイントに照準を合わせる。
葉笠「纏めて焼き払う」
トリガーを引くと赤い稲妻を帯びた光線がノイズを殲滅する。
葉笠「チャージ完了まで残り13秒、頼むぞ、翼!!」
翼「言われなくても!!」
翼の攻撃でノイズが消滅していく。葉笠はコンバットランチャーのチャージを終えると残りのノイズに照準を合わせて再びトリガーを引いた。
葉笠「これで全部か、死者は数えて4人。胃痛する結果だな」
翼「そもそも犠牲の無い戦場なんて無いだろう。何かを失うのが戦場だ」
葉笠「ノイズは残らず潰すのが俺達
戦場と化した街を眺めながら葉笠はため息をついた。
そして現在
翼「どどど、どういう事だ!!葉笠は何を‥‥‥」
休暇を取り、葉笠は翼を連れて街を歩いていた。やって来たのはコスプレショップである。
葉笠「翼ァ‥‥‥お前、時には女の子としての自分を見てないだろ」
翼「私にこんな服が似合う訳‥‥‥」
葉笠「店員さん、彼女に試着をお願いします」
店員さんに連れられ、服を着せられた翼は‥‥‥
翼「ここここ、こっちを見るな!!」
ネコミミメイドにミニスカガータベルトの翼に葉笠はスマホを向け、シャッターを切る。
葉笠「壁紙に使おうかな?」
翼「そ、それだけはあアアアアアアアア!!」
顔を赤くして涙目の翼に少し申し訳なさそうな顔ともっと弄りたいと言う心が混ざっていた。
翼「次はメイクショップだと!!」
葉笠「メイクも覚えろ、仮にも女が台無しだぞ」
言われるがままに席に着き、メイクアップアーティストに手を加えられる。
翼「これ‥‥‥本当に私‥‥‥」
葉笠「いいなあ、やっぱりメイクは印象ガラリと変わるなあ」
メイクの人「落とされますか?」
翼「いや、しばらくはこのままで‥‥‥」
葉笠(勝った!!)
メイクした自分を自慢げに手鏡で見てニヤニヤする。その様子を見た葉笠は何となく自分の仕組んだ通りに動いている結果に満足気になっていた。
葉笠「どうだ、女の子も捨てたもんじゃないだろう」
翼「防人の使命に従っていたとはいえ、ここまでの女らしさを無駄にしていたとは‥‥‥この後どうしよう、戻れなくなってしまった」
葉笠「ちゃんと防人の使命を忘れるなよ」
翼「わかっている、でも今は女としての自分を楽しみたい」
葉笠「それなら行きつけのぬいぐるみショップがある。何か一つ買ってやる」
翼「是非お願いしよう」
目を輝かせる翼に葉笠は心で感じた。
葉笠(翼って案外簡単だなあ、日常でもこのぐらい女子だったらいいんだけど‥‥‥)
そしてぬいぐるみショップでぬいぐるみを見て回る翼の横で葉笠はぬいぐるみのオーダーメイドカタログを読んでいた。(ただし値段は相当高い)
葉笠「次のテディベアどれにしようかなあ」
翼「葉笠、このぬいぐるみが欲しい‥‥‥」
翼はメイドウサギのぬいぐるみを抱えている。
葉笠「勿論、買ってあげるよ」
葉笠はクレジットカードで会計をすると店を後にした。
その後 とある喫茶店
葉笠「本当にこんな店でいいのか?」
翼「顔なじみの働いてる店なんだ」
???「お待たせしました、エスプレッソとカフェオレです」
翼「紹介しよう、天々座奈義ことナギ先輩だ」
ナギ「では、ごゆっくり」
葉笠「それで、話と言うのは何かな?」
翼は顔をしかめて葉笠に聞いた。
翼「葉笠はこれまでに細胞手術を8回受けている。身体の構造は人外と言ってもいい。葉笠、人を捨ててまで力を手に入れた事に後悔はないのか?君を巻き込んだ私を憎んでないか?」
葉笠、人を捨ててまで力を手に入れた事に後悔はないのか?君を巻き込んだ私を憎んでないか?」
エスプレッソを飲み干し、5秒の沈黙の後に葉笠は答えた。
葉笠「後悔は既に捨てている。戦うと決めたのも俺自身だ。翼が俺に道を示してくれたんじゃないか。それで俺は満足してる、憎んでないよ。少なくとも翼と共に戦う事が自分の戦う意味だ」
翼「もう、怖くないのか?」
葉笠「怖い物なんて無いと思うよ、俺達二人なら」
翼「良かった‥‥‥」
翼を女の子扱いしてみた結果。
最初こそ戸惑っていたものの案外可愛いし本人も簡単に受け入れてくれた。
時には女の子っぽい翼も良いかもしれない。今度色々な物を試してみようかな。
(主にランジェリーとアクセサリーとかネイルとか(笑))
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