僕とSHUFFLEと召喚獣   作:京勇樹

30 / 68
今回は短いです


約束と後片付け

明久と桜の二人は、如月グランドパークの夜のパレードを見ていた

 

煌びやかな装飾が施された山車とダンサーが中央道を練り歩き、華やかな印象を見てる人達に与えてくる

 

そんなパレードを見ながら、桜は

 

(どうしよう……言おうかな……)

 

と迷っていた

 

すると、明久が

 

「桜ちゃん」

 

と桜に声を掛けた

 

告白しようかしないか考えていた桜にとっては突然で、桜は慌てた様子で

 

「な、なにかな?」

 

と明久に問い掛けた

 

すると明久は、穏やかな表情で

 

「俺はまだ、桜ちゃんの想いに答えることは出来ない……まだ、大事な約束を思い出してないから」

 

と言った

 

明久のその言葉を聞いて、桜は目を見開いた

 

稟と楓の二人が、ずっと一緒に居る。という約束をしていたように、明久と桜の二人も幼い頃に大事な約束をしていたのだ

 

「アキ君……記憶が……」

 

桜が驚いていると、明久は頷いて

 

「少しずつだけど、戻ってきてはいる……だけど、肝心な約束の内容を思い出せないんだ……」

 

と寂しそうな表情を浮かべながら、そう言った

 

それを聞いて、桜は

 

「私とアキ君の約束は……」

 

と言おうとした

 

だがそれを、明久は片手を上げて制して

 

「ありがたいけど、桜ちゃん……そういうのは、自分で思い出すべきなんだと思う……だから……」

 

一旦そこで止めてから、一回深呼吸して

 

「だから……思い出すまで待っててね? 何時になるかは分からないけど、絶対に返事はするから……」

 

と言った

 

すると、桜が目尻に涙を浮かべながら

 

「うん……待ってるね……」

 

と言うと、明久に抱き付いて、明久も桜を優しく抱き締めた

 

その後、明久と桜の二人はパレードが終わると帰路に付いた

 

もちろんのこと、桜は明久からの返事を待つことを胸の内に秘めて……

 

そして翌日

 

如月グランドパークは、文月学園に対して正式に抗議文と損害賠償を要求した

 

内容としては

 

《此度、バイトとして赴いた其方の学園の生徒達が起こした、度重なる営業妨害により、此方は以下に記載した金額を損害賠償として要求する》

 

という文章であった

 

これを受けて、文月学園学園長の藤堂カヲルは誠心誠意込めて謝罪

 

それと同時に、損害額を全額支払った

 

それだけでなく、今回問題を起こした生徒達に対して

 

1、近く建設する寮に強制入寮させて、許可を得ない限り外出を禁止

 

2、週二日間の無償奉仕の義務付け(サボった場合、警察による監視の義務化)

 

3、召喚獣の観察処分者仕様化

 

4、教室設備の最下位での固定

 

5、クラス替えの禁止

 

6、私物の持ち込み禁止(持ってきた場合、重い罰則を科す)

 

等々といった事が決まった

 

尚、召喚獣の観察処分者仕様化だが、等級式に変更

 

等級式といっても二段階だけだが、下級が通常の観察処分者仕様

 

上級だと、痛覚及びフィードバックが70%で固定されている

 

そして、この上級仕様には、全男子が主犯格として名を上げた島田美波がなることになった

 

そして、学園長たる藤堂カヲルは、自ら引責辞任を発表

 

これに関しては、今のところストップが掛かっている

 

理由としては、適任者が見つからないのである

 

召喚獣システムに関しては、そのまま藤堂カヲルが引き受けることになっている

 

だが、文月学園がかなり特殊な学園であるために、引き受けてくれる人物が現れないのだ

 

結果、藤堂カヲルはしばらくの間、続投が決定

 

半年間適任者が見つからない場合、再度話し合って決めることになった

 

こうして、如月グランドパークでのデートと、騒動は幕を下ろした

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。