僕とSHUFFLEと召喚獣   作:京勇樹

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短いですが、投稿します


海で

海に来て数十分

明久は砂浜で日光浴していた

サングラスを掛けている

よく見れば、眼帯を外している

稟達は波打ち際でプリムラと一緒に砂で城を作っている

すると、明久の近くに桜が来て

 

「お疲れさまだったね、アキくん」

 

と明久を労った

その理由は、少し前まで神王に付き合って遠泳してきたのだ

明久はそれに疲れて、休んでいたのだ

その距離、20kmである

 

「普段使ってる筋肉とは違う筋肉使ったからな……流石に疲れた」

 

そう言う明久の語気には、疲れが見える

 

「やっぱりね……はい」

 

桜は苦笑を浮かべると、ペットボトルを一本手渡した

明久は受け取ると、ゆっくりと飲んだ

もちろん、人肌温度である

明久は三割程飲むと、桜に視線を向けて

 

「ありがとうね、桜ちゃん」

 

と言った

 

「ううん、平気」

 

桜はそう言うと、明久の隣の椅子に腰かけた

それを見た明久は、自分の近くのパラソルの向きを調整した

桜も影に入るようにだ

 

「ありがとう、アキくん」

 

「構わないさ」

 

桜はスタミナはかなりの物だが、運動神経は悪いほうである

だから長距離走等ではかなりの成績を出すが、短距離やバレー等では見学に回る

楓は希望的に文武両道だが、時折うっかりが発動する

そして、明久が見ている先にはもちろん廩達が居る

ふとその時、明久はある気配を感じた

故に明久は、立ち上がって

 

「桜ちゃん、何か買ってくる?」

 

と桜に問い掛けた

 

「え? あ……じゃあ、かき氷をお願い。いちごで」

 

「分かった」

 

明久は頷くと、海の家に向かった

そして、中に入ると

 

「報告」

 

と入口脇に立っていた瑠璃に問い掛けた

 

「神界で不審な動きが確認されました。詳細は確認中です」

 

「分かった……瑠璃」

 

明久が呼ぶと、瑠璃は不思議そうに首を傾げた

すると明久は、壁のメニューを指差して

 

「何か頼むか?」

 

と問い掛けた

すると、瑠璃が慌てた様子で

 

「わ、私は任務でここに居るのであって!?」

 

と言った

だが、明久は

 

「だが、何も飲まず食わずは体調に悪い。それに何より、店側にもな」

 

と言った

それを聞いて、瑠璃は言葉に詰まった

その隙に、明久はカウンターに行き

 

「かき氷を二つ、いちごで」

 

と注文した

そして、出来たのを受け取ると

 

「ん」

 

と一つを手渡した

 

「あ、え、あの……」

 

瑠璃は視線をかき氷と明久に視線を往復させていると、明久は瑠璃の腕を掴み

 

「行くぞ」

 

と歩きだした

 

「し、しかし、隊長! 任務が!?」

 

「瑠璃一人位なら、問題ないですよ」

 

瑠璃の言葉に被せ気味にそう言ったのは、いつの間にか居たフリージアだった

 

「須川と横溝の影響か、全員の能力向上が凄いの。だから瑠璃一人が抜けても、問題なくカバー出来るわ」

 

「う、うぅ……」

 

フリージアの言葉に、瑠璃は反論が出来なかった

 

「では、俺の近くで稟達を守るというのはどうだ?」

 

「……分かりました」

 

明久の言葉に、瑠璃は不承不承という体で頷いた

 

「フリージア、配置パターンの変更。頼めるか?」

 

「お任せを」

 

明久の指示を聞いてフリージアは頷くと、静かに消えた

それを確認すると、明久は瑠璃を伴って戻った

すると、桜が

 

「お帰り、アキくん。あれ? 瑠璃さん?」

 

「海の家でたまたま会ってな、連れてきた」

 

桜が不思議そうにした理由を察して、明久はそう説明した

それに納得したのか、桜は微笑んで

 

「そうなんだ。よろしくお願いしますね、瑠璃さん」

 

と握手した

すると、シアが近寄ってきて

 

「あれ? 瑠璃さん? どうしてここに?」

 

と首を傾げた

 

「海の家に居たので、連れてきました」

 

明久がそう説明すると、シアは嬉しそうに

 

「わあ! そうなんだ! よろしくっす!」

 

と瑠璃に抱き付いた

 

「は、はい!」

 

シアに抱き付かれて、瑠璃はアタフタしながらも頷いた

すると、そのタイミングで他のメンバーも集まってきた

それぞれが瑠璃が居たことに驚いていたが、明久が説明した

ふと時計を確認すると、ちょうどいい時間だった

すると、楓や桜

亜沙が弁当箱を取り出して

 

「御昼にしようか」

 

と提案した

すると、魔王夫婦や神王の奥さん達が更に弁当箱を取り出した

重箱弁当箱である

そして最後に、明久が弁当箱を取り出した

これまた、重箱である

そして、昼食を始めた

 


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