僕とSHUFFLEと召喚獣   作:京勇樹

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放送部にいらっしゃい

「ではこれから、お二人に質問をしていきたいと思います! なお、流石に答えられないのはパスと言ってください」

 

「了解っす!」

 

「分かった」

 

二人が頷いたのを確認してから、まずデイジーは明久に視線を向けて

 

「ではまず、明久さんに質問します」

 

と問い掛けた

そして、明久が頷くと

 

「えっと、剣神さんは基本的に一刀流で戦ってらっしゃるみたいですが、二刀流はどうなんですか?」

 

とデイジーが問い掛けた

すると、明久が頷き

 

「確かに、基本的に使っているのは神剣一刀流という剣技だが、二刀流も使う」

 

と答えた

それを聞いたデイジーは、おおっ。と声を上げて

 

「しかし、神界には二刀流による戦闘技法は無いですよね?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに明久は

 

「確かに、数年前まではなかったな。だが、俺が創立した」

 

と答えた

それを聞いたデイジーは、驚愕した様子で

 

「そ、創立したんですか!? 凄いですね!?」

 

と声を上げた

すると明久が

 

「とはいえ、実質的な使い手は俺のみだな」

 

と肩を竦めた

それを聞いたデイジーは、なるほどと頷くと

 

「では次は、シア様にお尋ねします」

 

とシアに体を向けた

するとシアは

 

「どんと来いっす!」

 

と言った

それを聞いたデイジーは頷いてから

 

「では、シア様。えー、リシアンサス様は料理がお得意なようですが、一番最初に覚えた料理はなんですか?」

 

と問い掛けた

するとシアは、すぐに

 

「オムレツっす! 洋食の基本にして、頂点と言われた料理っすね」

 

と答えた

 

「なるほど! それで、そのオムレツを教えてくれたのは、誰ですか?」

 

とデイジーが問い掛けると、シアは一瞬明久を見て

 

「基本的な技術はお母さん達っすけど、応用を教えてくれたのは明久君っす!」

 

と答えた

するとデイジーは、少し驚いた様子で

 

「え、明久さんって料理も出来るんですか?」

 

とシアに問い掛けた

その問い掛けに、シアは

 

「明久君の料理の腕は、宮廷料理人に認められてたっす!」

 

と答えた

するとデイジーは

 

「つまり、明久さんの料理の腕はプロ級ってことですか!」

 

と声を上げた

すると明久が

 

「まあ、そうなるな」

 

と肯定した

 

「す、凄いですね……料理教室を開いたら、千客万来間違いなしですね」

 

デイジーはそう言うと、軽く咳払いしてから

 

「では、次の質問を明久さんにします!」

 

と言った

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

そして、約三十分が過ぎた所で

 

「では、リクエストされた曲は流します。曲名は、Once&Foeverです!」

 

と言って、稟の方にピースサインをした

すると稟は、親指を立ててから何らかの操作をした

すると、デイジーが

 

「実質的には、これで終わりです。ですが、最後に一緒に、シーユー・ネクストタイム。と言ってほしいんです。お願いします」

 

と言った

それを聞いて、明久とシアは頷きながら

 

「分かった」

 

「分かったっす!」

 

と答えた

そして、曲が終わると

 

「さて皆さん。お別れの時間がやってまいりました。今日の放送は、楽しんでもらえましたか? では、お二人も一緒に。せーの!」

 

と、音頭を取った

そして

 

「シーユー・ネクストタイム!」

 

と三人で一緒に告げた

そして人差し指を立てると、稟は頷いてからまた操作した

すると、机の上にあったランプが消えた

それを確認したデイジーは、ヘッドホンを外して

 

「ありがとうございました! お二人のおかげで、楽しかったです!」

 

と言いながら、軽く頭を下げた

すると、シアが

 

「こっちも楽しかったっす!」

 

と嬉しそうに語った

するとシアは、立て続けに

 

「それで、入部するにはどうすればいいのかな?」

 

とデイジーに問い掛けた

それを聞いたデイジーは、目を輝かせながら

 

「い、いいんですか!?」

 

と立ち上がった

するとシアは、微笑みを浮かべて

 

「なんか新鮮で、楽しかったからね。入部することにしたっす!」

 

と答えた

するとデイジーは、シアの手を掴んで

 

「ありがとうございます! 嬉しいです!」

 

と言いながら、何回も頭を下げた

そして、稟が待機してた隣の部屋に行くと、ある机の上にあったファイルを取って開き、中から一枚の紙を取り出すと

 

「この入部届けに、シア様のお名前を書いてください。そうすれば、私が顧問の先生に出しますから」

 

と言いながら、シアに手渡した

それを見た稟が、デイジーに

 

「なあ、俺も入っていいか?」

 

と言った

 

「え、土見さんも……ですか?」

 

とデイジーが不思議そうに問い掛けると、稟は頬を軽く掻きながら

 

「実は俺、帰宅部でな。家に帰っても、暇を持て余してたんだ。それに、初めてやったが、結構面白いしな。やってみたくなったんだ」

 

と言った

それを聞いて、デイジーは

 

「あ、ありがとうございます! これで、廃部を免れられます!」

 

と嬉しそうに頭を下げた

それを見ていた明久は、少し考えると

 

「ならば、俺も入ろう」

 

と言った

明久は、稟とデイジーの驚きの視線を受けとめつつ

 

「まあ、主にはお二人の護衛という意味が強いがね。それに、来るのは少ないだろうが、許してくれ」

 

と言った

するとデイジーは

 

「構いませんよ!」

 

と言いながら、稟と明久の分の入部届けをファイルから取り出した

こうして、放送部は廃部を免れたのだった


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