僕とSHUFFLEと召喚獣   作:京勇樹

59 / 68
新たな仲間

明久の怪我が治ってから、一週間後

 

「確か、今日だったよね」

 

「だからって、ずっと外を見てるなって」

 

桜の言葉に、稟がそう突っ込みを入れた

しかし、その稟本人も気になるのか外を見ていた

今居るのは、学園である

夏休みも終盤に入り、最後の登校日である

その日に、ある少女が新しく学園に来ることになっている

編入されるのは、Aクラス

なお、その編入にかの王達のテコ入れがあったことは言うまでもない

そして明久は、自分の机でジッと待っていた

その時だった

 

「来たな」

 

と明久が呟いた

それと同時に

 

「あ、来たよ!」

 

と桜が言った

そしてAクラス生徒達が見たのは、シアと一緒に歩いているシアと瓜二つの少女

キキョウだった

その二人は、校門から入って少し歩くと、見ているAクラス生徒達に気付いたらしい

二人揃って、仲良く手を振った

そして、数分後

 

「き、キキョウです……正式には夏休み明けですが、このクラスになります……よ、よろしくお願いします」

 

とキキョウは、緊張した様子で挨拶した

すると、Aクラス生徒達は受け入れたようで拍手した

なお、キキョウのことは表向き

 

《神王がたまたま視察に行った人間界の孤児院にて、シアと瓜二つの少女を見つけて、受け入れた》

 

ということになっている

元々、ユーストマは面倒見がいいことで知られている

だからその説明を聞いて、神界の重鎮達はわりとスンナリと受け入れた

だが、一部の元老院等が

 

『その方に、継承権は与えるのか!?』

 

と問い掛けられた

それに対して、ユーストマは

 

『キキョウには、継承権は与えない』

 

と言った

するとキキョウも

 

『アタシも、王女様ってガラじゃないかな』

 

と言ったという

その説明に、その元老院達は納得はしていないが引き下がった

そしてシアは

 

『やったぁ! 妹が出来たぁ!』

 

と喜んで、キキョウに抱き付いたらしい

そして部屋だが、今はとりあえずシアの部屋にフトンを運び込んで過ごしているらしい

近いうちに、神王家の工事をして、キキョウの部屋を増改築するらしい

そしてキキョウだが、ユーストマに

 

『明久と一緒に居たい』

 

と言ったらしい

その十数分後、明久の居たアパートが平らになった

それに関して、ユーストマは軒下に吊るされた

簀巻きで

なお、それに関して明久は

 

『まさか、拳一つで平らにされるとは……道具を発掘しないと』

 

と肩を落としていた

その後明久は、なんとか道具を発掘

今は、野宿しているらしい

それを知った芙蓉家と八重家が、明久を招待しているらしいが

そしてキキョウの席は、明久の隣になった

こうして、新しい仲間が加わったのだった


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。