さてそんなわけで紀元前六世紀くらいなんですけどね。
わたしのスタンド調査と違って、カーズ様本来の目的はあんまり進捗がない。一応小さめかつ質もよろしくないとはいえ、エイジャの赤石もいくつか入手はできたんだけどねぇ。やっぱりそれじゃあダメみたい。
波紋使いとの遭遇率も上がってるせいもあってか、カーズ様の機嫌も悪いことが多い。なんなら憂さ晴らしに波紋使い狩りをしてるまであるんじゃあないかってくらいだ。
あまりにも進捗がないせいか最近はその殺し方のバリエーションを増やす方向に行ってて、こないだ別行動でエジプト辺りに行ったときとか、スタンドの矢を持ち出して派手にやってましたね……。
まあ派手にやった結果、全部の矢を廃棄してきたって聞いたときは思わず絶叫しちゃったけどさ。せっかく原作よりスタンド使いの数を減らして楽ができると思ってたのに、台無し! それともこれが歴史の修正力とでも言うのか……。
とはいえ、なくなってしまったものは仕方ない。スタンドについては未来のわたしに任せよう。現在、目下のところの問題はやはり赤石だ。
ただこれ、時代が下って世界の人口が増えてるからか、赤石の情報も少しずつ増えてきてる。だからまったく進んでないってわけでもない。
それにわたしは知っている。カーズ様が探し求める品質の赤石が歴史上に登場するのも間もなくだってね。……ん? 約四百年は間もなくとは言わないか。
というわけで今、わたしたちはインドまでやってきた。正確に言うと北東インドってところかな。
この辺り一帯で赤石の採掘ができる、みたいな話があったんだよね。だいぶ範囲が広いから、みんなで別行動して真偽を確かめることになったんだけど。
「何を言っておられる! せっかくの悟りがもったいない! 教祖になるべきだ!」
「いや、でも……あー、う~ん、鹿スタートなら、まあ……」
なんかものすごく熱いトークで説得してる人がいる……。
されてる側の人は、一見パンチパーマみたいな髪……型? で、耳たぶがものすごくおっきい。おまけに眉間の辺りにボタンみたいな……って。
いやいや。いやいやいや!
というか、あれがそうだとしたら、お釈迦様って悟りを開いた頃からもうあのいわゆる仏像スタイルなのか……!? なんだか妙な歴史的事実を知ってしまったような気がする……!
……あ、でもスケッチはしたいな……歴史的瞬間だよねこのシーン……!
「……そうだそこの方!」
「……へ? え、わたしですか?」
どうしようかなと思いながら遠巻きに二人を眺めてたら、梵天さん(推定)に声をかけられた。思わず反応してしまったけど、よかったんだろうかこれ。
ちなみに現在、いつものように目的地周辺に潜伏している吸血鬼と合流するため大人バージョンの姿に擬態してるんですけども。
なんかわたしって、こう妙に歴史上の人物と会う機会が多くないです? いや、それ自体はむしろありがたいんですけど、本当にいいのかとも思うわけで。
「そうです! あなたも真理に達した目覚めし者の教えを知りたいと思うでしょう!?」
「わーっ、ちょ、初対面の方に何を……!」
でももうこの流れは変えられそうにないなぁ。梵天さん(推定)がものすごくぐいぐい来る……ちょっと、ものすごく近いんですけど……って、眉毛すんごい太いなこの人……。
た、ただまあ、なんていうか。歴史学を志したものとしては、この質問の答えは一つしかないんだよなぁ!
「ええ、まあ。その、興味がないと言ったら嘘になりますね……」
「えっ、ほ、本当ですか!? わ、わかりにくいですよたぶん!」
「ほらごらんなさい! 心あるものはいるのです! 智慧持つものはいるのです! そういうものにこそ、あなたの
「わ、わかりました……その、できるかどうかわかりませんが、私は甘露の門を開きましょう」
名ゼリフきたあああ! そのセリフ実際に言ったんですね!? 感動だ!
そんなわたしの心境をどう思ったか、お釈迦様は少し照れたように前に出た。
後ろに下がった梵天さん(推定)は、うんうんと頷くながらも言葉は発さない。成り行きを見守ることにしたみたいだ。
「ええと、ではまず……そうですね……あなたは、なぜ人は苦しむのだと思いますか?」
初手から質問が重い!!
……人はなぜ苦しむのか。重い上に難しい問いだ。これをまじめに考えたことのある人間が、宗教者以外で果たしてどれくらいいるだろう。
ただ、一応わたしは歴史を学んだ身。仏教も当然その範疇で、一部だし大雑把ではあるけどその教えは多少知っている。
キリスト教なら原罪から逃れられない的なところから切り込むんだろうけど、仏教の場合は――。
「えーっと、何かにあまりにも入れ込みすぎるから、ですかねぇ……」
「……! そ、その心は?」
「なんていうんですかね、こう、ものでも人でも、一つのことにこだわりすぎると大体ろくなことにならないっていうか。苦ってそもそも思う通りにならないからこそ感じるものだと思うんですけど、いいことも悪いことも、行き過ぎると人の思う範囲を超えて害になっちゃうんだと思ってます、かね」
「そ……そう! そうなんですよ!」
「ひゃっ!?」
いきなりお釈迦様に手を握られてしまった!?
どうしようこの手もう洗わないほうがいいかな!?
「そうなんですよ……! 人間はどんなことにもこだわりすぎる……! 固執して、とらわれることで心を乱されるんです……!」
「え、は、はあ……」
なんだかよっぽど感極まったのか、泣いちゃってる。
ええ……そんなに……? いやそんなにか……だってまだ仏教成立してないんだもんね……。
「すべての苦には必ず原因があり、それを冷静に見つめ、因果を読み解いて明らかにすることでその本質がわかる……苦を和らげるには、解くには、その理解こそが肝要なのです! そして理解を得たうえで、努力を重ねるべきなのです! 多くの人がそれに気づかず、間違った努力を重ねている……私はそれが悲しい……!」
「ええと、
「おお……! そう、まさにその通りです! まさか、あなたも悟りを……!?」
「い、いえそんな。わたしはただ……なんていうか、ズルをしているだけなんです。前世の記憶があるだけで……」
転生なんて普通なら頭を疑われるだろうけど、この時代のこの地域なら別に気にされることはないだろう。
そう思って前世のことに触れたら、案の定なるほどと納得された。ネパール近隣の死生観は転生(この世界観の輪廻転生において時系列は関係ない)が基礎にあるからね……。
「そういうわけなので、理論はなんとなく知ってても実践できてるわけでもなくてですね。今もどうにかこうにか生きあがいてる感じです……」
そう締めくくって、わたしはため息をついた。
そう、知ってるのとできるのとは別だ。一応浅くとも仏教を知ってたって、わたしはろくに実践できてない。一万年以上、同じ場所で足踏みしてばかりで……。
「どうですシッダールタ! 私の言った通りでしょう!?」
「はい! 私の目が曇っていたようです! わかってくれる方は必ずいるのですね!」
一方、わたしをよそに盛り上がるお釈迦様と梵天さん(推定)。
まあ、わたしのことはさておきお釈迦様が喜んでくれるなら、別にいっか。理解してくれる人はいないだろうって思ってたところに、それらしい人が現れたら誰だってそうなるだろうし。
「あなたにも、お礼を言わせてください。ありがとうございます、あなたのおかげで私は一つの決心がつきました」
「……お役に立てたなら何よりです」
にこりと微笑むお釈迦様の顔は、晴れ晴れとしていた。元がいいんだろうなぁ、とってもイケメンに見える。
だけど気さくな雰囲気もあって、東京の下町でバカンスしてるお兄さんみたいだ。フェイスラインは手塚版っぽいけど。
……それにしても、ここから仏教が始まるんだとしたら、感慨深いものがあるなぁ。まあ、彼はわたしが関わっていなくたって悟りを開いて、教えを広げるんだけどさ。
だとしても、その伝説の一助になれたんだとしたら、こんなに嬉しいことはないよね。
「……それで、お礼というのもはばかられるのですが。もしよろしかったら……」
「あ、はい? なんでしょう?」
「私の初仕事に。あなたの重荷を少し、分けていただけませんか?」
「…………」
重ねて微笑む彼に、わたしは思わず息を呑んだ。彼の表情が、近所のお兄さんから目覚めた人のものに変わっていたから。
そう思うと同時に、彼の背後に彼とよく似た仏像が出現した。ただ彼と違うのは、その仏像の手が大量にあることか。わたし仏像の分類はわからないけど、顔の造形は如来っぽい気がする。それを抜きにすれば、全体像はどこぞの会長の百式観音に似てるかな?
「……あの、それ」
「えっ、これが見えるんですか? そうですか、あなたもかなりの苦行を重ねたのですね……」
思わず指摘してしまったけど、お釈迦様はなぜか納得顔で頷いた。
うん、どうやらスタンドらしい。またか。もしかして歴史上の偉人はみんなスタンド使いだったりしない?
まあでも、二回目ともなれば驚くほどでもない。むしろお釈迦様と見比べて、違いを観察する余裕すらあるくらいだ。
「ご安心を、本物ではありませんよ。もし本物なら、限られた人にしか見えずその恩恵に浴せないはずがありませんからね。これはあくまでわたしの願いが形作る力の像でしかありません」
いや、そういうことを気にしてるわけじゃあないんですが。
なんて思いつつも回答に迷っていると、お釈迦様の後ろから後光が差してきた。スタンドが光ってるんだ。
とはいえ、お釈迦様のスタンドがいきなり攻撃してくるとは思えない。わたしはそのまま、特にスタンドに対処することなく彼の言葉を聞いていた。
「修行の果てに目覚めたこの力はなかなか不便なものでして。人が抱えている心の苦しみを目で見える形で認識することができるのですが、手で触れるだけで勝手に見えてしまう欠点があるんです」
「あー……ってことは」
「ええ……申し訳ない、先ほど嬉しくてついあなたの手を握ってしまいましたが。そのせいで見えてしまっているんです。そしてあなたの苦しみは、今まで私が見た中でも特に大きく深いように見えまして……」
「……わかりました、そこまで見えているなら」
原作なら、スタンド使いに心の内を話そうものならとんでもない目に遭いそうだ。でもさっきも言ったけど、お釈迦様がそういうことをするはずないだろうし。
それに何より、仏教の開祖にカウンセリングしてもらえる機会なんて、ここで逃したら二度とないだろうから素直に話そうと思う。いい加減、人に相談したかったってのもある。
「……昔、仲間をたくさん殺してしまったんです」
初っ端に出てくるのはこれだから、確かに深いと思われたのも仕方ないなとは思う。
「そうしないと、わたしが殺されてしまうから。わたしは、自分一人だけが助かるために、親も含めた仲間をこの手にかけてしまったんです……」
それは一万年以上もの間、ずっと抱えていたわたしの罪だ。そこから続く大量殺戮と併せて、わたしが天国に行くことは絶対にないと断言できる。
根が一般人のわたしは、そこからずっと目を背けていた。やれと言われたから、そうするしかなかったから……そんな風に、自分がさも被害者の一人みたいな顔で。
おまけにわたしは未来を知っていた。なのに何もすることなく最初から全力で保身に走ったんだから、まったく救いようがない。ただ一人自分が生き残るためだけにカーズ様の身内になったわたしの罪は、未来永劫許されることはないだろう。
「それにそのあとも。たくさん、たくさんの人を殺しました。きっとこれからも。命令されて仕方なく、なんて言えません。わたしは、自分の意思でたくさんの人を……」
「……辛い想いをたくさんしたのですね。あなたのこれまでのことは、私が心に刻みましょう」
ところがお釈迦様は、そんな極悪人のわたしを断ずることなく優しく答えた。
思わず顔を上げてみれば、そこには変わらず笑顔を浮かべた彼がいる。
「そもそもこの世に救われてはいけない衆生など存在しません。たとえあなたが闇より出ずるものであろうとも、この世に生まれたからにはあなたも救われるべき衆生の一人です」
本当に?
本当に、わたしは救われていいんだろうか。そんな価値がわたしにあるんだろうか。
仮にあったとして、わたしは。
「……わたしは、どうすれば」
「あなたの苦しみは、身体と心が相反する生き方を求めていることから生じていると私の目には映りました。あなたは、修羅の身でありながら人の心を持っている。あなたの苦しみの因果はそこにある」
「修羅と、人……」
言わんとしていることは理解できた。
確かに、わたしはいびつな存在なんだろう。人間よりもはるかに強靭な生命体である柱の一族の身体に、どこにでもいるような一般人の魂がインストールされてるんだから。
「なので、修羅の身に心が染まることができれば、あなたは救われるでしょう。ですがあなたは、そうしたいとは思っていない。そうですね?」
その問いには、ほとんど反射的にこくりと頷いていた。
確かに、心からカーズ様に心服できればこんなに悩まないだろう。彼と同じように、ときに楽しんで殺戮ができればこんなに悩まないだろう。そういう生き方に素直になれるなら、どれだけよかったことか。
でも、そうだ。わたしはそれを受け入れられない。前世から持ち越した人間の心が、どうしてもそれを拒む……。
「やはり、あなたは意志の強い方ですね。そして優しい人だ。人を傷つけることをことさら厭う。追い詰められたときでさえ、目の前の敵がそのあとどうなるかを考えてしまう」
そう思っていたら、まったく想定外の言葉が投げかけられた。
お釈迦様の意図がわからず、思わず彼の顔を直視したけれど……彼は確信をしてるような穏やかな、けれど揺るぎない顔をしていた。
「……そう、ですか? 自分で言うのもなんですけど、そんなことないと思いますけど。わたしなんて、いつも流されてばっかりで……」
「本当に意志の弱い方なら、優しさを持たぬ方なら、何年も悩まずとっくに修羅に染まっているでしょう。生きている限り、どんなものであろうと良しにつけ悪しにつけ、身を置く環境に影響を受けるものなのですから。
しかしあなたはその環境にあって、人の記憶を失っていない。人としての価値観、倫理観を維持して今もなお悩んでいる。これを意志が強く、優しいと言わずしてなんと言いましょう?」
「……!?」
そ……その、発想はなかった。
言われてみれば、確かに。一万年以上も一緒にいるんだ、普通ならもっとカーズ様側に寄っててもおかしくない……の、か……?
「つまりあなたは、既に歩き出しているのです。人であろうという生き方を、貫こうとしているのです。自覚はないかもしれませんが、あなたは確かに前に進もうという意志を持っているのですよ」
「……本当に、そうなんでしょうか。わたしは、本当に、前に進めてるんでしょうか。というより……進んで、いいんでしょうかっ? わたしのせいで進みたくても進めなかった人が、たくさんいるのに……!」
「そうですね、一度起きたことは変えることはできません。あなたが行ったことをなかったことにはできません」
感情が高ぶってきたことがなんとなく自分でもわかる。
そんな、感情の乗った言葉を遮ることなく受け止めたお釈迦様の言葉は、ある意味で正面から切り捨てるようなものだった。
だけど……ああ、そうだ。だけど、それはまたある意味で、わたしが望んでいた言葉でもある。
そう、そうなんだよ。わたしは、わたしはそういうことをしたんだ。怒られるのが、恨まれるのが、裁かれるのが、当たり前なんだ!
ところが、お釈迦様はですが、と言葉を続ける。
「これから起こることを止めることは、できるはずです」
「……わたしは! これからも人を殺すのに!? わたしの意思とは関係なく、たくさん! それを止めるのは、すぐには……!」
今のわたしに、カーズ様の命令を跳ね除ける力なんてない。やれと言われればやるしかない。止めろなんて、そんなの不可能だ。そんなやるせなさと、無力感で視界がにじむ。
だけどその視界の中で、お釈迦様の表情が変わった。やや怒りを含んだ色。背後のスタンドもまた、同様のものへと切り替わる。
「あなたが死ねば、すべての命が救われるとでも? あなたがいなければ、死なずに済んだ命ばかりだとでも? そう思っているのだとしたら、それは思い上がりというもの。
あなたがいなくとも人々は死んだでしょう。これからも死ぬでしょう。なぜなら、あなたへ指示を出している存在はあなたがいなくとも健在だからだ!」
「……ッ!」
気迫の乗った言葉は、まるで質量を宿した風のように正面からわたしの顔を打ち据えた。
でもおかげで、その意図はバカなわたしでもはっきりとわかった。
そうだ。カーズ様たちは息をするように人を殺す。それは、原作を見ていても確かなことだ。
その生き方が変わらない以上、いつの時代であろうと意味はなく、死体の山は延々と積み重なっていく。
わたしがいなくなっても、殺戮を直接行うのがわたしじゃなくてカーズ様になるだけ……。
「だからこそ、あなたは生きなければなりません。もしもあなたが本当に心のまま人であろうとするなら、そうであるからこそあなたは生きなければなりません」
わたしの理解を察したからか、お釈迦様の表情がまた戻る。スタンドも。
穏やかで、けれどすべてを見通すような超然とした微笑みが、改めてわたしを射竦める。
「あなたがいてもいなくても、失われる命がある。であるならば。
あなたはそれ以上の命を救いなさい。
「……!」
わたしがいなかったら死ぬ人たち。
それは。それは、原作で柱の男たちに。あるいはその関わりの中で死ぬことになる人たち?
その中に、わたしがいれば救われる命が、ある……?
それは、それって、つまり。
原作を。
変える。
そういう、こと?
「何か、思うところがあったようですね。恐らく、それがあなたが進む道における
そうやって未来に善を残しなさい。起こり得る不善を起らぬよう、過去、現在、未来の善をよりよいものへ拡げ、縁起を繋ぎなさい。そのために心身を鍛えるべく努め、精進なさい。
それこそが、あなたが手にかけてきたものたち、これからかけることになるものたちへの償いとなるでしょう」
ああ。
やっぱり。この人はお釈迦様だ。
これが目覚めた人。これがこの世で最初の仏。
見透かされてる。その上で、導かれている!
「あなたはまだ、力の出し方を覚えていません。まずは力の限界を知りなさい。
そして、少しくらい力をつけたとて思い上がってはいけませんよ。どれほど力をつけたとて、一人でできることには限りがあるのですから。
元よりあなたは、自分より誰かのためにこそ力を発揮する人のようです。なれば喜びも悲しみも分かち合う友と出会えたとき、あなたの本当の
「……はい! ありがとう、ありがとうございます、……ありがとうございます……!」
ああ、どうしような。涙が止まらない――。
スタンド:ガンダーラ 本体:ゴータマ・シッダールタ(ブッダ)
破壊力:B スピード:A 射程距離:A 持続力:A 精密動作性:A 成長性:D
無数の手を持つ如来の姿をした近距離パワー型のスタンド。
精神的苦痛を察知することで、相手の思考や感情、記憶を解き明かす能力を持つ。なお能力発動時に光って本体に後光が差す。この光は一般人も認識可能。
本体の手で触れた相手の精神的苦痛を視認できるが、これは本来の能力を容易に発動し取捨選択をする判断材料にするための補助的なもの。
また、対峙したスタンドの性質を帯びるという能力も持つ。そして成長性をまだ残している。これはすなわち、戦闘中に相手のスタンドと同じ能力に目覚める可能性を常に保持しているということでもある。
でも本体はこのスタンドを戦いには使わない。だってブッダだもん。
人類史上最高峰の弁舌家とも言える彼のセリフを書くの、自分なりにがんばったつもりですがこの辺りが限界です・・・!
当初から主人公を諭すのは彼と決めていたのですが、おかげで一万年以上足踏みする主人公になっちゃったのは作者の構成力不足ですねぇ。決定打にするのは変えずとも、小刻みにその手のエピソードを足していければよかったんですが。
ところで本作とは全く関係ありませんが、今夜N〇K総合で聖〇おにいさんの実写版が放映されますね!
本作とは全く関係ありませんが!