指人形から、小さな子供程度まで成長した彼女は辺りを見渡す。
『視界が随分と広がったわね、どう?中々快適でしょう』
「くさ、じゃま」
『なら食べちゃいなさい、草なら触れただけで取り込めるわよ』
「わかった」
彼女は体表に触れるモノを片っ端から捕食していく、草が生い茂る大草原にはずんずんと進む彼女の周りだけぽっかりと穴が空いていた。
『食べた草はエネルギー変換して保存しておくわ、備えあれば憂いなし!よ』
「そなえあればうれいなし?」
『そうよ、しっかり準備さえすればどんな強敵も敵じゃないのよ』
「しっかりじゅんびしてるてきさんだったら?」
『・・・それはちょっと分からないわね』
適当な雑談を交わしながらずんずんと進んでいく彼女と『声』。
たまたま鉢合わせた兎や小動物を一撃で屠りながらずんずんと進む内に随分とレベルが上がってしまった。
『猛烈にレベルが上昇しているわよ、確認してみなさい』
「ステータス」
Lv.48
HP 89,000 筋力6,900 敏捷923,678
MP 89,000 防御6,900 知力620
skill ≪『●●●●●●の魂』≫、≪キメラールEX≫、≪変態変体≫、≪無限収納≫、≪光合成・最弱≫、≪再生・最弱≫、≪毒液・最弱≫、≪毒耐性・弱≫、≪生体針・弱≫、≪怪力・壱≫、≪跳脚≫、≪敏捷補正≫、≪兎の俊足≫、≪速歩≫
「つよくなった?」
首を傾げながらステータスプレートを眺める彼女。
『ステータスが幾ら上がっても、戦闘経験を積まなければ只の子供よ、真の強者ならば体技知を重ねる事がどれほど重要か分かる筈よ』
「わからなかったけど、わかった」
『声』の辛口コメントに前向きに返事を返す彼女。
『それは良かったわ、理解してくれなかったらどうしようかと思ったのよ。さぁ、いよいよ森が見えてきたわよ、あともうひと踏ん張りね!』
会話は終わり、彼女と『声』はパッシブスキル≪兎の俊足≫と≪速歩≫を使い、森までの短距離を一気に駆け抜ける。
煙を撒きながら突き進む彼女は目の前の木々を見て立ち止まる。
「これが、もり?」
『そうよ、これが森。そうだ、ちょっとそこの木を捕食してみなさい』
「わかった」
彼女は唯々諾々と森の木を丸ごと取り込んでしまった。
『良し!スキルも木材も手に入ったわよ!』
「もくざい?ステータス」
Lv.48
HP 89,000 筋力6,900 敏捷923,678
MP 89,000 防御6,900 知力620
skill ≪『●●●●●●の魂』≫、≪キメラールEX≫、≪変態変体≫、≪無限収納≫、≪光合成・最弱≫、≪再生・最弱≫、≪毒液・最弱≫、≪毒耐性・弱≫、≪生体針・弱≫、≪怪力・壱≫、≪跳脚≫、≪敏捷補正≫、≪兎の俊足≫、≪速歩≫、≪光合成・弱≫、≪再生・弱≫、≪分体≫
『最弱系と弱系が被っているスキルは統合しておくわ、統合すれば同時発動するより強くなるわよ、名前は変わらないけどね』
「わかった」
『それと、手に入れた木材で弓矢を作ったわ。使いたい時は言いなさい』
「わかった」
彼女は真剣に答えているのか、適当に答えているのか、それは神でさえ分からない。