ファイアーエムブレム風花雪月 異国のサムライ 作:戦国のえいりあん
知り合いが考えてくれたアイデアを私がリメイクしました。
・主人公紹介
・フウカ=ミヤモト
性別:女性
年齢:18
イメージCV:日笠陽子さん
・フウカの経歴
1162年: とある島国の村で生まれる
1175年: 武者修行のため故郷を旅立つ
1180年: 武芸の腕を見込まれセイロス聖教会の傭兵として雇われる。
・趣味・好きなこと/嫌いなこと
趣味= 愛刀磨き、剣の鍛練、食べること
好きなもの=故郷の文化、刀剣、茶菓子、
嫌いなもの=正々堂々戦わない者、貧弱な自分の身体
・個人スキル
・二刀
剣で攻撃する際、常に二回攻撃になる。
・病弱な身体
戦闘が終了する度に、HPが2減少する
・初期ステータス
・剣豪(ソードマスター)
・レベル15
HP:28
力:20
魔力:0
技:21
速さ:25
守備:6
魔防:3
幸運:15
魅力:18
フォドラ大陸の出身ではなく、とある島国出身の旅人。特殊な剣技の使い手で、その腕前は若年ながら達人と言えるほどの強者。天然かつマイペースな性格だが、情に厚く、如何なる時も己の信念を貫く直情的な一面もある。生まれつき身体が弱く、たびたび吐血する。
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遥か古代より存在する大地、フォドラ。天上の女神によって見守られている地とも伝えられ、多くの民が女神を信仰する宗教・セイロス教を奉じ日々を過ごしている。
女神は遥か昔、人々に「紋章」の力を授けた。現在ではその紋章が王族、貴族にとって富と力の象徴とされており、家督相続や立場が左右されるだけでなく人々の暮らしにも影響を与えるほど重視されているのだ。
フォドラ大陸には三つの大国が存在し、三国で最も長い歴史を持ち大陸の南半分を支配し皇帝を頂く帝政国家・アドラステア帝国。寒冷な北の大地を王と騎士たちが治める国家・ファーガス神聖王国。大陸の東に王を戴かず有力貴族の連合共同勢力のレスター諸候同盟。
かつてはそれぞれが大陸の覇権を巡って争い、長きに渡る戦乱が続いたが、現在ではこの三勢力により均衡が保たれ戦の無い平穏な情勢を維持されていた。
そして大陸の中央に位置する地にある教会、ガルグ=マク大修道院を本拠に置く勢力…精強な騎士団を擁し大陸の秩序を守ることを役割とする、人々の信仰の要であるセイロス教の総本山であるセイロス聖教会が存在した。
そんなフォドラの地にとある一人の少女が足を踏み入れた。
「最強の剣士」を目指す彼女の物語が始まろうとしていた…
○帝国暦1180年 フォドラ大陸
・ガルグ=マク大修道院 近隣の村落
「カトリーヌ様!あの村です!」
「あそこか…よし!さっさと片付けるとするか!」
高台から見える小さな村落を見つめる一人の女剣士…彼女の名はカトリーヌ。"雷霆のカトリーヌ"の異名で知られるセイロス騎士団の中でも指折りの実力者でその名はフォドラ中に知られているほどだ。
彼女の持つ剣…"雷霆"は特殊な武器で、かつて千年前に起こった「英雄戦争」で女神より力を授けられた"フォドラ十傑"と呼ばれる者たちがおり、その際女神より与えられたとされる武具が現在に伝わりその武具は「英雄の遺産」と呼ばれていた。
その力は極めて強大で、たった一つで戦局を左右するほどといわれており、雷霆はその英雄の遺産の一つなのである。
そんなカトリーヌがこのような小さな村落を訪れたのには理由があった。
眼前に見える村落はどこか様子がおかしい、なんと村の所々から煙が巻き起こっている。
…そう村落は盗賊の襲撃を受けており、しかもその盗賊の勢力はかなりの規模を誇っていた。
カトリーヌ率いるセイロス騎士団はこの盗賊たちの討伐のためにガルグ=マク大修道院から駆けつけたのだ。
「野郎共!アタシに遅れるなよ!」
「「おおっー!!」」
カトリーヌの号令と共に、背後の騎士たちが咆哮し村落へ突撃を開始する。
騎士団たちが村落に突入するが、村落の状況は思ったよりも酷く、民家はほとんど焼かれ、周りは火の海となっている。
そんな村を襲っていた盗賊たちだったが、精強なセイロス騎士団の到着に慌てふためいていた。
「お、お頭っ!!セイロス騎士団の奴らです!」
「く、くそっ!騎士団なんかにビビるな!あいつらもまとめて殺っちまえ!!」
盗賊の頭領らしき人物が号令すると、盗賊たちが一斉にセイロス騎士団に攻めかかる。しかし騎士団が到着した時点で盗賊たちはほとんど戦意を失っており、士気の差は戦う前から歴然となっていた。
そんな中、騎士団の先頭に立つカトリーヌが先陣切って盗賊たちに斬りかかる。
「女神の元で、悔い改めなっ!!」
カトリーヌは一刀のもとに盗賊を斬り捨てた。
雷霆からは赤い稲妻が発生し、斬り捨てられた盗賊はその凄まじい切れ味により身体を両断されていた。
そして、迫り来る盗賊を次々と一刀両断もとに斬り倒していく…
カトリーヌの人並み外れた強さに盗賊は恐怖し、我先にと逃げ出していく。
「逃がすな!!一人残らず、ぶっ倒せっ!!」
必死に逃げる盗賊たちだったが騎士たちにより包囲され一人、また一人と殺され、ついに残ったのは盗賊の頭領らしき人物だけとなっていた。
そして震える手で斧を構える頭領のその前にはカトリーヌがいた。
「ば、化け物め…!!こ、こんなはずじゃ…!」
「…言いたいことはそれだけか?」
カトリーヌは容赦なく頭領を袈裟斬りに斬る。
頭領は大量に吐血すると崩れ落ちるようにその場に倒れた。その時、力尽きようとする頭領がうわ言のように何かを呟いていた。
「…ち……ちく…しょ…あ、あの…女さえ……いなけりゃ…こん…な…こと…に……」
「ん?あの女…?」
その言葉を最後に頭領は事切れた。
どこか腑に落ちないが、これで盗賊は全滅し村を死守することに成功したのだ。セイロス騎士団はカトリーヌの号令で一斉に勝鬨の声を挙げる。しかし盗賊は討伐できたものの村の被害は想像以上に甚大で一刻も早く炎上している民家の消化と村人たちの保護を急がなければならなかったが、カトリーヌはあることに気がついた。
(…妙だな、村人の死体がまったく無い?)
確かにあちこちに死体が散乱しているが、死体は盗賊のものばかりで村人の死体はほとんど無かったのだ。
まさか、あれだけの数の盗賊に襲われて村人の被害がこの程度などあり得ない、村に自警団でもいない限りは…
それにセイロス騎士団と戦う前から盗賊たちの士気は低く、戦う前から士気の差は歴然だったのだ。
そんな疑問を感じるカトリーヌの側にセイロス騎士団の騎士が慌てた様子でやって来た。
「か、カトリーヌ様!」
「あん?どうした?」
「見て頂きたいものが…とにかくこちらへ!」
どうやらこの村落の中央にある大きい屋敷は放火されなかったようで、騎士に案内されカトリーヌがそこへやって来るとそこには目を疑う光景が広がっていた。
「なんだこりゃ…」
そこにあったのは屋敷の入口を中心に地面を埋め尽くすほどの盗賊の死体が散乱していた。その死体の量に地面には血の川ができ、その光景はまさに地獄絵図そのもので、騎士たちの中には体調を悪くした者や思わず嘔吐してしまった者もいた。
さらにその屋敷の前で何やら騒ぎが聞こえてきた。
騎士たちが屋敷の入口を囲み、それぞれ武器を構え警戒態勢になっていた。なんと精強で知られるセイロス騎士たちが恐れを抱いている。
そう…この惨劇を起こしたであろう人物がそこに居たからだ。
「まさか…アイツがやったのか?」
そこには剣を両手に持ち、見慣れない服装をした一人の少女が立っていた。黒髪に赤い瞳をしており後頭部には紫のリボンを付けていた。服装はどこか古風な雰囲気を思わせる着物を身に付けており、両手に持つ剣はおそらくこの大陸では"倭刀"と呼ばれている物で片方は長く、もう片方の刀は短かった。
これだけならば少し変わった旅人で済んだが、彼女は違っていた。両手の刀と着物は血で染まり、ただならぬ殺気を放って屋敷の入口に仁王立ちしていたのだ。
「……」
少女は何も喋らない、ただ刀を構え立っている。
だが、カトリーヌはそれに臆することなく少女に声をかけた。
「…アンタがやったのか?」
「そちらこそ、答えてください…あなたたちは…賊の仲間ですか…?」
「いや、違う。アタシらはセイロス騎士団だ。アンタらを助けに来たんだ」
それを聞いた瞬間、少女は刀の血を払い刀を納めた。すると先ほどまでの殺気がまるで嘘のように消え去り、少女は万遍の笑みで話し始めた。
「じゃあ、味方だったんですね!助かりましたよ!皆さーん!援軍が来ましたよー!」
「お、おう」
「ありがとうございます!これで村も大丈夫ですね!」
実は少女が居た屋敷の中にはこの村落の村人たちが逃げ込んでおり、さすがに全員とまではいかなかったものの住人のほとんどが殺されずに無事だったのだ。
そう、この少女は盗賊から村人を守るためにたった一人で盗賊たちと戦っていたのだ。
(この人数をたった一人で…何者だコイツ…)
この時、カトリーヌはあることを思い出していた。
それは盗賊討伐に出発する前の出来事だ。
・数時間前 ガルグ=マク大修道院
近隣の村落が盗賊に襲われていると聞かされたカトリーヌは直ちに出発の準備を整え、騎士団たちと共に大修道院から出陣しようとしていた。
大修道院の正門へ向かうカトリーヌの前に一人の男が姿を現した。
「カトリーヌ、少しいいか?」
「ん?セテスか。今から出陣るところなんだ、手短に頼むよ」
この男の名は、セテス。セイロス教団の大司教・レアの補佐を務めており、教団で大司教に次ぐ権力を持っていた。秩序と規律を重んじる厳格な性格で、大司教であるレアからも強く信頼されている人物だ。
「ああ、今回の盗賊討伐の件なのだが…」
「心配いらないさ。盗賊の数が少し多いらしいが、アタシの敵じゃない」
「そうではない、貴方の腕前なら盗賊の討伐など容易いだろう。だが、あることを聞いてな…」
「あること?」
「うむ、今回の盗賊討伐を依頼してきたその村落の娘から聞いたのだが、どうやらその村で賊を食い止めている者がいるらしい」
「へぇ、自警団か何か?」
「…いや、一人でだそうだ」
「大した奴だな。でも、たった一人で何が出来るんだかねぇ」
世の中にはとんだ命知らずがいるものだとカトリーヌは鼻で笑った。その心意気は認めるが、一人で全てを守るなどできるはずがない。それは勇気などではなく無謀又は蛮勇というものだと思っていた。
「だが、その村娘の話によれば、その者は相当腕が立つようで襲ってきた賊を一人で何度も追い払っていたそうだ」
「ふーん…まあ、そいつが強いのは分かったが、結局何が言いたいんだ?」
「その村娘から一刻も早くその者を助けて欲しいと強く念を押されてな。行軍を可能な限り早め、早急に村に向かってもらいたい」
「ああ、分かった」
「それと、出来るならその者を大修道院に連れて来てくれないか?それほど、村の者たちから慕われ腕も立つ者ならば是非、教団で雇いたい」
「注文が多いね…分かったよ。それにアタシもソイツに興味がある。必ず連れてきてやるさ」
その後、カトリーヌは大修道院を出陣すると騎士たちと共に強行軍で進軍し全速力でその村落へと向かっていった。
一人で多くの敵を倒すと言われる強者がどのような人物なのか…そんな思いを胸にカトリーヌは走っていた。
・現在 ガルグ=マク大修道院 近隣の村落
まさかこれだけの人数を一人で蹴散らしたなどにわかには信じられなかった。もし"英雄の遺産"を使ったのなら納得できるが、少女は両手の刀二本だけで戦い見事に生き残ったのだ。先ほどの殺気から只者ではないということは分かったが、今話している少女がこの惨劇を起こしたなど、とても思えないほどその表情は明るく笑顔だった。
「助太刀、感謝します!私一人じゃ、ちょっと大変だったんですよ」
「礼はいい。それより…アンタ何者だ?」
「え?私はただの旅人ですよ?」
「この人数を一人で倒すような奴がただ旅人?ハッ、笑わせるなよ」
「嘘じゃないです!私は本当に……うぐっ!!」
すると少女は急に顔色を悪くし、口を必死に抑え始めた。あまりの顔色の悪さにカトリーヌも思わず彼女を気遣った。
「お、おい!アンタ、大丈夫か?」
「だ…大丈夫…です…うっ!!…ゴハァ!!」
次の瞬間、なんと少女は口から大量に吐血した。
その吐血量は尋常ではなく、彼女の顔色がまるで今にも死んでしまいそうなほど悪かった。
「はあ…はあ……あはは……ちょっと…張り切り過ぎちゃったかな……」
「お、おい!!しっかりしろ!!おい!!」
少女はその場に倒れ意識を失った。
驚いたカトリーヌは急いで神官を呼び出し、彼女を回復の杖で治療させたが効果がなく、恐らく彼女は何かしらの病気を患っていると考え、ひとまず少女をガルグ=マク大修道院に連れて帰ることに決まった。村落を騎士たちに任せ自身は彼女を背負い大急ぎで大修道院に帰還した。
・数時間後 ガルグ=マク大修道院 医務室
村落の盗賊たちが討伐されて数時間後のこと。
カトリーヌは倒れた謎の少女をなんとか大修道院に運び込むと、大修道院の医師であるマヌエラに彼女のことを頼んだ。マヌエラは直ちに彼女の治療に取り掛かり、その適切な処置のおかげで少女はなんとか一命を取りとめ、安らかな表情で医務室のベッドで眠りに就いていた。
「どうだ?マヌエラ。ソイツの容態はどうなんだ?」
「う~ん…なんと言えばいいのかしらねぇ…」
椅子に腰かけ首を傾げる女性、彼女の名はマヌエラ。このガルグ=マク大修道院の医師であり、また教師でもある人物だ。実はガルグ=マク大修道院は三国から集められた未来を担う若者たちを育成する士官学校としての側面も持ち彼女はこの士官学校の数少ない教師の一人なのだ。
「なんだ?そんなに悪いのか?」
「いえ、外傷は無いし、体調は正常で特に問題は無いわ。でも、この子は生まれた時から持病にかかっているわね」
「やっぱりそうか、で?何の病気なんだ?」
「…分からないわ」
「はあ…?」
「分からないのよ!あたくしもこんな病気初めて見たわ」
マヌエラが言うには、彼女の身体は心臓に病気を患っており、それが影響で体内の血液がうまく循環させられず肺に血液が溜まり、激しい運動や興奮すると圧が上がり吐血してしまう病なのだそうだ。
「コイツ…病気だったのか」
「こう言っちゃなんだけど…普通なら死んでたわよ?」
「確かにな、あの血の量はさすがにヤバいと思ったよ」
「でも、輸血したらすぐに治ったの。不思議ね、この子の身体どんな構造になってるのかしら…?」
二人が話していた時、医務室の外から何者かが扉をノックする音が聞こえた。
「マヌエラ。大丈夫か?」
「あら?その声はセテスさん?どうぞ」
「ああ、失礼する」
医務室に入ってきたのはセテスだった。噂の腕の立つ武芸者が怪我で医務室に運び込まれたことを聞き、やって来たのだ。
「その女性がそうか?」
「ああ、コイツが例の村の救世主だ」
「どのような人物かと思ったが、まさかこんなに若い女性だったとは…」
「まだ若いが、腕は確かさ。何せアタシが村に着いた時、盗賊のほとんどをコイツが斬ってたからな」
あの後、村落の者に話を聞くと盗賊が襲撃して来た直後、彼女はすぐさま住人をあの屋敷に避難させ、騎士団が到着するまでの時間稼ぎを自ら買って出たそうなのだ。そして時間稼ぎのつもりだったのだが、気がつけば彼女は襲撃してきた盗賊たちの半分を斬り倒してしまったのだ。彼女の驚異的な強さに盗賊たちは怯え、士気も完全に落ち込んでしまった時にセイロス騎士団がようやく到着したというのが、あの村落での一部始終だったとうことだ。
「……う~ん」
「えっ?ウソ!?さっき治療したばかりなのに!」
「ふあ~あ……よく寝たなあ…あれ?ここ何処?」
眠そうな目を擦りながら、少女はベッドから身体を起こした。マヌエラの言うとおり少女の治療を終えたのは数分前で、先ほどまで死にかけていたとは思えないほど顔色も良く声もはっきりしていた。
「あっ!!そうだ!村は!あの村はどうなったんですか!?」
「心配いらない、あの村の者たちは無事だ。今、騎士団の者たちが村落の修復を手伝っているだろう」
「そうですか…よかった」
安心したのか少女はホッと胸を撫で下ろす。
そして、これまで何が起こったのかを察したのか、少女は深く頭を下げた。
「助けて頂き感謝致します。なんとお礼を申したらよいのか…」
「おっと、礼ならこのマヌエラに言いな。アタシはここに運んで来ただけだ」
「うふふ、気にしなくていいのよ?」
「…さて、起きて早々に悪いのだが、いくつか質問に答えてもらいたい」
「質問ですか?」
「ああ、まず君は何者だ?何処の国から来たのか、何故あの村にいたのか、話してもらいたい」
すると少女は立ち上がり、一礼すると自身の身の上を話し始めた。
「紹介が遅れてしまい申し訳ありません、私の名はフウカ。武者修業のために諸国を旅していた者です。詳しくは言えませんが…この大陸の海の果てから来ました」
異国からやって来た、謎の剣士・フウカ…
後にこのフォドラ大陸で"異国のサムライ"と謳われる彼女とその後の歴史に名を残すセイロス騎士団とその生徒たちが邂逅しようとしていた。
勢いで書いたものなので、続けられるか分かりませんが頑張って書くのでよろしくお願いします!!