ファイアーエムブレム風花雪月 異国のサムライ   作:戦国のえいりあん

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ベレス(ベレト)先生がやってた教員研修の生徒バージョンみたいな感じです!
後、文章の行間についてご指摘がありましたので、行間を一~二行に詰めてみました!!
読み易くなっているとよいのですが…


第三章 個人指導

○孤月の節

 

・ガルグ=マク大修道院 食堂

 

青獅子の学級の生徒たちとの訓練を終えたその翌日、フウカは食堂にいた。だがその表情は暗く、周囲にどんよりとした空気を漂わせ、特徴である彼女のアホ毛も張りがなく垂れ下がっていた。

その只ならぬ雰囲気に同僚の傭兵や騎士たちもフウカのことを心配していた。

 

 

「………はあ~」

 

「おいおい、どうしたんだ?元気がないじゃないか」

 

「…カトリーヌ殿…」

 

「アンタの様子が変だって聞いて来てみたら、こりゃ重症だな。ほら、隣座るぞ」

 

「うう…カトリーヌ殿ぉ…私は…私は、本当に馬鹿ですよう…」

 

 

フウカはぽろぽろと泣きながらテーブルにうつ伏せになる。どうやら相当落ち込んでいるらしく、フウカの見たこともない姿にカトリーヌは苦笑いしていた。

 

 

「…で?何かあったのか?アタシでよければ相談に乗るぞ」

 

「…はあ…せっかくお友達になれると思ったのに…」

 

「ん?ああ、昨日のことか。アンタ、訓練中に吐血して倒れた所を生徒たちに運ばれたらしいね」

 

「うう…きっと嫌われてしまいましたよ…」

 

 

もちろんあの後、食事をする時間などなくフウカを医務室に運び終えた直後、青獅子の学級の生徒たちは各自解散し食事会はお開きになってしまったのだ。

 

 

「でも、アイツらはアンタが病気だって知らなかったんだろ?ちゃんと話せば分かってもらえるんじゃないか?」

 

「…そうでしょうか?」

 

「難しく考えるなって。なんならアタシがアイツらに話してやってもいい」

 

「カトリーヌ殿…」

 

「…おっと、そう思ったが、その必要はなさそうだね」

 

 

すると二人の側に何者かが現れた。その人物はなんとディミトリだった。その後ろには他の青獅子の学級の生徒たちの姿もあった。

 

 

「あれ?ディミトリ殿?それに皆様も…」

 

「ここにいたのかフウカ、探したんだぞ。それより身体の具合は大丈夫なのか?」

 

「はい…今は大丈夫です」

 

「そうか、実はその…昨日はすまなかった。まさか病を患っているなんて知らなかったんだ」

 

「い、いえ…いいんです。いつものことで慣れてますから」

 

「そうとは知らず、俺たちの訓練に付き合わせてしまったな、本当にすまない…」

 

 

後ろにいた他の生徒たちも同じ謝罪する。てっきり嫌われたとばかり考えていたフウカはどう言葉を返してよいか分からず、ただ困惑していた。

 

 

「実はこの後、昨日できなかった食事会をしようと思って皆集まったんだ。もし…嫌でなければお前も一緒にどうだ?」

 

「…だってさ、どうすんだ?」

 

 

皆には大変な迷惑をかけたのに、まだ自分のことを誘ってくれるのか…フウカは感激あまり涙を流しそうになる。だが、ここで涙を見せるのは"サムライ"として格好よくない…!そう思ってフウカは涙を堪えながら答えを返す。

しかしすでに情けない自分の姿をカトリーヌに見られてしまったことにフウカは気づいていない。

 

 

「…是非、ご一緒させてください!」

 

「よし、そうと決まれば早速始めよう。隣に座っていいか?」

 

「あ!!ちょっと殿下、俺もフウカの隣がいいんですけどねぇ」

 

「貴方だけは絶対駄目よシルヴァン!」

 

「あ!あたしもフウカさんの隣がいいな!」

 

「ええ、私もいろいろお話したいわ~」

 

「…ふん、たかが食事だけで騒がしい」

 

「フウカさんの話、いろいろ聞かせてくれませんか?」

 

「……よろしくな」

 

 

生徒たちに囲まれて戸惑っていたフウカだが、内心はとても嬉しくその表情は先ほどとは違って晴れ晴れしていた。そんな様子を見たカトリーヌはそっと立ち上がる。

 

 

「さて、お邪魔なようだし、アタシは退散するよ」

 

「カトリーヌ殿!あの…ありがとうございます!」

 

「別に気にしなくていいさ、じゃあな、気が向いたらまた訓練にでも付き合ってくれよな」

 

「はい!またお願いしますね」

 

 

その後、短い時間ではあったがフウカは青獅子の学級の生徒たちと食事を楽しんだ。その間、ディミトリたちと会話の中で特に話題になったのが、フウカの剣術とその故郷と文化についてだった。話題に強く興味を持っていたのはディミトリ、ドゥドゥー、フェリクス、イングリットの四人でディミトリとドゥドウーは文化について、フェリクスは剣術について、イングリットは食文化にそれぞれ興味を持っていた。

 

そしてあっという間に時間は過ぎ去り、ディミトリたちはまた訓練を手伝ってほしいとフウカに頼むと授業に戻っていった。

 

 

「……」

 

 

そして食堂に一人残されたフウカは一人思いに耽っていた。

 

 

(久しぶりだなあ…こんなに楽しく食事をしたのは…)

 

 

旅をしていた時は食事はいつも一人で、食料もすべて現地調達だったなどと、食事に関しては様々な思い出があるが、今日の食事はフウカにとって少し特別だった。

 

 

(故郷の友達以外の人たちとの食事…ふふ、いい思い出ができたなあ…)

 

 

フウカは微笑みながら食堂を後にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

○孤月の節 中旬

 

 

孤月の節の中旬、あれからフウカは傭兵として任務をこなす毎日を送っていた。セテスから生徒たちの指導を任されたものの、あくまでフウカは傭兵であって教師ではないのだ。優先するべきはやはり傭兵としての任務だ。ちなみにあの訓練の日以来、青獅子の学校の生徒たちとは食堂で話すようになり、食堂での食事もフウカにとって今では楽しみの一つでもあった。

そんなある日のこと、フウカの元に再び特別な任務が命じられることになった。

 

 

・ガルグ=マク大修道院 フウカの部屋

 

 

「え?また訓練ですか?」

 

「うむ、実は以前、君に任せた訓練指導だが…生徒たちに好評だったのか、また時間を作って欲しいと生徒たちから君に依頼が来ているのだ」

 

「そうですか…」

 

 

本当に生徒たちが納得してくれたのか半信半疑だったが、まさかこうして再び依頼してくれるなど考えてもいなかったことからフウカは困惑と嬉しさが入り交じった不思議な気持ちになっていた。

すると、セテスは懐から数枚の紙を取り出すと、それをフウカに渡した。

 

 

「…これは?」

 

「指導依頼書だ、その書類に書かれた者たちが君に指導してもらいたいと言っている」

 

「こ、こんなにたくさん?」

 

 

書類の数は数十枚で、簡単に書類を眺めるとその中には以前共に訓練した青獅子の学級のフェリクスとディミトリの名のほかに、黒鷲の学級と金鹿の学級の生徒たちからも依頼があったのだ。

 

 

「そこで、君には生徒たちの個人指導も担当してもらうことになった」

 

「個人指導…ですか?」

 

「ああ、生徒の目標に応じて君が生徒に一対一で個別に指導してやってほしい。もちろん、これも君の空いた時間で構わない。もし、時間があれば私に教えてくれ、依頼した生徒に伝えておこう」

 

 

つまり、これらの書類はフウカにマンツーマンで指導してもらい生徒たちからの依頼なのだ。やはりという言うべきか、指導の科目のほとんどが剣術に関することだが、中にはフウカに体術と槍術を教えてもらいたい生徒もいるようだった。

 

 

「どうだ?引き受けてもらえるか?もちろん報酬もさらに上乗せするぞ」

 

 

フウカにとって報酬が目当てというわけではないが、指導の素晴らしさに気づき始めたことや、新たな生徒たちと交流するいい機会だとも考えたのだ。まだ父のようにはうまく指導できないが、いつかは父と同じように子供や門下を導きたい…そう思ったフウカはこれを承諾することにしたのだ。

 

 

「分かりました。できるか分かりませんが…やってみましょう」

 

「有難い。何、心配することはない。生徒たちからもあれほど好評だったのだ、君ならば必ず上手く指導出来るはずだ」

 

 

そして、セテスから個人指導の依頼を受けて数日後、フウカは任務のない日を確保すると早速、生徒の個人指導一件引き受けることにした。

 

 

「う~ん…どうしようかな…?」

 

 

そんな中、フウカは書類とにらみ合いを続けていた。数人の生徒たちの中から最初に誰の指導を行うか迷っていたのだ。フウカの中では今回は黒鷲の学級の生徒から一人選ぼうと考えていた。

 

 

「…この子にしようかな」

 

 

フウカは誰を指名するのか決定するとセテスに報告する。そして、今回の個人指導は午後の訓練場で行われることになったのだ。

 

 

・ガルグ=マク大修道院 訓練場 午後

 

 

個人指導を引き受けたフウカは訓練場にてその生徒が来るのを待っていた。今回、指名したのは黒鷲の学級の生徒であるペトラという生徒だ。

書類から得た情報によれば、彼女はフウカの指導の評判とその剣術の噂に興味を持ち、是非、自分に剣術を教えて欲しいそうなのだ。そして、彼女はフウカと同じくフォドラ大陸の出身ではなく、西方にあるブリギット諸島を治める王の娘であるのだそうだ。勉強熱心で真面目な生徒だと書類にも書かれてあった。

 

どんな生徒だろうと思案しながら待っていたフウカの前に早速、例のペトラと言う生徒が姿を現した。

 

 

「先生、こんにちは、わたし、ペトラ、いいます。今回、お時間を取ってもらう、深く感謝します」

 

「初めましてペトラ殿。私はフウカ、今日はよろしくお願いしますね」

 

「…フウカ先生、とても興味深いです。その服、初めて見ました。それに、先生から、強い雰囲気、感じます」

 

 

どうやら一目見てフウカの只ならぬ雰囲気にペトラは気づいたらしくその凄まじさに畏敬の念を抱いていた。

 

 

「ペトラ殿…?どうかされましたか?」

 

「い、いえ、なんでもありません。先生、今日は、ご指導、よろしくお願いします!」

 

「…すごく喋り難そうですね。大変じゃないですか?」

 

「仕方ありません、わたし、ブリギット諸島の出身、です。フォドラの言葉、まだ、慣れません…すみません…」

 

「ペトラ殿はブリギット諸島の出身ですよね?それじゃ、ブリギット語で喋ったらどうです?」

 

「……えっ!!?」

 

 

それを聞いた途端、ペトラは信じられないような顔でフウカを見つめる。

 

 

「フウカ先生…あなた、ブリギット語、分かりますかっ!!?」

 

「はい、実は私の故郷に貴方と同じブリギット人の友達がいたんです。子供の頃からその子と友達だったので意味なら分かりますよ」

 

『信じられません!!わたし感激しました!まさか、ブリギット語が分かる人がいたなんて!』

 

 

フウカがブリギット語が分かると聞いた途端、ペトラは母語であるブリギット語を流暢に話し始めた。だが傍から見れば何を話しているのかまったく理解できないだろう。

 

 

『ええと…そんなに嬉しい、ですか?』

 

『はい!フォドラ大陸に来てブリギット語が分かった人はフウカ先生が初めてです!わたしの母語…久しぶりに喋りました!』

 

『そ、そうですか、それは何よりです』

 

『フウカ先生!わたし…あなたと友達になりたいです!どうか、お願いします!』

 

 

よほど母語が分かる人に会えたのが嬉しかったのか、出会ったばかりにも関わらずいきなり友達になりたいと言ってきたのだ。だが彼女との仲を深められれば指導にも身が入り、よい成果が期待できるのでは…?そう考えたフウカは快くペトラの申し出を承諾した。

 

 

『いいですよ、私とあなた、今から友達です。よろしくお願いします』

 

『はい!これからよろしくお願いします!』

 

(…う~ん、やっぱりブリギット語は難しいなあ…)

 

 

確かに意味は分かるが、いざ話すとなるとその場合はフウカがペトラのような話し方になってしまうのだ。

気を取り直すと、フウカは今回の訓練を開始することにした。まずペトラの目標は現在の課題である剣士の試験に合格することだそうで、筆記試験は問題ないそうなのだが、実技試験が少し不安のようでフウカにその確認と指導を頼みたいらしい。

 

 

『フウカ先生、わたしの剣技、変じゃありませんか?』

 

『ええ、無駄な力も入ってなく、足運びも問題なし、私が試験官でも合格点です』

 

『本当ですか!先生がそう言うなら安心ですね』

 

『ですが…ちょっと意地悪を言えば、あなたの動きには癖があります、その癖のせいで、攻撃が読みやすいです』

 

 

フウカが見たところ、今のペトラの実力なら試験突破は容易だが、彼女は攻撃する際に独特な動きをする癖があるのにフウカは気がついたのだ。

この程度のことなら試験で注意されることはないが、それが実戦なら話は変わってくる。

相手に癖を読まれてしまえば、下手をすればそれが死を招く危険もあるのだ。

 

 

『…!!確かにそうです。どうすれば…?』

 

『そうですね、それじゃ、私があなたの動きを真似します、私の攻撃を避けてください』

 

『分かりました!』

 

 

フウカは剣を構えると、ペトラの動きを真似て斬りかかった。ペトラはフウカの動きを観察すると、斬りかかる際、少し踏み込みを入れながら間合いを詰めているのが分かった。

 

 

(確かに、これでは攻撃が読まれてしまう…)

 

 

真似とは言えフウカの剣撃は予想よりも早かったが、踏み込み方から技を仕掛けてくるタイミングはすぐに分かり、ペトラはフウカの斬撃を防いだ。

 

 

『くっ!!』

 

『この通り、私、ちょっと早めに打ち込んだつもりでした、でも、簡単にいなされてしまいます』

 

『仰る通りです…直さなければなりません』

 

『でも、癖というものは簡単には直らないものです、意識して、少しづつ改善していきましょう』

 

 

その後、フウカとペトラは先ほどの癖を直す訓練と基礎練習の復習を始めた。ペトラは呑み込みが早く、指導されて少しの時間で上達するほど筋がよいのだ。加えて彼女の訓練への姿勢は真剣でさらにどこか楽しそうにも見えていた。

そして訓練の時間が終わりに近づき始めた頃、最後に二人で手合わせをすることになった。

 

 

『フウカ先生、最後にお手合わせをお願いします!』

 

『いいですよ、よろしくお願いします』

 

 

そう言うと、二人はお互いに構える。

指導されている時に、何度かフウカの剣を受けたペトラはそれだけでもフウカが強者だと言うことに気づいていた。なぜなら受けたフウカの剣は強力で剣を受け止める度にその凄まじい衝撃で握っている手が震えてしまうほどの威力なのだ。

これでもフウカ本人は手加減しているつもりで、青獅子の学級と訓練した時もそうだが、剣は一本だけでろくに構えてもいない体勢で手合わせしていたのだ。

 

 

(先生…噂以上の腕前です…これほどの相手と戦ったのは初めてです!)

 

 

そして、その後の手合わせの結果はフウカの圧勝でペトラは歯が立たずに持っていた剣を弾き飛ばされてしまったのだ。

フウカいわく敗因は、相手を警戒しすぎて逆に動きが遅くなっていたそうだ。

だが現在のペトラの実力ならば高い確率で試験に合格することができると確信し自信を持って試験に望むようペトラに薦めた。

それと同時に授業終了の鐘が訓練場に響き渡った。

 

 

『さて、今日の訓練はここまでにします。ペトラ殿、今日の訓練はどうでした?』

 

『とても勉強になりました!本当にありがとうございます!!先生のお言葉、一言一句心に刻みます!!』

 

『そ、そうですか、そう言ってくれるなら、私も嬉しいです』

 

『フウカ先生!また時間があったら是非、訓練をお願いします!』

 

『はい、あなたとまた訓練できる日を楽しみにしてます』

 

 

ペトラは今日の訓練に大変満足したようで、何度もフウカにお礼とお辞儀をして訓練場から去って行った。

そして訓練場に一人残されたフウカは大きなため息と共に一言呟いた。

 

 

「……ブリギット語、難しいよお…」

 

 

こうしてフウカの初めての個人指導は無事に終了したのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

・ガルグ=マク大修道院 フウカの部屋

 

 

訓練を終えたその日の夜、フウカは眠りに就こうとしていた。フウカは目を瞑り、あることを考えていた。

 

 

(まさか、私が父上みたいに先生をすることになるなんてなあ…)

 

 

フウカ本人からしてみれば、未だに現在の状況に戸惑っていたのだ。故郷にいたあの頃から父の背中を見て育ってきた自分だが、同じようなことをするのはずっと先の話だと考えていたのだ。時に厳しく、時に優しく笑顔で多くのことを教えてくれた父…そんな父は自分の憧れで目指すべき目標でもあったのだ。そう自分が"最強のサムライ"になりたいと思ったのは、そんな父の存在があったからなのだ。

 

 

(いつか…父上みたいな…サムライになれるかな…)

 

 

疲れで徐々に意識が眠りに誘われる中、フウカの脳内に父との会話がうっすら流れていた。

まだフウカが幼く剣を握って間もない頃のこと…

 

 

「ちちうえ~!」

 

「む?フウカか、どうしたのだ?」

 

「けん!ふうかにけんおしえてください!!」

 

「ふふ、熱心だな。お前はきっとよい戦士になれるぞ」

 

 

少女は男に訓練用の剣を差し出す。

長身で標準な体型だが、その肉体は鍛え上げられた威風堂々たる風貌でこの世界では珍しい茶筅髷という髪型に古風な着物を身につけた男。彼は笑顔で立ち上がる。

 

 

「よし、では始めるか」

 

「はい!ふうか、つよくなります!」

 

「…フウカよ、強くなり、お前は何を目指すのだ?」

 

「う~ん…?ちちうえみたいになりたい!」

 

「ふむ、俺の様にか…それは何故だ?」

 

「ちちうえは、みんなから"さむらい"といわれてます、いちばんつよいひとがさむらいですよね?ふうかもなりたいです!」

 

 

すると男は愉快そうに笑いながら少女の頭を撫でながら答える。

 

 

「はっはっは、フウカよ、ただ強いだけがサムライではないぞ」

 

「え?ちがうのですか?」

 

「ああ、真のサムライは強さのみではない。己の信念を貫き、万人を愛し、常に義と礼節を尽くし、友を信じ信頼と礼儀をもって交わる…さすれば己の心に智仁勇が宿る。これを極めし者が真の"サムライ"となれるのだ」

 

「え?え?え?」

 

「ふふ、まだ分からなくてもよい、これは俺の答えだ。だが、道は必ずしも一つではない、いずれはお前が答えを見つけてみよ」

 

 

本当の"サムライ"とは何なのかをな…

少女はそれ以来、熱心に剣の稽古に取り組んだ。男の言った答えを見つけるために、父というサムライを超える"最強のサムライ"になるために…

 

 

 




実は短めですが支援会話みたいなのを作ってみたいなと思ってます!
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