ファイアーエムブレム風花雪月 異国のサムライ 作:戦国のえいりあん
短めな上に会話文がほとんどですが、よかったら読んで見てください!
他にも何人かの支援会話を書いてみるつもりです!
・ガルグ=マク大修道院 大聖堂
「よし…!今日はここにしようかな?」
人の気配がないか確認して少女は大聖堂に足を踏み入れる。彼女のいる場所は大聖堂の正門から入って左側に向かって歩けばたどり着く、門が設置され大聖堂の左側と女神の搭に繋がる通り道だ。何か特別な用でもなければここを通る生徒はほとんどいないだろう。
そんな場所に訪れた少女の名はリシテア。金鹿の学級に所属する生徒だ。今年入学した生徒の中では最年少であり、若年ながら高度な魔道を使いこなす天才肌だが、その才に怠らない努力家でもある少女だ。
そんなリシテアだが実は甘いもの好きで、このように人気のない密かな場所で甘いものを食べるのが趣味だった。
「ふふ、じゃあ早速…」
そう言うとリシテアは懐から小さな袋を取り出した。その袋には好物である菓子が入っており、それを一つ手でつまむとゆっくりと口の中へ入れ込んだ。
「ああ…美味しい…この一時のために生きていると言っても過言ではないわ」
幸せそうな顔で菓子を食べるリシテアだったが、近くに何者かの気配を感じた。
「う、うそ!?誰か来る!」
リシテアは慌てて菓子袋を懐にしまい、物陰に隠れて気配の正体をじっと待つ。すると、大聖堂の正門から同じくこちらへとやって来る人影が見えた。
「う~ん!!今日もいい天気!ここで休憩しようかな?」
その人影の正体はフウカだった。だがフウカが向かったのはリシテアがいる門のある通り道ではなく、左側に曲がって見てさらに左側にある少し開けた場所だった。ここには長椅子が設置されており、ここから見える景色はなかなかのもので生徒たちもたまに利用しているのだ。
フウカは長椅子にゆっくりと腰を下ろす。
「よいしょっと!ああ…風が気持ちいいなあ…」
(あ!あの人、あの時の…!)
実はリシテアもフウカを学院で何度か目撃しており、彼女の噂も知っていたのだ。だがリシテアはそれと同時に、少し苛立ちを感じてしまった。
(せっかく、一人で楽しんでたのに…休憩なら別の場所でやってほしいわ…!)
「さてと…それじゃ…とっておきの"あれ"を食べようかな」
(ん?とっておきの"あれ"?)
するとフウカは懐から小さな木箱を取り出すと、その箱の蓋を開けた。その中には赤紫色の小さな丸い形をした物が入っていた。この大陸の人々から見れば不思議な色と形をしているが、これはフウカの故郷だけで作られている珍しい菓子なのだ。
「ふふ、美味しそうだなあ…では、いただきます!!」
ぱちん!と手を合わせると、フウカは箸と呼ばれる物を片手にその菓子を手慣れた手つきでつまみ上げて、ゆっくりと口に入れる。
「うん!美味しいっ!!今回もいい出来栄えだよ!!」
(あれ…何だろう?美味しいのかな…?)
「では、続けてもう一つ……ああ…この甘さ、たまらないよ!」
(ちょっと食べてみたいかも…)
自分と同じように幸せそうな顔をして、何かを食べる彼女を見ていたリシテアは次第に彼女の食べている"とっておき"に興味を持ち始めていた。甘いと言っているので、きっと異国の菓子ではないかと考えてたリシテアは声をかけるか一瞬迷ったものの、甘いものに対する好奇心には勝てずにフウカに声をかけた。
「あ、あの…」
「…あれ?あなたは?」
「わたしリシテアって言います。その、名前を聞いてもいいですか?」
「はい、私はセイロス教団の傭兵のフウカです」
「え!?あなたって傭兵だったんですか?歳が学院の皆と一緒に見えたから、てっきり転校生かと…」
「あはは、よく言われるんですよ。でも私はちゃんとした傭兵ですよ。このように服装の自由を認められていますし」
「す、すみません…馴れ馴れしく話して」
「いえ、気にしないでください。私も堅苦しくされるのは好きじゃありませんから、好きなように喋ってくれていいですよ?」
「…それじゃ、遠慮なく。あの、あんたが食べてるそれですけど…」
「え?これですか?」
「その、よかったらわたしにも少し分けてくれませんか?もちろんただで、とは言いません」
するとリシテアは先ほどの菓子袋を取り出すと、それをまるごとフウカに差し出した。
「これ全部あげます。だから、一つだけわたしに分けてください」
「いいですよ!一つと言わず全部どうぞ!」
フウカも笑顔でリシテアに菓子が入った木箱を差し出した。フウカの個人的な気持ちでは、こうして自分に話しかけてくれたことが何より嬉しく、そして自分の故郷の味をたくさんの人々に知ってもらいたかったのだ。
「え?本当にいいんですか?」
「はい!私もこんなにたくさんもらいましたから」
「ありがとうございます。そ、それじゃ…」
リシテアは早速、フウカから貰った異国の菓子をつまんでみる。べちゃっとした触り心地に驚き、若干食べるのを戸惑うが、目をつぶって菓子を口に入れた。
「……」
「どうですか?」
「…お」
「お?」
「美味しいっ!!何ですか!これ!」
「ふふ、そうでしょうそうでしょう!これこそ私の故郷の菓子…"おはぎ"ですよ!!」
「"おはぎ"…すごいです!!こんなに美味しいものを食べたのは初めてですよ!」
よほど美味だったのか、リシテアは残っていた"おはぎ"を瞬く間に平らげてしまった。そして目を輝かせながらフウカを見つめる。
「フウカさん!これ、どうやって作ったんですか!!わたしにも教えてください!」
「教えてあげたいのは山々なのですが、これを作るには私の故郷で採れる"小豆"と"米"がなければ作れないのです」
「え?じゃあ、これはどうやって作ったんですか?」
「どちらも私が持っていた物を使ったんです。貴重ですからあまり手に入らないのですよ」
「ふーん、そうなんですか…」
リシテアは先ほど食べた"おはぎ"の味が忘れられずに未だにうっとりとした表情で立ち尽くしている。
「こんな美味しいお菓子がこの世にあったなんて…知りませんでした…」
「ふっふっふ、私の故郷の料理はとても美味しいのですよ。今まで世界中のさまざまな料理を食べてきましたけど、どれも故郷の味には遠く及びませんね!」
「すごく興味深いです…!わたし、フウカさんの故郷の料理やお菓子のこと、もっと知りたいです!」
「いいですよ、是非、この味を皆様に教えてあげてください。私の故郷の味が世界に伝わってくれるなら私も嬉しいですから」
リシテアとの支援が上がった!
何故リシテアなのか?と思うかもしれません…
和菓子のネタで支援会話を作ったら面白いかも?と思ってまたまた勢いで書きました!
今のところの支援候補は、カトリーヌ、フェリクス、ディミトリ、ペトラの誰かを考えてます!!
もちろん日本に関するネタを使います!