ファイアーエムブレム風花雪月 異国のサムライ   作:戦国のえいりあん

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新たに支援会話です!!
今回の支援相手は我らが殿下こと、ディミトリです!



支援会話C フウカ×ディミトリ

・ガルグ=マク大修道院 訓練場

 

 

時刻は放課後、訓練場から激しい剣撃の音が聞こえる。

そこで激しく打ち合っていたのはフウカとディミトリだった。得意の槍を手に鋭い連撃を繰り出すディミトリだが、そんな彼の技をフウカは片手で容易く捌いている。

その時、勝負を決めようとディミトリはフウカに渾身の一撃を繰り出そうと構える。

 

 

「そこだっ!!」

 

「…あまい」

 

 

ディミトリの一撃が出るのを待っていたとばかりにフウカは、身体を少し捻ってそれをかわすと、姿勢を低めながら目にも止まらぬ一撃をディミトリの胴体に叩き込む。

 

 

「ぐはっ!!?」

 

 

手加減していてもその威力は凄まじく、ディミトリは吹き飛ばされ、転倒してしまった。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「あ、ああ…大丈夫だ。しかし、今回も派手に負けたな…」

 

「まだまだ技が力任せですね、それに勝負を焦って自分で隙を作ってしまっています」

 

「そうだな…お前の言うとおりだ。俺もまだまだだ」

 

「ですが、一撃の切れは以前よりも上達していますよ。後は技と力の加減ですね」

 

 

そう言うと、フウカは転倒しているディミトリに手を伸ばす。そしてディミトリもまたフウカの手を掴み、力を借りながら起き上がった。

 

 

「今日は訓練指導の依頼を受けてくれて感謝する。おかげでいい訓練ができた」

 

「いえ、こちらこそ。機会があればまたよろしくお願いしますね」

 

「…なあ、フウカ。よかったら少し話さないか?前に聞かせてくれたお前の故郷の話なんだが」

 

「いいですよ。では…何から話しましょうか?」

 

「そうだな、前から聞きたかったんだが…お前が言っている"サムライ"って何なんだ?」

 

「う~ん…いざ話すとなると難しいですね…うまくは言えませんが、"強い信念と大志を心に宿す強者"と言えばいいでしょうか?」

 

 

これまでフウカが世界を旅し修行する中で導き出した現段階の答えだった。だが、フウカ個人としてはこれが本当に"サムライ"を現す答えなのか未だに分からず、いわばこれは未完成の答えなのだ。

 

 

「強き信念と大志を宿す…か」

 

「すみません、実は私にも"サムライ"の詳しいことは分からないのです。その答えを見つけるために私は剣を極め、私が信じる信念を貫いて今を生きているのです」

 

「なるほどな、…もしよければ、お前の信念を聞かせてくれないか?」

 

「剣と心を極め、万人を尊び、己の信義を貫き通す…これが私の"サムライ"として信念です」

 

 

これが正しい信念なのか、それはフウカ本人にも分からないが、今日までその信念を胸にフウカという戦士は生きて来たのだ。

そんな、彼女の信念にディミトリは共感すると共に尊敬の念を抱いていた。

 

 

「…素晴らしい信念だ。それが"サムライ"なのか…俺たちがよく知る騎士道とはまた違っているんだな」

 

「騎士道…私も知っています、主君に絶対の忠誠を誓い、高潔な志と信念を心に持ち、優れた武勇と勇気を持って主君を支える…それもまた、素晴らしいと思います」

 

「そうか、そう言ってもらえると俺も嬉しい。だが、話してみるとサムライの信念と騎士道は似ているようで違うんだな」

 

「言われてみれば、そうですね」

 

「だが、俺はどちらの信念も素晴らしいと思うな。特にお前の言った、"万人を尊ぶ"という考え方は本当にすごいと思う」

 

「そうですか?私は当たり前のことを言っているだけですよ。お互いを尊重し礼節を持って接すれば道を誤ることはありません」

 

「ああ、お前の言うとおりだ。お互いを認め、尊重し合えばきっと道を踏み外しはしないはずだ。この大陸の人々がみんなお前のような志を持っていればな…」

 

 

すると急にディミトリが浮かない表情になる。

気になったフウカは思わず理由を聞いた。

 

 

「ディミトリ殿?どうかしましたか?」

 

「…なあ、フウカ。お前はこの大陸の貴族についてどう思う?」

 

「貴族…ですか?」

 

 

ディミトリの言うフォドラ大陸の貴族の習慣…この時代で特に重視されている「紋章」についてのことだ。かつて女神によって人々に与えられた紋章だが、今ではそれは貴族の富と力であり、大陸に大きな影響を与えていた。例えば、貴族の家督相続においては紋章を宿した子供が重視され、嫡男であるにも関わらず紋章を宿していないと言うだけ廃嫡されてしまうなどよくある話なのだ。

そんな、貴族の習慣にディミトリは疑問を感じていたのだ。

 

 

「そうですね…私は紋章とは無縁の地で生まれたのでよく分かりませんが、個人的には少しおかしいと思いますね」

 

「…理由を聞いてもいいか?」

 

「確かに紋章を宿して生まれた者は、優れた才を持っているかもしれません。でも、全ての優劣が紋章で決められるなど間違っているのではないでしょうか?」

 

「ああ、俺もそう思う。でも、間違ってもいない。紋章の力が強力なのは疑いようのない事実だからな」

 

 

紋章を現代に受け継ぐ十傑の子孫は特に紋章を重視している。何故なら紋章を受け継ぐ者は、"英雄の遺産"を操ることができるからだ。特にこの"英雄の遺産"と紋章によって権力や富を得た貴族たちからすれば、紋章は必要不可欠なのだ。

 

 

「難しい話ですね…」

 

「ああ、でもお前の言うとおり皆が"万人を尊ぶ"ことができれば、大陸の在り方も変わるんじゃないかと俺は思うんだ」

 

「そうですね、この大陸も私の故郷のようになればよいのですが」

 

「ん?お前の故郷は、フォドラ大陸とは違うのか?」

 

「はい、私の故郷はとある島国にある小さな村ですが、いろんな種族の村人たちが手を取り合って住んでいるんです。みんな仲良しでいつも笑顔で漁や農作業に勤しんでいるんです」

 

「そうなのか…?」

 

「はい、実はその村の村長が私の父上なんです。父上はいつも言っていました。種族は違えども互いを尊重し、支え合えば必ず分かり合えると。父上は他国から流れて来た人でも喜んで村に迎え入れるんですよ!」

 

「驚いたな…この世界に、そんな人物がいるとは」

 

「父上はちょっと変わった人ですけど、すごい人なんです!私、あの村が大好きなんです!」

 

「いつか俺も、お前の村に行ってみたいな。そして見てみたい。種族の隔たりも紋章もない…お前の故郷に」

 

「はい、いつか来てください。きっと父上や村のみんなも喜んで迎えてくれますよ!」

 

 

ディミトリとの支援が上がった!




ちょっと内容が堅苦しかったかもしれませんね…
次回から本編に戻ります!今回のような支援会話をちょくちょく挟みながらストーリーを進めていきたいと思ってます。
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