誤字報告ありがとうございます!
「先生.....」
「.....」
なんとか保健室に到着した彼らは、大地を保健の先生に見せた。そして、突然暗い顔をした。
「........げっほっ!」
「......柊君......」
保健の先生が深刻な顔をして2人は息を飲む。虚は織斑先生に報告しに行っていて今は居ない。
「........普通の風邪ね!」
「......でしょうね!!」
深刻な顔から一辺、笑顔で風邪宣言をした。ずっこけそうになる二人。
「今までの溜まっていた疲れが一気に来て体調を崩したんでしょうね.......この後、しっかり寝てなさいね?そして、明日と明後日の2日は安静にしてなさい。無理しようとするなら山田先生に報告するからね?」
「......うぃっす.....」
大地の弱点が山田先生なのは既に校内で広まってしまっていたので保健の先生も理解していたようで従うしかなかった。そして、風邪薬と熱冷ましを貰い、部屋に戻って行った。
「......すまん、随分迷惑かけて......」
「いや、それこっちのセリフだからね!!」
大地の部屋に行くとまだセシリアは帰って居なかった。
「......あー......熱ー...」
「ちょっ!ちょっ!ちょっと!!大地君!!!!!」
「んぁ?」
熱のせいでぼーとしたり正常な判断があまり出来ていなかったのか、まだ二人がいるのに着替えようとしていた。楯無は顔を真っ赤にして止めようとして、簪も顔を赤くして目を背けていた。
「....はぁー......ほら出て...行っ....た.....」
「あぁもう!無理しないの!!」
二人を帰らそうとしたが、またふらついてベッドに座らせられた。
「はいはい、後はお姉さんにまかせて大地君はしっかり寝てなさいね?あ、簪ちゃん、少し大地君を見張っててくれないかしら?また、無理して体を動かさないように。」
そう言い、部屋から出ようとした。
「.......何処.....行くんだ?」
「貴方の飲み物を買いにね。お姉さんが買って来てあげるから大人しくしてなさい。」
と、出て行こうとするが
「....はぁー、少し待ってろ。」
彼は近くに置いてあったキャリーケースからある物を取り出した。
「....ほらよ。」
「....財布?」
「.....そっから、俺のとあんたらの好きな飲み物を買えよ.....迷惑かけた分だと思ってな.....」
「そんな......私たちのせいなのに.....」
「どうせ、今財布持ってないんだろ?てか、俺もさっさと飲みたいから早く買って来てくれないっすか?」
「......つくづく分からない人ね.....貴方は....」
楯無は諦めたのか、大地の財布を持って出て行こうとした。
「あ、パクっても自分のいれてる金額覚えてるんで、そこんとこ宜しくなぁ。」
「パクらないわよ!!」
バタンっ!
「......はぁー、やっと静かになった........」
「.....あn「なぁ」.....何?」
「....あの.......汗と......着替えたいんで.....あちらに座って向くか、ドア前かで.......」
「.......あ!あ、あ、そ、そののののの、ごめんなさい!!」
「お、おーい....」
どういうことかすぐに理解した簪は顔を赤くしてすぐに部屋から出て行った。
着替えも終わり、汗も拭い、熱冷まシートを張り、ベッドで寝込んでいた。
「.......」
「.......」
二人には会話が無く、「どうしようか?」と悩んでいると
『誰~よりも~何よりも~』
『っ!』
部屋から音楽が流れだしていた。
「(この曲.....)」
「あー、この着メロ.....あの、簪さんや.....」
「え、あ、何?」
「鞄に携帯あるから.....すまんが、取ってくれねぇか?」
彼が指を指した方向には教科書など入れている鞄があった。
「あ、うん。」
簪はすぐに鞄の元へ行き、携帯を出し、大地に渡した。
「うへぇ、やっぱり.....もしもし.....あー、空夜か......え?学園から熱出したこと聞いたって.......ちっ......余計なことを...」
どうやら、電話の相手は大地の弟の空夜らしく、学園の方から風邪を引いたと連絡があったらしい。
「そんな大声出すな......頭に響くから.....あぁ......うん.....怪我はしてねぇから......そっちに変わりは?.......そうか平気か.....母さんには連絡しなくても大丈夫って伝えてくれよ?普通の風邪だから.......え?絶対止めれない........了解.....あぁ......見舞いに来ようか?....馬鹿か!!!お前!今年受験だろうが!!俺なんかより!!自分のこと優先しろ!!ぼけ!!切るぞ!」
乱暴に携帯を切り、また布団に入った。
「.....今のが......弟?」
「ん?あぁ......すまんな.....大声だして.....」
「ううん.......大丈夫.......その....」
「ん?どうした?」
簪は大地の携帯に指を指した。
「.........携帯の音楽......」
「......知ってるのか?」
「.......うん......好きなの?その.......作品とかも.....」
簪はもじもじしながら聞いてきた。
「.....まぁ......好きだな......父さんの多趣味が俺に受け継いだのか......結構、こういうのは好きだな........まぁ、にわか程度だが......簪さんも好きなん?」
「......う、うん.......」
「......じゃあ、この曲関連で........『その卑怯者をぶちのめすまでは死にやしねぇ』....」
「っ!『それに俺は.....俺は今....』」
『君だけを守りたい!』
二人の声が揃った。
「.....このセリフと歌が1番好きでな........なんか.....死んだ父さんの遺言みたいでな.....」
「お父さんの........遺言.....」
「そう.......へっくし!あー、やべぇ.....鼻水も出て来た.....」
「あ......はいこれ.....」
簪は近くに置いてあったティッシュを取って来ていた。
「あーすまん.....」
鼻水をかんでいると
「はーい、お姉さんのご帰還よ~」
楯無が飲み物を3本買って帰ってきた。
「あざます......へっくし!」
「あらあら......鼻水も出て来ての.....はい、これここに置いておくから、乾いた時にしっかり飲みなさいね?お姉さんとお約束よ?」
キャピッという音が出そうな格好で言うと
「おぉ....やベェ....寒気が余計に増したわ......」
「何よ!それ!?」
「お姉ちゃん......流石に....」
「簪ちゃんまで!?」
「.....風邪移るといけねぇから置いたなら帰った帰った......お姉ちゃん(自称)」
「誰が自称よ!紛れもない!簪ちゃんの姉でぇぇぇすぅぅぅ!」
争っていたが、また風邪が悪化するかもしれないと思ったのか、簪は楯無を引っ張って部屋から出て行った。
「........はぁー......寝るか......」
目を閉じると、疲れから来た風邪だからか数分で眠りに入った。
今回は少し短いですが、ここまで!
はい、今回はあのセリフを入れて見ました。
誤字や何か意見があれば宜しくお願いいたします。