INFINITE・WOLF   作:死告天使

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16話です。どうぞ、楽しんでください!

誤字報告ありがとうございます!


16話

 

「..........ん......えっと......」

 

目を覚ますとそこは、いつもの自分の部屋で近くに置いてあった携帯を確認すると、既に昼であった。

 

「......やべぇ......昨日の記憶があまりねぇ.......何でこんなに頭痛いんだ?.....」

大地の頭には昨日の暴挙が全て頭から消え去っていた。

 

「.......あー......薬飲も.....」

 

ベッドから出て先生から渡された薬を飲もうとすると

 

「ハロー!」

 

「...........誰も居ないんで帰って下さい。」

 

「いや、無駄だからね......目の前にいるし、声がするからバレバレだし......」

 

突然、部屋に入って来たのは『ネルネルネール』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ。」

 

「........あぁ......ゼリー....と飲み物.....」

 

薬を飲み終え、ベッドに入り上半身だけ起こしていると、楯無から差し入れを貰っていた。

 

「そうよ.........昨日は迷惑をかけたわね.....」

 

「ありがとよ.......なぁ....あの後、妹さんとどうなんだ?」

 

ゼリーを食べながらそう聞くと、楯無は近くにある椅子をベッド近くまで持っていき座った。

 

「ん~......まだまだギスギスしてる感じかな?.......でも、前よりはね良い感じ.......ちょっとずつ......進めればなって......」

 

「........そうか...........あんた......危険な家柄って言ってたよな......あの時.....」

 

「........そうね.....」

 

「.......少しでも良いからちゃんと隣とかに居てあげろよ?」

 

「.......どういうことかしら?」

 

楯無は笑顔でそう質問した。

 

「.......分かってんだろ.......危険な家柄ってことは俺と同じで常に命が狙われる可能性があるってことだ.......人なんてな.......簡単に死ぬんだよ.....」

 

大地は手を止めて、楯無と向き合った。

 

「........それは........経験から?」

 

「どうせ、知ってるんだろ?.........あんたが生徒会で忙しいのも分かる......命が狙われる可能性もあるから......あんな事を言ったのは今では分かる......でも、人は永遠に生きてるわけじゃない.......病気で簡単に死ぬ.......事故で呆気なく死ぬ.......」

 

「.......」

 

大地自身、父親が飛行機事故で呆気なく死んでしまったことを思い出し、大切な人と離れる悲しさを楯無に伝えようとしていた。

 

「あんた自身分かってるならさ......一緒に食事するなり、少し空いた時間で御出掛けしたりしても良いんじゃないか?俺は...........もう出来ないことかもしれないんだから......」

 

「.......大地君......ほーら、そんな顔をしない!」

 

「いてっ」

 

楯無が大地に近付きデコピンをかました。

 

「......ありがとうね.......見た目と違って.....優しいのね.....」

 

「あー!撫でるな!撫でるな!俺は犬じゃねぇんだよ!!それに、風邪移るぞ!」

 

「ふふっ.....それもそうね.....じゃあ、ちゃんと休むのよ?」

 

「へいへい......そっちも、頑張れよ........楯無会長....」

 

「っ!......お互いにね。」

 

楯無は笑顔でそう言い、部屋から出て行った。

 

「......はぁー.......」

 

大地は一度、ため息をつきゼリーを食べることを再開した。だが

 

「おう、大地!!」

 

「やっほ~、わんわんお~。元気~?」

 

「ほら、皆静かに!相手は病人だから!」

 

楯無の次に入って来たのは、一夏、布仏、相川、谷本、セシリア、箒だった。

 

「........分かってることだが......何しに来た?」

 

「何って.....」

 

『お見舞いだ!!』

 

セシリアと箒以外の全員の声が一致した。セシリアは苦笑いで、箒はまだ昨日のこともあり少し顔が赤かった。

 

「いやー、まさか、大地が風邪にやられてあんな事を言ったなんて分からなかったよ!!」

 

「?俺.......何かしたか?」

 

「.....え?」

 

大地は昨日のことを全く忘れていて、一夏が何の事を言っているのか分からなかった。

 

「そ、そそそそそそそんなことより!!大地!!起きて平気なのか!?」

 

昨日のことをまた思い出したくないのか、箒が勢い良く、飛び出した。

 

「あ、あぁ......」

 

大地は勢いのある箒にちょっと退けぞり困惑していた。

 

「ま、まぁ、良いか。ほら、これ.....って、もう持ってんのかよ。」

 

一夏は手に持っていた袋を大地に渡そうとしたが、大地の持っていたゼリーと近くに置いてある飲み物を見てそう言った。

 

「ん?何だそれ。」

 

「えぇ、大地さんのためにゼリーと飲み物をと思いまして。.......先ほど、誰か来ましたか?」

 

「ん?あぁ、今帰ったんだが......会わなかったのか?」

 

「えぇ.....私たちとは別の道に行ったのでしょうね。」

 

「ん~、じゃあこれは、冷蔵庫に入れとくぞ?」

 

「あぁ、悪いな。」

 

一夏はお見舞いの品を冷蔵庫に入れ、大地は少し来た全員と話をしてまた眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お嬢様、彼はどうでしたか?」

 

生徒会室では、大地の所から戻って来た楯無と虚が仕事を行っていた。

 

「そうね......案外平気そうに見えたわ.......」

 

「彼に何か言われましたか?」

 

楯無の顔を見て、虚は何かを察して聞いてみた。

 

「.....いろいろとね.......さて、仕事をさっさと終わらせて、簪ちゃんに会おうかしらね。」

 

「はい。」

 

楯無はそう言い、虚と一緒に仕事を行い始めた。

 

「(彼にいろいろ教えられてばかりね........私が出来るのは、彼と彼の家族の安全を与えることかしら.......お姉さんとして......更織家当主として.....やる事はやってやるわ......)」

 

楯無はそう気持ちを改めて、仕事に挑んだ。

 

 

 




今回はここまで......誤字や何か意見があればよろしくお願いいたします!活動報告にそれの用意をしました。
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