授業のチャイムがなり、今度は織斑先生が教壇に立ち進める前にあることを皆に伝えた。
「授業を始める前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけない。」
千冬姉が言うには生徒会の開く会議や委員会への出席などらしい.....ようは、クラス長らしい。
「なお、決まったら一年間変更はないからそのつもりで」
クラスがざわざわと色めき立つ。
「自薦他薦などは問わん。」
そう言うと
「はい!織斑君を推薦します!」
.....は?
「はいはい!私も織斑君が良いと思います!」
他の女子たちも認めてる感じだった。
「お、俺!?」
「席に着け!他に居ないか!!」
流石にこれは酷い!だったら、こうなったら道ずれだ!
「だ、だったら!俺は大地を推薦する!」
「......いやだね」
やはり、断ったが
「柊.....言ったはずだ、自薦他薦は問わないと...」
「......」
さっきまでのざわざわしていたクラスが一辺して静まっていた。千冬姉の睨みも怖いが大地も劣らずの睨みも怖い。
「...あ、す、すまん大t「待ってください!」!?」
大地に謝ろうと思ったら遮られ、そして立ち上がったのは先ほどのセシリアさんだった。
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!私に、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間も味わえとおっしゃるのですか!?」
自分が推薦されたことがそれほど嫌だったのか、凄い剣幕で言って来た。
「実力で行けば私がクラス代表になるのは必然。入試も教官を倒せたのは唯一私だけです!」
「入試って、あれか?ISを動かして戦うやつ?」
「....それ以外にありませんわ」
「あれ、俺も倒したぞ。」
「.....は?」
そのことを言うとまたクラスがざわざわと騒がしくなった。
「わ、私だけど聞きましたが!?」
「女子だけってことだろ?」
「......」
衝撃を受けたのか言葉を失っていた。まぁ、倒したって言っても、いきなり突っ込んで壁にぶつかり動かなくなっただけだが....
「もうそれだけか?セシリア・オルコット?」
「っ!い、いいえ!まだですわ!」
まだあるのか.....
「まだISの学習も未熟で物珍しいからという理由で極東の猿たちと一緒にされては困りますわ!!私はこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!!」
イギリスも島国で人間は全員元は猿だろ。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、私にとっては耐え難い苦痛でーーー」
そこまで言られると流石に俺もキレる!
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年の覇者だよ。」
「なっ....!!」
つい言ってしまったが後悔はない。すると、だんだんとセシリアさんの顔が赤くなっていった。
「あっ、あっ、あなたねぇ!私の祖国を侮辱をしますの!?」
「そっちこそこっちを侮辱しただろ!大地も何か言ってやれ!」
多分、大地も何か言いたいのだろうと思った俺は大地に話をふったが
「......はぁ.....侮辱大会は終わりか?喧しい馬鹿ども....」
「「え?」」
馬鹿どもって俺もか!?
「さっきから人の周りでぎゃーぎゃー!うるせぇんだよ.......」
最初の時みたいに明らかに不機嫌なオーラが出ていた。
「で、でも大地!最初はあっちから侮辱を!」
「.....だいたい合ってるだろ?」
「へ?」
「はぁ.....分からないか?俺もお前もISについて全くのド素人だ。しかも、俺はリーダーっていう資格とかは全くない。あの、金髪騒音機が言った通り、ただただ珍しいってだけで、リーダーにするって.....阿保かよ」
「ふふっ...貴方も認めるので....って!誰が騒音機ですk「黙れ」っ!」
「この時点ですぐ血が昇り、冷静に物事を考えれないやつはリーダーに向かんし、そういうやつがクラスを傷つけるだろ.....だから、俺は降りる。」
「っ!」
そうだった。クラス代表なのだから1クラスを背負っている。こんな馬鹿をしてたら他に馬鹿にされてしまう。もう少し冷静になろうと思った。だが、セシリアさんは逆に怒りをヒートアップさせてしまっていた。
「私が貴方たちと同じですって!!!!!ふざけないで!!!!!」
あっちも先ほどとは比べにもならないくらい怒りが凄かったが、大地はどこ吹く風のように冷静だった。
「....あぁ、同じさ。」
「っ!なら、決闘ですわ!!!!!!」
手袋を大地に投げつけたが、大地はそれを難なくキャッチをして逆に返した。
「.......そこまでだ、馬鹿ども」
このままでは駄目だと思ったのか千冬姉が止めに入った。
「.....セシリアと柊.....私は同じことは2度も言わん、自薦他薦も問わないと......」
「ですg「他に何か言いたいか?」っ!」
千冬姉の威圧のある言葉にセシリアさんは黙ってしまった。
「.....そんなに嫌ならセシリアの言った通り決闘で決めろ。勝負は一週間後だ.....三人ともだ....良いな!!」
「「っ!はい!」」
「....」
俺たちは了承したが柊は全く納得していなかったらしい。
「....まだ不満があるか?柊.....」
「えぇ.....そりゃありますよ.....はぁ.....決闘は俺もします....流石にこの二人もそれの覚悟は決めたのに俺だけ逃げるわけにはいかないでしょ?」
「....なら「だけど」.....」
「俺はクラス代表なんて絶対やりませんから...」
そういうと席に座って、千冬姉はやれやれと頭を抱えていたが、切り替えて授業を進めた。
「大地!すまん!」
「.....」
授業が終わった後、俺はすぐに大地に謝った。だが、さっき以上に不機嫌だった。
「......はぁ.....決まったことは仕方がない....お前もやるって決めたんだろ?ならやるしかないだろ....それに、頭を上げろ一夏。」
「本当にすまん....」
「一夏」
「ん?」
「お前が正直で真っ直ぐな男なのは分かった。お前みたいな人は結構珍しい。」
いきなり、俺のことを誉めだして驚いた。大地もそういう部分があるんだな。
「だが...」
「?」
「お前は何でも正直にズバズバと言い過ぎだ。時には深呼吸などして冷静になれ。口は災いの元だ......何でも、正直に言ったり「はい」と言えば良いっていうもんじゃない。」
「っ!だって!あれは!」
「あれは!じゃねぇよ......あいつにはあいつの信じてる物があるんだ.....それを否定してしまったら駄目だろ....」
「.....」
「時には相手のことも考えてやれ......後、今度何か奢れ、そうすれば許す。」
「.....?って!それで許してくれるのかよ!?」
大地の言葉には何か納得のいくものがあって反論が出来なかった。そりゃあ、俺は何でもたまに簡単に言ってしまうことがある。でも......いや、大地の言う通り冷静になろう。そう考えていると
「大変なことになったね~、オリムーとわんわんお」
横からブカブカの袖の女子がやって来た。この女子は確か....
「えっと布仏さん....オリムーって俺のこと?」
「そうだよ~、織斑だからオリムーだよ、後、私はのほほんさんで良いy「おい」うん?ひぇっ!」
布仏さんことのほほんさんが俺のあだ名を説明していると大地が額に血管を浮かびあがらせていた。のほほんさんも少し怖がっていた。そりゃあ、怖いだろう....俺は172cmで結構あるほうだが、大地は多分180cm以上だろう、お父さんが外国人ってこともあるかな?
「な、何~?」
怖がりながらも、先ほどのペースを取り戻していた。
「.....誰がわんわんおだ!!!!!!」
......あ、あだ名が気に入らないのか!!
「え?だって、織斑先生や皆にはツンケってしてるのに山田先生だと無表情だけど尻尾を振ってるって思うくらい嬉しいって感じてるってわかるよ。」
そういえば、千冬姉に対してああだが山田先生だと授業中当てられて答えて当たり、山田先生が誉めると無表情だったがどことなく嬉しそうだった。
「......そうか.....だが、「わんわんお」はやめろ。.......俺には.....可愛すぎる....」
大地がそっぽを向けてそう言った。......顔を少し赤くして。
「.....き」
「き?」
「「「「きゃー!!!!!!!!!!」」」」
「「うおっ!」」
千冬姉が現れた時以上に女子たちが悲鳴をあげていた。
「尊いわ!!!!!!」
「いつもはツンツンしてるのに、可愛すぎるあだ名で照れるてる男子......良いわ!!!!!」
「クール系がデレるところを生で見れるなんて!!我が生涯に一辺の悔い無し!!」
「わぁ~、わんわんお照れてる~可愛い~」
「お、お、お前らや、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
多分、大地の今まで以上の悲鳴を聞けた気がする。
全ての授業が終わり、皆も教室を出ていった後だった。そして、俺たちは
「......今日はここまでだな。」
「あぁ、本当に助かる。」
教室に残って大地に教わっていた。
「すまんな、俺もなかなか簡単に教えられなくて。」
「いや、ここまで教えてくれるだけで本当に感謝だよ!」
俺も大地と話して分かったが、大地は結構自分に自信が無い人だと分かった。他人もあまり信用していない感じだし、あの時は大地も昂っていたのか皆と話していたがだんだんと元に戻り警戒心が朝のようになっていた。
どこか似てると思ったが、千冬姉と少し似てると俺は思った。あの人は一応、自分を信じてるし、仲の良い奴らを信用しているが他人だと結構警戒心が強い。箒と出会う前の昔みたいには強くないが.....それに、今思い出したが、柊っていう名字も何処かで聞いた覚えがあるんだが......忘れてしまった。
「.....い、おい一夏?どうした?」
「!お、おう悪い....」
声をかけられていたのだが、全然気づかなかった。
「...叩かれ過ぎて気分が悪くなったか?」
「いや、大丈夫だ。」
「...そうか」
無駄に心配をかけてしまったなぁ.....そう思っていると
「あぁ、柊君、織斑君もまだ残ってましたか。」
山田先生が教室に入って来て、大地は勉強道具を片付けていた。
「えっとですね、寮の部屋が決まったので鍵をお渡しに」
そう言い、部屋番号が書かれた紙とキーを俺に渡した。そして、山田先生が大地の元へ行くと
「その.....ごめんなさい!柊君!」
突然、山田先生が大地に頭を下げた。
「あの、柊君が所望した1人部屋なんですが......多数決により却下されてしまい......二人とも女子と一緒になることに決まりました.....本当にごめんなさい!」
大地は最初から1人部屋を望んでいたのか.....でも、却下か...ひでぇな...
「山田先生....頭を上げてください。こっちこそ、無理なことを頼んですみません。」
「柊君....」
だが、俺はあることに気づいた。
「....あれ?そういえば、一週間は自宅から通学するって話でしたけど....」
そう、俺は部屋が決まっていなくて、ここから近くに家があるから自宅通学ってことになっていたのだが
「そうなんですけど、柊君のご自宅が愛媛県にあるので『だったら、織斑君のも早く決めよう』っていうことになりまして....織斑君と柊君、そのことについて政府から聞いてませんか?」
な、なるほど.....良く見ると山田先生も少し頭がボサボサしているから、結構頑張ってくれたんだろう....政府も前例の無い男性IS操縦者だから、監視と保護を目的だろう。
「そういうわけで、寮に入れるのを優先されたみたいです。安心してください!一ヶ月もすれば個室かお二人の部屋が用意が出来るので、しばらくは我慢してください。」
「す、すいません、色々ありがとうございます。」
「本当にありがとうございます。」
「い、いえいえ!お二人も大変な身分ですから!私も教師ですからこのくらい!」
「ですが、山田先生.....俺も一夏も荷物はホテルや自宅に....」
「安心しろ、私が既に手配をしておいてやった。ありがたく思え。」
「......(ターミネーター)」
「.......(スネーク)」
そう二人ともある人物を思い浮かんでいると、出席簿で叩かれた。
「いてて....あ、ありがとうございます。」
「つぅ.....(年配が)」
「ぶふっw」
まさか、大地が悪態をつくとは思えず笑ってしまい、さっきより強めに出席簿で叩かれてしまった。
「ごほん!まぁ、用意したのは生活必需品だけだがな。着替えと携帯の充電器があれば十分だろ?柊のはこっちに持って来た物だ。」
ざ、雑!いや、千冬姉は昔から大雑把だが.....
「織斑?」
「い、いえ何でもありません」
あ、あぶねぇ!もう少し悟られるところだった。
「じゃ、じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂でとってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますが、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が決まっていますが......お二人は今のところ使えません。」
「え、なんでですか?」
マジか.....大浴場好きなのになぁ...
「おい、一夏......お前.....女子と入りたいのか...」
「お、織斑君!?だ、駄目ですよ!」
「い、いや!入りたくないですよ!」
絶対に白い目で見られて殺される!!
「え!?女の子に興味がないんですか!?そ、それはそれで問題のような....」
山田先生が大地のことをチラチラと見て発言した。てか!
「違いますよ!!」
「今日は色々あったなぁ.....「わんわんお」っていうあだ名を決められて.....誰が犬だ!」
「お、落ち着けよ、大地。」
俺は今、一夏と寮に向かっていた。着くまで色々話をしてあることに気づいた。
「ーーーーいやぁ、その五反田弾がな...」
五反田....弾.....まさか、
「なぁ、一夏」
「ん?どうした?」
「その、五反田って料理店をしていないか?それにそいつの髪は赤色か?」
昔の記憶を頼りにそいつの特徴を言うと
「え?そうだが?知ってるのか?」
ビンゴ......まさか、あいつとはなぁ
「ん?あぁ、あいつとは親戚なんだ....」
「.....えー!?それ!本当なのか!?でも、お前と弾の名字が違うだろ!?」
「ん?あぁ、弾の曾祖父には妹がいてだな、それが、家の曾祖母ってわけで曾祖母は愛媛県に嫁いだから名前も違うんだ。.....懐かしいなぁ.....話を聞いてる限り元気そうだな。」
「.....なぁ、大地。」
「ん?」
「お前にさ、弟が居ない?その.....
「あぁ、家の弟だな。」
「........いや!全然似てないだろ!!」
「そうか?性格とかは似てるし、だいたいあいつは母親似で俺は父親似だからなぁ.....」
「......まさか、こんな繋がりがあるとは.....なぁ、後で俺の部屋に来ないか?弾もすげぇ喜ぶと思うし!」
「........ま、行けたらな。」
もうかれこれ何年も会ってないなぁ.....あの時から人とは関わらないようにと思ったけど、やっぱり俺も人だな。それと、俺がこうなってるのにあの人たちは嫌がらずに母さんと弟を受け入れてくれたなぁ.....今度お礼の品を持って行こ。
「じゃあ、また後でな。」
「おう!」
一夏とは別方向に部屋があるのでそこへ向かう。......後ろで何か悲鳴やら助けが聞こえたが....無視だな!
「.......はぁ.....女子と一緒か.....一応、あれを持って来て正解......てか、母さんの勘がすげぇよ....」
ここへ旅立つ前に母さんから「これ!持って行きなさい!」と寝袋を渡された。何処で使うんだよ....と思っていたが、最初から使うとは....
コンコン
『?どうぞ』
「......まさかな.....あんなことがあったのに一緒にするわけないよな...」
部屋からどう考えても聞き慣れた声が帰って来た。
「し、失礼します.....」
「あ、ルームメイトの方ですの?どうぞは.....い....って....」
「.......」
部屋に居たのは、あの金髪騒音機のセシリア・オルコットだった。
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」