INFINITE・WOLF   作:死告天使

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はい、4話です。ヘコタレながら、凹みながら制作しています。


4話

 

何かが聞こえる

 

「■■■」

 

男が目を開けると見渡すとそこはどこまでも光が無くとても黒い世界。

 

「.......」

 

男は驚かない.....そう、いつものあれ(・・・・・・)だと知っているからだ。そこから、目的無く歩く....歩く....歩く....どこまでも黒く、出口など一切無いこの世界を.......そして....

 

「■■■■■■■■■.....」

 

また何かの声が聞こえると......黒い世界に一点の光が.......いや、炎が現れた。

 

「........」

 

その炎は青く.....炎なのに冷たい......近付くだけで、こちらの背筋が凍る......

 

「■■■.......■■■■■■■.......■」

 

人間が到底わかり得ない言葉が炎から聞こえる.....

 

「■■■!!!!!■■■!!!!!」

 

大きな声が聞こえ一層炎が激しく燃える......だが、男は....

 

「......失せろ.....亡霊......」

 

その一言で炎は一瞬、大きく揺らぎ消えてしまった。そして、男は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開けると......知らない天井が見えた。

 

「........」

 

知らない部屋......ではなく、IS学園の寮の部屋だと今思い出した。時計を見るとまだ、朝の4時である。

 

「........」

 

柊大地とタグがつけられたキャリーケースを寝ていたベッドに隣でまだスヤスヤと寝ている騒音機....こと、セシリアさんを起こさないように静かに広げ、ある物を取り出した。

 

「.......父さん......」

 

それは、少し角などが焦げている1枚の家族写真だった。

 

「あんたは........どうやって......」

 

子供たちの頭に手を置いている白髪の1人の男性の顔をなぞっていると....

 

「....んっ....」

 

「っ!」

 

隣から声が聞こえ「起こしたか!?」と思い急いで写真をキャリーケースに仕舞い、隣を見ると....

 

「.....」

 

ただ、体を動かしただけだと気付いた......はぁー....

 

「........」

 

改めて見ていると......良いk

 

「っ!」

 

自分がいけない気持ちになっていることに気付き、枕に顔を埋めた。

 

「.......シャワー浴びるか....」

 

なんとか気持ちを抑え、起こさないようにシャワーを浴び始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと.....確か、大地の部屋は.....ここだな。」

 

「大丈夫なのか一夏....」

 

昨日、大地と部屋の番号を教えあったので、晩飯を誘いに行ったが既に終えていたこともあって朝少し早めに行って一緒に行こうと思ったのだが ....

 

「だってさ、弾のいとこでさ、あいつも大地について少ししか話さなかったんだぜ?やっぱり、大地のこと知りたいしさ...」

 

「う、うむ.....だが、昨日の態度はどうみても嫌がっていたぞ.....」

 

そう、昨日の夜

 

『あ?明日の朝は一緒にどうか?.......やめとく。1人の方が楽だし、飯は静かに食わせてくれ...』

 

と断れた。だが、

 

「当たって砕けろだ!箒!もう一度説得すれば、一緒に行けるだろ?」

 

「わ、分かったから!近すぎだ!!」

 

それならばと、部屋を開けようとしたら

 

「おい一夏......まさか、昨日のことを忘れたわけではないよな......」

 

「......の、ノックだよな!!忘れてるわけ......いえ、忘れてました。」

 

昨日、箒に殺されかけたことを思い出してドアをノックすると、

 

「はい!.......って貴方たちでしたの...」

 

中から大地のルームメイトのセシリアさんが現れた。

 

「あの人なら私が起きたらすぐに何処かに行きましたわよ.....」

 

「え?本当か!?くっそ!逃したか!」

 

「......もう良いでしょうか?」

「え?あぁ、ごめん!セシリアさん!」

 

行ったなら......もう既に食堂にいるか!

 

「行くぞ!箒!」

 

「ま、待ってくれ!!」

 

箒を連れて食堂に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「......本当に良いんですの?」

 

「.....良いんだよ.....あいつら二人だけの方がな....」

 

セシリアが部屋のドアを閉めるとシャワー室から大地が出て来た。

 

 

 

 

数分前

 

「.......」

 

「.......」

 

昨日の件もあり無言で二人は自分の作業をしていた。

 

「.......なぁ」

 

沈黙から大地がセシリアに声をかけた。

 

「........何です?」

 

「......1つ.....頼みがあるんだがな.....」

 

「.......嫌ですわ。」

 

「まだ何にも言ってねぇだろうが!」

 

「どうせ、あの人のことでしょ!」

 

昨日、断ったのにしつこく一夏に一緒に飯を誘われたせいか大地は少し困惑して、セシリアはドン引いていた。そして、ドア前から声がして

 

「っ!頼むからな!!」

 

「あっ!.....もう!」

 

大地がすぐさまシャワー室に逃げ込んだせいで、行くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ.......昨日、急いで購買でおにぎり買って来て正解だった........ほらよ...」

 

「え?ちょっ!いきなり食べ物を投げないでくださいまし!それに何ですの.......えび....まよ?」

 

「あー、お礼だよ、お礼......隣で寝させてくれるわ、変わりに対応してくれるわで.......迷惑かけたからなぁ......ま、これで足りないっていうなら......俺が出来ることならやるぜ?」

 

「........」

 

分からなかった。何故、あんなにも不機嫌オーラや人を近寄らせたくない空気を出して、しかも、あんなに喧嘩して決闘までする相手に.....しかも、男と馬鹿にした私に......何故.....

 

「.......それでは....」

 

だから、聞いてみたくなってしまった。

 

「ん?何かあったか?.....待て、ISの訓練ならまだしも、整備手伝いや家事手伝いなどは嫌だぞ。自分が出来ることはしっかりやれよ?」

 

「違います!!.......何故、貴方は........人が苦手と思いながら......しかも、あんなに喧嘩して馬鹿にした私を.......優しくするのです?」

 

「.........」

 

彼は驚いていた。下を向いてため息や「んー」と悩んでいる様子だった。

 

「.....じゃあ、逆に聞くけどよ.....何故、あんたも男嫌いなのに......俺に優しくした?」

 

「それは.........」

 

事実、私は婿養子という立場の弱さから母親に対し卑屈になる父親に対しては憤りを覚えていた。それの、せいで男を見下していた。この男やあの男も同じだと思った。でも、この男は.......女性だけではなく人自体が嫌いに見えた。仲良くはするがそれは一時的で誰にも群れようとしない.......初めて見る男で、聞いた話のかぎりの典型的なイキッた男だったと思った。

戸惑った。最初は部屋が同じでとても酷く嫌悪した。だが、

 

「.........貴方に対して.......あんなことを.....」

 

昨日の夕方、セシリアも大地の少し後に食堂に来ていた。そして、他の女子たちの大地の言葉を聞いた。

 

『あ、あれ教室でイキッテ代表候補の人と戦う人だ......』

 

『え~、それ本当?男がイキッテもただ馬鹿を見るだけなのにね~?』

 

何故かただ、ただ気持ち悪かった。さらに、

 

『しかも、もう一人の男子もそれに巻き込まれたんだって。』

 

『え?嘘!?それマジで最低じゃない?しかも、その一人目って織斑先生の弟さんでしょ?やはり、強いんだろうなぁ~』

 

本来は私とあの男が起こした問題で、巻き込まれたのはあの人自身なのに......訳が分からなかった。なのに.....聞こえているはずなのに.......怒った様子も悲しんでる様子もなかった。そして、

 

「......んだよ...」

 

「~.......ご、ごめんなさい!」

 

あの人の前に座っていた人が何かしたのか不機嫌になり、前に座っていた人が謝ると......また

 

『うわっ.....さっそく誰か苛めてる.....最低』

 

『猫舌で笑われて怒るとか......短気過ぎ』

 

だんだんとあの人に対して不満の声があがってきた。彼も嫌になったのかすぐさまそこから離れた.....と、思ったら、食堂のおばさんに何か頼んでいた。そして、手に団子?を持ちまた席に戻ると.....前の女子に何か言って去っていった。ただ、彼の顔を見た。チラッとだが........彼は......

 

「......巻き込まれたのは貴方自身......なのに、何故貴方は周りの言葉をあんなに受けて......何故.....何故.......穏やかな顔をしていたのですか......」

 

彼が去る時、穏やかな顔だった。「何もかもこれで良い」という顔だった。

 

「私は.....」

 

そこから、私の過去を話した。自分が何故、男を見下していたのかを.....親が亡くなり、残した遺産を金の亡者共から勉強を重ねて両親の遺産を守ってきたことを.......だから、分からなかった。この人のことが....

 

「........すまん.......辛い......話をさせて....」

 

「........いえ」

 

「......俺が何で優しくしたのか?のと何で罵倒を受けても普通だったのかだよな......少し待ってろ。」

 

すると、彼は着ていた上着を脱ぎ出した。

 

「っ!ちょっ!ちょっと!!何してるのですか!?」

 

「.....はぁー....あんまり知られたくないがな......見ろよ....」

 

「み、見たくありません!!」

 

上着を脱いだ瞬間に後ろを向いたから、全て脱いだと思った。.....が

 

「マジで見ろよ.......下は脱いでないから..........」

 

「ほ、本当ですわよね?」

 

そして、ドキドキしながらあの人の方を向いた。.....彼は下はちゃんと制服で上は白い服1枚だった。そして、彼は後ろを向き背中をめくった。

 

「.........」

 

そこには.....腰より右上に傷があった。

 

「これが.....俺が罵倒を受けても普通な理由。というか、人とあまり関わりたくない理由。」

 

「....な、何なんです.....その傷...」

 

傷はまだ新しいもののように見えた。

 

「ん?あぁ、刺された。」

 

「....へ?」

 

「正確には庇って刺されただがな....」

 

彼は入学する数週間前について話をした。

 

 

 

 




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