H「奇妙なあらすじ!」
P「多分あれ的な危機を乗り越えた主人公!」
H「果たして彼はこのまま平凡な日々を過ごせるか!」
P「どうなる第二話!」
~教室~
主人公「はぁーーー。もう色々と疲れた.....」
???「お疲れ様、◯◯君。よくあんな部屋に一時間もいられるね。羨ましいかも」
主人公「別に羨むことじゃないと思うんだけどな。キュリオス」
彼女はキュリオス。本来ならAクラスにいてもオカシクない成績なのだが、入学した日に隣町の不良校の生徒が攻めてきた時に、一人で全員病院送りにしたことによりEクラスに来たという珍しい例を持つ子だ。普段は皆のことを気づかってくれる良い子なのだが、もはや伝説と化した入学式の惨状で怖がられることも多い。こんなに可愛いのに何故だろうか?
キュリオス「だって、私だったら飽きちゃった瞬間に暴れちゃうかもしれないから....」
主人公「なるほど、そういうことか」
さらっと恐いことを言うのも恐がられてる原因の一つかもしれない
キュリオス「そうそう、◯◯君さっきの授業受けられなかったでしょ?ノート移す?」
主人公「ありがと。その親切に甘えさせもらうよ」
キュリオス「じゃあ放課後だね」
主人公「あ、ごめん。放課後はちょっと無理なんだ」
キュリオス「そ、そうなんだ。じゃあ明日かな?」
主人公「ほんとごめん!明日の放課後おねがいします!」
今日の放課後は絶対に外せない予定が入ってしまったのだ。それは遅刻部屋から出るときであった
エクシア「放課後、この部屋の前に来て。来なかったら◯◯君に壁ドンされてキスされかけたって言いふらすからね」
俺の人生がかかった予定なのである。はぁ...なんでこうなったのか....
???「お、◯◯。遅刻部屋から戻ってきたか」
主人公「ただいまです。ロックオン先生......」
彼は数学担当の教師、ロックオン先生である。何故ロックオン先生なのかと言うと、本人がそう呼んでくれと言ったからである
ロックオン先生「二度目の遅刻なんて一体どうしたんだ?」
主人公「いやぁ、寝坊しちゃいまして....」
ロックオン先生「若いから色々と遊びたいってのは分かるが、程ほどにしておけよ?」
主人公「以後気を付けます」
ロックオン君「なら良し!よしそれじゃあ皆席に着け。授業を始めるぞ!」
「キンコーン!カンコーン!キンコーン!カンコーン!」
ロックオン先生がそう言うとチャイムがなり、皆席に着いた
ロックオン先生「まずは前回の復習から───」
「キーンコーン!カーンコーン!キーンコーン!カーンコーン!」
ロックオン先生「それじゃあ今回の授業はここまで!皆ちゃんと復習はしておけよ?」
主人公「うぅ....これ程まで授業が嫌になることは無いよ....」
キュリオス「どうしたの?教室に来てから元気無さそうだけど...」
主人公「大丈夫大丈夫。ちょっと嫌なことがあっただけだから」
キュリオス「そうは思えないんだけど....◯◯君がそう言うなら....」
主人公「心配してくれてありがとう」
キュリオス「はわわわ///」
何故かキュリオスは慌てて自分の戦い席に戻って机に顔を埋めていた。ただお礼を言っただけなのに....
ロックオン先生「青春だねぇ」
博士先生「羨ましいかい?」
ロックオン先生「ビリー・カタギリ?!いたのかよ....」
博士先生「ここでは本名は言ったら駄目なんじゃないか?」
ロックオン先生「そうだったな。だがまぁ、羨ましいっちゃ羨ましいな。俺は満足に学生生活なんざ送れなかったからな」
博士先生「世界に喧嘩を売ったテロ組織のガンダムマイスターとは思えない台詞だね」
ロックオン先生「ソレスタルビーイングのメンバーは皆戦争の犠牲者だ。だから紛争根絶のために集まり立ち上がった。何人かは親の意志を継いでメンバーになった奴もいる。それにどいつもこいつもろくな生活を送れた奴が少ない」
博士先生「クジョウもかい?」
ロックオン先生「スメラギさんは生活というよりトラウマだろうな。自分の一つのミスによる負い目を感じてるんだ」
博士先生「そうか....」
ロックオン先生「それじゃあ俺は次の授業があるんで」
博士先生「そうだったね。それじゃあね。・・・・・死者は語る、か。しかし、博士という呼ばれかたに違和感が無いのは何故だろうか?不思議なこともあるもんだ」
「キーン!コーン!カーン!コーン!キーン!コーン!カーン!コーン!」
主人公「授業が全て終わってしまった.....」
キュリオス「だ、大丈夫?!なにか凄く落ち込んでるけど....」
主人公「大丈夫だって」
キュリオス「本当に?」
主人公「本当だって!」
キュリオス「それならいいんだけど....」
博士先生「キュリオス君。あんまり心配のしすぎも駄目だよ?」
キュリオス「先生....」
博士先生「それに、しつこい女は嫌われちゃうよ?」
キュリオス「嫌われ...ッ?!」
そう言うとキュリオスは渋々帰る用意をしていた
博士先生「しかし、◯◯君も災難だね」
主人公「え?」
博士先生「立ち聞きするつもりは無かったんだけど聞こえちゃってね」
主人公「あー.......」
博士先生「僕からは何もやれることは無いから頑張ってね」
主人公「助けてくれないんですか?」
博士先生「流石に無理だよ。最悪僕までこの学校を去ることになるからね」
主人公「そんなぁ....」
博士先生「じゃあ、また明日」
主人公「さようなら.....」
主人公「はぁ.....どうしよ。・・・・・・?」
誰かが覗いていたような気がしたが、気のせいだろう
-遅刻部屋前-
エクシア「来たね、◯◯君」
主人公「脅されたら誰だって来ますよ」
エクシア「そうだね」
主人公「それで話ってなんなんです?あまり遅くなると心配になる人がいるので早めにお願い出来ませんかね?」
エクシア「安心してくれ。私はこういう時どう言ったらいいのか分からないから単刀直入に言う」
あれ?そういや俺何で逃げ出したかったんだっけ?
エクシア「◯◯君、君のことが好きだ。付き合ってくれ」
あ、思い出した。これを予想してたから逃げ出したかったんだ
主人公「えっと、何かの罰ゲームで言わされてるんですよね?そうですよね?」
エクシア「何故好きでもない相手に好きだと言わされるんだ?これは私の正真正銘の本当の気持ちだ」
主人公「マジっすか?」
エクシア「マジ、というやつだ」
考えろ。まず俺はEクラス、彼女はAクラス、まず不釣り合いだ。付き合ったら嫌がらせを受ける。絶対にだ
エクシア「ちなみに、クラスに不釣り合いがある、と考えているかもしれんが、明日Eクラスに転入することになった」
はい不釣り合い作戦実行不可!
主人公「でもそれでも外形とかの不釣り合いも」
エクシア「何故気にする必要がある?私は君の中身を好きになったんだ。外形は関係ない」
主人公「でも、エクシアさんにも嫌がらせがくるかも」
エクシア「私にくる嫌がらせなんて全て色んな手を使って黙らせるさ。勿論君への嫌がらせもな」
完璧にも程がある。これは本当の気持ちなんだろう。それに逆に考えるんだ。こんなに可愛い子が俺のことを好きになってくれてるんだ。OKしてもいいじゃないか!そうだ、OKしよう。それがいい
主人公「エクシアさん。その告白、慎んで......」
キュリオス「ちょっと待ったぁぁぁーーー!」
主人公「キュリオス?!なんでここに?!」
キュリオス「エクシアさん。◯◯君は渡しませんよ!◯◯君は私が貰います!」
エクシア「ほう、いきなり出てきて横取りですか。やるというならやりますよ」
キュリオス「望むところです!」
主人公「えっと、どゆこと?」
エクシア「これで気付かないとは、君もしや鈍感か?」
キュリオス「はっきり言葉で言わないと気付かない鈍感ですよ」
主人公「つまり?」
キュリオス「◯◯君のことが好きです!一目惚れでした!」
エクシア「こういうことだ」
主人公「えええええええ!」
エクシア「さて、思わぬところでライバル登場か。だが◯◯君は私の告白を受け取ろうとした。私の勝ちだ」
主人公「ちょっと考えさせてください」
エクシア「◯◯君?!考え直せ!こんな美少女と付き合えるんだぞ!そのチャンスを棒に振るのか!」
主人公「二人とも可愛いからどっちをとったらいいのか迷うんですよ!」
エクシア「かわッ?!///」
キュリオス「えへへ、可愛いって言われちゃった...///」
エクシア「だが私のほうが可愛いはずだ!そのはずだ!」
キュリオス「いいえ!私です!」
エクシア「私だ!」
キュリオス「私です!」
エクシア・キュリオス「ぐぬぬぬぬぬ!◯◯君はどう思うの!」
・・・・・・・・・
エクシア・キュリオス「いつの間にかいなくなってる?!」
-???―
ロックオン先生「ああ、Eクラスに三人、Aクラスに一人になった」
ロックオン先生「そうだな。人手不足なら弟でも使ってやってくれ。どうせ暇をもて余してるだろ」
ロックオン先生「え?全員こっちに来る?!マジかよ....ここじゃ狭いな。引っ越すか」
ロックオン先生「ああ、問題ない。ただ何人か働いてもらわないと無理だな」
ロックオン先生「気にすんなって。奇跡的に得た二度目の人生だ。なら楽しくやらさせてくれ」
ロックオン先生「ありがとな」
ロックオン先生「おう。じゃあ次はこの町でな、スメラギさん」
ピッ
ロックオン先生「さて、これから忙しくなるな」
前回二話はすぐ投稿すると言ったな、あれは嘘だ
いやマジですいません。思いの外筆が進まなかったんです。ガンプラとかは弄ってましたが....
さて、二話はいかがだったですか?俺は前半の内容が既にうろ覚えです。三話は、まぁまた筆が進んだらですかね。台風19号よ、早く去ってくれ。では!次回予告!
両手に花の状態の主人公、だがしかしその裏で再び動き出す彼ら。そして思いのよらぬ介入者が現れる!
次回 「天上の天使、降臨」
恋愛小説?なにそれ美味しいの?