深淵卿に憑依しました リメイク 作:這いよる深淵より.闇の主人
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表現とか難しいですが、頑張って書いていきます!!
それではどうぞ!!
「ほら、これ飲めよ……傷が治る」
案内通りに錬成で作られた洞窟を進んでいくと、少し広いスペースに出る。ハジメは水溜り近くに座ると、容器でその水を掬って渡してくれた
「……これは」
「一緒に書物を読んでた時にあったろ? この石が神結晶で、そこから流れ出たコイツが神水だ」
「…………なるほど、これのおかげで左腕の傷が塞がってたのか」
容器を受け取り、神水を飲む。味は他の水と変わらない……が、その効果は知ってはいたものの、凄まじい物だった……二尾狼に噛まれた箇所やちょっとした傷などが瞬く間に治ってしまった
「……凄いな」
「だろ? 本当に運が良かったよ……これがあったから死なずに済んだ——なぁ、いつも使ってるナイフとか残ってるか?」
「ん、これでいいんなら」
「サンキュ〜」
ハジメは俺の短刀を受け取ると、持ってきていた二尾狼の皮を苦戦しながらも剥ぎ取り、肉を取り出し始めた。
「……もしかして喰うつもりか?」
「当たり前だろ? コイツら魔物ぐらいしか喰える物ねぇんだから」
「魔物を喰えば死ぬ……それはお前が教えてくれた事だった筈だが?」
念のための忠告、まぁ喰べるしか生き残る道はないんだが……
「大丈夫だろ。魔物の肉が人体にとって有害であっても、この神水さえ飲めばどうなっても治るし……ほら」
ハジメが切り取った肉を渡してくれたが、受け取るのを流石に少し躊躇ってしまう。しかし、「いらないんなら俺が全部喰っちまうぞ?」という言葉に、急いで受け取る
そして————
「あぐ、んぐぅぉ、危うく吐きかけた……クソまじぃ」
「あが、ぐぅう、まじぃなクソッ!」
二人は悪態を吐きながら二尾狼の肉を喰らっていく
酷い悪臭に少し涙目になりながらも、肉を乱暴に噛みちぎり、吐きそうになりながらも耐えて次から次へと飲み込んでいく。ゴムのような感触とただ不味いだけの味、そして久しぶりの食事に胃が驚いたのか、キリキリ痛みが襲う。だが、こんな物でも喰えば喰うほど飢えが満たされていく
次第に味を気にすることはなくなり、ただ飢えを満たすだけの為に一心不乱に喰らい続ける。二人は切り分けた肉を喰いきると、まだ足りないとばかりに二尾狼の亡骸へと直接喰らいつくと食事を再開させる
どれくらいそうやって喰らっていたのか、神水を飲料代わりにして喰い進め、腹が膨れ始めた頃……浩介達の体に異変が起こり始めた。
「——ッ!? がぁぁぁぁぁ?!」
「どうし──ッ!? アガァ!!!」
突如として全身を激しい痛みが襲った。まるで体の内側で何かが這いずり回っているかのようなおぞましい感覚。更にその痛みは、時が経つほど激しくなる。
「ぐぅああぁっ!?」
浩介は震える手ながら容器に入っていた神水を飲み干す。直ちに神水が効果を発揮し痛みが引いていくが、すぐに同じような激痛が全身を襲う。
「ひぃぐがぁぁ!! う、ぐぅおおお!!」
爪熊に左腕を落とされた時とは比べものにもならない壮絶な痛みに堪らず悲鳴を上げてのたうち回る。体全体がドクンッと脈打ったかと思えばミシッ、メキッと体に亀裂が入る
しかし、次の瞬間には先ほど飲んだ神水の効果があらわれて即座に体を修復していく。修復し終われば再び激痛。そして修復。
神水の効果なのか気絶も許されず、徐々に酷くなっていく痛みに絶叫を上げ、無意識に頭を何度も壁に打ち付けたりしながら終わりの見えない地獄のような苦しみを数十分以上もの間味わい続けた
「う……」
しばらくして、呻き声を上げながら二人は徐々に動き出す。焦点の定まらない目でぼんやりと右手を見つめ、握ったり開いたりをして自分の意思で動かせることを確かめるとゆっくり起き上がった。
「大丈夫か浩介——」
「あぁ、死ぬかと思ったが——」
無事を確認しようと声を掛けたハジメが途中で言葉を失い、更にそれに応えた浩介もハジメの姿を見て固まる
「え、何……お前っていつの間にイメチェンしたんだ? 髪が前より厨二臭いぞ」
「……お前こそ髪型が厨二臭くなってるぞ?」
ハジメの言葉にほんの少しだけ青筋を浮かべた浩介は、お前も白髪になってるぞ? と自分だけ変わったわけでは無いと伝える。すると、ハジメは溜まっている神水の水面を鏡代わりに自分の姿を確認する。
「マジか……てか、髪色だけじゃなくて全体的に変わっちまってるな」
「確かに、なんか妙な違和感あるしな」
座っている時の目線の位置が高くなり、筋肉が前よりも更に発達している。だが、それ以外にも体の奥底が冷たくも温かくも感じる奇妙な感覚。違和感のある場所へ意識を集中してみると腕に薄らと赤黒い線が浮かび上がった。
「……うわぁ、言っちゃ悪いが気持ち悪いなソレ」
「お前もできると思うからやってみろよ……なんか妙な違和感を感じる場所に意識を集中すればできる」
半信半疑ながらハジメは目を瞑って浩介の言う通りにしてみる。すると……
「本当にできたし……なんか魔物にでもなった気分だ。……
何かわかるかもしれない……そう考えたのか、ハジメはステータスプレートを取り出し、ステータスを確認し始める。
驚きの声を上げる始めに続いて浩介もステータスプレートを取り出すとステータスを確認する
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遠藤浩介 17歳 男 レベル:16
天職:暗殺者
筋力:252
体力:466
耐性:221
敏捷:422
魔力:396
魔耐:396
技能:暗殺術[+短剣術][+投擲術][+暗器術][+深淵卿]・気配操作[+気配遮断][+幻踏]・影舞・直感・魔力操作・胃酸強化・纏雷・言語理解
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説明にはこうある
効果:凄絶なる戦いの最中、深淵卿は闇よりなお暗き底よりやってくる。さぁ、闇のベールよ、暗き亡者よ、深淵に力を! それは、夢幻にして無限の力……
「セイッ!!」
この説明を見た瞬間、浩介がステータスプレートを全力でペイッしたのは言うまでもない。ついでに、何かの間違いだと壁に頭を打ちつけたのも言うまでもない。
(いや、なんかの間違いだろ!? 逆になんで発現してんだよ! そんなきっかけなんて無かったはずだろ!?)
「お、おい……いきなりどうした? 何かよくない事でも——」
「あ……」
ハジメは心配してくれたようで、浩介が地面に叩きつけたステータスプレートを拾い上げると、ステータスを確認していき……問題の技能とその説明に差し掛かる。それを読み切ったハジメは何とも言えない表情になり、気まずそうに浩介へとプレートを渡した
「……魔物を喰うとステータスが大幅に上がって新しい技能を手に入れる事ができるみたいだな」
結果、俺の
「そうらしいな……増えたのは三つで魔力操作、胃酸強化そして纏雷か」
「魔力操作を試してみるか…………おっ、おっ、おぉ~?」
驚いたような声を上げながら魔力操作を試しているハジメを見て、自分も試してみようと、浩介は繵雷をやってみる事にする
「え〜と、うん?」
先ほどから感じる奇妙な感じは恐らく魔力で、それを右手に集めるイメージをしてみるが、何も起こらない
「……あぁ、電気のイメージを——」
使うには明確なイメージが必要だという事を思い出し、二尾狼の使っていた電撃をイメージをしてみる。すると、手のひらから紅い電気がバチバチッ! と勢いよく弾けた
「ぅおっと……すっげぇ」
思った以上に出力が出てしまった為、少し驚きながらも紅く迸る電気に感嘆の声を上げる
「うおっ、凄いな……後は胃酸強化ってやつだけど……あれか? 魔物の肉を喰っても次からは苦しまなくて済むとかか?」
「……おあっ、不味いのは変わらないけど、あの痛みに襲われる心配は無さそうだな」
「そりゃ良かった……これ以外にも獲物は確保してるし、これで食料問題は解決だ」
「……? あぁ、なるほど……それで、誰か助けに来るまで魔物喰って待ってるか?」
これ以外? と思ったが、壁に呑まれていった奴がいるのを思い出し、あり得ないとは分かっているが、そう問いかける
「冗談だろ? まずは武器を作って、それから……あの熊やろうを殺して喰う」
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あれからハジメは武器作りの為に錬成の鍛錬を開始し、新たに"鉱物系鑑定,,という錬成の派生技能に目覚め、着々と準備を整えていく中、浩介はというと……
「[+深淵卿]の技能ってデメリットがない段階的な限界突破だったよな……いや、言動が
邪魔にならないように、錬成の特訓をしているハジメとは別の穴を掘ってもらい、[+深淵卿]の技能と向き合おうとしていた
「というか言動がアビスゲート卿化って大してデメリットって程じゃないよな? そもそもの話、どうやって発動するんだコレ」
よく考えてみれば、この大迷宮をクリアするまでに、
あの長ったらしい説明を最後まで読んでも、別にどうすれば使えるとかは書いてない。
「[+深淵卿]を使う為には何を……」
どうすれば……そう考えに没頭している浩介は知らない。無意識的に苦無を右手でクルクル回し、何度かに一度は格好良く構えてみたり、苦無を置いたと思えば印を組んでみたり、たまに口調がおかしくなっていたり…………
それらを知るのは様子を見に来たハジメが、様子がおかしいぞ? と、指摘する数日後だった
さてさて、次は爪熊戦かな?
といってもあっさり終わると思います。別のがメインかな?
あらすじに入らなかったタグとかあるので、一度見てくださると嬉しいです!
あ、それとDMでクラスメイトside書いて欲しいとあったので、次の次に投稿しようと思います。上手くできるか心配ですが……
それではまた次の話でお会いしましょう!
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