深淵卿に憑依しました リメイク   作:這いよる深淵より.闇の主人

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すいません遅くなりました!いや〜今回の話は少し早足っぽくなってしまいました。ま、早く進みたいからしょうがないよネ!


それでは〜どうぞ!!


因縁の対決

「…………ふっ!!」

 

 現在、浩介は拠点近くの広い通路で素振りを行なっていた。手に持っているのはハジメが作ってくれた刀のような形状をしている獲物で、名前は試作品第一号[黒妖一鉄(こくよういってつ)]である

 

「……っ、来たか」

 

 素振りをして調子を確かめていると、物凄い速さで白い何かが近づいてきたのに気がつく……その白い何かの正体は言うまでもなく蹴りウサギだ

 

「さて、あの時は疲弊してたって言い訳は……別にいいか。

 来いよ、殺して喰ってやる」

 

 そう言うと同時、足に力を溜めていた蹴りウサギは物凄い速さで突っ込んでくると、そのまま回転する

 

「おっと……うん、普通に対応できてるな」

 

 ウサギの猛攻を物ともせず、涼しい顔で受け流すか避けていく

 

「さて、そろそろ終わらせるか……八重樫流刀術、霞穿(かすみうがち)

 

 拠点へ帰る事に決めた浩介は、何度目かも分からない突進に対し八重樫道場で習った刀術の一つである霞穿を繰り出す。ウサギは浩介の放った三連撃の突きによって為す術なく倒されてしまった

 

「流石だな……浩介」

 

「ん、サンキュー」

 

 岩陰から俺と蹴りウサギが戦闘しているのをこっそり見ていたハジメが声を掛けてきたので、ウサギの耳を持ちながらそれに応じるように返答すると、互いの成果を見せ合いながら拠点へと帰っていく

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「むぐ、むぐ……ウサギ肉ってもマズイことに変わりねぇな……」

 

「……兎肉とはいえ魔物には変わりねぇからな……まぁ、奈落(此処)にいる間の食事は魔物で我慢だ。パワーアップするための手段でもあるから嫌でも慣れるだろ……そのうち」

 

「生きる為だから味なんて気にしてらんないわな」

 

「そゆこと……むぐ」

 

 現在、拠点に戻った浩介とハジメはそれぞれが狩ってきた獲物(蹴りウサギ)をモリモリと喰っていた。二人は武器作成から数週間の内に一人で出歩いて魔物を狩る事ができる武器を手に入れ、それを扱う力を身に付けていた。

 

「……さて、初めて蹴りウサギ肉を喰ったわけだが……ステータスはどうなってる事やら」

 

 肉を喰い終わったハジメは早速といった感じでステータスプレートを取り出し、自分のステータスを確認し始める。浩介も釣られてプレートを取り出して確認する

 

 

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 遠藤浩介 17歳 男 レベル:18

 天職:暗殺者

 筋力:314

 体力:466

 耐性:289

 敏捷:495

 魔力:412

 魔耐:412

 技能:暗殺術[+短剣術][+投擲術][+暗器術][+深淵卿]・気配操作[+気配遮断][+幻踏][+夢幻Ⅲ]・影舞・直感・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・言語理解

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 ステータスは順調に増えており、耐性以外は300オーバーで体力と敏捷に至ってはもうすぐ500を超えそうである。しかし、浩介が注目したのはステータスの方ではなく、新しく増えた派生技能の[+空力]と[+縮地]だった。

 

(縮地は技術としてのものはできるけど、技能で手に入ったってのは嬉しいな……空力は空中でも回避できるからかなり使えるぞ)

 

 ニヤニヤとステータスプレートを眺めている浩介に対し、ハジメは「うわぁ……」と浩介の様子(分からなくもないが)に少し引きつつ、新しく目覚めた技能を試してみようと拠点から出ていく

 

(——縮地っていえばロマンの一つだよなぁ……何故か(・・・)机の上に置いてあった"BLEACH"とか"るろ剣"を読んでにハマってから師匠(じいさん)の手ほどきを嫌々じゃなくて逆に頼み込んで受けるように……ん? よくよく考えてみれば仕組まれてたんじゃね?)

 

 むむっ……と、唸りながら考えに没頭していた浩介は隣にいるはずのハジメがいないことに今更ながら気が付くと、自分も早速[+縮地]を試そうと外に出る

 

 

「ぐぅおおお!?」

 

 拠点から出ると、案の定ハジメは新しく増えた技能を試していた。地面に顔面ダイブでもしたのか顔を片手で覆って転がっている

 

「大丈夫か、ハジメ?」

 

 そう言い手を差し出すと、「自分(深淵)に打ち勝てたのか?」なんて訳のわからない返答と共に浩介の手を掴み、起き上がるハジメ

 

「深淵って……いや、俺が考えてたのは縮地は男のロマンだよなぁとか、俺が剣術を習うきっかけを思い出してただけだぞ?」

 

「ま、何でもいいや……浩介も新しい技能を試しに来たんだろ?」

 

「……あぁ」

 

 ハジメの返答に(何でもいいって……誤解したまま放っておかないでくれ!)とか思いつつも早く[+縮地]を試したかったので、余計なことを言わないでおく

 

 初見なのでどうすればいいのかよく分からないが、纏雷を試した時は魔力を右手に集中させるようにしながら電気をイメージする事で使う事ができた。なら……

 

「右足……魔力……踏み込み……イメージ」

 

 浩介はブツブツと呟きながら[+縮地]を使う際のイメージを固めていく……そして、蹴りウサギを参考に、足元が爆発するイメージと共に右足に魔力を集中させるようにして一気に踏み込んでみる。踏み込んだ足元がゴバッと陥没し……不格好ながら物凄い速さで数メートルの距離を移動することに成功した

 

「ぅおっと……ふぅ、初めてにしちゃあ上出来か? 」

 

 まだ実戦に使えるほどではないが、なんと一発成功である。これから鍛錬を続ければ蹴りウサギのような動きもできるようになるだろう。八重樫流や爺さん直伝の剣術と組み合わせれば、より強力な武器になる。

 

 

 何となく手応えを掴んだので、もう一つの派生技能である[+空力]を試してみることにする。確かこの技能は蹴りウサギが空中を足場にして何度も何度もしつこく突っ込んできていたので少し印象深い

 

 早速、浩介は、空中に足場があるのをイメージし、その場所を踏み込むよう跳躍してみる。

 

 二度目も一発成功……なんて事があるわけもなく、足に何かを引っ掛けたように顔面から地面に思いっきり突っ込んだ。

 

「ぐぅおおお!?」

 

 鼻血を垂れ流しながら痛みからかゴロゴロと地面をのたうち回る。地面と顔を血で濡らしながら身悶えていると、ハジメが容器に入った神水を分けてくれた

 

「……最初はこんなもんか……神水、ありがとなハジメ」

 

「構わねぇよ……しっかし、盛大にやったな?」

 

「……我ながら情けない、調子に乗った」

 

 盛大に転んでしまった訳だが、転んだのは空中に作った足場が原因なので、作る場所さえしっかりと意識してやれば[+空力]はすぐにでもマスターできるかもしれない

 

「この技能とステータス、そしてドンナー(コイツ)があれば……爪熊(アイツ)を……っ!」

 

「待て……はやる気持ちもわからんでもないが、今は抑えろ

 ……もう少し準備をしてから——」

 

 握りしめた手を見つめ、今にも爪熊を倒しに行きかねないハジメに落ち着くよう注意をする。だが、返ってきたのは意外というかなんというか……一つの頼み事だった

 

「分かってる……それと浩介、悪いが頼みがある」

 

「……頼み? 一体なんの……」

 

「あぁ、それは——」

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 迷宮の通路を、姿を霞かすませながら高速で移動する影が二つ……

 

 

 勿論、浩介とハジメである。二人は〝天歩〟を完全にマスターし、爪熊との戦闘に備えてありとあらゆる準備を済ませた。そして現在、〝縮地〟や〝空力〟を使って洞窟内を縦横無尽に駆け回りながら宿敵たる爪熊を探していた。

 

 途中、二尾狼の群れと三回、蹴りウサギ四匹と遭遇したが、それら全てはハジメによって産み落とされた現代兵器……ドンナーによって苦戦することもなく呆気なく殺されていく

 

 そうして洞窟内を進んでいくと、ようやく爪熊の姿を発見した。

 

 その爪熊は蹴りウサギらしき魔物を食べている最中であり、まだこちらには気付いていないようで、食事を続けている。ハジメはニヤリと不敵に笑うと、爪熊の方へ歩き出した。

 

「よお、爪熊。久しぶりだな。俺たちの腕の味はどうだった?」

 

 こっそり影からドンナーを撃てば危険も犯さず、楽に()れたかもしれない。だが……ハジメはそれでは意味がないと真っ向勝負を選んだ。正真正銘一対一(・・・・)のだ。

 

 実質、爪熊はこの階層における食物連鎖のトップに君臨する魔物と言っていい。数多く生息する二尾狼と蹴りウサギだが、確認したところ爪熊はこの一頭しかいない。故にこの階層にて最強にして無敵

 

 だからか、爪熊は不敵な笑みと共に自分に歩み寄るハジメの姿に若干であるが困惑している。しかし、すぐに目の前の生き物を餌と判断して——

 

「リベンジマッチだ。まず言っとくが、俺が捕食者で——」

 

 ニヤリと笑いながら、ドンナーを抜いたハジメは銃口を真っ直ぐに爪熊へ向け……

 

「お前が……餌だ」

 

 そう言ったと同時にドンナーを発砲する。ドパンッ! と炸裂音を響かせながら弾丸が爪熊に迫る。

 

「グゥウ!?」

 

 野生の感か、爪熊は咄嗟に崩れ落ちるようにハジメの弾丸を回避した。流石はこの階層最強なだけはある……だが、完全に避けきれなかったようで、肩の一部が抉れて出血している

 

「ガァアア!!」

 

 ハジメを餌ではなく明確なる敵と判断した爪熊は怒りの咆哮と共に物凄い速さで突進する。ここからが本番、全力での殺し合いが始まる……

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

(……あれ?)

 

 現在、浩介は困惑していた。別に俺の事を完全にガン無視で爪熊戦が始まった事では当然無い。なぜなら、俺がハジメに頼まれた事とは……[浩介は爪熊との闘いに手を出さず、傍観していてほしい]だったからだ。

 

 勿論、始めは少し反論した浩介だったが、トラウマを乗り越える為だろうからと諦めた(ただし、後で何と言われようと殺されそうになったらすぐさま助けに入る気でいた)

 

 

 さて、浩介が困惑していた理由なのだが……目の前で起きている戦闘とはいえないハジメ無双の蹂躙劇を見れば原作を知っている者からすれば誰でも分かるだろう

 

 爪熊は片腕がドンナーによって吹き飛ばされ、至るところを撃ち抜かれて血まみれで満身創痍の状態。逆にハジメは攻撃を余裕を持って躱していたので、怪我を全くと言っていいほど負っていない。

 

 

「ルグゥウウウ」

 

 ハジメの罠に嵌り、電撃を浴びてしまった爪熊は低い唸り声と共に大量の血に染まった地面へ倒れ伏す。だが、殺意に満ちた眼光は依然としてハジメを射抜いている。

 

 その眼光を真っ向から睨み返しながらハジメは爪熊へと歩み寄る。ドンナーでトドメをさそうと、爪熊の頭部に銃口を押し当てた

 

「あばよ……俺の勝ちだ」

 

 その言葉と共に引き金が引かれ、弾丸は爪熊の頭部を完全に粉砕した。

 

 

 迷宮内に銃声が木霊し、やがてその場を沈黙が支配する。ハジメは爪熊から視線を外すと、スッと目を閉じる

 

 そして、一瞬の思考の内……

 

「そうだ……帰りたいんだ……俺は。他はどうでもいい。俺は俺のやり方で帰る。望みを叶える。邪魔するものは誰であろうと、どんな存在だろうと……」

 

 目を開いたハジメは口元を釣り上げながら不敵に笑う。

 

「 殺してやる 」

 

 誰にいうともなくそう宣言するハジメ。それを聞いていた浩介も口には出せないが、一つのことを追加で決めていた。

 

(ハジメが変わってしまったのは、俺にそれを防ぐ力が無かったから……だから強くなって、これからハジメの()う事になる傷や罪を肩代わりできるように……例え俺がどんな事になっても、ハジメがいれば——)

 

 

 

 ===================================

 遠藤浩介 17歳 男 レベル:22

 天職:暗殺者

 筋力:414

 体力:566

 耐性:389

 敏捷:545

 魔力:462

 魔耐:462

 技能:暗殺術[+短剣術][+投擲術][+暗器術][+深淵卿]・気配操作[+気配遮断][+幻踏][+夢幻Ⅲ]・影舞・直感・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・言語理解

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いや〜どうだったでしょうか。難しいなぁ

さてさて、次はクラスメイトサイドですねぇ……少し遅れるかもしれませんが、頑張って投稿します!!

感想頂けたらもっと早く投稿できるかモなぁ〜(←ただの欲しがり)

面白くなかったらそれでもいいです!作者が泣くだけです!!私の心は硝子なので!!

それではまた次の話でお会いしましょーー!!

中村恵里、リリアーナ以外のヒロイン

  • ティオ
  • シア
  • 園部
  • 愛子先生
  • ハウリア族のみなさん
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