深淵卿に憑依しました リメイク   作:這いよる深淵より.闇の主人

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遅くなってしまい、申し訳ありません。頑張って書いていくのでよろしくお願いします

幼少期での話し方が分からなくてオリジナル要素かなり強めですがご了承下さい


おともだちができました

 あれから七年の年月が経ち、小学校に入学するまで大変だった事が二つある。

 

 まず一つ目、俺は普通の転生ではなく俗に言う憑依転生というものをした事。

 まぁ、別にそれは構わない……神様がニヤニヤと笑みを浮かべていた時点で何かしらを企んでいるだろうとは思っていたからだ。で、問題は俺が憑依した人物なのだが……《さりげなく人類最強格》や《自動ドアが反応しない男》、《深淵卿》でお馴染みの遠藤浩介(えんどうこうすけ)君である。

 

 そんな遠藤君に憑依して大変だった事といえば一つしかない━━彼の象徴であり唯一誰にも負けないであろう特性……影の薄さだ

 

 俺が憑依してもその凄まじい影の薄さは健在で、親子四人で買い物に出掛けた時に一緒になって隣を歩いているのにも関わらず迷子になったと(ちょっとした)騒ぎになったり……

友達とかくれんぼしていた時なんて俺が隠れているのを完全に忘れられて他のみんなが帰ってしまった……当然その日の夜は遠藤君への同情四割、悲しさ六割で枕を濡らした。

 

 

 二つ目は、特典で要求した剣道場関係だ。歩いて数分の近場に広い敷地と、生前の授業で見たような歴史を感じさせる大きな屋敷を見つけた。

 

 その表札には八重樫とあり、声を上げて喜んだ。理由は簡単、八重樫雫と一緒に剣の稽古をする夢が叶う! と思ったからだ。この時ばかりは心から神に感謝した

 

 父と母へ必死にお願いすると、残念なことに小学三年生になるまでテストで百点を取り続けなければいけないと条件をつけられてしまった。三才から続けている筋トレやランニングにプラスして念のためにと勉強をするようになったのが面倒だったが、夢を叶えるためなので本気でやった

 

 

「え~と、次に浩介君。自己紹介してね~」

 

 そういえば自己紹介をしていたんだっけ? と、席から立ち上がり、第一声を━━

 

「あら? お休みかしら」

 

「先生……います」

 

「あっ……ごめんね? そ、それじゃあ自己紹介お願い」

 

「遠藤浩介です。えーと、剣道や剣術に興味があります。皆よろしく!」

 

「ありがと、浩介くん! えーと、それじゃあ次に━━」

 

 ボーとしてたから今さら気づいたんだが……あのキラキラしたイケメン風のやつって天之河光輝だよな? で、あっちの一回り大きいのが坂上龍太郎、長髪で可愛い子が白崎香織かな? いや、顔が似てるってだけ━━

 

「坂上龍太郎だっ!よろしくな!」

 

「は~い、龍太郎君ありがとう。次は香織ちゃんよろしくね~」

 

「はーい! 白崎香織です。皆仲良くしてね!」

 

 

 

 ……マジか、重要人物が大集合してるよこのクラス!? 

 

 幼少期の話とか原作に無かったから分からないが、原作通りなのか? それとも神様の仕業なのか……遠藤浩介()の家が八重樫道場から近い場所ってのは原作とはかけ離れてるってのは確定だけどな

 

「最後に直方くんお願いね~」

 

「はい!」

 

 

 色々考えていると、最後の人まで順番がまわってしまったようだ……え、ちょっとマイラブリーエンジェル(八重樫雫)は!? 

 

 動揺しすぎて心の中で気持ち悪い呼び方をしつつ慌てながら見渡すと、八重樫雫似の短髪少女を見つけた。あれ、なんで短髪? とか思ったが小学生の時は髪を切って短髪だったことを瞬時に思い出した。

 

(ていうか可愛いすぎんか!?)

 

「残りの時間は~早く仲良くなるために自由に話にいっちゃっていいわよ~」

 

 最初の方って大抵こんな感じで緩いもんな~懐かしい。

 

「ん?」

 

 ボーとしながら白崎香織や天之河光輝、坂上龍太郎と友達になるべく殆どの生徒が押し寄せているのを眺めていると、一人の少女に目がとまる。件の少女である八重樫雫()は席を立つタイミングを誤ったようで、椅子に座ったまんま羨ましそうに眺めている

 

 

「ねぇねぇ」

 

「ひうっ!?」

 

 普通に席を立ち、普通に側に寄って普通に話し掛けたのだが、驚かせてしまった。……うん、可愛い

 

「あ~ごめんね。驚かせちゃったみたい」

 

「……大丈夫。えーと……わ、私、八重樫雫——よろしく」

 

「〜〜俺は遠藤浩介、浩介でいいよ。よろしくね!」

 

「……うん!」

 

 緊張したが、なんとか冷静に挨拶をして握手をする。あぁ~!手がちっちゃいし柔らかい!!恥ずかしげに頬を赤く染めてるのなんてもうっ……!

 

「えーと、浩介君って剣術とかって興味あるんだよね?」

 

「……」

 

「浩介君?」

 

八重樫雫と会って話し、握手したことに感動していた俺は八重樫さんからの質問に反応が遅れてしまった。一生の不覚っ!

 

「うん……まぁ、そうなんだけど━━父さんと母さんが厳しくてさ。三年生になるまでテストで百点を取り続けないと道場に通わせてくれないんだよね~」

 

「あ、そうなんだ……」

 

 どうやら誘おうと思ってくれていたらしいが、俺の話を聞いて無理だと思ったのか、残念そうにしょぼんとしてしまった(可愛い、天使かな?)

 

「あはは……あと二年も待つんだよ? 早く三年生になりたい」

 

「えっと……その、テストは大丈夫なの?」

 

「大丈夫だよ。えーと、八重樫さんの家って八重樫道場だよね?」

 

「お家の隣に道場があって、お爺ちゃんが教えてるの」

 

「八重樫さんも教えてもらってるの?」

 

「うん!」

 

「雫ちゃんと……えーと」

 

「遠藤浩介、浩介でいいよ白崎さん」

 

「ありがと浩介くん、それで二人はなに話してたの?」

 

 気になったのか、クラスメイトに囲まれていた白崎香織が後ろから話しかけてきた。

 

「八重樫さんの家が道場らしくてさ、通いたいけど父さんと母さんに三年生になるまで百点取り続けないと駄目って言われたのを話してたんだよね~」

 

「へ~三年生に……えぇっ!? それって大丈夫なの!?」

 

「大丈夫。余裕のよっちゃんだよ~あれ、そういや二人って知り合いなの?」

 

「お友達だよ! 私と雫ちゃんのお母さんも友達同士なの!」

 

「なるほどね」

 

 いいノリツッコミだなぁとか思いつつ、二人の関係についてさりげなく聞いてみると、既に親同士で面識があり、友達になっていたようだ

 

「俺たちも話に混ぜてくれる?香織ちゃん」

 

 そんな感じで三人で話していると、天之河と坂上を含めた全員も途中で参加し、一日で原作主要人物四人と友達になれたのだった

 

 

 

いや、嬉しいんだけどね!?

 




 オリジナルだと書くのが難しいし、遅いですね投稿が

この二話での原作と違うオリジナルな所

八重樫家の近場に遠藤くん(憑依主人公)の家があること

雫と香織の母同士が友達(多分、そんな設定なかった)

天之河光輝と坂上龍太郎、白崎香織、八重樫雫、遠藤浩介が小学校で一緒のクラス
(幼少期は分からないけど、多分違うと思うからオリジナルね)

次はいきなり小学校高学年にしようかとおもいます。小学生活を一年からだらだらやるよりも原作に早めに入った方がいいと思いますし

お気に入りが50件も!!前の作品からリメイクを見に来ている人もいて本当に嬉しいです!おかしな点やこうした方がいいと思った方がいれば、直しますので活動報告へお越し下さい

次も見ていただけると嬉しいです

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