深淵卿に憑依しました リメイク   作:這いよる深淵より.闇の主人

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遅くなりました!!

う〜ん、はっちゃけました☆

いや、キモいな

では〜どうぞ!


最奥のガーディアン《上》

 ユエが仲間となってから随分と時間が経った。あの後、魔物肉でのステータスアップとハジメによる装備の強化がなされ、万全な状態で迷宮の攻略が開始された。ユエと影の軍勢という反則級技能のおかげか順調に階層を突破していき、かなり早い段階で俺達が落ちてきた場所から百階層目になるところまで来た。

 

 その一歩手前の階層で、俺たちは異様な雰囲気を醸し出している階下へと続く階段を前に準備をしていた。自分の装備を確認しながらチラリと二人をみる

 

 ハジメとユエは時間が経つにつれて仲良くなっていき、今では良いパートナー同士だ。

 

 それは結構なのだが、俺がいる時にイチャイチャしないで頂きたい、拠点で休んでいる時には必ず密着しているし、横になれば添い寝の如く腕に抱きつき、座っている時でも背中から抱きつく。

 吸血させるときは正面から抱き合う形になっているのだが、終わった後も中々離れようとしない。ハジメの胸元に顔をグリグリと擦りつけ満足げな表情でくつろぐ(最近はハジメも満更でもない様子)

 

(……バカップルめ、爆h……末永く幸せになってくれ)

 

 まぁ、そんなおかげで邪魔になるからという理由で拠点を出て技能の修練に時間を割けられたので願ったり叶ったりだ。うん、孤高最高。羨ましくなんかないぞ

 

「んー、オルクス(ここ)だけでも良い影がかなり集まったな。使える技能も揃ってきた」

 

 視線をイチャつく二人からプレートに移す

 

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 遠藤浩介 17歳 男 レベル80

 天職:暗殺者

 筋力:2098

 体力:2217

 耐性:2205

 敏捷:2582

 魔力:1822

 魔耐:1822

 

 

 技能: 暗殺術[+短剣術][+投擲術][+暗器術][+深淵卿][+伝振][+遁術]・気配操作[+気配遮断][+幻踏][+夢幻Ⅲ][+顕幻][+滅心]・影舞[+水舞][+木葉舞]・直感・魔力操作[+魔力放出][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷[+雷耐性]・天歩[+空力][+縮地] [+豪脚]・風爪[+三爪][+飛爪]・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・模倣・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・影の君主・金剛[+部分強化]・威圧・念話・呪術・言語理解

 

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 [影の抽出]

 命が尽きた身体から魔力を吸い取り、影の兵士として従わせる。対象が死亡してから長時間経っていたり、対象のレベルが高いと抽出成功率が下がる。

 

 抽出可能な影の数:270/480

 

 影の抽出をする際の命令語:『起きろ』

 

 

 [影の保管]

 影の兵士を術者の影の中に吸収し、保管しておける。

 保管した兵士たちは術者が望むときにいつでも召喚したり再吸収可能

 

 保管した影の数:270/270

 

 [君主の領域]

 影の領域を展開。その範囲内にいる影の兵士たちの全能力を上昇させる

 

 [影の交換]

 自分の影の兵士の位置を交換する。

 

 [影の支配]

 術者、他者を含めた全ての影を自在に操る

 

 

 ===========================================================

 

(ラスボスは六つ……いや、七つ頭があるヒュドラ型の魔物。”回復役„盾役”デバフ要員„で三頭、炎と風、氷属性の攻撃を放つ頭が同じく三。それら全てを撃破すると出現する最後の一頭……盾役はいるが、回復要員がいなかったしコイツを軍勢に加えるのもアリだな)

 

「あれ、浩介……?」

 

「……何処に行ったんだろ?」

 

「んじゃ、準備できたみたいだし……行こうか」

 

「「っ!?」」

 

 “気配遮断„を解いて近づき、声を掛ける。二人の予想通り過ぎる反応に苦笑しつつも続ける

 

「此処で恐らく最後だ。イチャつくのも良いが、戦闘中はちゃんと気を引き締めろよ」

 

「……い、イチャついてねぇよ」

 

「……わかった」

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 下層に降りると、まず目に入ったのは無数の強大な柱に支えられた広大な空間だった。柱の太さは五メートル程もあり、一つ一つに螺旋模様と木の蔓が巻き付いたような彫刻が彫られている。天井までの高さは三十メートルはありそうだ

 

 その荘厳さを感じさせる光景に見惚れながらも足を踏み入れる。すると全ての柱が光を放ち始め、少しすると柱は浩介達を起点にして奥の方へと順に輝いていく。

 

 身構えていた三人だったが、何も起こらないので警戒を緩める事なく先へ進む。浩介は”直感„を、ハジメも感知系の技能をフル活用して歩いていると前方に行き止まり……ではなく、全長十メートルはある巨大な扉があった。これがまた美しい彫刻が彫られており、七角形の頂点に描かれた文様が印象に残る

 

「……これはまた凄いな。もしかして……」

 

「……反逆者の住処?」

 

 二人はそんな事を口にしながら扉へ近づく程に強くなる異様な気配にうっすらと額に汗を浮かばせる。

 

「……わかってるとは思うが、油断するなよ。最悪——死ぬぞ」

 

 原作知識を持っているからではない。何時かの時に感じたように”直感„が喧しいほど警鐘を鳴らしているのだ。この先は危険だと——

 

「……ハッ、上等じゃねぇか。せっかく苦労して此処まで上り詰めたんだ——それぐらいの方がやり甲斐がある」

 

 浩介のいつになく真剣な表情と言動から先に待ち受けるのはそれほど危険な相手なのだと想像がつく。

 なにより、ハジメ自身の本能が危険を察知して警鐘を鳴らしている。しかし……いや、だからこそハジメは不敵な笑みと共にそう言い放った

 

「……んっ!」

 

 ほんの少しの間ハジメの横顔を眺めていたユエも覚悟を決めたようで気合いを入れ、扉を睨めつける

 

 そして、全員揃って扉の前に行こうと最後の柱の間を越えた。

 

 その瞬間、扉と俺達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる

 

 俺とハジメは、その魔法陣に見覚えがあった。忘れようもない、あの日、俺たち二人が奈落へと落ちた日に見た自分達を窮地に追い込んだトラップと同じものだ。

 だが、ベヒモスの魔法陣が直径十メートル位だったのに対して、眼前の魔法陣は三倍の大きさがある上に構築された式もより複雑で精密なものとなっている。

 

「コイツは……凄いな」

 

「……あぁ、なんだこの大きさは? ベヒモスなんかの比じゃないぞ」

 

 二人して目の前の魔方陣のデカさに軽く引いてると、背中にポフッと、軽い衝撃が走る。

 

「……大丈夫……私とハジメ、コウスケの三人なら負けない……!」

 

 ユエの言葉にハジメと浩介は「そうだな」と頷き、魔法陣を睨みつける

 

 魔方陣の輝きは更に増していく。俺たちは目を潰されないように手を顔の前に置き、光を遮る。その光が収まると目の前には……

 

 体長約三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。例えるなら、神話の怪物ヒュドラがいた

 

 

「「「「「「クルゥァァアアン!!」」」」」

 

 常人ならそれだけで死に至らしめるような凄まじい殺気を放ちながらヒュドラが妙な咆哮をあげる

 

 先制は彼方が取った。赤い模様が刻まれた頭が口を開き、火炎放射を放つ。前方から炎の壁と言っていい規模の攻撃が迫る

 

 三人は同時にその場を飛び退くと反撃を開始する。まずハジメのドンナーが火を吹き電磁加速された弾丸が寸分の狂いもなく赤頭を狙い撃ちにし、吹き飛ばした。しかし、

 

「クルゥアン!」

 

 原作通り白色の文様の頭が奇妙な鳴き声を叫ぶと赤頭を白い光が包み込んだ。すると、逆再生でもしているかのように元に戻ってしまう。続いてユエも遅れて緑の模様の頭を炎弾で吹き飛ばすが、また白頭が元に戻してしまう

 

 事前に分かってはいた事なので初撃から本命の白頭に狙いを定め、闇鴉を振り下ろす。だが……

 

「……チッ、まぁ、こんなので()れるほど甘くねぇか」

 

 “気配遮断„を用いた攻撃を黄色の文様の頭が割って入り、その頭を一瞬で肥大化させる。そして淡く黄色に輝いて浩介の斬撃を受けきってしまう

 

 無防備に空中へ身を晒す浩介へ向けチャンスとばかりに青い文様の頭が口から散弾のように氷の礫を吐き出す。それを”空力„を使って何なく回避するついでにハジメ達へ向けて炎を吐き出そうとしていた赤頭を切り落としておく

 

「——っ、さて、どうするか……なるべくは原作沿いにしたいんだがな」

 

 奇妙な鳴き声と共に赤頭が復活していくのを横目に地を駆けながらそう呟く。

 

(影の軍勢を出して手数で押せば楽に倒せるんだろうが……そうすると二人の為にならない……よな?)

 

 二人の経験……成長の為にと影を呼び出す事を躊躇していると、目の端でユエが黒頭と相対しているのが見えた

 

「(まずいっ)ユエっそいつから離れろ!」

 

 黒頭がユエにデバフをかける前に頭を切り飛ばそうとしたが遅かったようだ

 

「いやぁああああ!!!」

 

黒頭を斬り飛ばしたものの青ざめた表情で絶叫を上げ、倒れこむユエに青頭が迫る。

 

 大顎を開けていた青頭だったが、次の瞬間には斬り捨てられた頭が宙を舞う。が、すぐさま別の魔法が飛んでくるので即座にその場からユエを抱えて離脱する

 

 "おい、ユエに何があった?"

 

 "黒頭の能力でやられたらしい。様子を見るにバッドステータス系の魔法だな……嫌な記憶を思い出して恐慌状態にでもされたな"

 

 "何もやってこないと思ったらそういうことか"

 

 “念話„でハジメに状況を伝えつつ、次々と迫る炎弾と風刃を"縮地"と"空力"を使ってユエを傷つけないように細心の注意を払って攻撃をかわす

 

「……浩介?」

 

「大丈夫……じゃなさそうだな。すまん」

 

「……よかった……また暗闇に一人っきりに……」

 

「……っ、俺もハジメもいる……大丈夫だ!お前は一人じゃないっ!」

 

「無事か浩介ッ、ユエッ!」

 

 赤頭と緑頭をドンナーで吹っ飛ばし、〝焼夷手榴弾〟を使って足止めをしてくれていたハジメが近づいてくる。

 

「俺は問題ない。それよりユエを頼む……声を掛けてやってくれ」

 

「お、おい。……ッ、少しの間任せるぞ!」

 

震えながら必死に浩介へしがみついていたユエを引き離し、ハジメに任せる。一瞬迷ったもののユエの尋常じゃない様子を見るとすぐさま離脱し、物陰へ身を潜める

 

(事前にこうなると分かっていながら防げなかった……いや、俺が影を出し渋っていなければこうはならなかった)

 

「くそっ!自分に嫌気がさす。来いランスロット、オルグ、アナト、ザード、スコルプ!」

 

 浩介の影が蠢き、そこから5体の兵士が姿を現す。

 

黒騎士改め“漆黒の騎士„ランスロット

 

ローブを身に纏う鬼型の魔物“呪術鬼„オルグ

 

最大の巨躯を誇るナーガ型の魔物”王蛇„アナト

 

爪熊より大柄な魔物”大熊„ザード

 

“サソリモドキ„スコルプ

 

浩介が100階層へと至るまでに集めた”影の軍勢„その中でも選りすぐりの兵士達*1がヒュドラを睨め付けつつ浩介(主人)の指示を待っている

 

 

殺せ

 

 

 

*1
気に入っているので異名みたいなのと名前も付けた




名前は良さげなのを友人に手伝って貰いました

これじゃない感あったらすいません

では、次回お会いしましょう〜
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