深淵卿に憑依しました リメイク   作:這いよる深淵より.闇の主人

3 / 25
大変遅くなり、申し訳ありませんでした!

悩みに悩みまくってたら数ヶ月過ぎてましたors

早めに続きを投稿したいがために妥協したので、少しお粗末な感じかもしれませんが、お許しを~


それでは、どうぞ( ゚∀゚)つ










八重樫 雫

 俺は三年間ずっと二人(父.母)と約束した通りに満点を取り続けた。最初言われたときは少し不安だったが、生前培った知識と毎日欠かさずにやっていた自主勉のおかげで何の危なげもなく八重樫道場へと入門することができた。

 

 道場へ通えるようになるまでは少しでも感を取り戻せるようにと近くの山で丁度良さそうな棒を木刀代わりに素振りをし、ちょっとした罠や仕掛けを作って避けたりなどをして自己鍛練をしていたのだが……やはり打ち合う相手と師範(先生)がいるっていうのは良いものだ

 

八重樫(雫)さんとの剣術稽古の夢も叶い、それと共に以前よりも話す機会が増えて仲が良くなった(俺がそう思ってるだけかもしれないけど…)

 

 

 だが、そんな幸福な時間をぶち壊す出来事が起きてしまった。……そう、原作であったように八重樫さんは天之河に好意を抱いている女子達からいじめを受けているのだ。

 

 

 

 天之河は勉強、運動共に出来る万能型であり尚且つイケメン、誰でも平等に優しく接し、リーダーシップも取れる正に王子さま的存在なので人気が高く、近くにいる女の子を排除して自分がその間に入ろうとする女子が多かった。

 

その標的になってしまったのが、仲良し五人組の内の一人である八重樫さんだった。

 

 八重樫さんはボーイッシュな髪型と他の女子とは違う地味目な格好、剣術を習っている。という事で天之河の近くにいるのに相応しくないと女子たちから勝手な決めつけをされてしまい、狙われる事になったのだ

 

 そんな事をされれば当然、八重樫さんは信頼のおける人物に守ってもらおうとする。

 

 残念ながら、それは俺ではなく天之河だ。だが、助けを求められた天之河は関係者を集めて話し合いという形をとり、そんな事で解決するはずもなく……更に風当たりが強くなった。それも天之河にバレないように巧妙さが増して……

 

 

 原作通りとはいえ、好きな子がイジメられて悲しんでいるのだ。何もせずに知らんぷりなんて出来る筈もなく、靴にゴミを入れたり等の嫌がらせを見つけたら止め、放課後には一人にならないように注意して見ておいたりなど可能な限りイジメの抑制をしていた。

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

イジメも徐々に無くなってきたなと思い始めたある日の放課後……寝不足だった事もあって授業中からずっと寝通していた俺はキーキーと煩い声で起きた

 

「なんでアンタみたいな男女が光輝君と一緒にいるの?」

 

「迷惑よ!」

 

「わ……私は……」

 

「うっさい!」

 

 

寝ている間にとんでもない所に遭遇してしまったようだ。名前は知らないが隣のクラスの女子二人と、同じクラスの女子二人が八重樫さんに詰め寄って言いたい放題言っている

 

「ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ、発情期ですか?この野郎~」

 

椅子から立ち上がると八重樫さんを叩こうとした女子の手を止め、俺はそう言った

 

「ッ……遠藤、なんでいるのよ」

 

「さっきずっといたぞ……寝てたんだけど、煩い声が聞こえてな?」

 

「あっそ、キモッ……みんな帰ろう」

 

 

え、キモい所あった?!と、驚いている間に四人は鞄を持って教室を出てしまった

 

「まぁいいや、大丈夫だった?八重樫さん」

 

「……」

 

「八重樫さん?」

 

「え、あ……大丈夫だよ!」

 

「……それなら良いんだけどさ」

 

 

大丈夫と口では言っているが、言われたことを気にしているようで、落ち込んでいるのが分かる。

 

なんとか元気付けてあげたい……八重樫さんといえば可愛いものが好きなんだよな?……なら、ぬいぐるみとかプレゼントしよう

 

 

「八重樫さん……道場サボってゲーセンに行かない?」

 

「━━へ?」

 

 

 

 

 という事でやって参りましたゲームセンター! 

 

 「稽古があるんだから駄目だよぉ」と可愛い事言って断ろうとした彼女を説得してなんとか連れてくることに成功した浩介は目的のもの(クレーンゲーム)を探しながら何かやりたいものがあるか聞こうと後ろを振り返る

 

 

「八重樫さんはなにや……る?……あら?」

 

 だが、意見を聞こうと後ろを見やるがそこには誰もいない。

 

 あれ? 帰ってしまわれた? 泣いちゃうよ俺? と思ったが少し辺りを周ると、別のクレーンゲームのエリアにおり、それなりの大きさがある犬の人形を眺めていた

 

 

「それ欲しいの?」

 

 声をかけると、驚いたのかビクッとした後に赤面して手をわたわた動かして「ち、違うよ!」と頑張って否定している

 

 

 

 え…………かわええ....

 

 

 

「よし、三本爪のやつね」

 

 

一時期、クレーンゲームを極めようと馬鹿みたいにゲーセンに行って練習した腕を見せる時が来たようだ。さて、ちゃっちゃと取りますか

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 自信満々で挑んだクレーンゲームは結局は二千円使うことになったが、無事にプレゼントすることができた。

 

 

 その後はマリ◯カート、コインゲーム等をして、プリクラを撮って終わった

 

 

「あの……ごめんなさい遠藤君。お人形とストラップ取って貰っちゃって……」

 

 

 

「いつも八重樫さんには剣術のアドバイスもらってるし……それの御返しだから気にしなくていいよ」

 

 

「……ありがとう」

 

 笑顔がス☆テ☆キ!……いやキモいな。一緒に出掛けられたからかテンション上がってるわ。それにしても可愛ぇぇ……

 

 

「私たちサボっちゃったけど怒られないのかな?」

 

 

「たまには息抜きも必要だからね。大丈夫だよ、約束する」

 

 

 と言ったものの、八重樫さんは家に近づくにつれて落ち着かない様子で、人形を抱き締める力が強くなっているのが分かる。可愛ぇ

 

 

 

「おやおや遠藤君、稽古をさぼって雫とデートかい?」

 

 

 

 門前には白髪に皺の深い顔立ちの八十代くらいに見える老人が立ってていた。この人は八重樫流の師範にして雫さんの実の祖父だ

 

 

 

「デートではありませんよ師範、俺が無理を言って付き合ってもらったんです」

 

 

 

「ふむ、そうか……まぁ、たまには息抜きも必要だろう

 

 雫、楽しかったか?」

 

 

 

 

 

 その問いに八重樫さんは少し戸惑ったが、祖父の優しげな表情で安心したのか「うん!」と笑顔で答えた

 

 

 

 

「遠藤君と話すことがあるから先に入ってなさい」

 

 

 

 八重樫さんは此方をチラチラ見ながら家に入るのを戸惑っていたようだが、「また明日ね!」と声をかけると、笑顔で「じゃあね」と家の中へと入って行った

 

 

 

「さて遠藤君、私が何を言いたいのか分かるかね?」

 

 

 

「電話しなかった事に関しては謝りますが、雫さんも女の子ですし可愛い物が欲しくなったり友達と遊んだりしたいと思うんですよね……剣の才能があるのは分かっていますが、少し遊ぶ時間をあげても━━」

 

 

「わかっておるわ。説得されたとはいえ、稽古を休んで息抜きに遊んでくれて嬉しかったわい。

 

 また、雫と遊んでやってくれ」

 

 

 

 

 どうやら怒っている訳ではないようだ。原作の親バカぶりからして、ボコボコにされたりとか思っていたが杞憂だったようだ。

 

 

 

「それとこれでは別だからの、サボった分は明日に回しておくから覚悟しておれ」

 

 

 

 あ、やっぱり少し怒ってます? 

 

 

 

 

 

 

 




後半はリメイク前のから抜いてきました

続きは早くて一週間、遅くて三週間で投稿すると思います


次の話も見下さると嬉しいです!

中学生編一話欲しい?それともリメイク前見たいにする?

  • ほしい
  • リメイク前みたいなんでいいんじゃね?
  • 続き早く見れんならどっちでも

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。