虚圏の母神   作:キングゥ

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旅禍捕縛

「アラ、ヤッパリヤラレチャッタ……」

 

 七緒が連絡すると真っ先にやってきたのは雫だった。丁度倒れている彼から彼女の名が出たことを思い出した七緒は声をかける。

 

「彼を、見逃していたんですか?」

「私、治療班ダモノ」

「ッ!あ、貴方が彼等を捕らえていればここまで被害が広がらず、藍染隊長だって───!」

 

 と、七緒の肩に京楽の手が置かれる。

 

「思ってもないこと言うもんじゃあないよ」

「で、ですが───」

「雫ちゃん、七緒ちゃんだって君を責めたいわけじゃない。ただ、とうとう死人まで出たんだ……動いてくれると、助かるんだけどね」

「………戦イハ、好キジャナイケド」

「更木君とは戦うのに?」

「アレハアノ子ガ喜ブカラヨ」

 

 動いてくれと言うのが治療班としてではなく戦闘要員として、という意味を察して眉根を寄せる雫。

 戦いは嫌いだと言う割に剣八とは戦っていたのにと指摘すればそれは剣八が喜ぶからだという。そんな理由で彼と斬り合える実力者が四番隊なのは、やはり彼女自身争いを好まぬからだろう。

 

「───ッ!?」

「おっと……これは、噂をすれば何とやらだねぇ」

 

 と、その時遠くで高い霊圧同士のぶつかり合いを感じた。七緒が思わず身を竦ませ、京楽が感心するほどの霊圧。片方は更木だろう。もう片方は、知らない霊圧だ。しかし隊長格………旅禍のリーダーだろうか?

 

「い、一………護──」

 

 と、茶渡が呟く。雫の手により傷はある程度回復して意識が戻りかけたのだろう。雫が額に手を当てると寝息を立て始めた。

 

「一護君かぁ──さっきの発言を聞く限り、ルキアちゃんを助けようとしているのはその子みたいだね」

「この霊圧──まさか、その者が藍染隊長を……?」

「──どうかな。しかし、面倒なことになったねぇ、どうも」

「─────」

「お?」

「んな!?」

 

 唐突に雫が京楽を己の胸に抱き寄せた。七緒が顔を真っ赤にして叫ぶ。

 

「ななな!なになに何をしているんですか虚月さん!」

「?何ッテ、抱キシメテルノ」

「いやー、雫ちゃん?違う違う、何で抱きしめたのか聞きたいんだよ七緒ちゃんは」

「ダッテ、ツラソウダッタカラ」

「僕が?」

「エエ──仲間ヲ疑ウノハ、辛イ?辛イワヨネ。タダ平穏ニ、平凡デ平和ナ毎日ガ続イテクレルホウガ良イモノ」

 

 片手を背中に回し片手を頭に置く。幼子を慰めるように抱き締められ、目を細める京楽はそのまま身体から力を抜く。

 

「そうなんだよねえ。誰も疑いたくないのにさ、どうにも内部犯がいるように思えて仕方ない」

「な、内部犯?」

 

 と、七緒が動揺する。旅禍が侵入して、藍染が殺された。ならば藍染殺害の犯人は旅禍と考えるのが普通ではないだろうか?

 

「そもそもこの処刑自体、妙だ。死神の力の譲渡は、確かに重罪だ。けど、ルキアちゃんの立場を考えると処刑になるほどでもない。現世への滞在超過を含めたってね………何より彼女が養子とはいえ朽木家に連なる者として、これは異常だ。本来なら隊長格の処刑に使われる双極の使用も含めて、作意を感じる」

「作意ですか?しかし四十六室の賢人達を相手に………」

「あそこは貴族達の茶会の場さ。いや、茶番の場かな?法律ばかりに詳しくって、気分次第で刑を千年単位で増やすような奴らの集まりだ。煽てたり餌をあげれば簡単に裁判を誘導できる」

 

 さらりと中央四十六室というこの瀞霊廷における最高位裁判官達を否定する京楽に、七緒は聞かなかった事にしておきます、と肩をすくめた。

 

(ぼか)ぁてっきり惣右介君が犯人だと思ってたんだけどねぇ……百年前も結局思い過ごしだったし、どうも彼には上手く勘が働かない」

「その、隊長は本当に内部犯がいる、と?」

「思うね。まず今感じるこの霊圧………確かに高いけど、惣右介君を一方的に倒せるかと言われたら首を傾げるね。一見あの剣八君と互角のようだけど、剣八君疲れてるよね?霊圧漏れない結界でも張って遊んでた?」

「少シダケ──」

「そうかい。まあ、仮に負けても殺されることはないでしょう。これまでだってそうだった……」

「し、しかし藍染隊長は───!」

「念のため聞くけど、彼以外に死者はいるのかい?」 

「イイエ?最初ニ戦闘シタデアロウ斑目三席ニ至ッテハ、治療スラサレテタワ」

 

 その言葉に目を見開く七緒。死者はいないと聞いていたが、まさか敵である筈の者の治療まで行っていたとは。となると成る程、藍染を殺すとは思いにくい。

 

「そもそも惣右介君は旅禍が侵入した中で一人で出歩くような用心の少ない子じゃないでしょ。となれば──」

「誰かに内密に話をしようとした、あるいは誘われ、殺された、と?」

「それも、信用できる誰かにね───」

 

 現場の状況について聞いてみれば戦闘跡は無かったらしい。霊圧は結界か何かで隠したとしても、隊長格相手に戦闘跡を残さず殺すというのは不可能だろう。暗殺?気配を消して藍染に近づく理由がない。ルキアの奪還が目的であるという事が真実であるという前提がつくが茶渡が向かっていた方角と今剣八が戦っている方角を見るに嘘ではないだろう。

 

「旅禍が隊長格を殺せる──少なくとも大半の隊士にはそう映るよね?だから、必然的に目も其方に向かう。ましてや双極という瀞霊廷最大の処刑方法を実行しようとしてるんだ。威信に懸けて防がなくちゃあならない──」

「隊長は朽木ルキアの処刑も、旅禍の侵入も同じ人物に誘導されている、と?」

「旅禍達は、少なくとも本気でルキアちゃんを救いたいんだろうね……でも、その死すら何者かが周りの目を他方に向けさせるためだけだとしたら、僕はどうすれば良いんだろうね………」

「平気ヨ……」

 

 そう言って、より強く抱き締められる。温もりに包まれ、心臓の音がトクトクと聞こえてくる。

 不思議なものだ。女好きであることは自覚している。こんな状況、もっと感触を楽しむだろうに彼女にされると温もりにしか意識が向かない。

 

「京楽ハ優シイモノ。コウシテ争ウ事ニナッタラ、相手ダケジャナク自分スラモ悪イッテ言ッチャウグライ。ソンナ京楽ガ選ンダ道ナラ、タトエソレガ正義ジャナクテモ、間違ッテイナイハズヨ」

「…………そうかい、そうかな………」

「……………」

 

 声を聞いて、大丈夫と判断したのか肩を掴み剥がす。失われる温もりを惜しく感じたのがバレたのか最後にもう一度頭を撫でられる。

 

「ジャア、私ハコノ子ヲ牢ニ連レテ行クワ」

 

 怪我人の茶渡を抱えているからか目に見える速度で去っていく雫を見送りながら笠をかぶり直す京楽。

 

「さてと、それじゃあまあ、行きますか………」

「………どちらに?」

「旅禍に対する対応は変えられないさ。でもちょっと、その合間に調べ事ぐらいしてもいいだろう?」

「お供します」

 

 歩き出す京楽。ついていく七緒。迷いは晴れた。故に、己が定めた道を歩き出す。

 

 

 

 

 

「ドンナ感ジ?」

「あ、シズシズ!」

 

 場所が変わり朽木ルキアが収監されている纖罪宮の一角。そこで激しい霊圧がぶつかり合い、それを笑顔で観察する幼女、草鹿やちるに声がかけられる。振り向くと新しい死覇装を着た雫がいた。

 

「えっとね、剣ちゃん楽しそうだよ!」

「ミタイネ」

「最初はイッチーも瞬歩とか斬魄刀に霊圧込めたりとか色々やってたんだけど、剣ちゃんが斬魄刀解放しないって聞いたら気を抜いちゃって刺されたんだけど、斬魄刀と話し合ってからなんか強くなって戻ってきた!」

「ソウ──花太郎ニ会ワセタカイ、有ッタミタイ」

 

 現在剣八と戦っている旅禍、黒崎一護は旅禍内で唯一死神の力を持つ者。しかし死神としての戦い方など殆ど知らない素人だった。そんな中出会ったある程度瞬歩が使え霊圧の扱いを心得ていた山田花太郎との出会いは彼を一気に成長させた。正直に言えば、それがなければ出会ってすぐに剣八に切り捨てられていたことだろう。

 

「じゃあいっちーの師匠はそのはなはななの?」

「弱イカラ狙ワナイデアゲテネ───ケド、斬魄刀?」

「斬魄刀でしょ?片方だけだけど」

「───アノ血ヲ止メテル力………ホワイトジャナイ」

「まだ寝てるみたいだねー」

 

 雫は己の子の事だからこそ理解し、やちるは()()故に一護の状態を理解する。

 

「私や『風死』より、よっぽど変な子だね『ホワイト』って……」

「素直ニ力ヲ貸シタクナイノカシラ?ソレトモ眠ラサレテイルカ───アラ」

「───あ」

 

 少しだけ、にじみ出てきた。剣八の霊圧が髑髏を象り一護の霊圧がまるで(ホロウ)の仮面のような形を象る。

 互いに残りの力全てを注ぎ込んだ一撃。ぶつかり合い、大気が、地面が揺れる。

 

「───あーあ、残念。でも、剣ちゃん楽しそうだったな」

 

 一護が倒れる。続いて剣八も倒れる。引き分け──いや、剣八の性格からして今回は負けだろう。やちるが剣八の下に向かい一護に礼を言ってから剣八を抱えて去る。雫は息子を抱擁すべきか迷ったが、近づいてくる霊圧を感じ取りその場を後にした。

 

 

 

「オ待タセ───」

「あ、シズシズおっそーい!ほらほら、早く剣ちゃん治して!」

 

 やちるに追い付くと今は立てない剣八の代わりに雫の背中に飛びつくやちる。雫はやちるを背負ったまま剣八の治療を開始する。

 

「アノ子ハ、強カッタ?」

「ああ──まあ、そこそこな。テメェ以外に負けるなんてなぁ」

「剣ちゃんは負けてないよ!」

 

 と、やちるが身を乗り出し叫ぶ。

 

「だって剣ちゃん疲れてたし、()()()()使()()()()()()じゃん!」

 

 そう叫ぶやちるにはっ、と笑う剣八。むっとしたやちるが怪我人の頬をひっぱたいた。

 

「ジャア、緊急要請モ来タカラココマデ………後ハ烈ニオ願イシテネ」

「ああ、怪我治ったらまた遊んでくれよな」

「ばいばーい!」

 

 

 

 纖罪宮の最深部。朽木ルキアの収監所。

 そこに侵入した旅禍を切り捨てた白哉は通路を歩く。と───

 

「ア──」

「───貴様か」

 

 雫がやってきた。恐らく浮竹が旅禍の治療のために呼んだのだろう。

 

「イライラシテル?ドウシタノ?海燕ト会ッタ後ミタイ───」

「─────!」

「─────」

 

 指摘されたとおりイライラしていたのだろう。内心を読み当てられ、反射的に振るった斬魄刀は予想通りあっさり止められる。何時の間に斬魄刀を抜いたのやら───

 

「やはり貴様は治療部隊にいる器ではないな」

「イヤヨ。私、戦ウノ嫌イダモノ」

 

 そう言って笑う雫。その笑みは緋真と話していた時と何ら変わらない。妻が死んでから交友は途絶えたが、彼女の中ではあの頃と自分の関係は変わっていないのか。

 

「貴様は私を責めぬのか?緋真の約束を果たそうとしない私を───」

「────責メテ欲シイナラ素直ニソウ言エバ良イノニ」

「───何?」

「緋真ノ為ニ私ガ怒レバ、ソレヲ理由ニ出来ルモノネ………相変ワラズ、頑固ナ子供」

「─────」

 

 ギロリと睨みつける白哉だが雫はどこに吹く風。気にした様子もない。

 

「貴方ハ掟ヲ破ッテイル。緋真ノ時モ、ルキアノ時モ」

「そうだ。だからこそ、父母の墓前に誓ったのだ。もう二度と、掟を破らぬと」

「緋真モ貴方ノ両親モ、ココニハイナイ。既ニ死者ヨ?死人ハ怒ラナイ、叱ラナイ、泣キモ誉メモシナイ……私ニ代ワリニ叱ッテモラオウトスルノハ止メナサイ。私ハ、緋真ノ代ワリニハ貴方ヲ叱ラナイ」

「………………」

「デモ、ソウネ……罪人ニ与エラレタ刑ヲ執行スルノガ掟ナラ、ソレガ覆エレバ、ルキアヲ助ケテモ良インジャナイカシラ」

「…………そうか」

 

 それだけ言うと白哉は雫の横を通り抜ける。

 

「………死人をだしには叱らぬと、そう言ったな。ならば私は、掟を破り処刑されるルキアになんと言えばいい」

「普通二、馬鹿ナ事ヲシテ、()()心配ヲカケルナッテ言エバ良イト思ウ。兄トシテ、家族トシテ───貴方ガ間違ッタト思ッタラ、私ガ友達トシテ叱ルヨウニ」

「………感謝する」

 

 そう言い残すとその場から瞬歩で去る白哉。雫は暫く誰もいなくなった空間を見つめた後、自分を呼んだ浮竹達がいる方へ走り出した。

 

「おお、来たか!すまんが治療を頼む!」

 

 現場に着くと血だらけで倒れる大男。白髪の男性、浮竹十四郎が声をかけてきた。

 

「───あ、副隊長」

「花太郎───」

「あ、その──」

 

 気まずそうに顔を背ける花太郎。旅禍に組みしていたことに対する罪悪感だろう。俯く花太郎に手を伸ばし、止めようとする浮竹を無視して震える花太郎の頭に手を置く。

 

「怪我シテナクテ、本当ニ良カッタ」

「────ッ!ごめん、なさい………ごめんなさい!ごめんなさい副隊長!」

「………ま、考えて見りゃお前が部下を叱ったりはしないか。すまんがこの男を治してやってくれないか?やり方はどうあれ、俺の部下を救おうとしてくれたんだ」

「エエ───ア、ソウソウ。救ウト言エバ、京楽ガ何カシヨウトシテタワ」

「…………そうか」

 

 

 

「─────♪」

 

 怪我人を運び終えた雫は瀞霊廷内を歩き回る。こんな状況だから、京楽や白哉と言った普段は甘えてくれない彼らも甘えてきて、気分がいい。本当なら白哉だって抱き締めてやりたいがそれは生前緋真に怒られて以来していない。生きている間にもう抱き締めないと約束もした。

 

「───アラ?」

 

 道が突然消えていた。というか、ぶっ壊れていた。壁を何枚も突き破った破壊の跡。辿っていくと女性死神が倒れていた。

 

「眠七號?」

「───お義母(かあ)様──」

 

 十二番隊副隊長涅ネムだ。

 

「コノ傷───マタマユリネ」

「マユリ様を、責めないでください。期待に応えられぬ私が悪いのです」

「コノママ四番隊ニ運ンデ治ス?技術開発局デ()ス?」

「───マユリ様は、暫く動けません。なので、四番隊へ……後、その──」

「………?」

「忙しいのかもしれませんが、四番隊詰め所で昔のように、寝付けぬ私に本を読んでくれませんか?」

 

 お暇であるならば、と遠慮気味に言うネム。思えば彼女がマユリの下に戻ってから、会うのは女性死神協会の会議や副隊長としての勤めの時か、彼女に手作りのお菓子を渡しに行くぐらいか。マユリに連れまわされ忙しい彼女とは世間話すらまれだった。

 

「…………」

「駄目、でしょうか?」

「イイエ。良イワヨ………ソレニシテモ、今日ハ普段甘エナイ子バカリ甘エテクレルワネ。コノ後不幸ナ目ニ遭ッタリシナイカシラ」

「─────?」

 

 

 

 十一番隊隊長更木剣八、十二番隊隊長涅マユリ、殺された時間が正確ではない藍染惣右介を含め三人の隊長が戦闘不能にされた。それは大きな衝撃を呼び瀞霊廷内が緊張に満ちる。

 

「────あ」

「空ガ──」

 

 本を読んでいると不意に霊圧の流れを感じ窓の外に目を向ける。空が曇っていた。この霊圧は日番谷だろう。彼の斬魄刀は始解の状態ですら天候を支配する。逆に言えば隊長格が始解を行った。相手は間違いなく隊長格。

 

「─────ハァ」

「お義母様?」

「モー少シ、此処ニイテモ良カッタノニ」

「………?」

「用事ガ出来タ───ゴメンネ、眠七號」

「いえ、ありがとうございました。その……おやすみなさい」

「エエ、オヤスミ──」

 

 

 

 

 翌日。朽木ルキアの処刑決行日が早まったという連絡が瀞霊廷中になされる。

 決行日は明日の正午。余りに急すぎる。

 

「処刑当日には各隊の隊長副隊長がこなくてはならないと言うのに、雫は何処ですか」

 

 はぁ、とため息を吐く卯ノ花。朝から雫が見あたらない。普段なら時間通りに挨拶をしに来るのに、寝坊だろうか?それにしたって遅い。

 昨日、涅ネムの病室に入るのをみたという隊士の言葉を思い出し向かうが居ない。

 私室の方だろうか?

 

「────ここにも…………?」

 

 と、机の上に紙が置かれているのを見つける。紙面には卯ノ花隊長へ、と雫の文字で書かれていた。

 

「?」

 

 書いてあったのは、ごめんなさいという一文のみ。これは、どういう事だろうか?

 

「卯ノ花隊長!」

「勇音?どうしました、慌てて──」

 

 首を傾げているとドタドタと走る音が聞こえて勇音が慌てた様子で入ってくる。急患だろうか?

 

「───し、雫さ──虚月副隊長が───!」

「────────」

 

 

 

 

「───これは」

 

 卯ノ花が目を見開き勇音が口元を押さえ嗚咽を耐える。横たえられたのは、女性死神の死体。その顔はこの瀞霊廷ではまず知らぬ者の居ない女性。

 四番隊副隊長虚月雫。死因は「鎖結」と「魄睡」の摘出、心部の破壊。藍染と同じ手口。犯人も恐らく同じだろう。

 

「やっぱり、旅禍の仕業でしょうか……?」

「情報を集める限り、旅禍の中に彼女を殺せる者がいるとは思えませんが」

 

 だが一つだけ言えることがある。彼女を殺した何者かは、間違いなく瀞霊廷を敵に回したという事だ。




死神図鑑ゴールデン

 雫はネムの病室に沢山の本を持ってきた。

「ソレデ、ドレヲ読ンデ欲シイノ?」
「では、これで………」

 そう言ってネムが手に持った本は『脳にキく薬』(著者涅マユリ)だった



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