(ゲーム本編に)救済なんかあらへんで!絶対に笑ってはいけないグリフィン指揮官養成所24時 作:伊勢村誠三
ジャージに着替えた4人は広いグラウンドに集められた。
M16「よくこんなとこ借りられたな。」
AR-15「いかにも怪しい黒いステージみたいのとかもあるし。」
UMP9「今度は何やらせるつもり?」
M4「不安しかない。」
ナガン「もう!みんな暗いわねぇ。そんなんじゃ助っ人ちゃんと仲良くなれないわよ?」
AR-15「助っ人?」
ナガン「ええ。今までの試練で疲れてる上に45が欠けちゃったからね。だからあなた達も見ただけで元気になるような可愛い子を連れてきたわ!出よ!」
黒いステージの扉から煙と共に誰かが出てくる。
M4「あれって………。」
デストロイヤー「………。」(もう半泣き)
<助っ人ちゃん デストロイヤー(鹵獲機)>
UMP9「うわぁ………。」
M16「気の毒になぁ。」
ナガン「さて。それじゃあこの絆強化訓練について説明するわ。」
デストロイヤー「え?何?何されるの?」
ナガン「今からこの訓練場に鬼が放たれるわ。この鬼に捕まるとキッツイお仕置きがあるから注意してね?ただし、この訓練の間は笑っても大丈夫よ。」
M16「そうじゃなきゃ割に合わんよ。」
AR-15「それで?何をもってこの訓練は終わりな訳?」
ナガン「もちろんUMP45の救出よ、彼女は今この施設の何処かに監禁されているわ。それを見つけ出し、拘束を外して自由にする事が勝利条件よ。ただもたもたし過ぎないでね?鬼は時間経過で増えていくから。それじゃ!あと5秒でスタートよ!」
M4「ご、5秒!?」
M16「ボーッとするな!散れ散れ!」
黒いステージから1人の黒い全身タイツが現れる。
デストロイヤー「な、何で私の方に!?」
鬼 デストロイヤーをロックオン。
UMP9「なんか鬼のお腹に字が書いてあるよ?」
M4「えーっと、スリッパ?」
デストロイヤーを跪かせる鬼
デストロイヤー「何?何するの?いったぁ!」
脳天をスリッパで殴打された。
UMP9「痛そー。」
M16「ようこそ新入り。」
AR-15「こんなのまだ通過儀礼よ。」
デストロイヤー「うぅ………うぅ。」
M4「な、泣かないで。こっちまで泣きたくなってくる………。」
M16(こんな調子で大丈夫かよ?ていうか45は今何処にいるんだ?)
その頃、どこかのUMP45は
UMP45「………。」
暗い部屋で十字架に拘束されている。
UMP45「………暇ね。」
アナウンス「訓練開始から10分経過。鬼、増員します。」
グラウンドにて
AR-15「ねぇ。」
デストロイヤー「!」ビク!
AR-15「そんな怖がらなくていいわよ。一応いまは仲間だし。」
デストロイヤー「………。」
AR-15「なんか見つけた?」
デストロイヤー「」ブンブン
AR-15「そう。ってヤバ!来てる来てる!」
デストロイヤー「え?」
ウルトラスティック鬼「!」
デストロイヤー「ちょ、ちょっと待って!きゃあ!」
焦って盛大に転ぶデストロイヤーをロックオン。
AR-15「あーもー!」
戻ってデストロイヤーを立たせながら走る。
AR-15「はあ、はあ。なんとか巻いたわね。」
デストロイヤー「あの………。」
AR-15「何?」
デストロイヤー「ありがとう。」
AR-15「! ふふ。どういたしまして。行こっか?」
デストロイヤー「うん。」
一方、屋内の3人は
UMP9「この部屋はなんもなさそう。」
M4「こっちも!」
M16「またハズレか。次行くぞ。」
UMP9、M16、M4の順番で外に出る。
???鬼「!」
背後の鬼を察知し、真っ先に逃げるM4。
M16「M4?て!来てる来てる!」
UMP9「え?嘘!」
鬼、UMP9をロックオン。
UMP9「なんて書いてある!?」
M16「足かせ!」
足かせ鬼「!」
UMP9「捕まったぁ!M4酷いよ!来たなら来たって言ってよ!」
M4「………。」プイ
M16「こいつ……。」
UMP9「笑ってはいけないルール復活したら覚えとけよ!」
外に連行されるナイン。
AR-15「あれ?なんかナイン捕まってる?」
デストロイヤー「ホントだ。」
UMP9「………。」
ナイン、超巨大足かせをつけられる。
M16「また、凄えの来たな。」
AR-15「直径がデストロイヤーの身長ぐらいあるじゃない。」
デストロイヤー「しかも鈴が入ってるせいで動く度に音が…。」
M4「近寄らないで鬼が出るわ。」
UMP9「……ねえ、置いてかないでよ?M16。なんで逃げるの?AR-15、デストロイヤー。私達友達だよね?ねえ!」
全員から避けられるナイン。
AR-15「私らこのまま外探すから。」
M16「気をつけろよ。」
UMP9「ねえ待ってよ!ねえってば!」
アナウンス「訓練開始から20分経過。鬼、増員します。」
屋内A棟1階にて。
M16「なあ、M4。この道塞いでる黒い塊って」
M4「ナインでしょうね。」
UMP9「………。」
ナイン、突然2人を通せんぼ。
M4「? !M16姉さん!敵が来てる!」
M16「なに!おいナイン通せ!」
スリッパ鬼「!」
ケツバット鬼「!」
UMP9「うるせえ!」
M16「ざけんなテメエイッタア!」
M4「いったい!」
スリッパとケツバットを同時に喰らう2人
M16「お前ナイン食らっちまっただろう!」
UMP9「くらってないだろ!」
M4(ん?ナインの背後に………ミサイルボウガン?)
ミサイルボウガン鬼「………」
無言で足かせを固定して逃げ場を奪うM4
M16「いやくらってんだよ!」
UMP9「うるさい!私だって食らったんだ!」
ミサイルボウガン鬼「………」カタヲポン
UMP9「………うわぁあああ!はなせぇー!」
足かせを外され連行されるナイン。
AR-15「あれ?何またナイン捕まってる。」
デストロイヤー「厄日ね。」
AR-15「こんなところにいる時点で全員よ。」
十字架に固定されるナイン。
UMP9「何!なんなのミサイルボウガンって!」
背後の壁の装置が動きナインを覆うように四つの風船が膨らむ。
UMP9「嘘嘘!待って待って!私こうゆうの無理なの!やめて!ちょっと!」
限界まで膨らみナインの姿が見えなくなったところでクロスボウを持った4人の鬼が登場。
M16「すごいの来るぞー。」
AR-15「みんな耳塞いで!」
風船1「パン!」
風船2「パン!」
風船3「パン!」
風船4「パン!」
UMP9「………。」
4人「wwwwwwwwww」
AR-15「大丈夫?」
M4「人を売るからこうなるんですよ。」
M16「M4お前……。」
デストロイヤー「あれ?なんか紙落ちてる。」
M4「なんて書いてある?」
デストロイヤー「『UMP45はB棟3階にいる。』だって。」
M16「もしかしてこれ風船割れて出てきたのか?」
AR-15「ナインあんたファインプレーじゃない!」
B棟に急ぐ5人しかし道中にも奴らはいる
アナウンス「訓練開始から30分経過。鬼、増員します。」
次回、お仕置きは激しさを増していく……。