最後はまともなはずの光輝が若干ボケます
光輝は優花と共に一時オスカーの隠れ家に到着する。優花は初期の光輝達と同様に信じられないと言わんばかりに隠れ家の風景を見渡す。お風呂の使い方・食料・書物の場所など基本的な設備を教えた光輝は優花と一時の会話をする。
光輝「っとまぁこんな感じだ。お風呂も食べ物も充分ある・・・どうだ?」
優花「うん、ここなら一週間なんとかやっていけそうだね。レベル50を目指してやっていくよ。」
光輝「・・・。・・・園部のレベルの事なんだけど・・・。」
優花「低いでしょ・・・。・・・あたしさ・・・恐かったんだよね。・・・だって、無理矢理この世界に駆り出されて戦争に参加しろなんて言うんだよ?あのジジイの言いなりになって命の奪い合いになって自分が死んだら、誰も責任なんて取ってくれない。なのに・・・皆して良く考えずに天之川に便乗して安易に戦争に参加するみたいな空気になってさ・・・。」
光輝「・・・。」
優花「あ・・・天之川を別に責めてるわけじゃない。・・・ただ・・・殺し合いの為に強くなるんだって事考えたら・・・そんなの嫌だし強くなるべきじゃない・・・そう思ったら訓練にも身が入らなかった。・・・強くなればなるほど、前線に立たされて殺し合いに巻き込まれるのは目に見えてたからさ・・・。・・・卑怯でしょ?腰抜けでしょ?私・・・罵って良いよ・・・。」
光輝「・・・誰だって殺し合いは嫌だし怖い・・・そんなの当たり前だ。少なくとも・・・君はその時周りに流される事無くちゃんと自分で考えて行動していたし、今も自分なりに答えを見つけてレベルを上げる決心をした。・・・だったら、そんな後ろ向きになる必要は全くないよ。」
優花「天之川・・・」
光輝「仮に俺達の仲間に加われなかったとしても、園部のここで過ごす時間は決して無駄になる事は絶対無い。だから・・・俺が言える事は一言・・・悔いなく精一杯頑張れ。」
優花「・・・うん!!そんなの分かってるっての!!それに・・・絶対仲間になるし!!」
光輝「そうそう!その意気その意気!そういう根性あるところを見せれば、ハジメも次第に惹かれるかもねぇ~。」
優花「な////!!止めてよ////!!・・・っというか・・・分かってたの・・・?」
光輝「分かるよ普通に・・・。でも、そっちの勝負は簡単な勝負じゃないと思うよ~?ハジメに好意を抱いている美少女はいつの間にか増えてたからなぁ~・・・ウサ耳爆乳少女にドM丸出し大人の魅惑を醸し出す美熟女、更にロリっ娘ツルペタ金髪美熟女にクラスメートに大人気の俺の幼馴染・・・それを全員、園部は叩き潰さなくちゃあいけないからね。」
優花「う・・・!・・・そ、それがどうしたってのよ!何ぼのもんじゃい!!やってやるってのよ!!」
光輝「ククク・・・。ま、頑張って・・・じゃあ、俺もう行くね。」
優花「うん。・・・また一週間後に。」
優花との一時の会話を交わし、光輝はオスカーの隠れ家を後にする。一人になった優花は両手で自分の両頬をバチン!と叩き、うっしゃあああ!!の気合の入った声を上げて早速一人で鍛錬に取り組み始める。場所は変わり、フューレンの町の外にワープで移動した光輝は一目につかないように移動し門番をくぐる。そして、ハジメと落ち合う手はずのギルドへと急ぐのであった。ギルドにたどり着いた光輝は受付に対し簡単な挨拶をした後で、ハジメがいる応接室に向かうのであった。応接室内にはハジメ・イルワ・ウィルの三人が既に在室していた。
光輝「失礼します。天之川光輝、只今戻りました。」
イルワ「おぉ!来たか・・・この度は本当にご苦労だったね。」
ウィル「お待ちしておりました。」
ハジメ「ちょうど依頼の報告を伝えたところだ。あとはこの書類にお前がサインすればこの依頼は完全終了になる。」
光輝「分かった。・・・はい、どうぞ。」
イルワ「確かに・・・では、残りの報酬を受け取ってくれ。」
ハジメ「な!?」
光輝「はい、確かに。」
ケースに入った一千万ルタを光輝へ渡すイルワ。追加報酬のことまではハジメはまだ知らされていなかったため、大金を見た瞬間にハジメは驚愕しながら光輝に詰め寄る。
ハジメ「お・・・おい、どういうことだ光輝!?この金はなんだ!?」
光輝「見ての通り、報酬だよ。魔物の大群を相手取るんだから当然の手当てさ。」
ハジメ「ちぃ~・・・抜け目の無ぇ奴だ。」
光輝「君だってそうだろ?・・・はい、どうぞ。」
ハジメ「え?どうぞって・・・くれんのか!?」
光輝「山分けさ。俺達は既に前金として一千万を報酬として既に受け取っている。現場に着いた時には魔物の軍勢は殆ど居なかったから半分はハジメ達の手柄だ。」
ハジメ「と言っても・・・こんなに大金があっても使い道が・・・。」
光輝「何言ってんだ。地獄の沙汰もなんとかっていうだろ?あって損は無いんだから取っときな。」
ハジメ「そうか?・・・じゃあ・・・。」
光輝「そういえば雫達は?」
ハジメ「あいつ等は先に宿屋へ向かわせた。少し休ませてやらねぇとな。」
戸惑いながらも、光輝から大金を受け取ったハジメ。既にイルワから約束の報酬(ステータスプレートの発行等)は頂いていた為この追加報酬は予定外であった。依頼の報告を終え、ギルドを後にした二人は仲間達の待つ宿屋に向かう。イルワの計らいにより、この町で一番高い高級宿屋に住まわせたと言う事もあり、光輝とハジメが見たのは高級ホテルクラスの宿屋であった。二人は仲間達が既に入っている部屋に入ると、そこでは何故か雫・ティオを除く女性陣が諍いを起こしていたのであった。
シア「私が先です!!」
香織「私だよ!!」
ユエ「お前が行くなら私が行く・・・。」
ティオ「妾も・・・ご主人様に首に縄を付けて引きずり回されたいのう・・・。」
光輝「ただいま・・・。・・・どうしたの?皆して?」
ハジメ「なにモメてんだよ?」
雫「それがね・・・。」
雫の話では、頑張ったシアのご褒美にフューレンで一日付き合うという約束を前もってしていたハジメ。その事に納得に行かなかった香織は当然抗議し、自分もハジメと共にデートに行きたいと言い出し始めたと言う。当初、ユエはシアとならば良いと判断しシアとハジメのデートを許していたが、香織が介入するのであれば話は別と自分が行くと言い出し始め今に至ると言うであった。
光輝「約束してたのか?」
ハジメ「あぁ、・・・そうだったな。シアを観光区に連れて行くんだったが・・・。」
シア「ハジメさん!!約束の反故とか無いですよね!!!」
香織「抜け駆けなんてダメ!!絶対ダメ!!そんな約束は無効だよ!!!」
光輝「しかし香織・・・いくらなんでもそれは横暴・・・先に約束したのはシアでしょ?」
香織「横暴も何もない!!デートに行くなら私も行くったら行く!!」
ユエ「この泥棒猫・・・。」
龍太郎「さっきからこんな調子なんだ・・・なんとかなんねぇか?」
雫「説得してるんだけど・・・あの子、言い出したら聞かないところあるから・・・。」
光輝「(う~ん確かにこのまま話し合ってもキリが無い・・・よし!)皆、待つんだ。今皆は冷静さを欠いている。その点俺は、第三者の視点で中立に物事を勧められる自信がある。ここは一つ、俺に仕切らせてくれないか?」
香織「む・・・。(確かにこのまま言い合っても埒が空かない・・・光輝君ならこの状況を上手い具合に私に有利に傾かせてくれるかも・・・。)」
シア「(成程・・・ハジメさんの親友である光輝さんなら、きっとみんなを納得させてくれるアイデアを出してくれるはず・・・ここは光輝さんに乗るのが最善!!)」
ユエ「(光輝の意見なら皆も納得せざるを得ない・・・このまま時間を浪費して無駄な言い争いをするよりかは光輝に丸く収めてくれた方が後腐れも無い)分かった・・・あなたに任せる。」
シア「異議なしです!」
香織「うん!良いよそれで!」
光輝「ありがとう・・・じゃあ・・・公平にクジで決めよう。」
紙とペンを取り出した光輝。それは公平にクジ引きで決めようと言うものだった。自分の名前を書いた紙を箱の中に入れ、光輝は入念にかき混ぜ準備を完了させる。当然公平を規するため、くじを引くのは光輝だ。
光輝「じゃ、皆入れたね。これは完全な運否天賦だから全く公平だよ。誰が当たっても恨みっこ無しだからね。良い?」
香織「勿論!」
光輝は三人に前もって断りを入れて箱の中から紙を選ぶ。そして・・・一枚の紙を選び、光輝は開かれた紙に書かれた名前を見て驚愕するのであった。
光輝「・・・こ・・・これは!」
香織「(私だ!!)」
シア「(私です!!)」
ユエ「(私・・・!)」
光輝「紙に書いてある名前を読み上げます・・・南雲ハジメとデートするのは・・・」
香織・シア・ユエ「私!!!」
光輝「・・・・デートするのは。・・・・天之川光輝!!!」
香織・シア・ユエ「・・・。」
ハジメ「なんでやねん・・・。」
光輝「イエーイ!ヒューヒュー!イエーイ!ハジメ!!明日は俺と今シーズンのアニメについて語ろう!!」
龍太郎「なんじゃそりゃ・・・。」
雫「意味が分からない・・・。」
香織・シア・ユエ「何でお前が入ってんだよ!!!!!!!!!」
このどんでん返しな結果に納得するはずも無く、結局雫の再提案によりジャンケンで勝負を決めるのであった。この勝負に勝ったのはシアであり、香織は”納得いかない!!もう一回!!”と抗議するも認められず、明日はシアとのデートを約束するハジメであったのだった。
原作通り、デートに行くのはシアとなりましたとさ
ハジメに気のある園部優花はウルの町での騒動以降、ハジメ達の仲間として付いて行く
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賛成
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反対