ありふれた職業と選ばれた勇者で世界最強   作:わったさん

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HERO(勇者)がZEROに・・・


勇者剥奪

メルド「よぉ・・・お前等・・・。見ない間に、頼もしくなったな・・・。」

光輝「メルドさんも・・・お変わりなく・・・御無事で何よりです。」

 

光輝を始めとして、メルドとの再会を喜ぶ雫達。光輝・龍太郎・香織・雫・優花は元気になったメルドに対し一斉にハグし、これまでの事を話しながら喜びを分かち合う。その様子をハジメは無表情ながらも内心では回復したメルドを見て嬉しそうに見ていた。

 

ユエ「ハジメはハグしに行かなくて良いの?」

ハジメ「そういうノリとか苦手なんでな・・・けどまぁ、良かったよ・・・あの人には、それなりに世話になったんだ。死なせるにはいろんな意味で惜しい人だ」

シア「素直じゃないですねぇ・・・。」

光輝「ハジメ、君もメルドさんに挨拶しようよ。」

ハジメ「お・・・俺はそういうの良いよ・・・。」

香織「そんな事言わないでよ。メルドさんだってハジメ君の事心配してたんだから。」

雫「挨拶の一つでもしときなさい・・・ね?」

ハジメ「・・・。・・・あ~、どうも・・・お元気そうで・・・私の事を存じておいででしょうか?・・・見た目こうなってしまいましたが・・・私、南雲ハジメと申します。」

優花「お見合いの挨拶か!?」

メルド「よぉ坊主・・・見ない間に逞しく成長してくれたな。・・・光輝達は、親友であるお前さんをずっと探し回っていたが、再会できたみたいで何よりだ。」

ハジメ「・・・どうもっス・・・。」

 

照れくさそうにハジメはメルドに話しかけ、一先ずの挨拶は不器用ながらも済ませる。その後、しばらくしてざわめくクラスメートを代表して永山重吾がハジメ達に接触を計り始める。その隣には遠藤浩介と鈴も一緒に居た。

 

重吾「天之河、南雲・・・来てくれてありがとう・・・本当に助かった。」

ハジメ「礼ならこいつ等に言ってやんな。俺はこいつ等が動かなきゃ、助けに行く気にもならなかったしな・・・。」

龍太郎「(またそうやって悪者ぶりやがってこいつ・・・。)」

光輝「まぁそれは置いといて・・・クラスの連中の中には・・・檜山は当然として取り巻き連中の近藤たちは居ないのか?」

浩介「あいつ等は、檜山が捕まってからずっと引きこもってるよ。」

光輝「良かった、通りで空気が良いと思ったよ。」

重吾「・・・・。・・・天之河・・・皆・・・・戻ってくる気は無いか?」

 

神代魔法について何も知らない重吾の願いは当然と言えば当然だった。ハジメが戻ってきた今、再び旅に出る理由が無い以上、クラスの元に戻ってくればこれ以上ない位に頼もしい戦力になってくれるからだ。しかし、光輝は躊躇わず返答する。

 

光輝「悪いけど、戻る気は無いよ。俺達は俺達で、別の目的を旅の途中で見つけたんだ。このホルアドに立ち寄ったのも偶然で、クラスに戻る為に帰ってきたわけじゃない。」

浩介「で・・・でも!お前等が居れば俺達・・・!!」

鈴「そうだよぉ!!天之河君達が戻ってくれば鈴たち安心だし・・・カオリン達が戻ってくれば私も嬉しいし・・・ねぇ・・・カオリン達もそう思うでしょ!」

香織「ごめんね鈴ちゃん・・・私達、今は戻れないの。この自分達の世界へと戻れる方法が、もしかしたら見つかるかもしれないから・・・その為に、私達旅を続けているの・・・だから・・・ね?」

鈴「で・・・でもでも・・・!」

重吾「止せ、谷口。・・・天之河達は天之河達で、自分達の目的を達成するために出来る事をしているのだろう。それを止める権限は、俺達には無い・・・。」

鈴「・・・。」

 

光輝は遠くにいるクラスメートの様子と重吾の思慮深い答えを聞いて思考していた。クラスメート達は、光輝が放った言葉を気にしてるのか、自分達の身を守るためにこの迷宮内で力を付けている事は明白だった。しかし、まだ心の何処かで力ある物に頼って助かろうと言う甘い考えも少なからず持っている事も分かった。そんな連中の力になる気は無いし、ましてかつてハジメの事を疎んでいた者も幾人かはいる。個人的には戻る気には到底なれなかった。しかし、神エヒトの召喚理由に関してはメルド、そしてこの中で一番思慮深く賢い重吾に対してだけは真実を話しておこうと考えた。今知っている中で一番信頼できる彼等ならこの事実を知ったとしても冷静に対処し、適切なタイミングでクラスメートに伝えてくれるだろう信じ、光輝はハジメ達にこの件についてこっそり相談する。ハジメ達もこの提案には賛成、クラス全員に報せるのはパニックを起こす事は分かっていた為、知恵が回る少数の人間に対してだけは伝えるだけ伝える事にした。一同は一先ず、迷宮からの脱出を開始する。

 

ミュウ「パパぁー!!ママぁー!!おかえりなのー!!」

 

オルクス大迷宮の入場ゲートがある広場で、幼女の元気な声が俺たちに向けられて響き渡った。声の主は、もちろんミュウだった。ハジメと光輝は走ってくるミュウを二人して苦も無く抱きしめる。

 

光輝「迎えに来てくれたの?ありがとうミュウ。」

ハジメ「ティオは一緒じゃないのか?」

ティオ「ここじゃよ。ミュウが待っていたいと駄々をこねられての。」

光輝「そう、ありがとう。ティオお姉ちゃんに何も買って貰ってない?」

ミュウ「うん!」

光輝「よし、良い子だ。・・・じゃあ、ハジメ。」

ハジメ「あぁ・・・。ユエ達はしばらく宿屋で待機していてくれ。俺は、光輝とメルド達とで少し話をしてくる。」

ユエ「ん。」

 

光輝達は早速ギルドに向かい、ロア支部長に依頼達成報告を手早く完了させる。一先ず他のクラスメートたちは王宮へと帰し、メルドと重吾にだけは神エヒトの事実を伝える為に残って貰う。ロア支部長には一先ず席を外して貰い、仲間達しかいない室内にて光輝とハジメは神エヒトの真実について語る。その事実は優花にとっても衝撃的だった。

 

優花「何よそれ・・・そしたらあたし等、その神のお遊びに付き合う為だけに呼ばれたってわけ?」

ハジメ「平たく言えば、そうだな・・・。」

雫「ごめんなさい・・・黙ってるつもりは無かったの。折を見て話すつもりでいたから・・・。」

メルド「フ・・・フフ・・・。」

龍太郎「メルドさん?あの・・・大丈夫スか?」

メルド「あぁ・・・あまりにも滑稽な話を聞かせれたものでな・・・自分や教会の連中が馬鹿馬鹿しく思えてきたよ。何も知らず、ただ神エヒト様の教えだからと自分ではなろくに考えもせずにただ依存して生きてきた自分の人生が情けなく思えて仕方がないよ・・・。」

 

メルドは酷く落胆していた。こんな弱気なメルドは光輝達も見た事がなかったので驚いていたが、冷静に考えれば当然の事だった。メルド・ロギンスという男はハイリヒ王国騎士団団長として今まで神エヒトの教えに従い今まで生きてきた。全ては騎士として民を守るため、神の教えに従い戦争に勝利すれば平和な世界を築き上げられると信じてきたからだ。しかし、それが今までは神のお遊びに踊らされてきたのだと言うのだから本当に滑稽だった。教会だけでは無い・・・自分自身の人生も・・・。

 

香織「・・・メルドさん。」

メルド「!・・・ッフ、自分の無能さを呪ってる場合でもないな。・・・光輝、ハジメ・・・皆・・・俺達の戦争に巻き込んだにも関わらず・・・よくこの事実を伝えてくれた。・・・ありがとう。」

 

メルドは改めて光輝達に礼を尽くす。光輝達も言うべきか否かのギリギリの決断ではあったものの、この人にだけはやはり真実を話して正解だった。その隣で聞いていた重吾も、内心は動揺しているも直ぐに落ち着きを取り戻し冷静に事実を受け止める。その上で、光輝は敢えてメルド達に尋ねる。

 

光輝「これからどうするおつもりですか?メルドさん・・・。」

メルド「どうもこうも無い。やる事は変わらんよ・・・俺達騎士の仕事は、民を守る事だからな・・・ただ、この教会にいつまで従事するかは分からん。」

雫「・・・辞めるんですか?」

メルド「心配するな・・・お前達が元の世界に戻れるまでは、今の仕事を止める気は無い。・・・全てが終わった後は・・・そうだな、ゆっくりと身の振り方を考えるさ。」

光輝「ありがとうございます・・・メルドさん・・・。」

ハジメ「ま、あんたほどの人格者なら自分で騎士団を立ち上げるなりして独立出来んだろ。前向きに行こうや。」

メルド「ハハ、そうだな。」

龍太郎「永山・・・お前は・・・。」

重吾「俺も全部が全部を冷静に受け止めきれてるわけでは無いが・・・これだけはハッキリ出来た。俺達は、戦争にすべきじゃない・・・あくまで自分達の自衛の為に力を振るうべきだと。・・・ただ、今この事実を全員に打ち明けるのは早計だ。時期が来たら全員に俺の口から伝える事を約束する。」

光輝「うん・・・それで良いよ。」

 

全てを話し終えた光輝達は、後の判断はこの二人に任せ次の神代魔法習得に向けて出発しようとする。ギルドの別室に居るユエ達を連れだし次の目的地へ向かおうとする。しかし、外には神殿騎士達が何故か待機していた。

 

メルド「何だお前達!」

「我々は、イシュタル様の命により参上いたしました!!」

「勇者様ご帰還の一報を聞き、王宮へのご同行頂きたく参上した次第です!」

「勇者様!どうか我々とご同行願います!!!」

ハジメ「おいおい・・・。」

光輝「面倒な事になってきたな・・・。」

 

恐らくは帰還したクラスメート達から話を聞き、イシュタルの耳に入った事からこの騎士達は参上したと簡単に推測する一同。下手に逆らえば教会の反感を買ってしまいこちらとしても面倒であったため、やむを得ず一同は言う通りにする事にした。宿屋に居るユエ達に関しては、ハジメが念話で引き続き待機する様に指示する事とした。久々に戻ったハイリヒ王国王宮内、懐かしくもあったが今はそんな場合では無い。

 

「勇者様、これからあなた様は玉座にて教皇様と国王様の玉座にてお話がございます。他の者達は待機をお願いします。」

雫「待ってください。私達は勇者パーティの一員です。彼に関する事であれば私達にも関係があります。玉座に立てなくても傍聴席にて話だけでも聞かせて下さい。」

香織「そうです!お願いします!」

龍太郎「そうだ!知る権利は十分にあると思うぜ!」

ハジメ「勝手に話を進めようとしてんじゃねぇよ。」

優花「力づくでも行くからね。」

「し、しかし・・・。」

メルド「彼等は勇者と共に幾度も厳しい戦いを乗り越えてきた仲間達だ。責任は俺が取る、行かせてやってくれないか?」

「・・・分かりました。」

光輝「悪いね・・・皆・・・。」

 

こうして、光輝はイシュタルとハインリヒ国王”エリヒド・S・B・ハイリヒ”を交えた公聴会が開かれる事となった。玉座の間にて、椅子に座るイシュタルと国王の前に光輝が跪き、ハジメ達は玉座の隅で光輝を見守る。

 

イシュタル「招かれざる客もいるらしいが、今まで勇者を支えた者達でもある故今回は不問と致そう。勇者よ、よくぞ戻ってきた!楽にして良いぞ。」

光輝「・・・。」

イシュタル「先ほど戻ってきた勇者一行から話は聞きました。憎き魔人族の一人を打ち滅ぼし、見事に一行を救ってくれたと・・・やはりエヒト様の神託に間違いは無かった。我々はあなた様を心より誇りに思います。」

光輝「どうも、ありがとうございます。(相変わらずウザいじじいだな・・・)」

イシュタル「信じておりましたぞ勇者様!これからもこの王宮に仕え、我ら人間族の為にお力を・・・。」

光輝「残念ながら俺は皆様のご期待に添えられないかと思います。」

イシュタル「!?」

エリヒド「そ・・・それはどういう事だ?」

光輝「今のクラスメート達は自分達だけの力で困難を乗り越える力を身に着ける必要があると判断したからです。俺は俺のやり方でこの世界の平和の為に働き、信頼できる仲間達を引き連れて旅を続けます。ですので・・・ここに留まる気はありません・・・。」

エリヒド「し・・・しかし、そなたの仲間達は勇者様が帰ってくることを望んで・・・。」

光輝「俺が今真に恐れているのは、俺達が戻る事で勇者の力に頼り切って、卑下したり自分達の足元を見つめ直す事を忘れる事です。それでは成長は望めない・・・居ても邪魔になるだけです。今回、俺は仲間達を率いて助けに向かいましたが、本来であればこの程度の危機は自分達の力だけで乗り越えるべきだと俺は考えております。」

エリヒド「勇者様の仰ることも分かるが・・・それで一行たちの自信を失っては元も子も・・・。」

光輝「自信を失うと言う事は強くなれる資質が無いと言う事です。・・・そこまで俺は面倒を見る気はありません。彼等は同じクラスメートですが、彼等の母親になった気はありません。ですので・・・俺達はここに留まりません。」

エリヒド「むぅ・・・。」

 

本心としては、信頼できる仲間達と神代魔法習得に向けて早く旅を進めたいため、教会に邪魔されたくない光輝は一応の理に叶った意見を述べ玉座の二人を納得させようとする。ハジメ達もその様子を見て、どうにかこれで納得して穏便に済ませて欲しいとただただ願うばかりであった。エリヒドは勇者の意見に賛同しかけているのかこれ以上は何も言おうとはしなかったが、唯一イシュタルのみは不満げな顔で光輝を見ていた。なんとかして上手く操りここに留まれないものかと考える・・・そんな考えを光輝は既に見越していた。

 

光輝「(気持ち悪い視線だ・・・人をステータスだけで判断して、利益の為だけに体よく利用しようとしてる・・・狡猾な考え・・・。)」

イシュタル「少々お待ちを・・・我々だけの範疇で勇者様の考えを受け入れるのは難しいため、エヒト様より神託を授かりに行きます。」

 

エヒト様より神託を受けると言うわけのわからない言葉を発し、一時二人はその場を後にする。しばらくして、国王は戻らず、一人戻ってきたイシュタルが発した言葉は、一同にとって思いがけない言葉であった。

 

イシュタル「エヒト様より神託を授かった。・・・勇者光輝よ・・・今日を持って・・・勇者の称号を剥奪させてもらう!!!」

「!?」

雫「な!?・・・・納得いきません!!何を根拠に!!!」

イシュタル「あなた方は少し黙って頂こう・・・。」

 

雫は当然抗議するが、イシュタルの配下たる神殿騎士達が雫達を阻みそれを許さなかった。他の仲間達もこのあまりに理不尽な言葉に納得できず抗議しようとするが、光輝は仲間達を落ち着かせるよに手を翳し制止する。

 

イシュタル「エヒト様の神託はこうです・・・”勇者たるもの他者の命を粗末にする事無かれ。それが叶わぬのであれば勇者の資格あらず”と言っている。」

光輝「(何それ・・・。・・・なんで俺が気に入らない連中の命まで責任背負わなきゃならないわけ?さっきまでの俺の説明は何だったんだよ。)」

イシュタル「更にはその勇者はエヒト様を侮辱する不敬を働いた亜人と共に旅をしていると聞いた。・・・最早勇者としての資格が無い事は明らかである!!」

ハジメ「(こいつ・・・どこでユエ達の事を知りやがった・・・?それもクラスの連中がちくったのか?)」

 

エヒトの神託がどういうものかはわからないが、クラスの誰かがいらぬ情報を流してしまいイシュタルの耳に届いてしまった事を容易に考えるハジメ。それが誰かまでは分からないがユエ達を連れて行ったのは少し軽率だったとハジメは反省する。

 

光輝「それで・・・具体的にどうしろと?」

イシュタル「今より勇者光輝から天職を全て剥奪させてもらう!それが貴様に対する罰だ!!」

龍太郎「な!?嘘だろ!!今日までの努力がパーって事じゃねぇか!!」

香織「止めて下さい!!止めて!!」

優花「どこまで横暴なのよ!!ふざけないで!!」

光輝「それだけですか?」

イシュタル「それだけだ。あとは何処へなりとも行くが良い・・・貴様のような何も無くなった生き恥を晒す無能者についていく者がいるならそ奴らと共に好きにするが良い・・・。本来であれば不敬罪で死刑もあり得たが、これまでの功績を称えての温情でそれは無い・・・明日にでも王宮から出て行くんだな。エヒト様の慈愛に感謝するのだな。」

 

イシュタルのあまりに身勝手であまりに傲慢な言い分にハジメ達は怒りのボルテージを上げていた。特にハジメに至ってはこめかみに血管をピクピクさせここにいる全員を射殺しようと考え行動しようとする。雫にいたってもハジメ同様に怒りを露にし、腰に刺して刀を手にここに居る全員を斬り伏せてでも逃げようと考える。しかし、光輝の意外な一言で呆気にとられてしまう。

 

光輝「あ~よかったです!エヒト様の粋な計らいに感謝に絶えません。」

イシュタル「うむ。ではついてこい。」

龍太郎「お・・・おい!」

雫「あなた何考えてるの!?」

光輝「まぁまぁ、そんないきり立たない。そこの中二病君も懐の奴をしまってしまって!」

ハジメ「・・・っ。」

 

光輝のあっさりした返答で勇者剥奪は簡単に成立した。光輝はイシュタルに言われ、騎士に先導されると別の部屋へと案内される。別室にてイシュタルは光輝の前に立ち、跪けと命令する。光輝は言う通りにし、イシュタルの前で頭を下げる。光輝の頭にイシュタルは手を置くと、まばゆい光が辺り一面を照らす。それと同時に光輝は力がどんどん抜け落ちてく事が分かる。

 

イシュタル「分かるか・・・力が抜け落ちている事が・・・この力は我らが信仰する神エヒト様が私だけに与えて下さった魔法・・・異世界から召喚された人間がもし万が一エヒト様に足る人格でない場合、こうして天職を自在に奪い去り与える事が出来る・・・これが私の力だ・・・!」

光輝「成る程・・・どんどん力が失われていくのが分かる・・・。」

 

しばらくして光が静まる。自分の今の状態を見るため、光輝は懐のステータスプレートを確認する。

 

■Before

============================

天之河光輝 17歳 男 レベル:100 + 98

天職:勇者、錬成師

筋力:12000

体力:10000

耐性:11100

敏捷:10000

魔力:9900

魔耐:10100

技能:全属性適正[+光属性効果上昇][+発動速度上昇]・全属性耐性[+光属性効果上昇]・物理耐性[+治癒力上昇][+衝撃緩和]・複合魔法・剣術[+無念無想]・剛力・縮地[+爆縮地] [+重縮地]・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破[+覇潰][+超越]・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系合成][+鉱物分離] [+複製錬成] [+鉱物複製] [+消費魔力減少][+鉱物分解]・生成魔法・重力魔法・言語理解

==============================

 

■After

============================

天之河光輝 17歳 男 レベル:0

天職:なし

筋力:3

体力:3

耐性:2

敏捷:2

魔力:0

魔耐:0

技能:言語理解

==============================

 

光輝「なんと言うことでしょう・・・。(っと大改造ビフォーアフター的に言ってみる・・・。)」

イシュタル「これで終わりだ・・・温情として言語理解のみは残しておいた・・・さぁ、どこへなりとも行くが良い!!この無能が!!」

 

最後の最後まで捨て台詞を吐き、光輝は別室から戻り仲間達と共に出て行く。外に出て誰も居ない広場に出た仲間達は”あのクソじじぃ!!”っと悪態突きストレスを吐き出していた。後から話を聞いたメルドも何と言って良いのか分からなかったが今は子供達の傍にいてどうにか落ち着かせようとする。そんな仲間達の様子に、光輝は特に変わった様子も無く今後の話をしようとする。

 

龍太郎「今後の話ってお前・・・。」

光輝「最悪を免れたんだ。むしろこの程度で済んで本当に良かったと思ってるよ。これで堂々と旅に出られるしね。」

香織「で、でも!天職無しになっちゃったんだよ!?折角習得した神代魔法だって無くなってるし・・・これが最悪じゃなかったら何が・・・。」

光輝「一番の最悪は・・・不敬罪を理由に君達の誰かが犠牲になることだ。・・・ユエたちも含めてね。」

ハジメ「・・・!」

光輝「天職も神代魔法も、これからまた頑張れば幾らでも身につくけど・・・君らの代わりは居ない・・・。俺達の最大の目的は・・・皆で家に帰ることだから。」

 

そう・・・それが天之河光輝という男だった。自分の事よりも最優先すべきは、勇者としてよりもまずは自分の大切な仲間達を守るという事を・・・ハジメが奈落に落ちて言った時にしても雫が苛められていた時にしてもそうだった・・・その事を思い出した一行は、自然と怒りが落ち着く。

 

雫「(そう・・・そうよね・・・あなたは・・・・そういう人だったわね・・・昔からそう言う所は、ちっとも変わらない。)」

 

光輝の度量に惚れ直し、気付いていたら雫は光輝の傍に寄り添い胸元に蹲っていた。”いつも守ってくれてありがとう。””あなたの傍で私が今度は守る”・・・言葉にせずともそう訴えるように雫は蹲り続ける。その様子を見たハジメ達は何も言わずその場を去り、今後の話は雫が落ち着くまで保留にする事にした。その影で、顔が隠れて見えない一人の少女がひっそりと暗躍する。

 

???「フフ、計画通り・・・これで・・・天職”勇者”はこちらのもの・・・。」




ZEROからHEROに果たしてなれるのか?

ハジメに気のある園部優花はウルの町での騒動以降、ハジメ達の仲間として付いて行く

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