ありふれた職業と選ばれた勇者で世界最強   作:わったさん

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今回は久々のあの子との再会になります


懐かしき再会

雫とミュウとの共同生活を始めて二日目、両足のパーツを錬成できた光輝は、魔光神聖結晶を胸に装着後、ケーブルを通して両足パーツに魔力を送り込み動作テストを室内で開始しようとする。パーツの素材には、ナノジウム鉱物・アザンチウム鉱石を合成して作り上げた新鉱石”アダマンタイト”が試験的に使われていた。この鉱石はアザンチウム鉱石の硬度をそのままに四分の一程度の重さに抑え、関節部分はゴムの様にしなやかな柔らかさを持たせる。それと同時に魔力を込める事により粒子レベルで鉱石の性質を組み替えられるため、仮に損傷したとしても瞬時に魔光神聖結晶に蓄えられたアダマンタイトを消費して鎧の損傷を修復する事も可能となる。

 

光輝「よし、テスト開始・・・まずは小手調べだ。・・・両足に付与した縮地を使って・・・端から端までダッシュ・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・スタート!」

 

光輝は少しのつもりで魔力を注ぎ縮地を使った瞬間、細かい制御が出来ず勢いが付きすぎてしまいそのまま室内の壁に激突してしまう。”あべ!”っと変な声を上げそのまま仰向けに倒れてしまい目の前には星がチカチカと光っていた。爆音に気づいた雫とミュウは様子を見に来るたびに”やれやれ”っと言った表情で光輝を惜しみなく看病する。そんな光輝の姿を見兼ねた雫は、”私も手伝うわ。単純作業を誰かに任せた方が効率も上がるでしょ?”と進んで開発の手伝いを始めるようになった。ミュウは頑張る二人の為に自分で一生懸命に淹れたお茶を二人に差し出し、二人を応援する。雫とミュウの懸命な励ましと失敗・成功を積み重ね、僅かな期間で形になった甲冑騎士”ランスロット”。そして夕食時・・・

 

雫「まだ何か弄るの?」

光輝「あぁ・・・重力魔法を習得し直すついでに、ランスロットのマントに重力魔法を付与して飛べるようにしたい。ミレディさんの所へ行くまでの道中の護衛、頼まれてくれるかな?」

雫「フフ・・・そんな言い方しなくても喜んでやらせてもらうわ。ミュウ、明日はお姉ちゃんとママでお出かけよ。」

ミュウ「わ~い!お出かけなの~!」

光輝「・・・ミュウ、これあげるよ。錬成の手伝いをしてくれたご褒美だよ。」

ミュウ「!・・・わぁ!可愛いの!!」

 

光輝はミュウにも自分の錬成の手伝いをしてくれたお礼として、ピクサー映画”モンスターズインク”に登場するサリーのぬいぐるみをミュウにプレゼントする。目を輝かせ、”ママ、ありがとう!”っと光輝に満面の笑顔でお礼を述べるミュウ。光輝は微笑みながらミュウの頭を優しく撫でる。

 

雫「よかったわねぇ、優しいママから可愛いプレゼント貰えて。お姉ちゃん嫉妬しちゃうよ。」

ミュウ「雫お姉ちゃんにも貸してあげるね!」

雫「本当?ありがとう。」

光輝「安心して、雫にもちゃんと用意してあるから。」

雫「え?」

 

光輝は雫に対しても勿論感謝の気持ちをと錬成した装備品をプレゼントする。プレゼントとして受け取った箱を開けてみる雫、中身は銀色のアームブレスレット型の装飾品”ウェアメタルアーム”であった。水色に輝く小さな宝玉は小型化した魔光神聖結晶であり、ランスロット同様の新鉱物アダマンタイトがナノ粒子レベルで内包されていた。いざという時に魔力を込めればアダマンタイトが腕を覆い、頼もしい防具にも武具にもなり得ると光輝は説明する。

 

雫「ありがとう、この力は有効に使わせてもらうわ。」

光輝「お礼を言いたいのこっちだよ。二人のおかげでランスロットが早く完成したからね。・・・これで、皆の足を引っ張らずに済むよ。」

雫「・・・。・・・前線に立てなかったとしても・・・あなたなら十分皆から必要とされるわよ・・・。」

光輝「・・・うん。」

ミュウ「光輝ママはミュウも必要なの~!」

光輝「はは、嬉しいね。」

 

そしてその翌日、ミレディ・ライセンの元へ向かう為、ライセン大迷宮へと三人は向かう。”おいでませ!ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪”の看板を通り、いつもの隠し扉へ入った三人は奥へと進む。すると、入り口付近にて迷宮が回転を始め、真っ直ぐ一本道の変貌するのであった。その瞬間、ミレディの声が迷宮中に聞こえ始める。

 

ミレディ「やほ~、ご無沙汰~!みんな大好きミレディ・ライセンだよぉ~!どうぞどうぞぉ~こっちへいらっしゃ~い♪」

雫「どうやら顔パスらしいわね。」

光輝「久々の再会だ。」

 

三人は奥へと進み、以前巨大ゴーレムと戦った大広間へと歩を進める。その先には、かつて光輝が建造した巨大MS”ネオジオング”が立っていた。ミュウは”でか~い”っと感嘆の声を上げると同時にコクピットハッチからミレディが出てくる。スキップで三人に近づき可愛く挨拶を交す。

 

ミレディ「やほ~コウちゃ~ん、おぉ、ポニテの女剣士ちゃんに・・・海人族のお子様も一緒だねぇ。もしかして・・・二人の子供?」

雫「な////違うわよ///!!そりゃ・・・いつかは作りたいけど・・・ブツブツ////」

ミュウ「こんにちはなの!私、ミュウなの!」

ミレディ「はい、こんにちは~・・・私はこの大迷宮のラスボス”ミレディ・ライセン”ちゃんだよぉ!良い子だねぇ~後でアメちゃんあげようね。・・・で、誰の子?」

光輝「まぁ色々あって・・・この子の故郷に帰す為に一時的に俺達が預かってるんだ。で・・・今俺、この子のママやってるんだ。ちなみにパパはハジメ・・・。」

ミレディ「・・・ぬわんですとぉ!?・・・。・・・・・・・・君達って・・・そういう腐った関係?」

光輝「んん~まぁ~・・・どうかなぁ~・・・どうでしょう~?・・・っとタモさん風に言ってみる。」

雫「止めなさいよ、余計に話こじれるでしょうに。」

光輝「そうだね・・・ミレディさん。俺はちゃんと女の子が好きだよ・・・隣にいる雫とは恋人関係だし・・・それに男同士で子供は作れないでしょ?」

ミレディ「何言ってるんだいコウちゃん。男同士だって、ケツの穴にナニを突っ込んで白いナニをぶち込めばちゃんと孕めるからなんとかなっちゃうって!今そういう時代だよ?」

光輝「あ、そっか!なるか!ここそういう時代だったか!」

雫「ならないわよ!!」

 

光輝とミレディ、二人のボケボケ会話に突っ込む雫。話をどうにか元に戻し、重力魔法を再習得する経緯を一通り説明した光輝。身勝手なクソ神エヒトの神託により勇者の天職を抹消されたことにミレディはかなり腹を立てていた。

 

ミレディ「っち・・・クソ神が・・・本当クソったれ・・・コウちゃんが勇者の資格ないとか頭イカれてんじゃないの?」

ミュウ「クソ~!」

光輝「ダメ、ミュウ。クソって汚い言葉使っちゃ・・・その言葉はこのお姉ちゃんの専売特許。」

ミレディ「おぉ~おぉ~、すっかりお母さんやっちゃてまぁ~・・・。」

雫「で・・・どうかしら?重力魔法の事・・・。」

ミレディ「モッチー!勿論問題なーし!君達ならいつでも大歓迎だよ!」

光輝「ありがとう。」

ミレディ「でも・・・錬成師の天職だけじゃ重力魔法を覚えたとしても厳しいんじゃないの?」

光輝「それなら大丈夫。戦闘力を向上させる鎧を作ったからね。・・・これだ!」

 

ランスロットの鎧を見せる光輝。その精巧な作りと新鉱物の合成、更に魔光神聖結晶の出来に、改めてオスカー・オルクスの再来を思わせる才能を見たミレディは最早単純な感想しか言えなかった。

 

ミレディ「わぉ・・・さっすがぁ~・・・本当病的なまでに錬成師にどっぷりだよね~・・・。心配して損損だよ・・・よ!化物!。」

光輝「ま、作るの好きだからね・・・相変わらず褒めてるかどうかは微妙だけど・・・。・・・じゃ、重力魔法をよろしくお願い。」

ミレディ「りょうか~い!」

 

重力魔法の再習得を簡単に済ませた光輝。ちなみにネオジオングの扱いには慣れたかどうかを聞いてみると、今ではすっかり慣れ親しみ、矢でも鉄砲でも神でもかかって来いと言わんばかりのドヤ顔でミレディは胸を張り威張る。そんなミレディに光輝は彼女に相応しいアクセサリー・・・フルフロンタルのマスクを進呈する。

 

光輝「では、ミレディさん・・・そんなあなたにとびっきりのプレゼントをご用意しましょう・・・じゃん!!」

ミレディ「ん?何これ?マスク?」

光輝「どうぞ、ネオジオングを使いこなしたあなたには、その偉大なるマスクを身に着ける資格があります!あなただけの特権です!」

ミレディ「そ・・・そう?そこまで言うなら・・・・どうかな?」

 

光輝の煽てに乗り、フルフロンタルのマスクを身に着け、三人に見せつけるミレディ。マスクを手渡した光輝を含み雫、ミュウも何とも微妙そうな顔つきで苦笑いしながらマスクを装備したミレディを見るが、一呼吸置いて光輝が賛嘆の声を上げ、空気を読んでか二人も何となくそれに続く。

 

光輝「あ・・あっ、似合うよ!すっごく似合う!ベストマッチ!ジャストミート!ナイスマスクだよ!」

雫「・・・すご・・・く似合ってると思うわ・・・ナイスマスク・・・!」

ミュウ「ミレディお姉ちゃんかっこいいなのー・・・ナイスマスクなのー。」

ミレディ「そ・・・そっかなぁ・・・ナイスマスクか~・・・良いねぇ~・・・あは、あははははは!」

光輝「(自分でプレゼントしておいてなんだけど、どうしよう・・・ダサい!!!!)」

 

三人から祝福の拍手を受けるがなんとも微妙な空気が流れ、若干モヤモヤした感じになってしまったものの、その場の空気を勢いで乗り切り、ミレディは光輝がプレゼントしてくれたフルフロンタル・マスクを甘んじて受ける。そしてミレディとの楽しいやり取りを終え、ミュウはお別れのご挨拶に何度も手を振る。それに応えるかのようにミレディも笑顔で何度もミュウに対しお別れの手を何度も振るのであった。隠れ家に戻った光輝は、最後の仕上げとして重力魔法を付与したマントを装着させ、ランスロットは遂に完成するのであった。ランスロットを装着する方法としては、特撮番組”牙狼”の鎧装着と酷似した方法を光輝は取っていた。以前より使用していた武器”スプリームソード”を天に翳し円を描く事で魔法陣を形成、魔法陣からランスロットの鎧が出現し光輝の身体に装着する事で光輝は身体能力を飛躍化させる。この際、スプリームソードも同時にアダマンタイトが包み込まれる為、重さそのままに硬度と切れ味が数十倍に増した剣”アロンダイト”が完成する。ランスロット装着時のステータス値は以下となる。

 

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天之河光輝(ランスロット装着時) 17歳 男 レベル:10

天職:錬成師、■■■

筋力:18⇒9500

体力:18⇒8500

耐性:18⇒22000

敏捷:18⇒9000

魔力:18⇒9500

魔耐:18⇒25000

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系合成][+鉱物分離] [+複製錬成] [+鉱物複製] [+消費魔力減少][+鉱物分解][合成錬成][精錬錬成]・全属性適正・全属性耐性・物理耐性[+鎧再生][+衝撃緩和]・複合魔法・剛力・縮地[+爆縮地][+重縮地]・先読・超速魔力回復・気配感知・魔力感知・魔力最大解放・生成魔法・重力魔法・■■■・言語理解

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ランスロットを装着する事により、以前勇者としてのステータスと技能をある程度習得する事に成功した光輝。特に鎧装着の影響からか防御に関しては以前のステータス値を上回る数値を獲得した。今回最大の特徴としては”魔力最大解放”という技能であり、この技能を使用する事により魔光神聖結晶の魔力を爆発的に放出する事が出来る。これによりランスロットは眩い光に包まれ鎧が刺々しく変貌し数分間、超高機動状態に移行する。その戦闘スタイルは全身から鋭利な刃物を展開させ、超高機動による体当たりを繰り返して敵を切り裂くという荒々しいものである。ちなみに数分後は元の状態に戻るも、魔力回復は超速で実行される為、パワーアップ後ありきの弱体化も存在しない。光輝は鎧装着に成功し、一先ずの完成を迎えた。

 

光輝「ふぅ・・・。」

雫「遂にやったわね。これなら、問題無く前線で戦えるわね。」

光輝「あぁ・・・だが、もう一つやっておくことがある。」

雫「そう?・・・これ以上弄り様がないじゃないの?」

光輝「鎧じゃない。まぁ鎧は今後も必要に応じて追加装備や改造もするつもりだけど・・・やっておくことは俺自身だ。万が一鎧が装着できない状況でもある程度の自衛手段を身に付けようかと思ってる。雫、・・・あと一日だけ協力してくれ。」

雫「え?」

 

鎧の完成に満足する事無く、時間を気にしながらも光輝は次の成長に向けて研鑽を開始する。自衛手段・・・その手段とは何か・・・?




さぁミレディよ!ジオンの理想を継ぎシャア・アズナブルとなりて神と戦うのだ!(意味不明)

ハジメに気のある園部優花はウルの町での騒動以降、ハジメ達の仲間として付いて行く

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