ありふれた職業と選ばれた勇者で世界最強   作:わったさん

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今回から少しばかりまったり編に入ります。


束の間の休息(水着編)

「おぉおおおおおお!!」

 

光輝・ハジメが錬成して作り上げたプール広場を見てびっくりする一同。ウォータースライダー・流れるプール・お子様向けのキャラクタープール・津波プール等々、わずか一日足らずで二人はよみうりプールランド顔負けのプールを作り上げたのであった。そう、このプールランドはミュウと別れる前のたくさんの楽しい思い出を作ろうという光輝の願いが込められていた。

 

光輝「よし、次は水着を皆に紹介しよう。」

優花「え!?水着もあるの!?」

ハジメ「ま、デザインはほとんど俺らのセンスで作ったんだけどな。」

光輝「若干個人的趣味入ってるしね・・・ハイレグとかエロ水着とか・・・。」

ハジメ「・・・言うな。」

シア「うわぁ!早く見たいです!」

 

試着用の一室に案内された一同。ほぼ二人の個人的趣味とセンスで錬成した水着が200着以上ハンガーに立てかけられており、紐水着・ハイレグ・スク水といったディープな水着は勿論なこと、花柄模様・単色といったビキニが多数そろえられていた。女子たちは様々な水着を見て目を光らせる。ハジメと龍太郎が自分たちの水着を選んでいる間、光輝が媚び売り商人が如く女子達に水着の説明に入る。

 

シア「おぉ、この紐水着際どいです~。ブラの面積が少ない。」

光輝「お目が高いですねぇ!お客さ~ん!その水着はハジメが錬成した一押しの水着ですよぉ!」

シア「本当ですか!?じゃあ私これにします!」

ユエ「あ、ずるい。私もそれが良かった。」

シア「ユエさんにこの水着はでかすぎますから無理です。特におっぱい・・・。」

ユエ「その喧嘩買った。」

光輝「まぁまぁ!お客さんにはこのフリルのついた花柄水着がおすすめですよぉ~!これもハジメが作った一品です!」

ユエ「あ、かわいい!これも良いかも!」

ティオ「おほぉ~・・・このハイレグ水着、エロいのぉ~ボディライン丸見えじゃのぉ~」

雫「あ、私はこのワンピースっぽい水着にしようかな。結構お洒落。」

光輝「えぇ~真面目~君はもっと際どい水着着てくれよぉ・・・スク水とか・・・。」

雫「嫌!」

光輝「っちぇ・・・!」

優花「このスペースにある水着は天之河が作ったやつ?」

光輝「あぁ、そうだよ。」

 

光輝の説明を聞きながら楽しく水着を選ぶ女子たち。しかし、香織が何気なく口にした本音からちょっとした事件も起きてしまう。それは、ミュウ・優花と一緒に光輝が作った水着を見ているときであった。

 

ミュウ「わぁ~この青い水着かわいい~。ミュウこれにしようかなぁ~?」

香織「ふ~ん。この辺が光輝君が作った水着みたいだけど、どれもいまいちかな。昔から光輝君って服のセンスがちょっと微妙だったし、これでも頑張った方みたいだけど、やっぱりハジメ君の水着にしよっと。」

優花「ちょっと香織・・・。」

香織「え?・・・あ。」

光輝「・・・センスが微妙ですいませんね、お客さん。」

 

優花から注意を受けた香織は振り向くと、若干不機嫌な感じで自分の作った水着にケチを付けてきた香織を半笑いしながら睨み付ける光輝がそこにいた。香織がバツが悪そうに引きつった笑顔で去りゆく光輝を見送る。

 

香織「あ~聞こえちゃったかなぁ?」

優花「本人の居る前でそういう事言わない方がいいよ。」

香織「まぁまぁ、幼なじみの仲だし大目に見てくれるって!」

優花「ふぅ~ん、だと良いけど。私はこの向日葵の柄が入ったさわやか水着にしよっかなぁ・・・。」

香織「(へぇ、光輝君にしては頑張ったデザインだね。フフフ・・・しかし私はあんな水着で妥協しない。優花ちゃんは余裕あるっぽいけど、この水着アピールでハジメ君のハートをがっちりキャッチするために私はインパクトのある水着にしないとね!まぁ光輝君の水着は地味すぎるから論外として、やっぱりハジメ君の作った水着を物色しに・・・。)」

光輝「お客さ~ん、お客さんにはこの水着はいかがでしょうか~?」

香織「・・・ん?」

 

意味深な笑顔を浮かべながら水着を持ってきた光輝。その水着はなぜかパンツのみでブラの部分が無い異色な水着であった。香織は当然な質問を光輝に投げる。

 

香織「え・・・あのさ・・・光輝君、ブラは?」

光輝「心が清らかじゃない者には見えないブラです。」

香織「・・・はい?」

光輝「皆はこのブラの水着見えるよねぇ?」

ユエ「・・・うん、見える。」

シア「お・・・おぉ~確かに見えます!」

光輝「園部も見えるよね?」

優花「!・・・。・・・あ~見えるねぇ~ばっちり見える。」

光輝「ほら、心が清らかな彼女たちは皆見えてるよ?当然香織は心が清らかだから見えてるよねぇ~?」

香織「(う~、さっきの私の陰口に対する嫌がらせのつもりだね・・・。)」

 

心が清らかじゃない物には見えないブラと詐欺商法ばりのアピールで香織に水着を勧める光輝。ハジメの前で赤っ恥をかかせる良い口実でライバルが一人減ると頭の中で直ぐに結論づけたユエ達は、直ぐに光輝の発言に乗っかる。雫はまた始まったかと言わんばかりに、ミュウを香織の側から離れさせその状況をただ傍観するであった。

 

香織「いや!これ無いからブラ!水着の意味ないよね!胸丸出しになっちゃうよ!!!」

光輝「あらら~お気に召さないと?ではこれはいかがでしょう?ハジメとおそろの眼帯バージョンの片乳タイプの水着です。お似合いですよぉ~?」

香織「似合わないよ!!!!こんなの着たらただの痴女だよ!!!!」

光輝「そんなこと無いですよぉ~おされですよぉ~・・・ほら、目が悪くないのに眼帯付けて格好付ける中二病全開の男の子だっているでしょ~?ごく身近に~・・・それと同じ感覚で着ればなんとかなるよ。」

香織「眼帯コスプレと水着を一緒くたにしないでよ!!!片目を隠してる人を居るかもしれないけど、片乳出してる人なんて見たこと無いよ!!!!」

 

小憎らしい笑顔を浮かべながらへんてこりんな水着ばかりを香織に勧める光輝に対しヤンキーばりのクレームを立てる香織。雫は見かねたのか香織をなだめ始める。

 

雫「落ち着きなさいよ香織。女神が今はヤンキーみたいになってるわよ?」

香織「だって!!このアホンダラ勇者が変な水着ばっかり私に勧めてくるんだもん!!!!」

雫「光輝も、そろそろ香織にちゃんとした水着を勧めてあげなさいよ。」

光輝「俺は幼なじみとしてよりよい水着を勧めてるだけだよ。お客さん、心が清らかじゃない者には見えないブラの組み合わせで心が清らかじゃない者には見えないパンツもあるけど一緒に着てみるかい?」

雫「もはやただの真っ裸じゃない、裸の王様じゃあるまいし・・・。」

香織「もういい!!自分で水着探す!!雫ちゃん手伝って!ハジメ君が釘付けになる水着を選びたいから!」

雫「え・・・えぇ。」

光輝「あれ!?そのハジメ君という男の子は、もしかしてお客さんの彼氏か何かで?」

香織「そうだよ!彼氏だよ!!っというかもう将来を誓い合った仲だもん!!」

ユエ「・・・は?」

シア「・・・え?」

優花「はぁ?」

ティオ「あ?」

ミュウ「え・・・?そうなの?」

雫「か・・・・香織・・・違うでしょ・・・?」

 

香織のどさくさ紛れの発言に、ハジメラヴァーズは黙っていられまいと香織を睨みつけるが香織は物ともしない。このあまりに的外れな発言にはさすがの雫も賛同しかねていた。周囲の疑問視を無視した光輝はとっておきの水着を香織に勧める。

 

光輝「なるほどそうでしたかぁ・・・ならばその素敵な彼氏さんにはこの象さんが丸見えの前開きタイプのブーメランビキニをお勧めいたしますよぉ?」

シア「うひゃあ////」

雫「ちょ・・・ちょっと光輝!!それはいくら何でも嫌がらせにも程が・・・!!」

香織「もらったぁああああああああああああああ!!!その前開きタイプのブーメランタイプビキニ貰ったぁ!!!」

「・・・え!?」

雫「・・・・。・・・・は!?え!?嘘でしょ香織!!!!」

光輝「・・・・。・・・・・・え・・・マジで・・・・?」

 

香織の予想外の反応に一同がそろって驚愕する。しかし香織の暴走に対し何よりも驚いていたのは変な水着ばかりを勧めた光輝自身だった。

 

香織「こんな水着をハジメ君が履いたら・・・ハジメ君の象さんが・・・ハァ・・・ハァ・・・ジュルリ!あとやっぱりこのハジメ君とおそろの眼帯バージョンの片乳タイプの水着と心が清らかじゃない者には見えないブラとパンツももらうよ!」

雫「ほ・・本気なの?しかも心が清らかじゃない者には見えないブラとパンツとか詐欺だし・・・エアギターを買うようなものだよ・・・?」

香織「良いの良いの!よく考えたらこれは夜に使えそうだしね!」

ミュウ「夜ってぇ?」

香織「お子様は深く考えなくていいの!!光輝君!!この水着を私は着るよ!!そしてハジメ君にも着てもらう!!」

光輝「(ま・・・まさか・・深夜テンションでふざけて作ったあの水着が売れるなんて・・・香織・・・なんて真っすぐな瞳なんだ!!!・・・もしかしたら君は、俺が想像していた以上の強者かもしれない!!)香織!!君のその曇りなき眼差しに、心から敬意を表する!!!俺が作ったその水着は君とハジメにこそ相応しい!!!」

香織「ありがとう光輝君!!さっきはセンスがちょっと微妙とか言ってごめん!光輝君の作ってくれた水着は最高だよ!!!!」

ガシィイイイイイイ!!!

光輝・香織「うん!!!!」

 

こうして二人の変態幼馴染は意気投合した。それを確かめるかのように二人はがっしりと握手する。

 

シア「私たち・・・何を見せられてるんでしょうか?」

ユエ「知らない。」

ティオ「あの二人は変態じゃのう・・・。」

ユエ「言ってることは正論だけど、ティオがそれを言うの・・・?」

ハジメ「ずいぶん盛り上がってんじゃねぇか・・・。」

優花「あ!南雲・・・もしかして聞いてた感じ?」

ハジメ「心が清らかじゃない者には見えないブラってところからな・・・。」

雫「全部聞いてたってわけね・・・。」

 

騒いでいた別室が気になり、様子を見に来ていたハジメと龍太郎。暴走したアホンダラ勇者と痴女神官のやり取りを敢えて突っ込まず虚ろ目で観察していた。ハジメに気づいた二人はちょうど良かったと言わんばかりに水着を勧め始める。

 

香織「あ!ハジメ君!!プールに入るときなんだけど、光輝君が作ってくれた素晴らしい水着があるの!!」

光輝「ハジメ!俺の作った最高傑作だ!履いてくれるよな!?」

ハジメ「ハッハッハッハ!!!・・・・履くわけねぇだろうが!!!!!」

光輝・香織「えぇええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

香織「な・・・なんで!?」

光輝「そ・・・そこは履く流れでしょ!?馬鹿なの!?」

ハジメ「脳みそ腐ってんのかテメェら!!!」

龍太郎「お前ら・・・一通りコントが終わったら、早く着替えて来いよ。俺は先に泳ぐわ・・・。」

雫「私も別室で着替えてこ・・・ミュウ、おいで。」

 

光輝・香織の大暴走に小一時間付き合わされたハジメ。結局何を間違えたのか疑問に思う二人をよそに、ハジメは普通の海パンを履いて逃げるようにプールへ遊びに出かけるのであった。




変態二人に魔王は勝てなかったよ・・・

ハジメに気のある園部優花はウルの町での騒動以降、ハジメ達の仲間として付いて行く

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