海神絶唱シンフォギア~海の化身と装者たち~   作:サミン

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大変お待たせしました!お待たせしすぎたのかもしれません!(←すみません、やってみたかっただけです)

ギャラファイTACが終わって、1つの楽しみが消えたと思ったら、まさかの次回作が決定していた!まぁ、尺的には終わりそうにないなとは薄々思ってたので、続編に繋げる形になってよかったです

さて、今回はアグルがある人物と共闘するのですが、後半辺りで別のある人物が初期頃の某副隊長並みに嫌なキャラになってしまっています

まぁ、誰なのかは恐らく皆さんからすれば予想はつくと思いますが……


10話 共闘と対立

「ノイズの出現を確認した!」

 

二課の指令室で、弦十郎の声が響いた。指令室のモニターには地図が映し出され、ノイズが出現した場所が2つ表示されていた。

 

「今回は2ヶ所に同時に出現した!しかも距離も大分離れているため、二手に分かれてもらう!A地点には奏、B地点には翼と響くんが向かってくれ!」

 

弦十郎からの命令を受け、3人の少女は指令室を出て、それぞれ指定された地点へと向かい始めた。

 

 

 

 

 

その頃、バイクで帰宅途中だった一翔は、ノイズ出現による警報のサイレン音が耳に入ってきたのでバイクを道路脇に停め、確認のためブレザーの内ポケットからブレスレットを取り出した。

 

「ノイズか……どうやら近くに出現したようだな」

 

ブレスレットの点滅を確認し、ノイズのいる方向へとバイクを走らせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクを走らせて数十秒、一翔はノイズの群れを確認し、バイクを少し離れた場所に停車させ、背負っていたスクールバックを座席に置き、ヘルメットを被ったまま掛け出す。

 

そして、ブレスレットが装着された右腕を胸の前に掲げる。掲げられたブレスレットは180度回転し、光を放って一翔を包み込み、ウルトラマンへと姿を変えさせた。

 

『オゥラァッ!』

 

ウルトラマンへと姿を変えたと同時に高速移動でノイズのいるところまで移動し、その直後に回し蹴りを浴びせる。さらに周囲にいた他のノイズたちにはスラッシュを放ち、それを浴びたノイズは炭化する。

 

『デヤッ!オアッ!』

 

さらに近づいてくるノイズにはパンチやチョップ、距離を置いてるノイズにはスラッシュやリキデイターを放ち、ノイズの数を減らしていく。

 

(……けど、なんだか数が増えていってる。増殖してるんだろうけど、今までより多くなってる気がする……)

 

そんなことを考えていると、数十体ほどのノイズが集まっていき、合体して十数メートルにまで巨大化した。

 

もちろんウルトラマンはそれを察知し、目の前のノイズをブレードで一掃した後、合体ノイズより少し高めの位置へ飛び上がる。

 

『ハァッ!オォアアアアァァァ……!』

 

そしてフォトンクラッシャーを放つ構えを取り、額に光の刃が出現する。

 

『デェアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

そして合体ノイズに向けてフォトンクラッシャーを放った。

 

しかし、放ったと同時に合体ノイズは分離し、フォトンクラッシャーを躱した。

 

(なっ!?)

 

躱されたことにウルトラマンは驚愕し、分離したノイズは飛行型へと変化した。

 

(こいつら、学習能力でも備わってるのか!?フォトンクラッシャーを躱すなんて……!)

 

ノイズは本来、意思も感情も持たなければ知能も持たないが、先程の回避能力を見て、一翔はそう考えずにはいられなかった。

 

すると、その隙を突いてノイズは一斉にウルトラマンに詰めより、動きを封じてしまった。

 

(しまった!!)

 

振りほどこうとするがノイズは中々離れず、先程分離した飛行型ノイズがウルトラマンめがけて突っ込んでくる。

 

(マズい、このままじゃ……!!)

 

 

━━━Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

 

ウルトラマンが危うい状態になったその時、歌が聞こえてきたと同時にウルトラマンへと突っ込んできた飛行型ノイズが大量の槍に貫かれ、空中でそのまま炭化した。

 

さらに、突然の竜巻によりウルトラマンはなんとかこらえ、ウルトラマンの動きを封じていたノイズは竜巻に耐えられず炭化していった。

 

(今のは……?)

 

 

 

 

 

「よぉ、また会ったな」

 

竜巻が晴れて声がする方へ顔を向けると、ガングニールを纏った奏が立っていた。先程の槍と竜巻は彼女によるものだった。

 

(こいつ、確かあの青髪の女の相方……)

 

一翔は奏の姿を確認すると、もしかして翼もいるのではと思い警戒する。

 

「あー、安心しろ。翼なら今、新人と一緒に別の場所のノイズ殲滅に行ってるからよ」

 

(……ならよかったが、まさか別の場所にもノイズが……)

 

ウルトラマンの考えを察したのか、奏はウルトラマンに対してそう伝える。それを聞いて安堵したウルトラマンは警戒を解いた。

 

「へぇ、ウルトラマンって何語喋ってんのかなぁとか、日本語通じるのかなぁって思ってたけど、普通に日本語通じるんだな」

 

(そりゃあ、もとより俺はバリバリの日本人だからな。まぁ、色んな外国の言葉も話せたり通じるけど……)

 

奏からの感心の言葉を呟かれると、一翔は心の中で思わずそう呟いた。

 

「ま、それはさておき―――ウルトラマン、あたしも一緒に戦わせてくれ」

 

(……何?)

 

「あんたをバカにしてるわけじゃねぇけどよ、最近はノイズの量が多くなってきてるし、こればかりはさすがのあんたもヤバいだろ?」

 

ノイズの方へ槍を構えながら、奏はウルトラマンに向かってそう言葉を紡ぐ。

 

「決して仲間になってほしいってわけじゃない。あんたにだって何かしらの事情はあるだろうしな。でも今はお互いノイズを倒すのが目的なはずさ。だから―――あたしも一緒に戦わせてくれ」

 

奏の言葉にウルトラマンは少しだけ考える。

 

(……まぁ、確かに今回のノイズは俺だけじゃ無理そうだし、こいつはあくまで一緒に戦いたいだけなのだろう。なら―――)

 

槍を構える奏の横に移動し、ウルトラマンは奏の方を向いて頷いた。

 

「―――っ、そうか……!光栄だぜ、ウルトラマン!命の恩人様と一緒に戦えるのがよ!!」

 

そう叫び、奏は勢いよくノイズの方へ飛び出していき、ウルトラマンも右手からブレードを生成した後、駆け出していった。

 

「うおぉりゃあああっ!!」

 

『デヤァッ!!』

 

両者はお互いに斬り、貫いてノイズの数を減らしていく。しかし、ウルトラマンの使うブレードはエネルギーの消耗が激しいため一旦戻し、再びパンチや蹴り、スラッシュを放つ。

 

「おらよっとぉ!!」

 

奏の方は槍にエネルギーを溜め、思いきりジャンプして叩きつけるようにして放ち、その激しい爆発によりノイズたちは炭化する。

 

そして着地した奏だが、背後に回ったノイズがその隙を突こうと迫ってくる。

 

「やばっ……!」

 

奏はそれに反応するのに少し遅れてしまい、思わず身構える。

 

『オゥラッ!』

 

しかし、間一髪ウルトラマンが奏とノイズの間に入ってノイズに蹴りを入れ、スラッシュを放ったことで事なきを得た。

 

「助かったぜ、ウルトラマン!」

 

奏はウルトラマンに礼を言い、体勢を立て直してノイズ殲滅に専念する。

 

 

 

 

 

そして、奏の介入もあったことでノイズの数も残り数十体となった。

 

「そろそろ決めますか!」

 

『ハァッ!』

 

槍を構えた奏がそう叫び、ウルトラマンも両腕を額の前でクロスした後、振り抜いて両手に発生したエネルギーをリキデイターに変える。

 

『デヤッ!』

 

━━━STARDUST∞FOTON

 

そしてウルトラマンはリキデイターを何発も放ち、奏は槍を投擲し、投擲された槍は大量複製され、ノイズを貫いていった。

 

大量のリキデイターと槍の嵐にノイズは耐えることなく炭化していった。

 

 

 

 

 

その後、奏は自分の向かったポイントのノイズはウルトラマンと共に殲滅に成功したと二課の本部へと報告した。そして、奏はまだその場に残っていたウルトラマンの方へ歩み寄る。

 

「一緒に戦ってくれてありがとよ、ウルトラマン。あと、助けに来たつもりがあたしが逆に助けられちまって、すまなかったな……」

 

奏はウルトラマンが一緒に戦ってくれたことに感謝しつつ、逆に助けられてしまったことに対して謝罪した。

 

しかし、ウルトラマンは後者に対しては特に気にしておらず、首を横に振った。

 

「そうか……ま、あんたが気にしないならそれで……おっと、すまん。通信が来た……」

 

そう言って奏は通信機を取り出し、ウルトラマンに背を向けて連絡を取る。

 

(今のうちにここから去るか……バイクはあそこに置きっぱだが、頃合いを見計らって取りに行けば―――)

 

「はぁ!?翼が響に刃を向けてるだと!?」

 

(ッ!?)

 

奏が背を向けてる隙に立ち去ろうとした瞬間、連絡を取っていた奏からの言葉を聞いて立ち止まるウルトラマン。

 

「何してんだあのバカ……!とりあえずなんとか翼を止めてくれ!あたしの迎えは後回しで―――」

 

『デュオアッ!』

 

「うわっ!?」

 

奏の言葉でウルトラマンは一気に飛び去っていき、その勢いで思わず前に倒れそうになった奏はなんとか体勢を保つ。そしてウルトラマンは青い光となり、翼と響がいると思われる場所へと向かっていった。

 

「あいつ、まさか翼を止めに……?大丈夫かよ」

 

奏は、本人に聞いたわけではないが見て分かるほどに翼がウルトラマンに対して良い印象を持っていないことを知っている。そのため、ウルトラマンが止めに入ったところで、翼はさらに殺気立ってしまうのではないかと思っていた。

 

「まぁ、なんとか翼に捕まらずに済むことを信じるしか―――ん?」

 

ウルトラマンを信じるしかないと思い、ギアを解除して辺りを見渡すと、奏はあるものに目がいった。

 

 

 

 

 

その頃、光となった一翔は一直線に響と翼がいる場所へと向かっていた。

 

(あいつと一緒に戦ってる最中に、立花たちが戦ってる別のノイズがいる方向を察知しておいたから、間違いなくこの先だ。それにしても……)

 

一翔は奏の言葉を聞いて、翼に対し怒りを募らせていた。

 

(なぜあの女は人に刃を向けやがる……!!ウルトラマン()という未知の存在に対してならまだ納得できる余地はあるかもしれんが、それでも立花は仲間なのに、ましてや人が人に刃を向けるとは何を考えてやがるんだ!!)

 

怒りを隠せぬまま一翔は光の状態のまま現場へと急行していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること数分前―――

 

 

「翼さん、ごめんなさい!何度も何度も足引っ張るようなことをしてしまって……!」

 

 

翼と響が担当していたB地点のノイズは殲滅したが、響はシンフォギアを纏ってからまだ日が浅く、戦闘も不慣れだったため、翼に助けられるばかりでほとんど何も出来なかったことに謝罪していた。

 

「謝らなくていいわ立花。二課に所属して日が浅いあなたの実力はまだ半人前どころか3分の1人前なんだから、それくらいどうってことないわ」

 

「さ、3分の1ですか!?そんなはっきり言われるとさすがにショックですよ……」

 

翼から現状の力の差分を言われたことに響はショックを受ける。

 

「まぁ、確かに周りから見れば私はまだまだその程度か……よし!翼さん!」

 

自分の実力の差分を受け入れた響は翼のところへ駆け寄る。

 

「私!今はまだ足手まといだとしても、一生懸命頑張ります!そして、いつかウルトラマンさんと(・・・・・・・・・)も肩を並べられるように(・・・・・・・・・・・)!」

 

「(ピクッ)……ウルトラマンと、肩を並べるだと……?」

 

ウルトラマンという単語と、肩を並べるという言葉を聞いて、翼の中で苛立ちの感情が渦巻いていた。それに気づかず、響は翼に話しかける。

 

「だから翼さん!奏さんと共に、私と一緒に戦ってくださいッ!」

 

響は気合い充分といった感じで翼に宣言するが、当の本人は先程の響の言葉によって苛立ちが渦巻くばかりであり、“一緒に戦う”というのを悪い方向へと変えてしまった。

 

「そうね……貴方と私、戦いましょうか」

 

「……え?」

 

翼はそう言い、響へ刀を向けた。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!そういう意味で言ったんじゃありません!私はただ、力を合わせて戦うという意味で―――」

 

「分かっているわ、そんなこと」

 

「―――え?だったら、どうして……?」

 

「私が貴方と戦いたいから。私は貴方を受け入れられない。ウルトラマンと肩を並べるなどとほざく者と共に戦うなど、風鳴翼が許せるはずがない」

 

翼が響に向けて刀を向ける理由―――それはただ単に、響がウルトラマンを味方扱いし、肩を並べようなどと言うのが気に食わなかったのである。

 

「な、なんでウルトラマンと肩を並べようとするのがダメなんですか!?」

 

「そんなの簡単よ。ウルトラマンは私たちと同じくノイズを倒し、人間には危害を加えてこなかった。しかし、だからといって安易に味方だと断言することも出来ない。ましてや正体も分からぬ者が肩を並べてくれるとも限らない」

 

「そ、それは……」

 

「それに今は危害を加えてなくとも、ウルトラマンもいずれはノイズと同じく人間の脅威になりうることだってあるわ」

 

翼の前者の言い分には何も言い返せない響だったが、後者の言い分を聞いて、さすがの響もこれには言い返そうとする。

 

「う、ウルトラマンさんが人間の脅威になるなんてことは絶対にないです!それに私は聞いてます。2年前、あのライブ会場にウルトラマンさんも駆けつけてくれて、重傷だった私や戦いでボロボロだった翼さんと奏さんを救ってくれたって!」

 

意識不明な状態だったため覚えてなかったが、響は奏から2年前のことを聞いていたので、響はウルトラマンが人間の脅威になるなんてことは絶対にないと思っていた。

 

しかし―――

 

 

「本当に救ってくれたと思ってるの?」

 

 

「え?」

 

「確かに、あの時は私を含めて3人ともボロボロだったわ。でもそんな状態で私たちに危害を加えてもウルトラマンは何も得しない。だから敢えて私たちの傷を癒して逃がしただけかもしれないわ」

 

「そ、そんな……!」

 

それでもなお、翼は響に対し、ウルトラマンは脅威になりうる存在かもしれないと主張する。

 

「さぁ、ウルトラマンと肩を並べるなどとほざいたことを取り消すのならば、私は貴方と力を合わせて戦うことを受け入れる。取り消さないのならば―――私と戦いなさい」

 

翼はそう言って、刀の先端を響の額に当たる寸前まで近づける。

 

そんな状態の中、響の中で葛藤が続いていたが、思ったことをついに口にする。

 

「私は……私は、翼さんたちと力を合わせて戦いたい気持ちがいっぱいです……でも、それと同じように……ウルトラマンさんとも力を合わせて戦いたいという気持ちもあります!さっきの言葉を取り消すなんて出来ませんッ!!」

 

「……そう―――ならば!」

 

━━━天ノ逆鱗

 

響の答えを聞いた翼は勢いよく跳躍し、刀を巨大化させてそれを蹴り込んだ。

 

響は避けようにも思うように体が動かず、咄嗟のことで思わず身構えてしまう。そして死を覚悟して目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、何の痛みも伝わってこないことに違和感を感じ、目を開くと青い光が巨大化した刀を受け止めていた。

 

「ま、まさかこの光って……」

 

すると光が段々と収まってくると、なんとウルトラマンが白刃取りの要領で巨大化した刀を受け止め、響を守っていたのだ。

 

『ハアァ……!デヤッ!』

 

ウルトラマンはなんとか押し返すと、刀は元のサイズに戻り、翼の手に戻った。

 

「ほぉ……わざわざ自分から来てくれるとはな。お陰で手間が省けたというものだ」

 

ウルトラマンが自分からやって来たことに、翼は少し邪な笑みを浮かべながらそう言う。

 

(こいつ、まさか俺を誘き出すためにわざと立花に刃を向けたのか……それなら尚更許せねぇな……!ノイズを倒す者以前に人としてどうなんだよそれは!!)

 

一翔はそう思い込み、翼に対して怒りをどんどん募らせていき、両手を拳にして強く握りしめる。

 

「丁度いい……ウルトラマン、今から私と戦え。わざわざそちらから来てくれたのに、逃げるなどと考えない方が身のためだ」

 

翼はウルトラマンに向けてそう見得を切るが、響はそんな2人の間に割り込んだ。

 

「やめてください!そんなことしたら、どちらかが死ぬかもしれないんですよ!?」

 

「だとしても、私はそいつと肩を並べるつもりは一切ない」

 

「私はウルトラマンさんを信じたいんです!!確かに正体も分からない存在ではありますけど、それでもウルトラマンさんと力を合わせて戦いたいんです!!」

 

「そう……ならば次こそ―――お前をも斬るッ!」

 

響に対してもそう一蹴する翼。そしてウルトラマン―――一翔は2人の様子を見て、翼が響に刃を向けた本当の理由を悟った。

 

(まさかこいつら、俺と一緒に戦う戦わないってことで意見が食い違っていたのか……だとすれば、こうなったのは俺の責任でもあるのか……)

 

本当の理由を悟ったことで一翔は責任を感じていた。

 

(……でも今は、この状況を何とかしなければ……!)

 

するとそこへ―――

 

 

「―――ひとまずその辺にしておけ」

 

 

「「!?」」

 

(誰だ?)

 

恐らくウルトラマンが来なければ自分が割って入ろうと思っていたであろう弦十郎が、この一触即発の状況の中へと歩いて現れた。

 

「まったく、どんな理由であれ同じ二課の装者である者が仲間に刃を向けるなど見るに堪えなかったぞ?」

 

「うっ……」

 

弦十郎にそう苦言され、翼は刀を下ろし、シンフォギアを解除する。そして黒いリディアンの制服へと戻った。

 

「響くんもとりあえずギアを解除したまえ」

 

「は、はい!」

 

響も弦十郎にそう言われ、ギアを解除してリディアンの制服へと戻った。

 

「さて―――」

 

次に弦十郎はウルトラマンの方へ振り向くと、ウルトラマンは警戒するように身構える。だが、それを察した弦十郎は両手の平を上げる。

 

「あぁ、勘違いしないでくれ。俺自身は別に敵対するつもりはない。ただお礼と謝罪をさせてくれ。まず、響くんを守ってくれてありがとう。そして俺の姪が失礼なことをしてしまって申し訳ない」

 

両手の平を上げながら頭を下げてそう述べてきたので、ウルトラマンはそれを純粋なものとして受け入れ、警戒を解いた。

 

「ほぉ、ウルトラマンは言葉通じるのかと思っていたが、これは予想外だったな」

 

弦十郎は感心したようにウルトラマンを見つめながらそう呟く。

 

「まぁ、俺個人としても君が何者なのかを知りたいのは確かだが、せっかく響くんを助けてくれたのにその恩を仇で返すのも大人として良くはないからな。さぁ、今のうちにこの場から去りたまえ」

 

弦十郎にそう告げられ、ウルトラマンは潔くその言葉に甘えてその場から飛び去っていった。

 

「…………」

 

その様子を見た翼は、踵を返して何も言わずに自分もその場から去ろうとする。

 

「あっ、翼さん……!」

 

響は慌てて翼を追いかけようとするが、弦十郎がそれを止める。

 

「今は1人にさせてあげたまえ。今の状態じゃ、何も聞き入れてくれはしないさ」

 

「でも……ッ!分かりました……」

 

弦十郎にそう諭され、響はただこの場から去っていく翼の背中を見つめることしか出来なかった。




はい。ということで翼が初期頃の某副隊長並みに嫌なキャラになってしまいました。まぁ、僕からすれば原作の初期頃でも嫌なキャラ感はありましたけど、たぶん原作以上に嫌なキャラになっちゃってるかも(←自分で書いておいて何を言っておるのやら)

ただこれだけは念のため言っておきます。決して翼アンチな作品ではないので、どうか嫌いにならないでください(緒川さん風に)

そもそも僕は翼推しなので(←いや誰も聞いてない)

ちなみに、翼が響に刃を向けた理由は本文にもあるようにウルトラマンを味方扱いしていたのが気に食わなかっただけであり、ガングニールに関しては本作では奏は生存して奏専用のガングニールも健在のため、お咎めなしといった感じになっております

では、また次回……

主人公にCVを付けるなら?(最終投票)

  • 松岡禎丞
  • 内山昂輝
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