海神絶唱シンフォギア~海の化身と装者たち~   作:サミン

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どうも、また結構経ってしまいました、サミンでございます

もう自分は今、今後の展開という上ばっか見ており、現状の展開という目の前の課題に全く集中出来ておりません。このままだと下手したら10年以上は掛かるだろうなぁ……


12話 遭遇、今とこれから

日曜日

 

「やはり地震を予測して騒ぎ出すと言われているナマズのような生き物がいるわけだし、チビスケやジョリーたちにもそういう知能がついていてもおかしくはないだろう」

 

一翔は自室で海に関する本を数冊開き、昨日チビスケたちがなぜ騒ぎ出したのかやはり気になっていたので、それに関する情報を見つけようとしていた。

 

「ただ―――何かを予測して騒ぎ出したんだとしても、その日はノイズも出なければ地震が起きたわけでもないし……」

 

しかし、調べれば調べるほど、やはり何が原因でチビスケたちが騒ぎ出したのかが不明のままである。

 

「はぁ……こればかりはさすがに解らないな。まぁ、また何かあれば報告してくれるって、木戸さんたちが言ってくれたから気長に待つしかないな」

 

そう言って、開いていた本を閉じて棚の方にしまい、時計を確認した。

 

「昼までまだ時間はあるし、少し走りに行くか」

 

そう言って、部屋着から黒いランニングウェアに着替え、走るために外へ出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」

 

少しと言う割りには大分長い時間ランニングを続ける一翔。しかし、普段朝からトレーニングを続けている彼からすれば、容易いものであるのだろう。今は橋を降り、河川敷を走ってる最中だった。

 

「はぁ……はぁ……おっと、また結構長く走り込んでたみたいだな……とりあえず帰ろ―――ん?」

 

自宅へ戻ろうとして振り返ると、自分がさっきまで走ってた橋の下に1つの人影が見えた。気になったので、一翔はそこまで足を運んで近づくと、パーカーを身に纏い、パーカーに付いているフードで顔を隠している小柄な人物が座り込んでいた。

 

もう少し近づこうとすると、パーカーを着ている人物は突然横に倒れ込んでしまった。

 

「―――ッ!おい、大丈夫か!?」

 

一翔は一目散に駆け寄り、謎の人物の安否を確認した。

 

「おい、どこか怪我してるのか?しっかりしろ!」

 

「うっ、うぅ……」

 

一翔の問いかけに、パーカーの人物はなんとか意識を覚醒させようとしていた。

 

「なんとか生きてはいるな。とりあえず、救急車呼ぶから一旦このまま―――」

 

 

グゥゥゥ~

 

 

「―――え?」

 

「……は、腹が……減った……」

 

突然の腹の虫の鳴りように、思わず一翔は間の抜けた声を出してしまった。どうやら、パーカーの人物は単なる行き倒れをしていただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バクバクバクバク、モグモグモグモグ、ズズー」

 

「いや……食い方、汚すぎだ。行儀悪いな……」

 

最終的に一翔はパーカーの人物の肩を担ぎ、自宅へと連れ帰ってきた。行き倒れとはいえ、パーカーの人物は特に体が汚れてたりしていなかった。しかし一翔はランニングしてたために汗もかいていたため、パーカーの人物をリビングのソファーに休ませてからシャワーを浴びた。

 

その後、あらかじめ予約しておいた米の炊飯も完了し、ちょうど昼時だったため、ある程度簡単な料理を何品も作ってパーカーの人物に振る舞っていた。

 

そして、一翔の料理を見た瞬間に思いっきりこれでもかと口の中に入れていったのだが……よほど腹が減っていたにせよ、あまりの行儀の悪さにさすがの一翔もドン引きしていた。

 

まぁ、一翔自身も食べ物を箸でぶっ刺すという行儀の悪いことをしてはいるが……。

(※詳しくは2話を参照)

 

「俺は吉宮一翔だ。とりあえず食える分だけ食え。材料ならまだ結構残ってるからよ」

 

「ゴックン……あぁ、わりぃな。あたしの名はクリス『雪音(ゆきね)クリス』だ」

 

パーカーの人物―――クリスはフードを外し、自己紹介した。クリスは女の子だった。銀髪が特徴的であり、名前からしてハーフだろうと一翔は思った。

 

「どうしてあんな場所にいたんだ―――って言いたいところだが、他人の事情に首突っ込むわけにもいかんから、聞かないでおいてやるよ」

 

「サンキューな……でも、せっかく厄介になってもらったんだ。少しくらいなら教えてやるよ」

 

ある程度の料理を食べ終えた後、クリスは一翔に事情を説明した。

 

「ちょっとした人探し?みたいなのをしてたんだ。けど、そいつはどうもあまり積極的に現れるわけじゃないみたいだから、今日は思い切って朝から探してたんだが……あたしとしたことが、うっかり財布をアジt―――家に忘れちまって、朝メシも思わず抜いてきちまったから、あのまま行き倒れてたってわけさ……」

 

「いや、財布忘れるのは仕方ないにしろ、朝飯抜くのはどうかと思うぞ……」

 

クリスの説明を聞き、一翔はそのような経緯に呆れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぷはー……ごちそうさんな。結構美味かったぜ、あんたの料理」

 

「お粗末様。雪音はこれからどうするんだ?その誰かをまた探しにいくのか?」

 

「まぁな……そもそも、そんな簡単に見つけられるような奴じゃないから、そいつが現れるまで気長に待ってみ―――」

 

そう言いかけたところで、テレビの横に置いてあった一翔のハーモニカに目がいくクリス。

 

「……なぁ、あんたって音楽やってるのか?」

 

「ん?あぁ、そのハーモニカか……趣味程度にやってるくらいさ。俺、将来は海洋学者になろうと思ってるんだ」

 

「……言われてみれば、このリビングってそれなりに海の写真とか貼ってあるな」

 

改めて一翔の家のリビングを見渡すと、様々な場所から撮影した海の写真が貼られており、クリスは少しばかり感心していた。

 

「とりあえず、世話になったな。また機会があれば……」

 

「あぁ、気をつけていけよ」

 

クリスを玄関から見送り、リビングの方へ戻ってくる一翔。

 

「……あいつ、タダ飯とはいえ本当に行儀悪すぎだな……」

 

しかし、テーブルの上が汚れた食器で溢れ返っており、愚痴りながらもなんとか使った全ての食器を洗っていった一翔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「……」

 

「ムフフゥ~」

 

午前の授業が終わった昼休み、一翔は俊と深生と共に食堂で昼食を摂っていたのだが、なぜか俊はいつかの日と同じような笑い方をしており、一翔は鬱陶しそうに無視し、注文したラーメンを食べていた。

 

「また俊ったら……」

 

それを見ていた深生は、俊の一翔に対するからかいがまた始まったと呆れていた。

 

「いや~だってさ、メシを奢るくらいならコンビニの弁当とかおにぎりやパンにしてもいいのに、わざわざ自分の家で料理作って振る舞ったんだぜ?しかも初対面の女の子に……これはもうムフフ以外ないって」

 

昨日、行き倒れしたクリスを一翔が助け、自分が作った料理をクリスに振る舞ったということをなぜか知っている俊。

 

というのも、いつものように朝から俊に肩組みされた時、土日に何をしていたのかと尋ねられたのだ。

 

その際、土曜日はORCのことは伏せて普通に課題に取り組んでいたと話し、日曜日はチビスケたちが騒ぎ出した理由を調べていたということも伏せ、その後のクリスとの出会いを一翔は話した。

 

ウルトラマンのことやORCのことは基本伏せておくのだが、それ以外のことは伏せる必要もないので正直に話す一翔。だが、日曜の出来事は俊にとっては完全に―――彼曰くムフフな出来事のため、今のような俊がからかうという状態となってしまったのだった。

 

「でもさ、改めて思うと本当に一翔って良い奴だよな。行き倒れで死にかけてた人を放っておかずに助けたり、いつ死んでも構わないような奴(・・・・・・・・・・・・・・)なんかに、もう少し長生きしてもいいかなって道を築いてくれたり……」

 

「俊……」

 

そう言うと、俊は笑ってはいるがどこか影のあるような笑い方をしており、それに気づいた深生は複雑そうな顔をして俊を見つめていた。

 

「どのみち、結果(・・)は変わらないかもしれない……それでも本当に―――一翔には感謝してるよ」

 

そして、真剣な表情を一翔に向けて俊はそう言葉を紡いだ。

 

それに対し、一翔は―――

 

 

「千山、お前―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事の時にそんな居たたまれないような空気出すなっていつも言ってるだろ!」

 

 

ビシッ!

 

 

「いったぁ!?」

 

俊に向けてそう叱ったと同時に彼の額にデコピンを食らわし、デコピンを食らった俊はあまりの痛さに当たった箇所を片手で撫でた。

 

「……ったく、これから先どうなるか考えるより、今をどう過ごして生きていくか考えろ。そうすりゃ、お前が思っていた未来が変わるかもしれないんだからな」

 

一翔はそう言い残し、2人よりも先にラーメンを食べ終えて食器を返却口へと持っていき、食堂を後にした。

 

「いてぇ~……あいつ、わざわざデコピンまでする必要ないのに……」

 

「まぁ、でも一翔が言ってたことは私も概ね同意見よ。これから先のことも大事だけど、今をちゃんと生きてもらわないと、せっかく俊と恋人同士になれたのに意味がなくなっちゃう……」

 

「深生……そうだな。去年の時から誓い合ったもんな。そんじゃ改めて、これから先どうなるかはまだ分からないけど、今という時間を一緒に生きるためにずっとそばにいてくれ」

 

「もちろんよ、俊」

 

互いに見つめ合いながら、俊はプロポーズ染みた台詞を言い、深生は優しい笑顔でそれを快く受け取った。

 

 

 

ちなみに、食堂で、ましてや昼休みという生徒が多く集まる時間帯に2人はそのようなやり取りをしており、それを見ていた他の生徒たちは大半が口の中が甘くなるような感覚になったり、食堂スタッフ(特に女性陣)は「青春ねぇ~」などと呟いて2人を生暖かく見守っていたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、食堂を出た一翔は屋上に上がっており、フェンスに寄り掛かりながら、先程の俊に言った言葉を思い返していた。

 

「はぁ……また俺は、自分のことを棚に上げて偉そうなことを……」

 

一翔は、自分が言える立場ではないことをまた言ってしまったと思い、我ながら何をやってるんだと頭を抱えていた。

 

「未来も今も全く見てない……それどころか過去のことしか考えてない俺なんかが、またしてもああやって偉そうに……本当に、俺はバカだ……」

 

自分自身をそう罵り、一翔はその場に座り込んだ。

 

「でも、今の俺は全てのノイズを倒すために戦っているんだ。せめて、それだけはちゃんと忘れないようにしないと……」

 

そう呟き、そのまま予鈴のチャイムが鳴るまでの間、一翔はずっとその場に座り込んだままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、午後の海洋学の授業を終えて放課後となり、駐輪場で一翔は俊と深生と別れ、自分のバイクの元へと歩いてきた。

 

「千山……せめてお前だけは、俺みたいにならずに有意義に長生きしろよ」

 

バイクに跨がった後、俊に対してそう呟き、ヘルメットを被ってエンジンをかける。

 

その時、ブレザーの左側の内側のポケットに違和感を感じ、その中に入れていたブレスレットを取り出すと、ノイズ出現を知らせるようにブレスレットが点滅していた。

 

「来たかノイズ……まぁ、やるしかねぇ!」

 

そう言って、バイクを走らせて駐輪場から出ていき、ノイズが出現した場所へと一翔は去っていった。

 

 

 

 

 

バイクを走らせて数十秒、ノイズの群れを確認すると、まだ数人がノイズから逃げている最中だった。

 

「まだ間に合う!!」

 

道路脇にバイクを停車してから降り、ブレスレットを掲げてウルトラマンへと変身を遂げた一翔。そして、高速移動で逃げてる人たちとノイズの間に入るように移動し、数体のノイズに蹴りを浴びせ、逃げてる人たちとの距離を離した。

 

「た、助かったのか……?」

 

「あれって、もしかしてウルトラマン……!?」

 

逃げてた人たちは、ノイズが追ってこなくなったので思わず後ろを振り向くと、ウルトラマンがノイズと戦っているのを確認した。それに気づいたのか、ウルトラマンは背を向けたまま右腕を伸ばし、顔を後ろに向けて“早く逃げろ”と言うように顎をクイッと動かした。

 

「とにかく逃げよう!ウルトラマンがノイズを止めてくれてる間に」

 

「うん!」

 

ウルトラマンの意図を理解したのか、逃げていた人たちは再びノイズから離れるために走り出した。

 

『ハァッ!』

 

逃げていったのを確認すると、ウルトラマンはノイズの方へ駆け出して膝蹴りを浴びせ、他のノイズにはスラッシュを何発も放った。

 

しかし、やはり今回のノイズも学習能力を有しているのか、数体はスラッシュを浴びて炭化したが、他のノイズたちは飛行型になって回避したりなどをして難を逃れていた。

 

『ハァッ!デヤッ!!オォアアアアァァァ……!デェアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

ウルトラマンはそんな飛行型ノイズたちにはリキデイターを放ち、さらにフォトンクラッシャーを放つが、それでもやはりある程度のノイズは回避していく。

 

(こうなったらあの技を使うしかねぇな……エネルギー消耗が激しいし、あの女が来たら今度こそやばいかもしれない……でも、手っ取り早く終わらせるにはこれしかない!)

 

心の中でそう呟き、右手からブレードを生成すると、それを空に掲げて青い稲妻エネルギーを集中させていく。

 

『ハアアァァァァァァァ……!!ドゥオアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

そして、ブレードに集中した稲妻エネルギーを放射する『ライトニングブレード』を飛行型ノイズや地上にいるノイズたちに向けて放射した。

 

地上にいたノイズはそれを食らって炭化したが、飛行型ノイズはそれをも回避しようと飛び回った。しかし、分離した複数の雷撃がロックオンしたミサイルのように飛行型ノイズを追い詰めていき、ついに全てのノイズを殲滅させることに成功した。

 

 

ピコン、ピコン、ピコン、ピコン……

 

 

『ウアァ……!(リキデイターにフォトンクラッシャー、ブレードと結構使ったから今回は少しやばかったな……)』

 

ノイズを殲滅した後、ライフゲージが鳴ったことで、今回は今まで以上に少々ハードな戦いだったと一翔は痛感していた。

 

(……とりあえず、どこかに隠れてないと……まだあの女が来ないうちに……)

 

心の中でそう呟き、翼が来ないうちに光になって一旦その場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、二課の指令室では先程までの戦いの反応を確認していた。

 

「ノイズの反応、全て消失。ウルトラマンの反応も消失したため、その場からいなくなったと思われます」

 

「そうか……ひとまず、翼と響くんに戻ってくるように連絡しておいてくれ」

 

「了解しました」

 

弦十郎にそう指示され、1人の男性オペレーターはウルトラマンより後に出撃していた翼と響に戻るように連絡をした。

 

「これは翼さんがまた苛立った感じで戻ってくるのが目に見えますね、司令」

 

「そうだな……」

 

黒いスーツに身を包んだ男性がそう言えば、弦十郎もやれやれといった感じに頷いた。

 

「そういえば司令、奏さんから、少しの間だけ一時的に戦線から離れるとの旨を司令に伝えてくれと僕の方に伝言が来ました」

 

スーツの男性『緒川(おがわ)慎次(しんじ)』はツヴァイウィングのマネージャーであり、奏と翼をサポートしつつ、二課のエージェントとしてこの場に身を置いている。

 

「……そうか、分かった。戦力が少しとはいえ減るのは少々心苦しいが、何か考えがあってのことだろう」

 

そんな慎次の伝言を聞いた弦十郎は少し間を取ったが、確実にとは言わないが何かを悟ったのか、奏からの伝言を了承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから約5分後、青い光となった一翔が先程ノイズと戦った場所へと戻ってきた。そして光の状態から一翔の姿へと戻った。

 

「はぁ……改めて今回は本当に少しやばかった

な……もしかして、今まで以上に知能を発達させてきてるのか、もしくは誰かがノイズを操ってい(・・・・・・・・・・・)るのか(・・・)……」

 

この前の戦いや今回の戦いで、ノイズは確実に知能を発達させてきてるのか、誰かが裏でノイズを(・・・・・・・・・)使役してるのか(・・・・・・・)と一翔は疑問を抱き始めた。

 

「どちらにせよ、今後はハードになりそうだな」

 

そう呟きながら、バイクを停めていた場所へと戻っていき、ヘルメットを被ってバイクに跨がろうとする。

 

その時―――

 

 

「結構いいバイクに乗ってんだな」

 

 

「ッ!?」

 

突然、背後から誰かの声が聞こえ、バイクに跨がりかけてた一翔はすぐさま降り、後ろを振り向いて身構えた。

 

するとそこにいたのは、前に俊と深生に一翔のことについて尋ねていたカジュアルな服装に黒いキャスケットを被り、長い赤髪を1つに纏めた女性が立っていた。

 

「……誰だ?」

 

「なぁに、ただ純粋にお前さんのバイクがカッコいいなって思っただけだよ」

 

警戒する一翔だが、女性は朗らかな感じに話しかけてくる。それでも一翔は警戒を怠らない。

 

「別にカッコいいバイクぐらいその辺にあるだろう」

 

「ま、それもそうだな。でも、あたしにとってはお前さんのバイクの方が結構カッコいいぜ」

 

そう言いながら、女性は一翔の方へ近づいていき、キャスケットと髪を纏めていたヘアゴムを外した。

 

 

「あたしの名前は天羽奏。自分で言うのもなんだが、世界的に有名なアーティストの1人だ」

 

 

キャスケットとヘアゴムを外した女性―――天羽奏は一翔に対してそう自己紹介をした。

 

「へぇ、世界的に有名なアーティスト様が俺みたいな一般人に何の用だ?」

 

「一般人だなんて……まぁ、表向きはそういう類いに分類されるか」

 

一翔の問いかけに苦笑いした後、奏は一翔の目の前まで来て、その横を横切ろうとしたところで足を止めた。

 

そして―――

 

 

「単刀直入に聞くぜ。結構前から噂になっているウルトラマンの正体、そして―――2年前にあたしたちを救ってくれたのも、お前で間違いないか?」

 

 

まっすぐ一翔を見つめながらそう問い質してきた。




今回の話とは関係ないのですが、今になって気がついたことが―――10話で翼が初期頃の某副隊長並みに嫌なキャラになった件なんですが……よくよく考えれば原作だと奏が死んで精神的に不安定になっていたから嫌なキャラ感(僕からすれば)があったのに対し、この話だと奏は生存して奏専用のガングニールも健在なのに、響とのウルトラマンに対する意見の食い違いで嫌なキャラになった

これはもう10話の後書きでも言ったように、この話の翼は現時点では(・・・・・)完全に原作以上に嫌なキャラになっちゃってましたね……

それでも、僕は翼推しであることに変わりはありませんので!(←だから誰も聞いてない)

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