お久しぶりです、自粛生活を理由に全く投稿する気が起きないサミンであります
もし初期の藤宮だったら“人間がいなければ”なんてことを言って癌細胞扱いするんだろうなぁ……まぁ、ここまで新型コロナが広まってしまったのは実質人間がちゃんとしてないからってのも一理あると感じてしまってる自分もいます
ノイズによるツヴァイウィングのライブ襲撃事件の翌日。一翔は未来と一緒に響が入院してる病院へと足を運んだ。未来はお見舞いにと花束を持っている。
「……まさかライブ中にノイズに襲われかけたなんて、響にはすごく嫌な思いさせちゃいましたね……」
「あぁ。立花には本当に申し訳がないな……。まぁ、無事に帰ってこれただけでもよかったよ」
「そうですね」
受付を終えた2人は雑談を交えながら、響のいる病室へと向かう。
そして、『立花響 様』と書かれてるプレートがある病室の前にやって来た。一翔は扉をノックする。
「どうぞ」
中から響の声が聞こえ、入室の許可を貰ったところで一翔は扉を開ける。
「失礼するぞ、たちば……な?」
「響ー、お見舞いに来た、よ……?」
扉を開けて病室へ入りかけると、2人は愕然とした。
なぜなら……
「ガツガツ……あっ、一翔さんと未来!モグモグ……お見舞いに来てくれたんだ!ありがとー!バクバク」
昨日ノイズに襲われかけた上に重傷を負っていたはずの響が、まるでそうとは思えないほど元気な様子で病院食を平らげていたからだ。しかも、どう考えても普通の女の子では食べれないほどの量をペロリ、と……。
とはいえ、響の重傷を治したのはウルトラマンとしてあの場にいた一翔自身なため、本人は一瞬愕然とするも“実質自分が治したわけだからこうなるのは当然か”と納得した。
しかし、一翔が響の傷を治したこと、ましてや一翔がウルトラマンであることを知らない未来からすれば驚くのも無理はない。
「えっと、響……聞いた話によれば結構重傷だったって聞いたけど……?」
「ん~?ゴクン……あぁ、自分で言うのもなんだけど、私って結構出血が酷かったと思うんだよね……でも、どういうわけかまるでそんな感じは全く無いし、目が覚めた時にはもうお腹ペコペコでさぁ~!」
「まぁ、相変わらずバカでよかった」
「バカってなんですか一翔さん!!」
一翔のバカ発言に頬を膨らます響。
「でも、本当によかった。……ごめんね、響。嫌な思いさせちゃって」
「大丈夫だよ、そんなに気にしないで。何はともあれ、奇跡の生還を果たしたわけだからさ!」
「……奇跡、ねぇ……」
その奇跡の生還をさせたのが一翔本人なのだが、そんなことを言ってしまえば自分はウルトラマンであることをバラしてしまうことにもなる為、一翔は敢えて言わないでおいた。
(……それに自分からバラそうなんてとんだ自慢野郎になっちまう)
「―――そういえば、未来は最近噂になってるウルトラマンってどう思う?」
一翔は1人で考えていると、響は未来にウルトラマンの事について質問していた。
「ウルトラマン?ん~……実際に見たことないからまだよく分かんないけど、どうして?」
「ウルトラマンってさ、ノイズを倒してくれることで有名じゃん?もしかしたらあのライブ会場にもウルトラマンが来てくれたんじゃないかって!もしそうだとしたら、ウルトラマンに会ってお礼が言いたいんだよね!」
「……まぁ、気持ちは分からなくもないけど、会いたいからってすぐに会いに来てくれるとは限らないよ?」
(悪いけど、そのウルトラマン本人はここにいるって……)
ウルトラマンの正体を知らない2人の会話を聞いて、一翔は思わず心の中でそう呟いていた。
(だが……今まで未知の存在として認識されてきたウルトラマンの正体が俺だったなんて知ったところで、木戸さんたちはしっかりと受け入れてくれたりしたが、こいつらが木戸さんたちみたいに、はいそうですかと受け入れてくれるとは限らないしな……)
その後、響から退院できる日、学校に復帰できる日を伝えられ、一翔と未来は病院を後にした。
それから数日後
響は無事退院し、今日は響が学校に復帰する日でもあった。
「さーて、また立花の勉強を見るはめになりそうだなぁ……ま、やるっきゃねぇか」
入院していたとはいえ、休んでいた分の成績を上げなきゃいけない響の為にまた勉強を教えてやらなきゃいけないことに、一翔は嫌そうになりながらも気を引き締めて学校へ向かおうとする。
その時―――
「何でお前なんかが生き残ったんだよ!!」
「そうだそうだ!!」
「ふざけんじゃねぇよ、この人殺し!!」
「や、やめてよぉ……!」
路地裏で一翔と同じ桜ヶ丘の制服を着た男子生徒3人が、同じく桜ヶ丘の制服を着た女子生徒1人に暴行を加えていた。
「何やってんだあいつら……ったく」
見過ごせなかった一翔は路地裏に入り、仲裁役を買って暴行を止めさせる。
「おいやめろ!」
「あぁ!?なんだてめ……って、吉宮先輩じゃないですか」
一翔が仲裁に入り、男子生徒は一翔にも敵意を向けかけるが、同じ制服である一翔の姿を見て手を止めた。どうやら彼らは一翔の1年下の後輩らしい。
「何やってんだよ、こんな朝っぱらから……それに、よってたかって女子1人をいじめるとか……何でこんな酷いことするんだよ?」
「はぁ?吉宮先輩、知らないんすか?こいつ、あのツヴァイウィングのライブの事件で生き残った犯罪者なんすよ」
「そうだよ、だから俺たちが罰を与えてんのさ!何もないくせに生き残って他の人たちを死なせたこいつらにさ!」
男子たちの口から、“ツヴァイウィングのライブの事件”という言葉を聞いて、いじめられていた女子生徒は響と同じライブ事件の生存者であることが分かった。
しかし、彼らの言う、“生き残った犯罪者”、“生き残って他の人たちを死なせた”という言葉に疑問を持った。
「……どういうことだ?何で生き残った彼女が犯罪者なんだ?それに、こいつらってことは……?」
「いや、だからですね?こいつのせいであのライブにいた他の人たちが死んじまったんすよ。こいつだけじゃない、あのライブで生き残った他の奴らも」
「知らないなら見せてやりますよ、ほら!」
すると、1人の男子が鞄の中から一冊の週刊誌を取り出す。そしてあるページの記載部分を見せる。
その内容を見て、一翔は絶句した。
「“ライブ事故の大量死者の原因は人災”、“逃走中の将棋倒しによる死亡”だと……!?」
記載された内容は、ライブ事件で死んだ人々は生き残った人たちによる人災だというものだった。
週刊誌に記載されたもっと詳しい内容はこうだ。
ツヴァイウィングのライブ公演中にノイズが出現した事件―――その被害者は観客と関係者を合わせて約12000人にも及んだ。
その内、ノイズによる被災で死亡したのは3分の1程度であり、残りの3分の2以上は逃走中に起こった将棋倒しによる事故によるもの―――つまり、事故の大半が人の手によって引き起こされたものであるということが述べられていた。
それにより、生存者たちに向けて苛烈なバッシングが始まったのだ。それはライブ事件の生存者たちが生き残ったことで、死者の遺族、友人たちから生じた妬みや怒り、行き場のない感情が生き残った人たちに向けられていたのだ。
それが段々と肥大化していき、ついには社会現象となってしまった。
一翔が助けた女子生徒も、最初は特にいじめられてることはなかったが、このような経緯もあり、とうとう学校内だけでなく登下校中にもいじめの対象としてみられていたのだ。
ただ、“生き残った”という理由だけで……
「……まぁ、大体は分かったよ。とりあえず、お前らは先に学校に行け。後のことは俺に任せろ」
「ちぇ、分かりましたよ……あーあ、行こうぜ」
一翔の言葉に男子たちは渋々といった感じに学校へと向かっていった。
「さてと……」
「ひぃっ!?」
「あー、安心しろ。ああでも言わないと引き下がってくれなさそうだったからな。とりあえず、立てるか?」
「あ、ありがとうございます……うっ、うぅ……!!うあーん!!!!」
「あっ、おい……」
女子生徒は思わず一翔の胸で泣き出してしまった。それほどまでに彼らからのいじめは酷かったのだろう。
「とりあえず、学校に着いたら先に保健室に行け。お前の担任の先生には俺が伝えておいてやるから」
「グスッ……は、はい……」
「とはいえ、1人で行かせたらまたいじめに遭いそうだからな……ひとまず一緒に行ってやるよ」
そう言い、一翔は彼女を守りながら学校へと足を運んだ。しかし、一翔は週刊誌に載ってた内容といじめられてた彼女を見てあることに懸念していた。
(ライブ事件の生存者への迫害……もしかしたら、立花にも影響が……)
響もあの事件で生き残った当人だ。今日は学校への復帰日だが、彼女もいじめに遭ってる可能性がある。そういう不安が一翔の中にあった。
そしてその不安が、的中していた……。
「ぐはっ!!」
「あうっ!!」
響が学校に復帰してから1週間後。放課後の正門前で、一翔は十数人の男子生徒を痛め付けていた。
「このぉ!!」
「…………」
立ち上がった1人の男子生徒が一翔に殴りかかるが、一翔はそれを受け止め、腹部に膝蹴りを食らわした。
「うっ!?」
それを食らい、男子生徒は地に伏せた。
「……お前らさぁ、何でこんなに酷いことなんて出来るわけ?」
「う、うるさいっすよ!前にも言ったじゃないっすか……あんたの後ろにいるそいつらは、俺たちに罰を与えられて当然なんすよ!」
一翔が痛め付けていた男子生徒の中に、1週間前に1人の女子生徒をいじめていた男子3人の姿もあった。
そして彼の言う、一翔の背後には恐らく殴られたであろう顔に痣が出来てる響と、そんな彼女に寄り添う未来、さらに一翔が助けた女子生徒にそれ以外の男女数名の姿があった。そして響と同じく顔に痣が出来ている。
彼らもライブ事件で生き残ったことでいじめを受けていたようだ。
そして、なぜ一翔がいじめを行っていた男子生徒を痛め付けていたのか……。
それは、響が学校に復帰した当日。やはり響もライブ事件で生き残ったことでバッシングを受けていた。
響の机の上には罵倒の言葉が綴られた紙が置かれたり、給食の際には足を引っかけられたことでその拍子に手に持っていた食器を床に落とされてしまったり……さらには学校内だけでなく彼女の家にまでその迫害は及んだ。
窓ガラスは割られ、壁には落書きの要領で暴言をスプレーで書かれ、『死ね』『犯罪者』『消えろ』『人殺し』といった暴言が書かれた紙が家の外にたくさん貼り付けられたり、と……。
“生き残ったから”という理由だけで、このような理不尽な事をされていく人たちを見て、一翔は思わずバッシングを続ける者たちを懲らしめてやろうかと思っていた。
しかし、そんな事をしてしまったら今度は一翔にまで被害が及んでしまうと思った響は「平気、へっちゃらです!」と言って一翔の手を汚させないようにした。
響からそう言われたことで、一翔は怒りを抑えつつ未来と一緒にせめて守ってあげるだけでもしてあげようと思った。
だが……バッシング行為は減っていくことはなく、日に日に増え続けていくばかりだった。その度に響は何度も「平気、へっちゃら……」と、どう見ても無理してるとしか思えない様子を見てついに一翔の怒りは頂点に達し、今のような状況になってしまった。
「……なぁ、1つ聞いていいか?あのライブ会場にお前らの家族や友人はいたのか?」
「は、はぁ……?いないっすけど……」
「俺も別にいなかったけど……」
一翔からの質問に男子生徒全員がいないと答えた。
「―――じゃあ、何でお前らはこいつらをいじめるんだ?」
「い、いじめだなんて人聞きが悪いっすよ……俺たちはそいつらに罰を……ぐえっ!?」
「罰だと……?笑わせるな……ッ!!」
一翔は右手で思いっきり男子生徒の胸ぐらを掴み、宙に浮かす勢いで持ち上げた。
「お前らがやってるのはなぁ、家族も友人も殺されたわけでもないのにただ他人がやってるから自分もやってるという、意思の無いただのいじめだ!!自覚の無い暴力だ!!お前らは周りの影響に流され過ぎた能無しだ!!!」
「んなっ……!」
その言葉を聞いて、胸ぐらを掴まれてる男子生徒だけでなく、地に伏せていた他の男子たちも驚きを見せる。
「もしあの場にお前らの家族、友人がいて、それに対する怒りであるなら、心は痛むが目を瞑ってやる!それが立花たちが背負うべき罪だからな。だがな!そうではなく、ただ情報や影響に流されただけで、他人がやったからという理由でこんなくだらないことをするのなら容赦はしない!!何があっても俺はこいつらを守る!!」
「いでっ!!」
そう叫んで一翔は手を離し、男子生徒は尻餅をついて地面に落下する。そんな彼に目もくれず、一翔は周囲の野次馬となっている他の生徒たちにも叫ぶ。
「そこで見ているお前たちもだ!もしちゃんとした理由もなしにこいつらに手を出したら許さないからな!!」
思わず他の生徒たちはビクッ!となるも、一翔はそんなことにも目もくれずに響たちの元へやって来る。
「立てるか、みんな?」
「は、はい……」
「とりあえず行くぞ」
「う、うん……」
響たちはそれぞれ手を貸してもらったりしながら立ち上がり、一翔を追う形で学校を出てその場を去っていった。
その後、しばらくして一翔たちは大きな公園へと足を運んだ。すると一翔はベンチに座るなり大きなため息をついた。
「―――はぁ~……ったく、ああは言ったけど、俺も結局は奴らと同類なんだよな……」
「……え?」
「さっき言ってただろ?家族や友人からの怒りなら目を瞑ってやるって……けど、そんなのただ見て見ぬふりをしてる事と同じなんだ。迫害を受けてる人がいるのに助けてやろうとしない、そんなもんだ」
「そんなこと……」
「それに―――本当は憎むべき相手が違う、あの場でノイズが現れなければこんなことにはならなかったんだって、立花たちは人を殺したりなんかしていない……って、言おうとしてたんだが……結局俺も流されてお前らが人を殺してしまったんだと遠回しに認めてしまったもんだからな……」
一翔の言葉に響たちは何も言えなかった。
「なぁ……これからどうするつもりだ?」
「どうって……?」
「いずれ迫害は終息する。けど、それまでの間はお前たちは今までと同じいじめを受ける。立花たちだけじゃない。小日向だって目をつけられる可能性もある。手を打つべきは今かもしれんぞ」
一翔からの提案とも言える言葉に響たちはどうするかと顔を見合わせる。
「まぁ、もちろんこれはお前たちが決めることだ。俺は別に異を唱えるつもりはない」
最後にそう付け加える一翔。
すると―――
「……生きるのを、諦めるな……」
響はあのライブ会場で奏から言われた言葉を思い出して呟き、それを聞いた一同は響に視線を向ける。
「……未来や一翔さんは知ってると思うけど、私あそこで瀕死の重傷を負ったの。その時、ある人からその言葉を言われて、それで今もこうして諦めずに生きてきたから―――だから今は世界に拒絶されていたとしても、私は生きるのを諦めません!世界に負けません!まっすぐに!一直線に!この世界で前向きに生きていきます!」
前向きな響の言葉に感化され、他の生徒たちも頷いて言葉を出す。
「私も……今はとてもつらいけど、世界に打ちのめされないように頑張ります!」
「僕も、なんとか乗り越えられるようにします!」
「俺だってこんなことくらいで負けてたまるかよ」
「あたしも負けない!」
みんなの言葉を聞いて、心配は不要だと感じる一翔。そして未来の方にも視線を向ける。
「私も、何があっても響を独りにはさせません。世界と戦ってるのは響たちだけじゃありませんから」
「そうか……心強いな、お前たちは」
響たちの様子を見て一翔は笑みを浮かべる。
その後、一翔は響や未来以外の生徒たちを家まで見送った後、2人を連れて一軒の焼肉屋へと足を運んだ。
「今日は俺の奢りだ!遠慮せずに食ってくれ!」
「やったー!!焼肉焼肉ぅ~!!」
「一翔さん、いいんですか?せめて私も払いますよ」
「いや、やはりここは言い出しっぺの俺が果たすべきことだ。金なら問題ないし……それに、小日向は俺以上に立花のことを守ってくれてたんだ。だからここは俺に持たせてくれ」
「……分かりました」
「てゆーか、本当に一翔さんって結構お金持ってる感じですよね?バイト、ではないと思うけど何かお金稼ぐことでもやってるんですか?」
「ボランティアみたいなやつだよ。まぁ、内容は企業秘密だから教えられないけどな」
響や未来は知らないが、ORCの関係者及び協力者である一翔はとても中学生とは思えないほどの収入をもらっている。
さすがにORCに正式に所属してる訳じゃないからもらうわけにはいかないと一翔は木戸たちに言うが、彼らは一翔に対して過保護なところもあり、本人が断っても普通に受け取らせることがある。
その為、一翔は特に金に関して不自由ない状況となっている。
「さてと、肉もいい具合に焼けてきたから食おうぜ」
「はーい!では―――」
「「「いただきます!」」」
3人は手を合わせ、談笑を交え賑やかに楽しみながら食事をした。
一翔のバッシングを続ける生徒たちに向けるセリフ、いい具合にちゃんと書けただろうか……。
てゆーか、もしかしたら見る人によっては今回はいい加減な感じになってるかもしれませんが許してください。初心者である自分にはこれが精一杯なので(苦笑)
また1ヶ月以上は過ぎるかもしれませんが、何卒『海神絶唱シンフォギア~海の化身と装者たち~』をよろしくお願い致します!
主人公にCVを付けるなら?(最終投票)
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内山昂輝