RACING CLIMAX(「Progress Dream」として仕切り直し予定) 作:カノンノ
アリシアナとのバトルが過ぎ、4月も終盤に入りGWも手前の月曜日。この日の放課後も雪菜は古城とともに池谷が勤務しているガソリンスタンドに訪れる。
雪菜「池谷さん!」
池谷「古城に雪菜ちゃんじゃないか!学校終わったのか?」
雪菜「はい!帰ったら走りに行こうって考えてたところです!」
池谷「そうか・・・それは楽しみだな」
そこへ健二の180SXがやってくる
健二「池谷!それと・・・雪菜!ビッグニュース持ってきたぞ!」
古城「何だ?ビッグニュースって?」
健二「関東エリアでも活躍してるジャッジメントが箱根でアンジュ・ヴィエルジュとやりあったみたいだぞ!」
だが、雪菜にとって聞きなれないチームが・・・
雪菜「えっと・・・ジャッジメントってなんですか?」
イツキ「雪菜ちゃん、知らないのか?活動拠点は東京の学園都市なんだけど関東でも有力のチームなんだぜ?」
池谷「チームのメンバーは常盤台中学の女子で構成されてるが実力は確かだ。S2000ターボの御坂美琴は「常盤台のエース」といわれているぐらいにすごいぞ」
健二「それも・・・紗夜ちゃん、美琴ちゃんに太刀打ちできなかったみたいだぜ・・・。美海ちゃんは勝てたけど」
雪菜「そこにも強いドライバーがいるんですか・・・」
そこへオレンジのAE86トレノがやってくる。ナンバーは「埼玉」ナンバーであった。
池谷「いらっしゃいませ」
そのナンバーを見た池谷は驚愕する。
池谷(独白)「その埼玉ナンバーのオレンジハチロク・・・まさか!?」
さらに雪菜にもそのハチロクに戦慄が襲い掛かる!
雪菜「まさか・・・あのハチロク・・・!?」
健二「雪菜ちゃん、知ってるのか!?」
雪菜「あのハチロク・・・秋名で見たハチロクです!ロータリーの音がしていました!」
池谷「やはり・・・あのハチロクはロータリーだったか・・・!」
停止したオレンジのロータリーハチロクからポニーテールをした少女が降りてきた。
ハチロクの少女「ハイオク満タンでお願いできるかしら?」
池谷「ハイオク満タン入ります!」
池谷はすぐさまロータリーハチロクにガソリンを給油する。
ハチロクの少女「ねえ、そこのあなた。秋名のFD知ってる?」
雪菜「ええ、秋名のFDであれば私のことですが・・・」
秋名のFDについて尋ねられた雪菜は自身がそうであると告げる。
ハチロクの少女「なら話は早い。私と勝負してもらうわよ!」
雪菜が秋名のFDであると知ると否やバトルを仕掛ける。
雪菜「わかりました。その挑戦・・・受けて立ちます!」
ハチロクの少女「バトルは明日午後9時、秋名でするわ。自己紹介・・・遅れたわね。私は成田亜里紗。」
雪菜「姫柊雪菜といいます。」
別れ際に自己紹介を終えた亜里紗は給油を終えたハチロクに乗りガソリンスタンドを後にした。
池谷「ありがとうございました!」
ロータリーハチロクを見送った池谷は雪菜のもとへ駆け寄る。
池谷「おい、あのハチロクはロータリーハチロクだ!しかも今のドライバーの女の子の成田亜里紗は成田氏親の末裔にして甲斐姫の生まれ変わりといわれている実力の高い走り屋だぞ!」
健二「同じエンジンでもあのハチロクはチューニングされてるし、重量もあっちが軽いからコーナーで負けるかもしれないぞ?」
雪菜「それも覚悟のうえで戦います!あのNSXと戦った時と同じように!これは・・・私の
たとえ相手が相手がロータリーハチロクでも雪菜の決意は揺るがなかった・・・!
一方、神奈川・・・青蘭学園では・・・?
美海「ねえ、琉花ちゃん。そのゲーム機とステアリングコントローラー置ける?」
琉花「OK!そっちに置けるよ!」
ナツナ「パソコンの設置やセガラリー2、SEGA GT、セガツーリングカーのインストールも終わったよ。」
リーナ「PCゲーム用のステアリングコントローラの準備もできました!」
ナイア「えっと・・・シートはこっちにおいていいよな?」
美海「うん!こっちにおいて!」
天音「えっと・・・セガラリーREVOはこっちにおいといていいんだよね?」
エルエル「このレースゲームはこれかなー?」
千鳥「モニターの位置はこれでいい?」
使われてない部室の一角で美海たちがあわただしくゲーム機やステアリングコントローラー、パソコン、モニターを設置していた・・・
美海「これで準備完了だね!」
そこへ紗夜がやってくる。
紗夜「美海先輩って・・・えっ・・・!?」
だが、紗夜が目にしたのは・・・使われてない部室にはモニター3台とパソコン1台、00年代後半のものと思われるゲーム機が1台とそのゲーム機で使うHゲートシフトつきステアリングコントローラー、パソコンで使用すると思われるシーケンシャルシフトがついたステアリングコントローラー、そしてバゲットシートが2つ!
紗夜「部室になんでゲーム機?」
美海「紗夜ちゃん。遠征先のコース、いろんなコースの特徴を覚えたり、紗夜ちゃんのドラテクを鍛えるためにタマちゃん先生から許可を得て紗夜ちゃんのために用意したんだよ?」
リーナ「美琴さんの言われた通り、遠征先のコースはアウェーなので練習走行でいち早くどんな峠にも対応できるように美海さんと一緒にドライビングシミュレーターを作ってみました!」
ナイア「ま、美海の知り合いのカトリーヌがゲーム機やハンドルつきコントローラーまで用意してくれたんだけどな。」
ゲーム機が用意されていたのはドライビングシミュレーター代わりとして用意されていたのだった!
なお、この部室は誰も使われてないこともあり、教師であるタマちゃん先生こと安藤環から許可を得たうえで紗夜がドライビングシミュレーターとして訓練する場所になることになった。また、事情を聴いた美海の知人である令嬢のカトリーヌ・オベールが紗夜の力になれるならとゲーム機とそのゲーム機のステアリングコントローラーまで用意してくれていた!
美海「これが紗夜ちゃんのドラテクを鍛えるために使うゲームだよ」
用意されていたのはセガラリー2、セガツーリングカーチャンピオンシップ、セガGT、セガラリーREVO、その他レースゲーム多数・・・
天音「みんな美海先輩が紗夜ちゃんのために用意したゲームなんだよ?」
リーナ「SEGA GTとセガラリー2はパソコン用のレースゲームなのですが・・・私の手でセガラリー2とSEGA GTに対応できるお手製のステアリングコントローラーも作りました!中古のパソコン用のステアリングコントローラーに私が紗夜さんでもうまくシフトチェンジができるようにシーケンシャルシフトも搭載しています!」
リーナが自ら作ったパソコンゲーム用ステアリングコントローラーには実車さながらにシフトチェンジができるようにシーケンシャルシフトが新たに取り付けられていた。
紗夜「えっと・・・ありがとう、美海先輩。///」
紗夜はすぐにパソコンの電源を入れてセガラリー2を起動する!
紗夜「えっと・・・セガラリー2ってラリーのレースゲームだよね・・・?どんな車種がいるの?」
琉花「あたしが好きなランエボ7の前のランエボ6やライバルのインプレッサがいるね」
リーナ「トヨタのセリカやランチアのストラトス、プジョー 306マキシもありますね。」
ナイア「紗夜、FFはFR乗りには厳しいしMRは結構ナーバスだからFRとは違うが感覚が似た感じの4WDにしたほうがいいぞ?」
紗夜「とりあえず・・・琉花もいるからランエボ6で行こうかな・・・」
ランエボ6を選んだ紗夜はゲームを舞台に変えて荒野を駆け抜けていく・・・!だが、第1ステージの荒野は比較的簡単なコーナーが多かったため余裕でクリア!続く第2ステージ・・・ヨーロッパに近いコース、最初のコーナーは何事もなく簡単にクリア!だが・・・
紗夜「こういうブラインドコーナーもあったんだ・・・秋名にこういったのあったね」
右コーナーに続く右コーナーのブラインドコーナーが待ち受けていたが紗夜はすぐにクリア。残る区間はヘアピンカーブ1つとゆるやなかカーブであったために問題なくクリアする。
第3ステージは雪山・・・
紗夜「慣れてない道はいいんだけど・・・スノーコース走ったことないからきついんだよね・・・っ!」
未知のスノーコースに苦戦した紗夜だがゲームの難易度が中級者向けであったこともあり、いい順位でクリアした。
紗夜「このゲーム、雪道もあるんだね・・・。ちょっときつかったよ。」
琉花「でもさ、あたしと美海は雪の日に走ることもあるからさ」
紗夜「えっ!?美海先輩の86・・・FRなのに雪の日も走るんですか!?」
美海「うん!ドラテクを鍛えるために雪の日も走るんだよ!」
ナツナ「私は雪が積もってる時は走らないけど・・・」
リーナ「そうですね・・・私も冬の日はMR車で雪道を走るのは危険なので峠を走らせることはないですね。」
ナイア「でもさー、MRで雪道を走ったと言ったらランチアのストラトスがあるだろー?」
美海「あれはラリー用車両の話だよ!NSXで雪道なんて無謀だよ!(汗)」
紗夜「そうなんだ・・・」
スノーコースで苦戦した紗夜だったのだが琉花とあこがれの人である美海はスノーコースの走行経験があったのだった。琉花に至ってはラリーカーベースであるランエボ7に乗っているのだから・・・
なお、雪道に限らずダートコースでは4WDが有利となっているがかつてはFF、FR、MRでもラリーで戦っており、特にランチア・ストラトス、ランチア・ラリー037はMRのラリーカーとしても有名であるのだがアウディのクワトロの登場によって現在のWRCは4WDが台頭しているのは言うまでもない。
そしていよいよ最終ステージ、市街地コース!今までよりもきついカーブが待ち受ける!
紗夜「こういうの・・・七曲で慣れてるよ!」
1周目のきついヘアピンはスピードが遅かったから難なくクリア、終盤のきついヘアピンときついコーナーもやすやすとクリアしていく!しかし、2周目ではストレートが長いためスピードに乗った状態でコーナーへ!
紗夜「っ!」
冷静にブレーキからのドリフトで2周目のヘアピンもクリアした紗夜!1位のインプレッサをオーバーテイクしクリア!
紗夜「ふう・・・これぐらいでクリアできたけど、雪道はきつかったね。」
琉花「あちゃあ・・・紗夜にはアーケードモードは簡単すぎたかな?」
1位かつ好タイムでクリアできたため、アーケードモードは紗夜にとっては簡単すぎたと感じた琉花だった・・・
美海「これじゃあ・・・別メニューだね。そうだ!次は・・・10イヤーズモードに挑戦してみたら?」
リーナ「えっと・・・攻略サイトを確認したところゲームの中の1年ごとにコースが変わりますし、クリアすれば難易度の高いゲームの中の次の年に行けるみたいです。」
紗夜「なら・・・次は10イヤーズモード・・・2回チャレンジしてみようかな。」
ドラテクを鍛えるために紗夜は帰宅前にドライビングシミュレーターと名付けられたレースゲームをプレイし遠征先での様々なコーナリングの特徴をつかむことに・・・!
この日の夜、・・・相手となる亜里紗は秋名に赴き、練習走行を行っていた。バトルに備えて・・・!
亜里紗は的確なタイミングでブレーキとハンドル操作を行い、ドリフトを決めていく!!
ギャラリー「おお、すげー!あのオレンジのハチロク、最高のドリフトだ!」
ギャラリー「秋名のハチロクには及ばないが秋名のFDといいバトルをしてくれそうだな!」
ギャラリー「そうだな!ロータリーを搭載したトレノはあまり見ないからな。」
ギャラリー「ドライバーのほうもドラテクいいし、なんといっても女の子だからな!それも成田氏の末裔だってさ!」
ギャラリー「まさに、戦国の女傑 甲斐姫の生まれ変わりだぜ!」
亜里紗の走りにギャラリーが熱気に包まれる!
亜里紗(独白)「私が甲斐姫の末裔である以上・・・このバトルは負けられない!」
雪菜とのバトルに亜里紗は自身が甲斐姫の生まれ変わりであることを意識して奮起させる・・・!
翌日、バトル当日を迎え・・・浅葱は古城と雪菜を呼び出す。
浅葱「次のバトルの相手の亜里紗なんだけど・・・この子・・・相当上手のロータリーハチロク乗りよ。」
雪菜「私にもわかってました。あの音は間違いなくロータリーだって・・・!」
浅葱「それだけじゃない。池谷さんたちから聞いてると思うけど、あの子は戦国大名 成田氏の末裔で甲斐姫の生まれ変わりっていわれてるほどのドラテクの持ち主なのよ。大丈夫かしら?」
次の対戦相手となる亜里紗について話し合う雪菜たち・・
古城「相手は雪菜と同じロータリーでも重量ならハチロクが有利だ。コーナリングならFDよりハチロクが上だ。大丈夫なのか?」
雪菜「何があろうと負けるわけにいきませんから!」
だが、雪菜はライトウェイトのハチロクが相手だろうとひるまなかった・・・!
・・・
その夕方、秋名のふもとでは走り屋達が雪菜と亜里紗の戦いを見ようと秋名へ集い始める。
池谷「かなり集まってきてるなあ・・・」
健二「たぶん・・・雪菜ちゃんと亜里紗のバトルが目的だろうなあ」
イツキ「俺、不安っすよ。雪菜ちゃんがハチロクに勝てるのか・・・」
スピードスターズの面々も今夜の雪菜のバトルに不安を感じた・・・
・・・バトルを迎えた夜、雪菜はバトルスタートとなる秋名の頂上へと向かった。
雪菜「・・・あっ!」
頂上には亜里紗が待ち構えていた・・・この時を待っていたかのように・・・!
スタート地点にクルマを止めた雪菜はFDから降りる。そして、亜里紗と対面する。
亜里紗「雪菜、待ってたわ」
雪菜「私もこの時を待ってました。」
お互いの視線はバトルを臨む表情をしていた!
健二「こりゃあ、雪菜ちゃんには厳しい戦いになるだろうな」
池谷「2台とも13B搭載、ドラテクも互角。大きなハンデはクルマの軽さだな」
古城「だろうな。ハチロクはコーナリングマシンだから13Bや2JZとタッグを組めば最高のコーナリングマシンになるだろうな」
車両重量で不利だと心配する池谷たち
イツキ「でも大丈夫っすよ!拓海なら非力なハチロクで高橋啓介に勝ったんなら雪菜ちゃんならやってくれますよ!」
浅葱「そうね、今は雪菜ちゃんを信じましょう!」
そして・・・バトルは始まりを告げる!
古城「カウントは俺がやる!いいか?」
亜里紗「構わないわ!」
カウントダウンが始まるとともに2台はエンジンを始動し、ヘッドライトを点灯させスタートを待つ!
古城「カウントいくぞ!5!4!3!2!1!・・・」
雪菜・亜里紗「・・・」
そして・・・
古城「GO!」
(イメージレースBGM:ストライク・ザ・ブラッド/岸田教団THE明星ロケッツ(ストライク・ザ・ブラッド))
GO!の合図とともに2台は走り出す!スタートダッシュはほぼ互角のスタート!
健二「おおっ!ほぼ互角でいいスタート決めやがった!」
浅葱・イツキ「雪菜ちゃん、頑張れーっ!」
浅葱とイツキは雪菜に声援を送る!
古城(独白)「2台同時に突っ込んで第1コーナー・・・!ハチロクがインについてるな・・・・。気を付けろよ、雪菜。あのハチロクはただのロータリーハチロクなんかじゃねえ!」
亜里紗の実力と雪菜のFDとほぼ同じパワーを持つロータリー搭載ハチロクを警戒する古城だった・・・
第1コーナー、インについたのは亜里紗のハチロク!
ギャラリー「おお!いきなりサイドバイサイドかよ!」
ギャラリー「インにはハチロク・・・!これはハチロク有利じゃないか!?」
いきなりのサイドバイサイドに興奮するギャラリーたち!
ハチロクがインをついて第1コーナー通過!3mの差でハチロクがリードした状態でヘアピンへ!インには雪菜、アウトには亜里紗!
お互い135km/h以上のスピードからコーナーへ!2台はドリフト!
ギャラリー「すげーっ!あのスピードからドリフトしてる!」
ギャラリー「インにFD、アウトにロータリーハチロク・・・こりゃ白熱したバトルになりそうだぜ!」
最初のヘアピンの攻防、制したのは雪菜!雪菜がリードを取る!
雪菜「前に出られたのはいいのですが、後ろのハチロクは私と同じFDのスペックでも重量は軽い・・・!どうにかして差を広げないと・・・!」
エンジンや駆動方式は一緒でもハチロクはもともとライトウェイトマシンであるためにFDとハチロクでは重量の差が生じるため、FDよりも軽いハチロクの小回りの良さに警戒する雪菜だった!
続くヘアピン手前のカーブ!ここで亜里紗が攻撃を仕掛ける!
亜里紗「ここで仕掛けるっ!」
後方からハチロクの機動力を利用したレイドブレーキからのドリフトで攻撃的なプレッシャーをかけてきた!雪菜はこの動きに動じなかったが・・・
雪菜「なんとかしのげましたが・・・ここから仕掛けてくるなんて・・・!」
今の亜里紗の走りにプレッシャーがかかった雪菜だった・・・!
2連続ヘアピンでも亜里紗の猛攻は止まらない!その走りはまるで甲斐姫のような走りでもあった・・・!
ギャラリー「うわあ・・・秋名のFDがあおられてるなんて・・・!」
ギャラリー「あの走り・・・まさしく甲斐姫のような走りだ!」
スケートリンク前ストレート、ハチロクはFDにぴったりと食いついてくる!
雪菜(独白)「どこからか仕掛けてくる・・・!せめて連続コーナーまで耐えないと・・・!」
次のコーナー区間で仕掛けてくると予感した雪菜・・・!だが・・・!?
次のヘアピン・・・!雪菜がインについてブレーキした瞬間!
亜里紗「今を生きる乱世を超えたその覚悟、その身に刻めっ!!」
亜里紗が雪菜よりも遅いブレーキからドリフトに入りアウトから仕掛ける!!
雪菜「嘘・・・でしょう・・・?」
アウトから仕掛けられた雪菜はたちまち思うようなドライビングラインが取れずハチロクを前に明け渡してしまう・・・!
亜里紗「このまま引き離してみせる!」
前に出た亜里紗はこのままFDを引き離そうとする!
・・・この様子は頂上にいる池谷や古城たちにも伝えられる。
健二「これじゃ、まずいぞ。雪菜がハチロクに抜かれたらしい。」
浅葱「性能は互角でも問題はクルマの重量ね・・・軽量のハチロクは加速もコーナリングもいいから厳しい戦いになるのは間違いないわ」
池谷「そうだな・・・重量以外性能が一緒でも重量が大きく違えば性能差はあるからな」
性能差の面で不利な状況の中、ピンチに陥った雪菜・・・!
古城(独白)「いや・・・雪菜なら5連ヘアピンでやってくれるはずだ・・・!雪菜なら・・・やれる!」
だが、古城は雪菜の逆転を信じる・・・!5連ヘアピンで切り札ともいえるあの走りを繰り出すことを・・・!
秋名、勝負のカギとなる5連続ヘアピン!連続ヘアピンの前のヘアピンもハチロクが優位の状態で通過しアドバンテージは30m・・・差が開く一方に・・・
雪菜「差が開き続けてる・・・!なら、あれをやるしか・・・!」
5連続ヘアピンへ突入!インに入るハチロクがドリフトへ!
ギャラリー「ハチロクが5連ヘアピンに入ったぞ!」
ハチロクは5連続ヘアピンへと突入!雪菜も少し遅れて5連ヘアピン!だが・・・!
雪菜「っ!」
雪菜は溝落としを決める!タイヤが溝に入ったFDはスピードを落とさずヘアピンを駆ける!
亜里紗「!・・・今の、何なの!?」
ギャラリー「FDがブレーキもしないでヘアピンを曲がりやがった!」
ギャラリー「どれだけすごいんだよ!あのFDのドライバーは!」
続くコーナーでも溝落としを決めていく雪菜!この溝落としでアドバンテージは一気に縮まる!
2連続ヘアピンを抜け、最後のヘアピンコーナー!アドバンテージは5mに縮まった!
亜里紗「あのFDがここまでやるなんて思わなかった・・・けど負けるわけにいかない!」
ハチロクの軽量さを活用して逃げ切ろうとする亜里紗!
雪菜「負けられません・・・!絶対に、追い抜きます!!」
残すコーナーもあとわずか、ドラテクと我慢比べの勝負へと突入する!
コーナーはあと2つ・・・!アウトについたFD、インにはハチロク!2台はほぼ互角のドリフトを見せる!
雪菜(独白)「これなら・・・いける!」
だが、何かを感じ取った雪菜はコーナーの脱出からアクセルを踏み込む!
亜里紗「っ!?そんな!」
それは雪菜が逆転の賭けに出るべくコーナーの出口からアクセルを踏み込み最後のコーナーでインにつこうというものだった!この作戦が見事に当たり、わずかに亜里紗の前に出てインにつく!
最後のコーナー!雪菜のFDは150km/hオーバーのスピードでドリフトで通過!だが、亜里紗はこれ以上ペースが上がらない!
ここで雪菜が逆転の勝利となった!
ギャラリー「うわっ!また秋名のFDが勝ったよ!」
ギャラリー「すげー、FDの不敗伝説はまだまだ続きそうだ!」
ギャラリー「ふう、ヒヤっとしたけどFDが勝てて最高だったぜ!」
雪菜の勝利にギャラリーが興奮する!
・・・この戦いの結末は頂上にいる池谷や古城たちにも伝えられる。
浅葱「雪菜ちゃんが勝ったみたいよ!」
池谷「ふう・・・ヒヤっとしたバトルだったけど雪菜ちゃんが勝ててよかったよ」
古城「俺もさ。けどよ、雪菜ならやれるって俺は信じてたさ。」
バトルに不安を覚えていた池谷たちだったが雪菜の勝利で安堵していた。
健二「けど、この先・・・あのハチロクより速いやつが現れるんじゃないか?正直・・・不安だぜ」
イツキ「でも拓海ならまだ負けなしですよ!雪菜ちゃんなら拓海と同じようにまたやってくれるに違いないと俺は信じていますよ!」
浅葱「そうね、秋名のFDの伝説はまだ始まったばかりだから!」
これから先は雪菜にどんな敵が待ち受けているのだろうか・・・?
・・・バトルを終えた雪菜と亜里紗はふもとのコンビニへ。
亜里紗「なかなかやるわね。ロータリーハチロクについてこられるなんて・・・私とロータリーハチロクについていける走り屋はあんまりいないから」
雪菜「ええ、ですが私も負けるわけにいかなかったので・・・」
バトルのことで話し合う亜里紗と雪菜。
亜里紗「いい勝負だったね。また今度、バトルお願いできるかしら?」
雪菜「わかりました!いつでも待ってます!」
亜里紗「またバトルしてよね!」
亜里紗は雪菜との再戦を誓い、コンビニの駐車場を後にした・・・
雪菜「今回のバトルは・・・少々厳しかったですね・・・。性能差もカバーできるほどの走りを見つけなきゃ・・・!」
苦戦を強いられた今回のバトルで雪菜はそれをカバーできるほどの走りを身に着けたいと思ったのだった・・・
そして・・・次なる舞台は七芝へ・・・!?