RACING CLIMAX(「Progress Dream」として仕切り直し予定) 作:カノンノ
第1話 はじまりの風
月曜日の朝・・・雪菜はいつも通りの朝を迎えた。
制服に着替えた雪菜はリビングへと向かう
凪紗「あっ!雪菜ちゃん、おはよう!朝ごはんできてるよ!」
雪菜「おはようございます!凪紗さん!」
リビングにいたのは暁凪紗で雪菜の居候先だった。
凪紗「今から古城くん起こしてくるね!」
凪紗は兄 暁古城の部屋へ行く・・・。寝起きが悪い彼のために・・・
・・・
朝食を済ませた雪菜たちは3人が通う学校である彩海学園へと向かう・・・
古城「姫柊、今日はいいバトル日和だな」
雪菜「そうですね・・・バトル日和もいいですが、むしろ学校日和もいいかもしれませんね」
古城「そうかよ・・・」
凪紗「でも学校も青春だよ!古城くん!」
他愛もない話をしつつ学校へ・・・
・・・
授業が終わって放課後
教師「今日はここまで!礼!」
全員「ありがとうございました!」
学校を終えた雪菜と凪紗は古城と合流する。
雪菜「先輩!もう終わったんですか?」
古城「ああ、ホームルーム終わって校門に来たところだ。」
古城と合流した雪菜と凪紗は家路に向かう・・・。
こうしてこの日はクルマとは無縁の1日だったのだが雪菜の1日の日常は終わりを迎える。
・・・
翌日の放課後・・・
古城「さーて、今日は姫柊と一緒に礼のガソリンスタンドにでもいくか!イツキもバイトに行ってる頃だろうし」
???「ちょっと待って、今回はあたしも一緒に連れてってくれないかしら?」
突如古城の横に現れたのは彼の同級生である藍羽浅葱だった!
古城「なんで浅葱まで・・・」
浅葱「走り屋の話だったらあたしもしたいから!それにスピードスターズの情報通より情報速いし」
古城「わ、わかったよ・・・」
しぶしぶ浅葱もガソリンスタンドへ連れていくことに・・・
・・・
場所は変わりガソリンスタンド・・・
雪菜「で、浅葱さんも一緒と・・・」
古城「そうなんだ・・・できたら姫柊やスピードスターズの面々と話したかっただけなんだが・・・」
池谷「そんな堅いこというなよ。お前の仲間の浅葱や凪紗ちゃんだってチームのメンバーじゃなくても俺たちの仲間だからな」
イツキ「そうっすよ!結局チームに入らなかった拓海やまだマイカーを持ってなかった頃の俺なんてチーム入ってないのにスピードスターズの仲間なんですから!」
浅葱「ね、池谷さんたちのいう通りでしょ!」
雪菜「そ・・・そうですね・・・」
拓海「まあ・・・俺は雪菜ちゃんとゆっくり話がしたかっただけですけど」
雪菜(独白)「できたら・・・私も先輩と二人きりで行きたかったです・・・」
そこへ健二の180SXが!
健二「池谷!秋名に遊びに来た走り屋からすごいニュース持ってきたぞ!」
池谷「どうした?健二?少し血相が変わったような感じがするぞ?」
健二「神奈川の「アンジュ・ヴィエルジュ」っていうチームがこっちで交流戦をやりたいみたいなんだ!」
池谷「な、なんだって!?」
交流戦、しかも相手が走り屋の聖地 神奈川と聞いて池谷は青ざめる・・・
イツキ「でも聞いたことのないチームみたいっすね。どんな感じのチームなんだろ」
浅葱「あたし、そのチーム調べたことあるから知ってるわ!」
だが、浅葱は「アンジュ・ヴィエルジュ」というチームを知っていた!
池谷「本当か!どんなチームなんだ!?」
浅葱「神奈川の箱根七曲をホームにしてるけどチームのメンバーが全員小田原市の高校 青蘭学園の女子高生で構成されてるチームなの。でもチームの実力は箱根七曲のチームスパイラルに並ぶチームよ」
古城「浅葱のような女子高生チームだが実力は高いか・・・スピードスターズじゃやばいな・・・」
健二「とりあえず土曜の夜にはここへ来るみたいなんだ」
池谷「そうか・・・とりあえず、今週土曜午後10時集合だ!古城たちも来てくれ!それに紗矢華やラフォリアにも伝えといてくれ!」
古城「わかった!」
雪菜「わかりました!」
集合時間を聞いた雪菜たちはそのまま家路に向かった・・・!
日向美海率いるアンジュ・ヴィエルジュの秋名到着の時は刻一刻と迫っていた・・・!
[newpage]
土曜日・・・午後10時。
雪菜「・・・そろそろ時間ですね」
時計を見た雪菜は学生服に着替えFDのエンジンキーを手にする。
玄関に出ると同じく準備を済ませた古城と凪紗が
古城「姫柊、そろそろ行くぞ」
雪菜「はい、先輩!」
それぞれの愛車に乗り込み、雪菜たちは秋名山頂上へと向かった・・・!
・・・秋名山山頂
スピードスターズメンバー「神奈川からのチームか・・・」
スピードスターズメンバー「どんなやつなんだろうか・・・」
美海率いるアンジュ・ヴィエルジュの襲来にざわめいているスピードスターズのメンバーたち・・・
池谷「ん?」
一筋の光に4G63・13Bのエンジン音のこだまに気づいた池谷・・・
スピードスターズのメンバー「き、来たぞ!」
スピードスターズのメンバー「まさか・・・アンジュ・ヴィエルジュのやつらとかじゃないよな・・・?」
池谷「いや、俺の仲間だ。」
スピードスターズのもとへ現れたのは雪菜のFD3S、古城のランエボ4、凪紗のFTO、そして・・・Routes KSのエアロをまとった浅葱のNA1 NSX、R32スカイラインGT-R、C-WESTエアロにトップシークレット製ボンネットをまとった欧州仕様JZA80スープラだった・・・!
イツキ「雪菜ちゃんたちが来たんだ!」
スピードスターズのメンバー「おお、秋名のFDだ!」
スピードスターズのメンバー「エボ4、NSX、スープラまで来てるぜ!」
雪菜と古城たちの到着にスピードスターズのメンバーは興奮する!
FD、ランエボ4、NSX、FTO、R32、スープラはスピードスターズのメンバーが止まっている場所に停車しそれぞれのクルマからドライバーが下りてくる・・・
池谷「雪菜ちゃん・・・古城・・・よく来てくれたな」
古城「一応俺たちも秋名の走り屋だからな。他のエリアの走り屋には負けてられないぜ」
雪菜「私も先輩と同じです!」
浅葱「もちろんあたしや紗矢華もよ!」
紗矢華「ええ、そうね」
ラフォリア「私もよその走り屋に負けるわけにはいきませんね」
NSXに乗る浅葱、R32に乗る煌坂紗矢華、スープラに乗るラ・フォリア・リハヴァインも雪菜と同じ思いだった。
池谷「そうか・・・拓海がいない以上、頼りになるのは拓海の再来って呼ばれてる雪菜ちゃんしかいないからな・・・」
健二「拓海は明日豆腐の配達があるっていうから俺・・・悪くて頼めなかったよ」
拓海は豆腐屋の息子であるために豆腐の配達があるため来られなかったようだ。
だが・・・?
イツキ「そういえば雪菜ちゃん。今日学校休みなのになんで制服なんだ?」
雪菜「えっ?それは・・・?」
池谷「確かに・・・学生服だな。他に洋服なかったのか?」
雪菜だけ制服だったのでそれしかなかったのかと池谷は尋ねる・・・
雪菜「すみません・・・私服は持ってないので・・・」
健二「おいおい・・・私服を持ってないって・・・」
古城「実は・・・姫柊はわけがあって俺んちで居候してるんだ(汗)」
実は雪菜は愛車 FD以外の私物と私服を持っていないために常に学生服で行動していたのだった(もちろん走りに行くときも学生服)。
イツキ「さすがに休みの時は私服で走りに来てほしいよー」
雪菜「池谷さん、イツキさん・・・すみません・・・(汗)」
そのとき・・・!
ギャラリー「来たぞ!アンジュ・ヴィエルジュだ!」
ギャラリー「ブルーの86とブルーのS2000が来たぞ!!」
スピードスターズのメンバー「ついに来たか・・・!」
アズライトブルーの86がS2000、ランエボ7、グリーンのFD、SW20を引き連れ山頂へ到着、スピードスターズのいる場所とは別の場所へクルマを止めた・・・
クルマから降りてきたのは・・・雪菜や浅葱と同じくらいの年をした少女たちだった・・・!86のドライバーであるツーサイドアップにニーソックスの少女 日向美海、S2000のドライバーである蒼の髪色のストレートのロングヘアーにニーソックスの少女 蒼月紗夜、ランエボ7のドライバーである金髪のサイドテールにへそ出し・ホットパンツのガンマンの衣装をした少女 那月琉花、グリーンのFDのドライバーであるツインテールにへそ出し・わき出し衣装にニーソックスの少女 ナツナ・トオナギ(本名は遠薙夏菜)、SW20のドライバーである紗夜と同じく蒼の髪色のストレートのロングヘアーの少女 リーナ・リナーシタ・・・
ギャラリー「おお、すげーっ!」
ギャラリー「これがアンジュ・ヴィエルジュのドライバーか!」
ギャラリー「かわいいなあ」
ギャラリー「ランエボの女の子、FDの女の子、MR2の女の子はセクシーでかわいいぜ!」
ギャラリーが興奮する中・・・
スピードスターズのメンバー「おいおい・・・ランエボにFDって・・・」
スピードスターズのメンバー「エアロも結構すごいぜ・・・」
スピードスターズのメンバー「あれじゃあ俺たちに勝ち目はねえよ・・・」
充分にチューニングされている86、S2000、ランエボ7を見てスピードスターズのメンバーたちは意気消沈する・・・
美海はスピードスターズのリーダーである池谷に近づく・・・
美海「えっと・・・秋名の地元のチーム・・・だよね?」
池谷「ああ、俺たちはここをホームにしている「秋名スピードスターズ」、で俺がこのチームを仕切っている池谷浩一郎っていうんだ。俺の愛車はこのS13だ。」
美海「そっか、ここのチームの人なんだ。私は日向美海!チーム「アンジュ・ヴィエルジュ」のリーダーなの!ちょっと秋名に遠征したくて神奈川から来たんだ。クルマは86だよ!」
紗夜「私は蒼月紗夜。チームのNo.2で日向先輩のパートナーなの。私の愛車はS2000よ。」
琉花「あたしは那月琉花!ランエボ7に乗ってるよ!」
ナツナ「あたしはナツナ・トオナギ。FDに乗ってるの」
リーナ「リーナ・リナーシタといいます!SW20に乗ってますが普段はメカニックをしています!」
イツキ「俺は武内樹、ハチゴーに乗ってるぜ。」
健二「俺は健二、180SXに乗ってる」
古城「チームに入ってないけど一応俺たちのことも教えとくか。俺は暁古城。ここ秋名を走らせてもらってる。ランエボ4に乗ってるぜ。」
雪菜「姫柊雪菜といいます。私の愛車はFD3Sです」
凪紗「私は暁凪紗!古城くんの妹だよ!クルマはFTOなの!」
浅葱「私は藍羽浅葱。古城の同級生なの。クルマはNSXよ」
紗矢華「私は煌坂紗矢華。R32スカイラインGT-Rに乗ってるわ」
ラフォリア「ラ・フォリア・リハヴァインといいます。ラフォリアって呼んでください。クルマは私の母国 アルディギア王国から用意してきた欧州仕様のスープラです。」
一通り自己紹介を終えたところで美海が話を切り出す。
美海「よかったら明日の午後10時交流戦してくれないかな?」
池谷「交流戦かあ・・・わかった!明日の午後10時に交流戦だ。」
美海「ありがとう!今から練習走行してもいいかな?」
池谷「ああ、構わないぜ」
交流戦の開催が決定し美海は紗夜たちに報告する
美海「明日の10時交流戦やるって!」
琉花「交流戦かあ・・・楽しみだ!」
ナツナ「もう・・・琉花ってば!」
紗夜「そうね、私もバトルしたいから・・・」
リーナ「でも向こう側から練習走行OKって言ってましたよね?今から練習走行しませんか?」
美海「そうだったね・・・(汗)。じゃあ、練習走行行こっか!」
それぞれのクルマに乗り込むアンジュ・ヴィエルジュの面々・・・
86に乗り込んだ美海はエンジンキーを回し86のヘッドライトを点灯させる!ings製フロントバンパー、オートクラフト京都製リアスポイラーをまとった美海の86は先陣を切ってスタート!
紗夜もS2000に乗り込みエンジンキーを回す。エンジンを始動させたアミューズエアロをまとった紗夜のS2000も美海の86についていくようにスタートする!
少し遅れてC-WESTエアロにカーボンボンネット・カーボントランク仕様の琉花のランエボ7、RE雨宮エアロのナツナのFD、TRD製エアロキットとアスクスポーツ製エンジンフードをまとったリーナのSW20もスタートした!
池谷「俺たちも負けてられねえぞ!行くぞ!」
美海たちに負けじと池谷たちもクルマに乗り込み走り出す!!
ラフォリア「私たちも池谷さんや美海さんに負けていられませんね。私たちも行きましょう!」
紗矢華「ええ、そうね」
浅葱「ラフォリアのいう通りだわ!」
池谷に呼応したラフォリア、紗矢華、浅葱もクルマに乗り込みアタックを始める!
古城「行ってしまったか・・・」
雪菜「はい・・・」
凪紗「残ったの、私たちだけになっちゃったね」
残されたのは古城、雪菜、凪紗の3人だけとなった・・・
古城「俺も走りに行きたいが凪紗がいるからなあ・・・」
凪紗「イツキさんが先に走りに行ってしまったからね・・・」
実は凪紗は古城と雪菜の走り屋の走りに惚れて走り屋デビューしたもののまだまだ初心者のためイツキが練習相手になってもらうことも多かった。そのため本気の練習走行には参加できなかった。
雪菜「私も池谷さんに止められるかもしれませんね・・・」
秋名のFDの再来と呼ばれる雪菜でもまだ中学生の女の子であるために池谷は無理させないように雪菜をこの練習走行は走らせないつもりだった。
古城「そうだな・・・」
皆が戻ってくるまで夜空を見上げる雪菜たちだった・・・
・・・
練習走行を終えて戻ってきたスピードスターズの面々とアンジュ・ヴィエルジュの面々、そしてラフォリアたち・・・
美海「これなら明日のバトルばっちりだね!」
紗夜「そうね、コースも大体把握できたし」
リーナ「あとは宿泊先に向かったら軽いクルマのチェックだけですね!」
メンテナンスを残すのみとして準備万端の美海たち
健二「俺たちじゃあの86に追いつけないな・・・」
池谷「想像通りの速さだったぜ・・・」
イツキ「俺も池谷先輩のシルビアに追いつくだけでも精一杯でしたよ。それに雪菜ちゃんの仲間のスープラやNSXにも抜かれましたよ」
池谷「あれは仕方ないだろ。クルマもすごいが実力も俺たちより上だからな」
さらに意気消沈するスピードスターズの面々・・・
美海「じゃあ、明日午後10時交流戦だよ!」
池谷「ああ、バトル待ってるぜ」
美海たちは秋名を後にする・・・明日のバトルに備えて・・・
池谷「それじゃ俺たちも帰るとするか」
古城「そうだな」
雪菜たちも明日のバトルに備えて池谷たちと別れて家路についた・・・
バトル当日の夕方・・・雪菜は愛車FDを見つめる・・・
雪菜「もしかしたら今夜・・・私が走るのかもしれませんね・・・」
美海、紗夜という強敵の存在に自分が出る可能性があると感じた雪菜だった・・・
古城「姫柊、そんなところにいたのか」
雪菜「あっ!先輩!」
古城「今日のバトルが気になって仕方ない・・・か、そりゃ俺や池谷だって同じだ。でも姫柊は走りたくて仕方ないんだろ?」
雪菜「そういわれたらそう感じますが・・・」
古城「そうか・・・けどあまり無茶はするなよ。お前はまだ中学生なんだし秋名のハチロクにはまだまだ及ばないんだからな」
雪菜「もう、先輩も池谷さんと同じこと言うんですから!確かに秋名のハチロクに追いつけるのはまだ遠いのですが・・・」
古城も雪菜のことを心配していた・・・
・・・迎えた交流戦当日夜・・・スピードスターズとアンジュ・ヴィエルジュのバトルを見ようと各地から走り屋やギャラリーが秋名に集結していた。
池谷率いるスピードスターズや雪菜たちもいち早く秋名に到着していた・・・
健二「いよいよバトル当日だな・・・」
池谷「ああ・・・昨日の練習走行で俺たちじゃあ相手にならなかったからな・・・もしかしたら古城たちに任せるかもしれねえな・・・」
イツキ「こんな時に拓海がいてくれたらなあ・・・」
昨日の練習走行で相手の実力を思い知っていたため拓海まかせの状況になりつつある池谷たち・・・
なお、拓海は今回も明日豆腐の配達があるために来られなかった。
紗矢華「相手はどう動くのかしら?」
浅葱「リーダーが出てくるのもあり得るけど・・・前哨戦はFDとランエボ7が出てくるんじゃないかしら?ランエボ対決になったらどっちが勝つかわからないわよ」
ラフォリア「ヒルクライムならどんな相手が来ても負けはしませんがダウンヒルならFD、86相手じゃあきついですね・・・」
相手の出方をうかがう浅葱たち・・・
雪菜「先輩、相手はどう来るんでしょうか?」
古城「俺にもわからねえ。ただ・・・見た目は俺と同い年で姫柊と同じスタイルの女の子が姫柊と同じドラテクを持つってことぐらいだな」
雪菜「もう、先輩ってばいやらしい!ですけど・・・油断はできませんね」
ギャラリー「来たぞ!アンジュ・ヴィエルジュだ!」
ギャラリー「美海の86に紗夜のS2000だ!」
美海たちが山頂に現れた・・・
池谷「ついに来たか・・・!」
・・・
美海「バトルのルールなんだけど普通に同時にスタートしてゴールっていうのどうかな?」
池谷「わかった、それでいこう。そっちからは誰が走る?」
美海「えっと・・・」
バトル前の話し合いが進められていくが・・・?
紗夜「美海さん、ちょっと待ってください!」
美海「紗夜ちゃん!?」
紗夜「美海さん・・・あの黄色のFDとバトルさせてもらえませんか?」
美海「えっ?」
雪菜「!?」
突如、紗夜が対戦相手に雪菜を指名した!
美海「あのFDって・・・」
紗夜「もしかしたらあのFDの少女は私と同じくらいに何か特別なものがあるのかもしれない・・・だからあのFDと戦ってみたい!」
美海「紗夜ちゃん・・・わかった、ちょっと待っててね」
池谷(独白)「なんてこった・・・まさか雪菜ちゃんを相手に指名してくるとは・・・」
この事態に池谷たちも雪菜に声をかける。
健二「やばいことになった・・・相手は雪菜ちゃんをバトルの相手に指名してきたぞ。」
池谷「相手は箱根の走り屋だからひとたまりもないかもしれないな」
古城「どうするんだ?姫柊?」
だが・・・雪菜は・・・?
雪菜「仕方ありません・・・私が行くしかありませんね」
意を決してFDに乗り込みエンジンをかける!FDのリトラクタブルが上がりヘッドライトを点灯させ臨戦態勢に!
池谷「おい、本当にあのS2000とやりあうつもりなのか!?いくら拓海の再来と呼ばれてるお前でも無理すぎるぞ!」
雪菜「いいえ、これは・・・私の[[rb:レース>ケンカ]]です!!」
古城「姫柊・・・」
雪菜の決意に池谷と古城は・・・
古城「わかった。絶対に勝ってこいよ。姫柊」
池谷「だが、あんまり無茶はしないでくれ。お前はまだ拓海と違って中学生の女の子だから」
凪紗「雪菜ちゃん、頑張ってね!」
浅葱「雪菜ちゃん、神奈川のS2000に地元の走りを一発かましてきなさい!」
イツキ「俺ももう止めないよ。俺も古城や池谷先輩と一緒に応援してるから拓海みたいに思いっきりバトル頑張ってくれよ!雪菜ちゃん!」
雪菜「みなさん・・・ありがとうございます!では・・・いきます!」
後押しを受けた雪菜はスタート地点までFDを走らせる。雪菜のFDのとなりにはS2000とそのクルマのドライバーである紗夜がいた・・・
FDから降りた雪菜に紗夜は声をかける・・・
紗夜「私と同じ雰囲気だね・・・姫柊雪菜っていったよね」
雪菜「そうですけど・・・蒼月紗夜さんでしょうか」
紗夜「そうだよ。よろしくね、雪菜」
雪菜「はい、よろしくお願いします、紗夜さん。」
紗夜「バトル、始めよっか」
お互いクルマに乗り込みエンジンキーをかける。エンジンを空ぶかしさせそれぞれの愛車のタコメーターが回転を始める。ヘッドライトが点灯しはじめバトルの準備は整った。
バトルの前・・・コースの各チェックポイントではコース状況のチェックが行われる。たとえサーキットへと変貌した峠でもまだコースに残っているクルマもいるかもしれないために入念にチェックが行われる。
スピードスターズのメンバー(電話)「こちら第1コーナー、走行中のクルマいません!」
スピードスターズのメンバー(電話)「5連ヘアピン、走行中のクルマなしです!」
スケートリンク前のストレートでは・・・?
スピードスターズのメンバー「スケートリンク前ストレート、いつでもいけますよ!」
そこに「REDSUND」のステッカーが貼られた白のFC3S、黄色のFDの姿もあった。
ギャラリー「おいおい・・・本物の高橋兄弟が来てるぞ!」
ギャラリー「ほんとだ。あの高橋啓介もいる!」
彼らこそ高橋涼介率いるチーム「赤城レッドサンズ」のエース 高橋啓介とリーダーであり啓介の兄である高橋涼介だった!
啓介「兄貴、今夜のバトルはどんな展開になるとおもう?」
涼介「両者ともまだ未知数だ。だがFDのほうは藤原の再来といわれているうえにS2000のほうはいつか俺たちが戦うことになる神奈川エリアの走り屋だ。」
啓介「いずれにしろどっちとも俺たちと戦う相手ってことか・・・」
涼介「そうともいえるな」
高橋兄弟も雪菜と紗夜のバトルを見に来ていた・・・
ゴールとなるふもとの駐車場では・・・
スピードスターズのメンバー「えっと・・・走行していたロードスターがコースから出ました。それにギャラリーに来たS15シルビアとFC3Sの誘導も完了しました。いつでも行けます!」
C-WESTエアロをまとったS15と涼介のFCに似た感じの白いFC3Sもギャラリーに来ていた。S15から降りてきたのはポニーテールの白いニーソックスの少女、FC3Sから降りてきたのはS15の少女の同い年の少年とピンクの髪色をした小学生の少女だった。
昴「ここらへんならゴール見えるな」
葵「そうだね。昴」
S15に乗る荻山葵とFCに乗る長谷川昴もこのバトルの見学に来ていた。
智花「えっと・・・今からバトル始まるんでしょうか?」
昴「そうだな。頂上できっと準備が進んでると思うよ。」
初めてのバトルの見学に来た少女 湊智花は緊張していた・・・クルマのバトルはどんなものなのか・・・
場所は変わり頂上・・・
池谷「スターターはどうするんだ?」
古城「スターターは俺にやらせてくれ。そっちもかまわないよな」
美海「私たちはそれでもいいよ」
古城がスターターを務めFDとS2000の間に立つ
琉花「頑張れー!紗夜ー!」
ナツナ「遠征、絶対に勝ってよね!」
琉花とナツナも紗夜に声援を送る!
カウント開始前、雪菜と紗夜はそれぞれの車のエンジンを始動させる!S2000のヘッドライトが光だし、FDはリトラクタブルが開く。雪菜のFDのアナログメーター、紗夜のS2000のデジタルメーターも動き出す。
古城「カウントいくぞ!5!4!3!」
カウントが進められていく中、それぞれアクセルを踏み空ぶかしさせスタートを待つ!
古城「2!1!・・・GO!!」
(イメージレースBGM Well Start Our Race/BACKDRAFT SMITH(新劇場版頭文字D Legend 1 覚醒))
「GO!」の合図とともに2台は走り出す!
このバトルの先手を握ったのは紗夜!
紗夜(独白)「FDといったら280馬力もある・・・なら第1コーナーと次のヘアピンで差をつけないと!」
FDとS2000の馬力の差に気づいた紗夜は序盤のうちで差をつける作戦に出る!
最初のヘアピンへと突入!130km/hクラスのスピードでコーナーに入りS2000とFDはドリフトでコーナーをクリア!紗夜がリードのまま次のヘアピンへ!
雪菜(独白)「S2000・・・コーナーでも速いですね。さすが箱根七曲で一二を争うチームといったところでしょうか?」
S2000のコーナリングと紗夜のドラテクに驚かされた雪菜・・・
状況が膠着したまま次の2連続ヘアピンへ。125km/hクラスのスピードで連続ヘアピンをドリフトで駆け抜けていくが状況は変わらない。
雪菜が紗夜を追うという状況のままスケートリンクのストレートへ・・・!
啓介「兄貴、FDがS2000より後ろに走ってるぞ」
涼介「そうか・・・」
雪菜と紗夜のバトルの状況を涼介は冷静に見ていた・・・
涼介「S2000はそれなりにチューニングされていて速いのだがFDは啓介のFDと違ってダウンヒルがメインだからパワーを犠牲にしてコーナリング性能を上げた分パワーはせいぜい300馬力程度、パワー勝負となればどちらかいえばS2000が上でFDはストレートでなければパワー勝負は不利だろう。」
啓介「俺と同じFDでも軽量だからダウンヒルにしているってわけか」
同じFDでもダウンヒル仕様であることに驚く啓介・・・
涼介「だが・・・あのFDには何か秘策があるはずだ。」
啓介「秘策って・・・?」
この状況は頂上にいるスピードスターズのメンバーにも伝えられる!
スピードスターズのメンバー(電話)「現在S2000がリードしてますがFDとの差は互角!FDがいつ抜きにかかってもおかしくありません!」
池谷「そうか、わかった。」
状況を確認した池谷は電話を切る・・・
池谷「雪菜ちゃんがまだ後ろを走ってるそうだが差はほぼ互角のまま変わらないみたいだ。」
古城「そうか。こいつは姫柊にとっても厳しいバトルになりそうだな」
凪紗「でも雪菜ちゃんなら勝てるよ!どんな相手が来ても雪菜ちゃんは勝ってきたんだから!」
浅葱「凪紗ちゃんのいう通りね。古城、雪菜ちゃんを信じようよ!」
古城「そうだな・・・」
雪菜の勝利を信じる古城たちだった・・・
琉花「ねえ、聞いた?紗夜がFDに抜かれてもおかしくないって?」
ナツナ「あのFDのドライバー、相当やるみたいね」
美海「うん、私も今・・・紗夜ちゃんが戦うには手に負えないような相手を選んでしまったような気がするの。勝っても負けてもいいから紗夜ちゃんが何事もなかったらいいんだけど・・・」
勝敗よりも紗夜の無事を心配していた美海だった・・・自身の予想を大幅に超えた対戦相手を選んでしまったのだから・・・
スケートリンクのストレートを通過しコーナーへ突入、145km/hからのスピードでコーナー区間を駆け抜けていくFDとS2000!
ギャラリー「おお!アンジュ・ヴィエルジュのS2000すごいぜ!」
ギャラリー「FDもいい走りしてるぜ!」
2台のバトルにギャラリーの盛り上がりも熱くなっていく!
ヘアピンに突入し2台はインについた状態で135km/hクラスのスピードでドリフトに入る!だがそれでも紗夜は前を譲るつもりはなかった!だが・・・
紗夜(独白)「思ったよりも速い・・・、だけど雪菜に勝たないと特別になれない・・・!」
雪菜(独白)「思ってた以上にやりますね・・・あれを仕掛けるしかありませんね!」
思っていた以上の相手の走りに追い詰められていく紗夜・・・思っていた以上の相手に苦戦する雪菜・・・だが・・・まだ策は残っていた!
勝負の5連ヘアピンに突入、紗夜がリードの状態で5連ヘアピンへ!
ギャラリー「来たぞ!」
ギャラリー「おお、S2000がリードだ!」
紗夜「ここで仕掛ける!」
ドリフトでコーナリングに入ろうとする紗夜!だが・・・
雪菜「仕掛ける先は・・・ここ!」
雪菜はブレーキを踏まず紗夜のS2000をパスしてそのままコーナーに入る!
紗夜(独白)「えっ・・・このさきはきついヘアピンのカーブ・・・ブレーキも踏まないで?・・・そんなの無茶よ!!」
雪菜の行動に戸惑う紗夜・・・!
だが・・・!?
雪菜のFDのタイヤは溝にはまりタイヤに溝をはめたままヘアピンをそのまま通過!
紗夜「嘘・・・でしょ?」
ギャラリー「おいおい見たか?あのFDの走り!」
ギャラリー「信じられねえ・・・あのハチロクと同じ走りをしてやがる・・・!」
続くヘアピンもFDのタイヤを溝にはめてコーナーを通過していく!
雪菜がリードのまま残すヘアピンは3つとなり、レース距離もあとわずかとなった!
紗夜「何が起こったのかはわからないけど・・・まだ終わったわけじゃない・・・!まだチャンスはある!」
それでも希望を信じて雪菜のFDに食らいつく紗夜だった!
ヘアピンをすべて通過し残す区間はハイスピード区間となった!そして最終コーナーに突入!
ほぼ互角の状態からの最後のコーナリング!・・・この激しいバトルを制したのは・・・・!?
ゴール地点のふもと駐車場・・・スキール音とエンジン音がふもとにも響き渡る・・・
葵「いよいよゴールね・・・」
昴「そうだな。」
そのとき、葵たちの目の前に2つの光が・・・
ギャラリー「おお!2台が見えてきたぞ!」
ギャラリー「どっちが・・・どっちが勝つんだ!?」
ゴールが近づいてくる2台にギャラリーは熱狂する!
ギャラリー「FDが前だ!」
前に出ていたのは・・・雪菜のFDだった!
雪菜のFDがゴール!
ギャラリー「秋名のFDが勝ったぞ!」
ギャラリー「信じられねえ・・・神奈川のS2000を打ち破るなんて」
ギャラリー「まさに秋名のFDは秋名のハチロクの再来だ!」
雪菜の勝利にギャラリーたちは盛り上がる!
紗夜(独白)「負けた・・・、私が・・・このバトルで・・・負けた?」
雪菜に遅れてゴールした紗夜は敗北した・・・
智花「・・・///」
智花はゴールを駆け抜けていく雪菜のFDに見とれていた・・・!
葵「どうしたの?智花ちゃん?」
智花「あのFD・・・素晴らしかったです」
昴「え?」
智花「私・・・あのFDのファンになってしまったのかもしれません。」
葵「智花ちゃん・・・、そうよね。あのFDは・・・秋名のFDって呼ばれてる秋名最速のFDだもんね」
このバトル以来、智花は雪菜のファンになったという・・・
このバトルの結果は頂上にも伝わった・・・
スピードスターズのメンバー「今さっきバトルが終わったところです!結果は・・・FDの勝利です!」
池谷「おいおい、雪菜ちゃんがやったぜ!」
イツキ「雪菜ちゃんは拓海の再来でしたね!池谷先輩!」
健二「ああ、俺もあいつならやってくれるって信じてた!」
スピードスターズの面々は歓喜の声を上げた!
古城「まさか姫柊がここまでやるとはな」
浅葱「そうね。雪菜ちゃんがここまでのライバルに勝つとは思わなかったわ」
ラフォリア「でも今後は雪菜には様々なライバルたちが来ると思いますよ。それに雪菜とバトルするためにここに来るかもしれませんし」
紗矢華「そうね・・・ある意味、雪菜の戦いはここから始まるんじゃないかしら?」
古城「そうだな。姫柊にとっても飛躍になってくれるといいな」
このバトルが雪菜の新たなる最速伝説の1ページになっていくことを願った古城たちだった・・・
琉花「あーあ、紗夜が負けちゃったかあ・・・」
リーナ「仕方ありませんよ。相手も紗夜さんを超える走りをしたんですから」
美海「そうだよ!それに・・・あのFDの子は・・・紗夜ちゃんのライバルになるんだから。」
ナツナ「そうね。紗夜はいい先輩にいいライバルもできたから幸せね。」
バトルに敗れはしたが紗夜のライバル誕生の予感に喜ぶ美海たちだった・・・
琉花「でもさ・・・あたしたちのバトルはどうするんだよ?」
美海「紗夜ちゃんが負けたっていうなら・・・今夜は私は走らないよ。あとは琉花とナツナちゃんのバトルで十分だと思うよ?」
琉花「わかった!あたしも今夜の遠征のバトル楽しんでくるよ!」
この後、池谷とナツナ、健二と琉花のバトルが行われたのだがスピードスターズが圧倒的大差で負けたのは言うまでもなかった・・・
涼介「やはり・・・FDはあのハチロクと同じ溝落としを使ってきたか・・・」
啓介「まさか秋名のハチロクじゃないやつも使ってくるを思わなかったぜ・・・もしかしたらあいつは・・・秋名のハチロクの再来かもしれねえな」
涼介「こいつは面白いことになってきたな。あのFDがハチロクの再来というのなら俺の公道最速理論の手直しもいるな。いつかハチロクと戦うべき相手になるかもしれないからな」
スケートリンク付近でギャラリーに来ていた高橋兄弟も雪菜が拓海の再来であると確信した・・・!
・・・琉花と健二のバトルが行われている中、バトルを終えた雪菜と紗夜はふもと近くのコンビニで会話を交わしていた・・・
紗夜「雪菜・・・あなたの走りは美海さんほどじゃないけど素晴らしかった・・・私の負けを認めるわ」
雪菜「いえ、紗夜さんの走りも私の先輩以上の走りでしたよ!それに私が初めて苦戦した相手でもありますから・・・」
お互いの走りを認め合う雪菜と紗夜・・・
雪菜「でもどうして私とバトルしたんですか?」
バトルの相手にした理由を聞く雪菜・・・
紗夜「私は特別になりたいの。特別になるためにバトルをして勝たなきゃいけないから・・・それに雪菜から美海さん以上に何か特別な予感がした。だから・・・」
雪菜「私も紗夜さんと同じことを思ってました。紗夜さんはただの走り屋でもS2000乗りでも神奈川から来た走り屋でもない。いつか私と戦うことになるライバルだって・・・!」
雪菜の言葉に紗夜は何かのときめきを感じたのだった・・・!
紗夜「・・・もしかしたら私と雪菜は運命のライバルかもしれないね」
雪菜「そうですね。」
紗夜「・・・また、バトルする機会があればまたバトルしよう?」
雪菜「わかりました。いつでも受けます!」
紗夜「その時まで・・・負けないでね」
このバトルを機に雪菜と紗夜はライバル同士となった・・・
新たなるライバルの誕生と伝説に刻まれた1ページ・・・、このバトルが電撃と可能性、公道最速伝説が織りなす新たなる伝説が始まる・・・!