ゼノブレイド2 特別執権官補佐   作:青い灰

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ヒカリは出オチ。



モナド

「3人目……だと!?」

 

「オウカ・モナド・スローン………!?」

 

 

二人の天の聖杯が狼狽える。

 

 

「誰が決めた?

 別に良いじゃねぇか、ははっ」

 

「……ふん。まぁ、こうすりゃ分かるよなぁ!?」

 

 

メツが俺に斬りかかって来る。

 

 

「それもそうだな、

  ──モナド解放、″モナドブレイブ″!!」

 

 

俺は剣──モナドを発動。

浮かび上がっている、「力」の文字が輝き、

俺の体を薄紅の光が包む。

 

 

「オラァッ!!」

 

「ふんッ!!」

 

 

メツの逆手の剣と、モナドがぶつかり合うが、

俺は軽くメツを上に押し返し、

モナドを右に薙ぎ、追撃を仕掛ける。

 

 

「何!?」

 

「せぁッ!!」

 

「ちぃッ!」

 

 

俺の追撃は空中で宙返りしたメツに避けられる。

 

 

「ヘッ、行きな!!」

 

「ククク、悪く思うなョ?」

 

 

俺の背後にメツのブレイド、

ザンテツが忍び寄っていたが、

既に未来視は発動していた。

 

俺はモナドを地面に突き刺す。

モナドの文字は切り替わり、

「波」の文字が浮かび上がっている。

 

 

「″モナドウェーブ″!!」

 

「が、ァァァァ!?」

 

 

地面が波のようにうねり、

隆起した地面がザンテツを打ち付け、

地面がザンテツを飲み込み、押し潰した。

 

 

「何!?」

 

「くそ……が、この、ッ

   ……脇役がァァァッ!!」

 

「!」

 

 

ヨシツネが狂乱したように

カムイと共に走り出してくる。

 

 

「食らえぇぇッ!」

 

 

邪魔だ。

俺は、モナドを二人が来る方向に向ける。

文字が「喰」に切り替わり、

モナドから出る白い光の刃が黒に変わる。

 

 

「ヨシツネ、避けろ!!」

 

「なっ!?」

 

「″モナドイーター″」

 

 

黒い光刃が爆発し、

巨大なレーザーとなって

ヨシツネがいた場所を抉りとった。

 

ヨシツネは辛うじて避けたものの、

カムイはそれを食らい、黒い光に飲み込まれた。

 

 

「カムイィィッ!!!」

 

「退くぞ!ヨシツネ!」

 

「あ、ぁ、カムイ………」

 

 

メツが呼び掛けるが、ヨシツネは

カムイのコアクリスタルを呆然と眺めるだけだ。

メツが黒い力を吹き出し、

爆風が俺たちを襲う。

 

 

「逃がさないわ、メツ!!!」

 

 

ヒカリが力を使い、

空からの光がメツたちを狙うが……

 

 

「逃げられた、ようじゃな」

 

 

セイリュウの言う通り、

その場には、メツも、

ヨシツネも消えていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐふっ!」

 

「!! ヴァンダムさん!」

 

 

ヤエギリが確保していた

ヴァンダムは、既に限界だった。

 

 

「ヴァンダム!さっさと武器を体から抜け!」

 

「ヴァンダムさん!」

 

「ぐぅぅっ!」

 

 

ヴァンダムのブレイド、

スザクがヴァンダムを促す。

 

 

「どけっ、レックス」

 

「オウカ!?」

 

 

俺はモナドの文字を「治」に切り替え、

緑に変わった光の刃をヴァンダムに突き刺す。

 

 

「何をする気じゃオウカ!?」

 

「オウカ、何をしてるの!!」

 

「黙ってろ、″モナドヒール″!」

 

 

緑色の光がヴァンダムを包み、

剣を引き抜く。

 

 

「か、体が………」

 

 

ヴァンダムの傷が急速に癒え、

ものの2~3秒で傷が完治した。

 

 

「す、凄い……」

 

「はー、疲れたぁぁッ!!」

 

 

俺は白い衣を脱ぐ。

するとモナドは消え、衣も消えた。

 

 

「で、一件落着、か?」

 

 

俺は周囲を見回し、

戦いが終わったことを確認した。

 




オウカのモナドアーツについて

・「斬」モナドバスター
  (直線上にダメージ、機械系の敵に特攻)

・「力」モナドブレイブ
  (味方全員に全能力40%上昇バフ)

・「鎧」モナドアーマー
  (味方全員にダメージ80%カット付与)  
 
・「波」モナドウェーブ
  (円形にダメージ、バインド付与)

・「治」モナドヒール
  (一人の体力100%回復、ヒールバリア付与)

・「喰」モナドイーター
  (直線上にダメージ、出血付与、バフを消去)

・「轟」モナドサイクロン
  (円形にダメージ、強制ライジング)

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