キャラ崩壊。
「さぁて、帰るかー」
「ん、レックスたちは置いていくの?」
「あぁ、先に帰る。
メレフに仕事を任せたままだからさ」
俺たちは雲海用の小型船に乗って帰る。
小型船というか、水上バイクである。
デカイのは定期便しかないし、遅い。
「対してコイツは速いしな」
「沈みそうだけど、これ大丈夫なの?」
「俺が改造した高速船だぞ?
多分、うん、多分大丈夫だ。うん」
「自己暗示かけてるよね!?」
カケテナイヨー。
「まぁ沈んだときはさ、
飛べるんだから運んで?」
「まぁいいけど」
「よっしゃ、帰るぞ!」
こうして、俺とヤエギリはインヴィディアを
出て、スペルビアへ帰ることになったのだった。
水上バイクは沈まなかった。
「ふむ、それで?」
「うん、ごめ──」
「うん、だと?」
「は、はい。すいませんでした………」
スペルビア、アナンヤム港にいたのは、
メレフ、カグツチだった。
なんでいるんだよ………何も連絡してない筈だぞ。
ヤエギリ逃げやがったし。
「私は天の聖杯のレポートをお前に頼んだ。
だが、お前が私に渡した物は何だ!!?」
「………″アルス油ハンドクリーム″
″ハゴロモピーチ水ようかん″です」
「あらメレフ様、
お気に召さないなら私が全て頂い
「それはダメだ!」さ、左様ですか」
もの凄い気迫で即答する。
あ、気に入らない訳では無いようだ。
良かった。
「な、なぁメレフ、今度なんでも
言うこと聞くから許してくれないか?」
「………ほう?言ったな?」
「オウカ………メレフ様相手にそれは……」
「あ」
忘れてた。メレフに「なんでも」は
使ってはいけない言葉だと。
「ふふ、だが今回は妥協してやろう。
これから一週間、私と行動を共にしてもらう」
「…………風呂、寝るときもか?」
「なッ、ば、馬鹿かお前は!!
流石にそれは別に決まっているだろう!!///」
俺はメレフをからかってニヤリと笑い、
カグツチへと目で合図を送る。
カグツチもニヤリと笑い、メレフへ耳打ちする。
「では、私がオウカと風呂と夜を共にしましょう」
「ぶふぅっ!!?///」
「ふふ、今日から楽しみです」
「なっ、ぁ、か、カグツチお前!
誰のブレイドなのか分かって……!?///」
「はい、私はメレフ様のブレイドですが。
ですが夜枷にそれは関係の無いことですし」
「やっ、ややや、夜枷だと!!?
お前たち、そんな関係だったのか!?///」
「「いや、違いますけど?」」
「へ?」
メレフがポカーンとしたように
赤い顔で硬直する。
「いや、流石にそれはないですよ。
安心してください、私は貴方様のブレイドです」
「ははは、冗談だよ冗談!
ちょっとからかっただけだって!」
俺は笑いながらメレフの肩を揺する。
彼女、夜のネタに耐性がない。
まぁ、あったらあったで怖いが。
「…………」
「あ、あれ?メレフ?メレフさん?」
動かないメレフを揺する。
すると、急に腕をガシッと掴まれる。
「よ、よし分かった!!?
お前が望むなら私は風呂だろうと
夜枷だろうと共にしようじゃないか!!?///」
「え、あの」
「ほら行くぞ!!?
まずは旅の疲れを癒すための風呂だ!!?///」
「暴走すんなぁぁぁ!?」
「あらー」じゃねぇカグツチ!?
お前も共犯だろうがぁぁぁ!?
「待って、お願い待ってメレフさん!?」
「何してる、行くぞ!!?///
お前のために貸し切りにしてあるんだ!!?///」
「ちょっと待てぇぇぇい!?」
つーか何で帰る日知ってるんだよ!?
あ、待って引き摺らないでぇぇ!?
メレフ様、
買ってきて貰った物はちゃんと全て受け取り、
夜関係ネタで暴走するという………
カグツチ置いてけぼり。