お久しぶりでございます。
いつものように投稿遅れました。
皆さん、コロナが
流行っているようですのでお気を付けて。
風呂にゆっくり浸かった後、
俺は部屋のベッドに座り、本を読んでいた。
メレフに失礼をしたかと謝りに
行こうとしたのだが返事がなく、
唸り声くらいしか聞こえないので怖くて
部屋に帰ってきたのだった。
すると、部屋がノックされる。
「鍵なら開いてる、入っていいぞー」
「失礼するわよ」
「んん?カグツチか」
てっきりヤエギリかと………奴はノックはしないか。
どうしたのだろうか?
「どうした?」
「またメレフ様をからかったみたいね」
「説教は勘弁してくれ、
からかったつもりはないし、
夕方のやつならお前も共犯だろ?」
「まぁそうね。それを言いに来た訳じゃないの」
カグツチは俺から本を取り上げて投げ捨てる。
そして俺に近づいてくる。
その距離は、息がかかる程で。
「あ、あの、カグツチさん?」
「フフフ………夕方、私がメレフ様をからかう時、
言ったことを覚えてるかしら?」
「…………いや、待とう。
落ち着いてくれ、落ち着いて下さい」
「ひっく………フフフ」
「…………あっ」
コイツ、さては酔ってるな?
酒の匂いがする。
でもほら、やめようカグツチさん。
脱ぐのは駄目だよ、
あとその中途半端に肌見せるの辞めよう?
「酔ってるだろ、カグツチ」
「酔ってないわよ?ひっく」
「酔ってるな、ほら、さっさと部屋に戻って」
「もう………よっ、と」
「うおっ」
俺は、ベッドに座っていたせいで
カグツチに押し倒される。
押し倒される。
「!?!?!?」
「フフフフ………どうなるか、分かるかしら?」
「ま、マジすか?」
「マジよ………」
そのまま、カグツチは
俺に唇をゆっくりと近づけ……………
「何をしてるんだお前たちはぁぁぁぁ!!!?」
止めた。
ピタッと止まった。
「め、メレフ様!?」
「ひぃっ!?」
ドアを開けっ放しだったからか、
メレフが扉の入口で硬直、頬を紅潮させている。
まぁ端から見ればカグツチが俺を押し倒している
光景なので。
「カグツチ貴様ァァァァ!!」
「落ち着けメレフ!!
酔ってるだけ、酔ってるだけだから!!」
「うぅん、ひっく…………Zzz's」
「俺のベッドだぞ寝るな元凶!!」
なにこのカオス。
俺はカグツチに殴りかかろうとするメレフを
羽交い締めにして拘束し、カグツチは
俺のベッドで寝始める。
被害者俺じゃん。俺泣いちゃうよ?
「助けて陛下………」
「カァグツチィィィ!!!!」
「Zzz's……………」
「で、分かります?
賢明な特別執権官なら騒音による
近所迷惑くらい理解しての所業ですか?」
「も、申し訳ありません陛下………」
「全く………カグツチ、貴女もです。
お酒を嗜むのは良いですが、飲み過ぎです」
「すいません………」
「そしてオウカ、貴方もです」
「俺もなの陛下!?」
「押し倒されたなら最後までやってしまいなさい」
「そこぉ!?」
解せぬ。
主人公はヘタレ。