俺ガイル色々ごちゃごちゃ   作:根王

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いろはの口調が何故か難しい…ヘルプミー


疑問

 葉山の転校…家の都合で転校したってそれは嘘だろうな…やはりあの人だろうな…

 

「雪ノ下さん」

 

 間違いない雪ノ下さん以外存在しない。現に俺を虐めていたクラスメート数名を何らなの方法で県外に追いやってる…まさか葉山がターゲットになるとは…

 

 でもおかしいぞ。あの会話は二人しか知らないはず…なのに何故、雪ノ下さんの耳に入ったのか。それが不思議で堪らない一体誰が…

 

 勿論、俺は誰にも言っていない…それに盗聴機も外してあるから俺と葉山しかいなかったはず。戸部と三浦は呆然としている。かつては一緒にいた人物が急に転校するならそりゃ驚く。

 

 ただ、川崎と由比ヶ浜はそんな事を気にも留めず俺にアプローチ…ぶれないなお前らそれを別な物に向けて欲しいんだけど…それにしても恐ろしいのはかつてグループの一人で親しかった葉山を『何とも思わない』という思考に俺は恐怖を感じた。中学生辺りにそんな思いをしてきたが由比ヶ浜の場合、友人を簡単に捨てたという事だ。

 

 放課後、奉仕部の部室に赴き一色がやって来る。一色の開口一番が

 

「葉山先輩が転校したって本当ですか?」

 

「ああマジ。あいつはもう総武高校にはいない」

 

「えぇ~ちょーショックなんですけど」

 

「俺だってショックだよ」

 

 色んな意味でな。それにしてもあざとい…因みに雪ノ下のマッグカップが震えていたのを見て話題を変える事にした。どうやら雪ノ下に葉山の話はしない方がよさそうだ。

 

「それよりもお前の依頼の件だが…」

 

「何か案があるんですか?」

 

「それなんだが…寧ろやってみないか?」

 

「生徒会長をですか?む、無理ですよー‼私一年生だし…」

 

「八幡…私が立候補しようと思っているのだけれど。敢えて一色さんを立候補させるのは意味を教えて頂戴」

 

「…一色を立候補させたのは普段からあざとい態度で男子を手玉に取っているから「先輩っ!?」それを気に食わないので立候補させて雪ノ下辺りに負けさせて惨めな思いをさせる…それが彼女らの狙いだ。逆にこれを利用すればいいのさ」

 

「成程先輩…読めました。でも私こういう仕事初めてなんですけど…」

 

「それは俺達がある程度サポートする。お前が一人でもできるぐらいまでには成長させる。お前が優秀な部分を見せ付ければあいつらの思惑とは違った結果になって悔しがるだろうな」

 

「流石は八幡ね…分かったわ。私は立候補しないその方があなたといられる時間が増えるわ…うふふ」

 

「そ、そういう事だ!応援演説が必要だったら言ってくれ!」

 

「あっはい…」

 

 ゆきのんがやみのんになりかけているので一色を避難させる。そして、あの事を聞く…聞いてはいけないと恐怖を感じる。しかし、ここで聞かないといけない気がした…雪ノ下を見つめると頬を赤くしていた。いや、そういう眼で見てないから

 

「あらそんなに私を見つめて…照れてしまうわ。もしかして今更惚れたの?」

 

「それは結構…聞きたいことがある」

 

「何?何でも聞いて…勉強の事、悩み事、将来について、私にして欲しい事…何でも言って♡」

 

「じゃあ聞くぞ…」

 

 

 

 

 

 

「葉山をどうした?」

 

 この問いに雪ノ下の表情が一変する…笑顔から真顔のフォルムチェンジ早過ぎぃ…背筋に寒気が走る

 

「今更あんな人どうでもいいでしょう?あなたが気に掛ける程ではないわ…それに私達はあなたしか興味が無いわ」

 

「話を逸らすなよ。葉山をどうしたと聞いてるんだ…あいつに何をした?あいつは別に何も…」

 

「したわ…」

 

「?」

 

「したわ。あの男は…文化祭では叫弾されるべきだった相模さんを庇い!真実を告げずあなたの学校での立場を悪くした‼私と結衣はそれで傷ついていたのよ…あなたに救われた人間としてどうしても許せなかったわ…なのに修学旅行で自分達のグループの厄介事をあなたに押し付けて‼ふざけてるのも大概よ‼あの男はあなたを利用しようとしか見えないのよ‼お陰であなたは沢山傷付いてしまったわ…だからグループを崩壊させてあなたが受けた苦しみの倍以上苦しんでもらったわ。そして今回…あなたにまた問題を押し付けようとした…だから選ばせたのよ。当然の報いよ…あの男は過去に私を見捨てて今になっては大切な人を傷付ける…最低な男よ」

 

「な、何を…選ばせた?」

 

「二つよ…命を取らないけど社会的に抹殺されるか二度と私達と八幡に顔を見せないように全てを捨ててどこか遠くに行くか…よ。結局、自分の身を優先して後者を選んだわ…」

 

 いやそれは命の危機と思うぞ…やはり妙だ。俺と葉山の接触を知る者はいないはずだ。盗聴器だって…これ以上どうする?聞くべきか?

 

「それにあなたはどうしてそんな下らない人間を気にするの?具合でも悪い?」

 

「いや、健康だ…至ってな。ただちょっと気になっただけだ」

 

 あー怖い。今日も学校が終わる…帰宅時間までずっと抱きしめられたが、いつも精神攻撃に比べれば大した事ではない。途中から来た由比ヶ浜にも背中から抱きしめられて背中に凶器をぶつけてくる…その栄養を頭に行かなかったのでしょうね?

 

 

 

 

 

「よう待たせたな…三人とも」

 

「ヒキオ来るの遅いし」

 

「うっす…」

 

「比企谷君…」

 

 俺は帰りにとある人物たちと会う為ドーナツ店に立ち寄った。そう元葉山グループの人間だ。この葉山が居なくなったという事実に困惑していた。そこで俺は自分の推測から葉山が消えた原因を教えに来たのだ…

 

「取り敢えず…雪ノ下に会って分かった事だ…あいつは二度目の五人の怒りを買ってしまった…」

 

「えっ?嘘、ヒキオに何もしていないのに!?」

 

「ヒキガヤ君…説明してくれるしょっ」

 

「千葉村でよ。雪ノ下が葉山に対する態度…覚えているか?」

 

「確か凄く毛嫌いな態度だったね…留美ちゃんを巡る話で」

 

「ああ、さっきの奉仕部のやり取りで雪ノ下は過去に葉山とトラブルがあったと思う。実際に千葉村の時に昔からの付き合いがあるって言っていた」

 

「じゃあ…それで隼人君はあんな目にあったんだ」

 

「あいつは皆仲良くを信条としていた…聞こえは良いが、あいつはそれを押し付けてるだけだ」

 

「ちょっと…ヒキオ?」

 

「じゃあお前…雪ノ下と仲良くなれるか?」

 

「無理」

 

「だろ?あいつはそれを押し付けているんだよ三浦。それで過去に雪ノ下を傷付けた。更に俺を修学旅行で利用しようとしていた…本人にその意図は無かったとしても雪ノ下から見ればそう見えたんだろう」

 

 三人が下向く…修学旅行の件。葉山は中途半端な立ち位置により問題をややこしくし俺に助けを求めた。三浦は何も知らなかったというか一人だけ蚊帳の外だった。戸部に関しては振られる事を隠しておいて協力していた。

 

 海老名さんは兎も角この二人は被害者なのだ。葉山は「みんなの葉山隼人」を演じるばかり失態を見せたくなかったのだろう。結果、彼女達を怒らせる事になろうとは思わなかっただろうに…

 

「そう…だよね。私達は人任せにし過ぎたんだよ。誰かが助けてくれるって…それを言い訳に私と葉山君は君や奉仕部を利用していた…雪ノ下さん達が怒る理由も分かるよ…」

 

「自分が腐ってるからって、いい訳にもならないぞ。それにも戸部も…」

 

「勿論だべ…こういう事を甘く見過ぎたし…なんつーかその」

 

 この二人は俺に謝罪をしたという訳で彼女達からお咎めは無かった…ただ、一人の友人を失った

 

「ねえ結衣は…結衣は戻るの?あーしは…」

 

 三浦からの問いに俺は無情にも首を横に振る。

 

「由比ヶ浜はな葉山の事をどうでもいい存在として認識してる。『狂った日』から…」

 

「『狂った日』?どういう事しょっヒキガヤ君」

 

「そのまま通り、あの五人が狂った日だ…トリガーは俺が保健室に運ばれた時だ。リンチにあって気を失ってその時に目覚めたんだ」

 

「じゃあもう戻らないのね。結衣と隼人君がいたあの頃には…」

 

 首を縦に振る。それから三人を先に帰させた…三浦達は薄々分かっていたかもしれないもう戻れない、と…それにあの五人に見つかったらただじゃあ済まされないからな…

 

 じゃ、俺もそろそろ…

 

「ひゃっはろー八幡…」

 

「あ」

 

「迎えにきたぞ♡」

 

 

 

 

 

「それで八幡…あの三人に何かされたかな?かな?」

 

「何もされてませんよ…安心してくださいよ。ただ葉山について教えただけです」

 

「ふーん、どうでもいいじゃんあんなの」

 

「…もう何も言いません」

 

 恐ろしい。本当に恐ろしい幼馴染であろう葉山をこうも簡単に切り捨てる…それ程までにも俺に夢中なのか。本当に狂った愛だ…だがそうなったのも、俺が原因だ。

 

「あれ?比企谷じゃん?ちょー懐かしいですけど」

 

「!?折本か…?」

 

「折本こっちに来んな‼そのまま帰れ‼」

 

「はっ?何言って…」

 

「ねえ八幡…」

 

 

 

 

 

「あいつ誰?」

 

 濁り切った目が俺の眼前にあった。全てを飲み込みそうな眼だった…

 

「ひぇ…た、ただの同級生ですよ!中学の時の…ほら帰りましょさっ早く」

 

 俺は雪ノ下さんの暴走を止める為、手を引っ張って行く。折本…俺の昔の黒歴史でありトラウマの記憶でもある。俺があいつに告ったなんか言ったら今夜、俺が死ぬ。という事で早急に退場する。折本とその連れは目を丸くしていた。そりゃそうだこんな美人の手を引っ張って行く光景なんて想像なんてしないだろうしな。

 

 

 

 家に向かって暫く歩いている。今も手を繋げたままだ。

 

「もう八幡ったら大胆~お姉さん惚れちゃったぞ♡」

 

「…」

 

「あー隼人の事?」

 

「そうですよ…あいつは別に俺に何もしていない。どうして?」

 

「うーん…煩いから?」

 

「たったそれだけで…」

 

「グループを元に戻す?ふざけてるのはあっちでしょ…正直言って文化祭辺りから見限っていたかなー」

 

「もしかして相模を庇った事ですか?」

 

「そう♪隼人ってば雪乃ちゃんじゃなくて相模ちゃんを庇うんだから…まあ私も悪いけどあの時から隼人には愛想が尽いたよ。でも八幡は前から夢中だったぞ♡」

 

 それ程までにキレてんなこの人…だから容赦ないのか。葉山…お前はそこまで『みんなの葉山隼人』でありたかったのか?上辺だけの関係で満足だったのか?そんなに周りから失望されるのが怖かったのか?

 

 

 

 帰路について雪ノ下さんと無事帰宅…小町とひと悶着ありそうな雰囲気だったが特に何も起きなかった…よかったよかった。雪ノ下さんが丁度風呂に入ってる間にとある人物に連絡を取っていたコールして返事を待っている。

 

「早く出ろよ…葉山」

 

 

 




 次回は陽乃のお世話と生徒会選挙の話になると思います。
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