周りから見ると怖えな…こいつ
彼は許しを求めていない
人は過ちや失ってから漸くそれがどれだけ一大事であるかを知る。しかし、それは遅すぎた理解であり。どれだけ後悔しても謝罪しても決して…
取り戻せない
俺は気付いていたはずだった。でも見殺しにしてしまった。勇気を持てなくなった自分に後悔した。力を持たない自分を恨んだ。助けを求める者を拒んでしまった自分が許せなかった。
許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない
こんな自分が許せない
そして ごめんなさい 助けてあげられなくて 見捨ててしまって 許さないでください こんな自分を 憎んでください 自分を これはあなたに対する
贖罪であり 背負うべき罪なのですから
side 八幡
俺は職員室に呼び出されていた。心辺りなんてないずっと一人でいたから誰にも迷惑なんて掛けてないし問題だって起こしてない。ただ、あるとしたら体育の授業と学校行事で理由をこじつけてはペアを組まなかったり休んだりしたぐらいか?
普通にあったわ…
早速呼ばれ応接間に通された瞬間にある作文を見せ付けられた。
「比企谷…これは何だ?」
「俺に青春を謳歌する気もありませんしその資格はありません…」
「だからと言って…これは無いだろう…」
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高校生活を振り返って
自分は青春を謳歌する資格ありません。誰とも仲良くしたいとも思いませんし話たいとも思いません。傷付くだけだから
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平塚先生…現文を担当する女性教師だ。パッと見美人だが中身が男勝りである。まあ関係無いか…俺にはどうでもいい。高校生活を振り返ってをテーマに俺が思う事を書いたが…どうやら中身が駄目だったようだ。
「君は誰かと話した事はあるのかね?」
「必要最低限だけ話します…それ以上に関わりたくないので」
「…どうしてだ?どうしてそこまで人と深く関わる事を避けようとするんだ?」
「そうですね…それは…」
「俺が許されざる人間だからですよ」
「は、はぁ?」
「…これ以上は言いません…思い出したくない過去なので…それでは」
「あー!待て待て…君は部活に入っていないな?ちょっとだけ時間をくれないか?」
「いいですよ…少しだけなら」
直ぐに帰ろうとしたが平塚先生の止められてしまい、後を付いて行く事に…向かう先は特別棟だった。着いた先は一つの教室だった。プレートに何も書かれてない教室…
説教か?それしか思いつかなかったが、部活に入ってるかどうか尋ねられた事に疑問に思う…考えている内に平塚先生は戸を開けた。
一人の少女が座り本を読んでいたが読書を中断し平塚先生に対して非難の目を向ける。
「平塚先生。入るときにはノックを、とお願いしていたはずですが」
「ノックしても君は返事をした試しがないじゃないか」
「返事する間もなく、先生が入ってくるんですよ」
茶番か?ならこっそり帰りたいがそれだと後日呼び出しを喰らうので中止。
茶番をしている二人をよそにこの教室を見渡すが椅子が積み上げれている事と一人の少女が居た事だけだ。何故か彼女の周りだけが異質に感じ取れた。
彼女は平塚先生とやり取りを終えたのだろうか?俺を冷めた瞳で睨み付ける。
いや何もしてないんだがな…俺
「それで、そこで死人のような雰囲気を醸し出す彼は?」
いきなり酷い事を言う奴だな…言い返せない事情があるが
「彼は比企谷。仮入部者だ」
「待ってください。仮入部なんて聞いてませんよ」
意義あり‼でも証拠持ってないので突き付ける事は出来ない。さっきに部活どうこうはこの事だったのか。
「比企谷…すまないが私はこのまま君を見ている訳に行かない。この部で人とのコミュニケーション…いや人と触れ合う事を学んで欲しい」
「俺は一人で良いです…孤独の方が俺に似合いますよ」
平塚先生は俺の事を本気で心配してるようだが俺はそれに意を介さず、顔を背けと否定する。正直言って帰りたい…
「ならこれでどうかね?君が来たいときに来て良い…週一でも構わないどうだ?」
「…そんなでいいなら構いませんよ。今日は時間に余裕がある方なんで少し残ります」
「そうか。雪ノ下頼みがある。彼を…」
「…分かりました。先生の依頼なら承ります」
何やらまたやり取りがあったようだが…まあいい取り敢えず、彼女に話を聞こう。ここはどんな部活なのかを…本当は話掛けたくもないが致し方無い。
「あなたは?」
「…2年F組比企谷八幡」
「そう私は雪ノ下雪乃。初めてまして比企谷君座ってちょうだい」
「分かった…」
椅子を用意して座り込む。雪ノ下は見ている文庫本を閉じて俺に向き直る。俺はというと彼女の顔を見ず視線を合わさない
「ここはどんな部活をするんだ?ただの部活とは思わない…」
「そう…ならゲームをしましょう」
「俺にメリットはあるのか?…自分から話掛けてあれだが俺は誰とも話したくないんだよ…」
「ええあるわ、この部がどんな活動をしているのか…十分なメリットでしょう?」
確かにメリットだが…ヒントはあるのか?正直言って見当が付かない。早く帰りたいのに
はぁ、取り敢えず今この状況からできる限りの推測をしよう。部員は雪ノ下雪乃のみ機材等が見られない。後、読書は…暇つぶし?駄目だ…分からない
「…降参だ。どんな部活なんだ?」
「奉仕部、ここは奉仕部という部活よ。ようこそ…仮入部だけど歓迎するわ。それと、あなたのその性格を治してあげるから感謝なさい」
「目的は何だよ…」
「奉仕部は頼まれた依頼を解決する…それだけではなく当人を自立させる。飢えてる人に魚の取り方を教え自立を促す…これが奉仕部よ」
「依頼を…解決…」
「だからさっき、平塚先生の依頼であなたの孤独体質を直して…」
「…要らない」
「はぁ…どうして?」
「これが俺の贖罪だからだ…自分が孤独だって事は分かり切っている…」
そうこれは俺の罪滅ぼし、贖罪でもある。俺は罪深き人間。誰ともつるむつもりはない。
「ならどうして?それは完全な逃げよ。あなたは救われないじゃない‼」
「それはお前の都合だろ?俺には関係無い…それに俺は救いを求めてない」
「意味が分からないだけれども…あなたは変わるつもりは無いと言うの?」
「それは…今じゃないだけだ俺の贖罪が終わるまでだ」
「では今は変わるつもりが無いと」
「…そういう事にしておいてくれ…入部の件少しだけ考えさせてくれ。中途半端な立ち位置は良くないだろ」
「好きになさい。今日ここまで解散よ」
「…じゃあな」
side 雪乃
彼が部室から退室した。今にも消えそうな声なのに歩く姿でもこの世界から消えそうな雰囲気を醸し出している。それにそれなりに有名な私を知らないなんて…彼は変わっているという事が判る。またもやドアを荒々しく開けた平塚先生がやって来る。
「どうだったかね彼は?」
「少々手強く感じました。彼は一体どんな人物像なんですか?」
「そうだな…彼はずっと一人だ」
「ずっと…ですか?」
「ああそうだ。ただ集団行動の際はちゃんとやっているようだが、日常生活で誰かと一緒にというのは見かけてないな。入学した頃からだ」
つまり、彼は入学から誰とも関わりを持たず一人で過ごしていたのね。しかも、誰とも積極的に関わらずに
「彼が言っていた『救いを求めてない』と関係が…」
「あるかもしれないな…実はここに連れて来る前に彼は『自分は許されざる人間』っと言っていたんだ。自分は青春を謳歌するつもりはないと」
ますます、不思議な人ね…何故彼がそんな言葉を言うのか何故逃げるのか。きっと過去に何かあったに違いないわね…明日も来るかしら…比企谷君
八幡が雪ノ下を知らないのは誰にも興味が無かったという設定です。