「なんだこりゃ!?ふざけているのか!」チャブダイ ガッシャーン
と、星一徹並みのちゃぶ台返しをしそうな人はブラウザバックしてビールでもエールでも飲んでいてください。えっ未成年?牛乳でもコークでも飲んでろ!
あと大富豪だろうが!遊〇王だろうが!俺は七並べしかできねえんだ!大富豪あたりの描写は少なめだ!すまぬ!
由比ヶ浜のバースデーパーティーが終わってから俺たちの関係は元通りになった。俺がプレゼントした首輪を愛犬のサブレに着けた写メを早速見せてくれた。気に入ってくれて何よりだ。
昼休み、ベストプレイスへ向かう途中平塚先生に呼び止められ今回の由比ヶ浜と俺についての話だった
「比企谷、由比ヶ浜との和解は済んだようだな」
「先生、今回はお騒がせしました」
「いや、いい。意見や考えがぶつかり合うのはよくあることだ。それをどう分かり合うように落とし込むのか…この先生きていく上で重要さ。それに君はもう一人ではないだろう?…よく考えて動き給え自分のやり方を優先するということは…それは独り善がりという意味だ。そこら辺に気を付けなさい」
「はい」
いつもの様に依頼人を待っているとドアを激しくノックする煩い奴がやってくる。ため息を吐いてドアを開けると巨体が俺に抱きついてきた。暑苦しい…
「うおーん!ハチえもーん!」
「材木座やめろ、暑苦しい。というかなんだその呼び方は」
材木座の額にデコピンで弾き材木座を一度どかす。こいつ…6月なのにまだ厚いコートを着込んでやがるし呼吸が激しいし一体何だこいつは…あ、馬鹿か
「んで何の用だ」
「以前、ゲームのシナリオライターを目指していることを言ったな」
「ああ、そうだな」
「実は我の野望を邪魔する輩が現れた。おそらくは我の才能に嫉妬しているのだと思うが」
「ねえな、それはねえな。あとなんで俺の顔を見て話す?」
「だ、だって雪ノ下嬢と…あと誰か増えてるし、しかも怖いというかなんというか」
編み物していた川崎をチラッと見て怯える。あれか目付きか、チラッと見てきた材木座に川崎はガンを飛ばす
「あぁん?」
「川崎、落ち着け。んで文句言って来た奴らはどんな奴らなんだ?」
「ゆ、遊戯部という部活である。知っているか?」
首を傾げ考えてると雪ノ下が本を閉じて教えてくれた
「今年創設された新しい部活よ。遊戯全般、エンターテイメントについて研究することを目的にしているようだけれど」
「へえ、そんでお前はその遊戯部の連中と何を揉めたんだ?」
「それが…」
ゲームセンターで格ゲー仲間にその夢を明かしたらしい、自己称賛の部分は聞き流したがなんでも無理だの夢見るなとの心無い言葉を貰ったらしい。いや当たり前だろ、ラノベ作家からシナリオライターに衣替えすんならそう言われても文句は返せねえだろ。そこでお互いにゲームで雌雄を決しようとして俺たちに助っ人に来たらしい
「おう分かった。お前の事情はよく分かった」
「ハ、ハチえもーん」
「今日は帰ろうぜ」
「「「賛成」」」
「ま、待って!?待ってくれ相棒!」
「その手を離せ材木座。俺は今からこの三人とサイゼでスイーツ食いにいくんだよ、お前の席は無いぞ」
「頼むっ!お願いします!比企谷八幡様!」
とうとう土下座した材木座。由比ヶ浜は完全にドン引きして、雪ノ下は完全に見下し、川崎は冷めた目で見る
「しょうがねえな、お前と俺の仲だ少しだけ付き合ってやるよ」
「ふっふっふっはははははは!流石は我が相棒!」
あーあ、なんか起きそうな気がする…
遊戯部の部室はこの特別棟の二階にあるようだ。捕捉だが我が奉仕部は四階に位置する。遊戯部の部室の前に着くマジックペンで遊戯部、て書かれてるからここだろう。ノックをすると気だるい声が聞こえた
「はいー」
「失礼するぞ」
遊戯部の部室に入るとボードゲームだろうか?箱などがあっちこっちに並んでいてちょっとした迷宮になっていた。何故か由比ヶ浜は不満そうな顔をしている
「はぁ?ここユーギ部じゃないの?なんかゲームっぽくない…」
「そうかしら?私はこちらのほうがしっくりくるけれど。由比ヶ浜さんがイメージしているのはピコピコのほうよね」
「今時女子高校生がそんな単語を言わねえよ…いつの時代だよ」
「だって、ピコピコ言うじゃない…」
「どちらかというとカチャカチャじゃねえの?」
「ぺっ!にわかどもめ…」
「黙れ、俺はあんまゲームしねえんだよ。というかどこにいんだよ?掃除ぐらいまともにできねえのか。行くぞ材木座」
「ぐ、ぐぇ!?は、八幡、首根っこ掴まないで!?」
材木座を引きずる形で奥へと進むと二人の男子生徒がいた。上履きの色から一年生と判明…え?こいつ一年に煽られたのか?
「ちょっといいか?お前たちがこの馬鹿と揉めた生徒か?」
俺が話掛けると少々怯えられた。なんでだ…
「八幡はあれだ…深海の闇より深く真実を捉える眼をしているから…」
「いいよ…別に。死人みたいな目をしてるのは自覚してるし」
たぶんだけど…俺って怖がられてる?
「まあいい奉仕部の比企谷だ。お前らが遊戯部の部員でいいんだよな?」
眼鏡を掛け瘦せ型の男子生徒二人は秦野と相模という一年生だった。あと、雪ノ下を見て驚いていた。まあ有名だもんなこいつ。本来なら格ゲーでけりを付ければいいがこいつらはそれがかなり得意らしい。なので別のゲームを提案して貰った。尚、見返りとして材木座と俺の土下座だった。まあ付き合ってやるよ
「大富豪をアレンジします」
二人が提案したのはアレンジした大富豪だ。ルールをそれぞれ確認しカードを切っていく、早速ゲームが始まるが材木座が煩い、お前は少しでも自重しやがれてんだ
「我のターンっ!ドロー!」
「お前は俺がいるとそんなにテンション高いのか?」
そして、ペアが揃い俺たちが先に上がると二人はけろりとしていた。こういったゲームに彼らなら普通に負けん気があるはずだ。なのにそれを感じることはない…きな臭いぞこいつら
「「困ったね」」
「「だって、負けたら服を脱がなきゃいけないんだから」」
「なっ!?何よそのルールっ!」
由比ヶ浜が憤慨した。そりゃそうだ。脱ぐなんて話聞いてないしな。だが、俺はアレンジしてくれ、て言った手前反論ができない。雪ノ下に勝負に付き合わないように進言するが
「ゆきのん、もう帰ろうよ、付き合うのはアホらしいし…」
「そう?私は構わないけれど。勝てばいいのだし。それに勝負する以上、リスクは当然だわ」
「…」スッスッスッ
「ええっ!?あ、あたしやだよ!」
残念なことに由比ヶ浜の声は届かなかった。雪ノ下は敢えて勝負することでニヤリとする遊戯部の二人を打ち負かそうという魂胆らしい。勝負を続行し由比ヶ浜は渋々ながらも参加する。相模も秦野も大胆に攻め雪ノ下と由比ヶ浜、俺たちにプレッシャーを与えてくる。
俺にはジョーカーという切り札がある。これを雪ノ下に回せば…と思いきや
「おおっと、足が滑ったぁ!」
ジョーカーをわざとらしく弾き飛ばした
「はあっ!?ちょっと、中二!あんた殺すよ!?」
「八幡…我の、いや我たちの夢、貴様に託したぞ…」
俺の肩を掴み声援を送る。秦野も相模もこっちを見て期待している
こいつら…馬鹿だ
「おい材木座」
「何だ八幡よ」
「歯ぁ食いしばれ」
俺は右手を振りかざし材木座の左頬に思いっ切りビンタした。材木座のトレードマークの一つでもある。眼鏡が吹き飛び派手に倒れ込む。まさかの展開にこの場にいる全員が呆気に取られる。そのまま、材木座の襟を掴み上げる
「げふぅ…は、は、八幡!?い、一体なんの真似だ!」
「てめえこそ何の真似だ…依頼してきて、俺たち奉仕部を裏切るつもりか?」
「そ、そ、それはっ!?」
「無様ですね。先輩方仲間割れですか?」
相模は憐れんだ眼で材木座を見下す
「…剣豪さん」
「す、好きだから…それにゲーム会社に就職すれば安定するし」
「はっ、好きだから、か。最近多いんですよね、それだけでできる気になっちゃう奴。剣豪さんもそういう人間のひとりでしょ?」
相模は次々と材木座の痛いところを突いてゆく、確かにこいつはラノベ作家からシナリオライターに転向しようとした奴だ。相模が言うように誰にも誇れない特技がないからゲームにすがっている…たしかに哀れな姿だ
「結局さ、あんた、偽物なんだよ。エンターテイメントの本質もわかってないし。俺たちはちゃんとゲームの源流、エンターテイメントのスタート地点から勉強してるんだ。あんたみたいな半端者がゲームを作るとか言い出すの、見てて恥ずかしいんだよね」
周りを見れば様々なゲームが積み重なっている。見たこともないゲームもあり材木座以上にゲームを知っている。彼らから見れば材木座なぞ塵程度にしか映えないだろう。だがな
お前たちのターンはずっとターンエンドだ
「川崎、撮れたか?」
「うんばっちりね」
「「えっ?」」
「川崎さん?どうして?」
「メールが来てね…ドアをこっそり開けて撮影してたの」
目を見開いて、こっちを見る秦野と相模。そして…
秦野の襟を掴みをそのまま壁に打ち付けた。こいつもぶつかった勢いで眼鏡がずり落ちる。何が起きたのか分からないような表情で俺を見上げる。俺は秦野の眼を凝視する。これでもか、という程に、相模は相模でどうしていいか分からずオロオロしている。
「おいガキ…いきるなよ?俺がここで殴るのとあの映像を流したらどっちが話題になるかな?」
「そ、それは…」
「色々とゲームに語っているが…自分を見つめ直したらどうだ?大体このゲーム…女がやると思うか?材木座を馬鹿にするのはいいがお前たちも大概だ…人の事言えねぇだろうが馬鹿が」
「っ…」
「反論できないのは図星だからだ。それに由比ヶ浜の言う通りゲームが好きだけで作っちゃいけねえのか?たかが15、6歳のお前達が偉そうにゲームを語ってんじゃねえよ」
「夢を追いかけようとしている奴に追いかけてもない奴が文句を言う資格はない、それに…」
「お前らの特技はあれか?女に焦りを生ませて自分たちのペースに持ち込んで服脱がせて興奮することか?」
「お前達こそ、恥ずかしいな。これがお前たちが見せるエンターテイメントか?」
「比企谷の言う通り…こいつのこと見下していたけどさ…アンタらもアンタらで最低だね。正直言って気持ち悪い」
川崎の止めが炸裂し項垂れる秦野と俯く相模…まさか自分たちがここまで追い込まれるとは思わなかっただろう。俺に許しと救いを求める眼で寄り縋ってくる
「あ、あの先輩。その映像はどうするんですか?」
「そりゃ見せるに決まってんだろ」
「か、勘弁してください!この通りです!」
「憐れね…憐れすぎて何も言えないわ。下衆のようなこと考えているからこうなるのよ」
土下座してきた相模。もうこいつらにプライドなど無い。
「俺は奉仕部を大切に思っている。こいつらに危害を加えるなら…絶対に許さない。それと…雪ノ下お前もだ」
俺は雪ノ下の左頬を叩いた。材木座程ではないが、目をまん丸にして、すぐに俺を睨んできた雪ノ下を反論すら与えずに口撃した
「お前、俺がいたからよかったものも。負けていたらどうするつもりだ!」
「私を舐めないで頂戴!こんな輩私に掛かれば…!」
「の割にはこいつらペースに飲まれそうだったがな!由比ヶ浜の言う通り、こいつらの茶番に付き合わなくてもよかっただろうが!」
「ねえ、ゆきのん。どうしてあたしの言葉聞いてくれなかったの?あたしさ、やだよ…好きでもない人に肌見せるの…!」
涙目で訴える由比ヶ浜に雪ノ下は自分のしたことの重大さに気付いたようだ。そして、次の言葉で亀裂が走った
「ゆきのんは…ゆきのんはどっちが大切なの?友情なの…それとも自分の勝利なの?もうやだよ…こんなの…折角ヒッキーと仲良くなれたのに…ゆきのんはどっちなの?」
「ゆい…がはまさん…わ、わたしは…」
「ばいばい…ゆきのん」
由比ヶ浜は号泣したまま、行ってしまった。それを見てしまった雪ノ下はその場にへたり込んでしまい放心状態になっていた
「川崎…由比ヶ浜…頼めるか?」
「分かった…行くから」
川崎に由比ヶ浜を託し追いかけていった。阿鼻叫喚の遊戯部の部室には何が残っているのだろうか?放心したままの雪ノ下を余所目に俺は遊戯部に語り掛ける
「約束しろ」
「何を…ですか」
「約束しろ。そうすれば流してやる」
「許してくれるのですか?」
「許すつもりも許さないつもりはない。但し、償って貰うぞ」
俺が遊戯部に提示したのは…
後日
学校近くの浜辺でゴミ拾いをする秦野と相模の姿があった。俺が提示したのは
1、二度と脱衣ゲームをやらないこと
2、一か月間、部活動は停止しボランティア活動に精を出すこと
3、これらを守れなかった場合は顧問の教師に動画を提出する
このままあいつらを裁いてもよかっただろう。だが、俺たちはあくまでも学生だ。こいつらを裁くのは学校で決めることで俺たちはこいつらに裁く権利はない。今は精を出して働いている二人を見つつその場を後にした。材木座はというと…
「相棒よ!すまなかった!」
「…」
俺が死人のような目で見下ろす中、材木座はこんな目に恐れず誓った。
「もう一度ラノベ作家を目指す!だから、もう一度…もう一度チャンスを!」
「はあ…いいぞ。だが次はないぞ」
「うおぉぉおおおんっ!ハチえもーん!」
「ああ!抱きつくな!暑苦しいわ!?」
材木座にもう一度チャンスを上げて、また原稿を持っていくように急かしておいた。また駄文だろうがな
だが、問題はこれだけではない…一つは
雪ノ下と由比ヶ浜だ。あれ以降、二人は会っていない。この状況の不味さに俺は平塚先生の所へ向かった。恥ずかしながら俺たちには何も浮かばなかった…
「先生すみません。俺は…何も…」
「ふぅ…いつかはここに来ると思っていたよ」
「先生?」
「言ったろ?君は一人じゃない。勿論、顧問の私だっている…そうだな、これに参加してみないか?」
平塚先生が俺と川崎に提示したのは
「林間学校…ですか?」
「そうだ、川崎。夏休みに入ったら、この林間学校のボランティアに参加しようと思う。そこでだ…二人を和解させようじゃないか。奉仕部の活動を通して彼女たちの絆を取り戻す…どうだ?」
「…分かりました。俺も二人が参加できるように呼び掛けます」
「アタシも手伝うよ。あのままにはできないよ…由比ヶ浜も雪ノ下も」
俺たち三人で雪ノ下と由比ヶ浜の友情を取り戻す為の計画が始まった。まさかな…俺が他人にここまで動くことになるとはな…それ程俺にとってあの二人は大きな存在ということなのだろう…だからは俺は…あいつらを
助けたい
別パターンもあったのですが、まずは本編を進めることを優先します。申し訳ございません