俺ガイル色々ごちゃごちゃ   作:根王

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 やばい最近思考力が低下している気がするし書いてても満足いかない







 病みそう


 あっそろそろヤンデレ書かないと(使命感)


彼は意識と仲間を守る為に悪を演じる

 OGとしてやって来たのだろう。会議室には雪ノ下陽乃が来ていた……どうやら今回の文化祭に有志として参加するようだ。ただ、気になるのは雪ノ下の態度だが

 

「ね、雪乃ちゃん、出ていいでしょう?」

 

「好きにすればいいじゃない……。それに、決定権は私にはないわ」

 

「あれ?そうなの?てっきり委員長やってるんだと思ってたのに。周りから勧められなかった?」

 

 たぶん分かってて言っているんだろうな、この発言は……雪ノ下が自分の……『雪ノ下陽乃の妹』として見られているのだと

 

「ごめんなさーい、クラスのほう顔出してたら遅れちゃいましたー」

 

「はるさん、この子が委員長ですよ」

 

 その時少しばかり寒気を感じた。あの眼だ…陽乃さんの眼が相模を捉えていた

 

「……あ、相模南です」 

 

 さっきまで気の抜けた声とは裏腹に萎み、圧倒的存在である雪ノ下陽乃に威圧されている。俺の頬にも汗が一滴流れた気がする

 

「ふぅん……文化祭実行委員長が遅刻?それも、クラスに顔を出していて?へぇ……」

 

「あ、その…」

 

 一転して凍てついた表情に変わる陽乃さんに相模は危機感を抱いているだろう。相模は都合の良い言い訳を探すだろうが、そんな暇もなく

 

「やっぱり委員長はそうでなきゃね~!文化祭を最大限楽しめる者こそ委員長にふさわしい資質!いいね!いいねー!えーっと何がみちゃんだっけ?甘噛み?ま、いいや。委員長ちゃんね」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 さっきまでの冷徹な表情から一変して笑顔になり相模を褒める陽乃さん。ここに来て相模は初めて称賛されたのだ。これに相模はにっこり

 

「それでな、委員長ちゃん…雪乃ちゃんがさ―――」

 

 陽乃さんは雪ノ下ではなく相模に有志としての参加を要請する。雪ノ下がどう言おうと相模の方が立場が上なのだ。反論はできないし、ましてや

 

「…いいですよ。有志団体足りないし、OGの方が出たりすれば、その、地域との繋がり?アピールできるし」

 

 陽乃さんの口車に乗せられて相模は許可を出す。おいなんだその手柄を挙げた顔はお前なんもしてないだろ。陽乃さんは鉄仮面を被ったままテンションを上げて喜ぶがそれに雪ノ下が苦言を漏らす

 

「ちょっと、相模さん」

 

「いいじゃん。有志団体足りないし。地域との繋がりもこれでクリアでしょ?それにさ、お姉さんと何があったのか知らないけど、それとこれは別じゃない?」

 

「っ…」

 

 珍しく正論で返された雪ノ下は言葉を詰まらせる。それに得意げに言う相模…しかし、陽乃さんの目的は何なのか?不思議でたまらないな、今すぐ問いただしてやりたいがそういう訳にもいかない。もし、陽乃さんを問い詰めて問題を起こせば確実に俺が悪くなるからな、抜け目のない女狐か…

 

「ちゃんと働いているかい、青少年」

 

「…見れば分かると思いますが」

 

 取り敢えず構うなオーラを纏うがこの人には通用しないので目くじらを立ててしまう。だが、追い返す訳にも行かない、あっちから来るならむしろ好都合…沢山聞いて帰って貰うとするか

 

「ちょっと意外だな。お姉さん、比企谷くんはこういうことしない子だと思ってたよ」

 

「…」

 

「ふぅん……、静ちゃんの差し金か」

 

 それは同感だな、まさかとは思うが。雪ノ下が文実になるのを見越してか?

 

「あんたの妹そうだと思いますけど?」

 

「そう?わたしはやると思ってたよ」

 

「ほう…その理由は聞きたいですなー」

 

「だって、部活には居づらくなってるだろうし、姉のわたしが昔、実行委員長をやっていたんだもん。あの子がやろうと思う理由には充分よ」

 

「ま、前者のほうはうまくいかなかったみたいだけどね」

 

 そうか、そういうことか。今の雪ノ下はこの姉妹関係が原因のようだな。雪ノ下陽乃という完璧な存在…雪ノ下も優れた人物と言えようだが圧倒的に違う部分は雪ノ下が『孤高』という事だ。俺たちという存在があるが全体的に見てもまだ孤高な部分が見れる。そして、最初の会議で取った態度から雪ノ下は陽乃さんを超えるもしくは同等になろうとしているのではないだろうか?だから、相模の依頼を引き受けた。利用されていると分かっていても成功すればいいのだから

 

 何が何でもこの文化祭を成功させようとする。それが雪ノ下雪乃の今の原動力だ

 

 雪ノ下は陽乃さんという存在に苦しんでいる。だが、俺たちがどうこう言えるだろうか?そういう存在と比較されるなど過去には無いにも等しい…分かってやれないのだ雪ノ下の気持ちをだからこそもどかしいし由比ヶ浜はもっと悔しがるだろうな

 

 でも、その事を雪ノ下陽乃が知らないはずがない。身近な人間だから、花火大会の発言からそう推測できる。なのに何故こんなことを?

 

「…一応言いますけど変な事はしないでくださいよ?」

 

「さて…それはどうかな?」

 

 その悪戯染みた笑顔を見れば何か起きそうだな……

 

「みなさん、ちょっといいですかー?」

 

「少し、考えたんですけど……文実は、ちゃんと文化祭を楽しんでこそかなって。やっぱり自分たちが楽しませられないっていうか……文化祭を最大限、楽しむためには、クラスのほうも大事だと思います。予定も順調にクリアしてるし、少し仕事のペースを落とす、っていうのどうですか?」

 

 この提案に皆考える。雪ノ下のお陰で大分進んでいるのだから

 

「相模さん、それは少し考え違いだわ。バッファをもたせるための前倒し進行で……」

 

「いやー、いいこと言うねー。わたしのときも、クラスのほう、みんな頑張ってたなぁ~」

 

「ほら、前例もあるし。それに……、そのときって凄い盛り上がったんでしょ?やっぱいいところは受け継いでいくべきだしー。先人の知恵に学ぶっていうかさ。私情を挟まないでみんなのことを考えようよ」

 

「本当にいいこと言うね~。ね、比企谷くん」

 

 絶対こうなる事を予期していたな、この人。上手く相模を誘導した辺り恐ろしさを感じる。拍手が聞こえるという事は相模の案は可決となり雪ノ下はもう覆る事はないという事だ。もう止まらない雪ノ下陽乃という人物に称賛され求める物を得た余裕そうな笑みを浮かべる相模が視界に移りそれが強く印象付けられた

 

 翌日、早速来ない……というかサボる奴が現れるが今の所問題はない…のだが有志が増えて予算の見直しが生まれそれが別の所まで手が回っていないのが現状だ。記録雑務の仕事は直ぐに終わるので別の仕事を手伝う。その時にこの眼を見て引かれたり怖がられたりするので不便だ……この眼が好きという物好きがいるけどな

 

「比企谷くん、わたしもお茶~」

 

「水でも飲んでください。同じ水分なんで喉は潤いますよ?」

 

「でも~お茶~」

 

「はいっどうぞっ」

 

 いらっと来たのでがっつり親指突っ込んだ粗茶を出してやった。何か言われる前に席に戻る。熱いが痛みを感じない俺に意味は無く、ただ仕事に励んだ……増えてるというのはどういうことだ?

 

 まあいい俺は満足だ

 

「あ、えっと……」

 

「……二年生の比企谷です。人来ないですね」 

 

「……うん、みんな忙しいみたいで」

 

「で、でも明日からは増えるだろうし!」

 

 果たしてどうだが?と言ってみたいが流石にそれは分かり切っている事だろう。茶を啜っていると葉山がやって来て有志関連で来たようだ

 

「人手、足りてるのか?」

 

「……みれば分かるだろ」

 

 葉山に目もくれず目の前の書類を片していく

 

「でも、見る限りじゃほとんど雪ノ下さんがやってるように見えるけどな」

 

「……ええ、そのほうが効率がいいし」

 

「でも、そろそろ破綻する」

 

「…」

 

「そうなる前に、ちゃんと人を頼ったほうがいいよ」

 

 この言葉は今の雪ノ下にどう聞こえるだろうか?それに今ここにいるべき人間がいなく頼りに頼れない状況なのだ 

 

「雪ノ下さん、誰かを頼るのも大事なことだよ」

 

 葉山とめぐり先輩は非常に良い事を言う。だが、それは普段から強力しているからできる事だ。それを急に雪ノ下にやれというだろうか?こいつの事だ言い過ぎかもしれんが下手すれば死ぬまで仕事しそうなイメージだ。二人の言い分だと雪ノ下のした事を否定するもんだ。俺はそこだけは気に食わない 

 

「…その頼るべき人間がいないのは何故なんだろうな。俺から見れば投げてるように見えますが?」

 

 この言葉にめぐり先輩は苦笑いし葉山は少し冷めた目で見てくる。結局、雪ノ下は仕事を割り振りを考え直すことになった。次の日、人はもっと減っていた

 

「連絡は、してるんだけど。やっぱり相模さんの提案、ちゃんとダメって言えばよかったかな……」

 

「後悔しても遅いですけどね」

 

 辛辣かもしれんがこの通りだ。それもめぐり先輩自身も分かっている。だが、雪ノ下が割り振りで滞る事はないが……葉山の言う通り何時まで持つんだろうな。二年F組……俺のクラスの企画書が届いてないので取りに行く事に丁度いい何やっているのか見てやろうじゃん

 

「もう男子、ちゃんとやってよ!」

 

 その言葉をそっくり返してやりたい所だがな。相模は完全に雪ノ下に仕事を丸投げしているだろう。由比ヶ浜を連れて会議室へ、やることを済ませると相模が来て雪ノ下が書類仕事を託すと 

 

「あ、はーい。ていうか、うちのハンコ渡しておくから押しちゃっていいよ?」

 

 めぐり先輩から流石に止めようとするも雪ノ下に任せておけばいいという相模の本音が見えるような理論を言い出しては葉山との会話に戻る。雪ノ下も断ればいいのに引き受ける……どっちが委員長なんだろうな。俺たちはお前がよいしょされる為の道具じゃねえぞ

 

 翌日、雪ノ下が体調不良で休んだという知らせを平塚先生から聞いた。それを聞いて由比ヶ浜と川崎で行く事に

 

「ちょっと先に行ってもらえる?後で追い付くから」

 

「分かった」

 

 教室に戻る川崎……忘れもんか?それにしても雪ノ下が休んでいるというのに相模は教室から出てこようともしなかった

 

 

 

「ちょっといい」

 

「えーっと……川崎さん?何かな」

 

「文実の方は行かないのかい?」

 

「別にへいきへいき、雪ノ下さんがいるし」

 

「……あっそ、アタシは言ったからね」

 

 

 

 雪ノ下のマンションの前までやってきた。インターホン鳴らしてエレベーターに乗る。雪ノ下に出迎えられ部屋に入って一言

 

「俺…いや俺たちは頼りないのか?雪ノ下」

 

「比企谷くん?」

 

「ゆきのん、無茶したでしょ……だって休んでいるだもん」

 

「アンタ……家でも仕事してんの?休みなよ、台所借りるよ」

 

「待ちなさい、自分のことは…」

 

「いいから座ってろお前は病人なんだから」

 

 川崎が簡単な手料理を作りシェアしながら今後の文実について考える

 

「このままだと駄目だと思う」

 

「分かってるわ。それぐらいでも成功させれば問題はないわ…」

 

「違うそうじゃないんだ…俺たちは雪ノ下の事が心配なんだ。オーバーワークして休んで、それによ…また遊戯部みたいなことを起こすのか?」

 

「それは…」

 

「それはお前自信が最も分かってるはずだ。だから、俺たちを頼れ」

 

「そうだよヒッキーの言う通りだよ。あたしは何かできるか分からないけど…手伝える事あったら言って!」

 

「クラスの方は順調だから大丈夫だよ。手伝えるなら手伝うから」 

 

 三人の手が雪ノ下の手を包み込むように握った。驚いた様子の雪ノ下だったがその手を上に被せた

 

「…ごめんなさい」 

 

 憑き物が落ちたような表情の雪ノ下がそこにいた。ああそうだ、この雪ノ下は文化祭までの雪ノ下だ

 

 

 

 おかえり雪ノ下

 

 

 

「さてと本題だ。文実は今、雪ノ下にどっぷり依存している。というか雪ノ下が中心になっている」

 

「ふーん、でアンタそれをどうすんの?」

 

「なーに簡単さ…雪ノ下の依存を脱却させればいいのさ」

 

「ヒッキー…なんか悪い顔してる…」

 

「中々様になっているわよ比企谷くん、俳優デビューでもしたらいいんじゃないかしら?」

 

「うーんちょっと辛辣だけどいつもの感じかな?」

 

 確か明日はスローガン決めのミーティングだったな…よしよし舞台は揃った。脚本も良し材料も完璧

 

「心配掛けてごめんなさい。頼らせてもいいかしら?」

 

 勿論に決まってんだろ?明日が楽しみだな

 

 

 

 

 翌日、俺は平塚先生とめぐり先輩に話と許可を求めた

 

「それは流石に……」

 

「比企谷それでは」

 

「今の文実の異常さを知ってるのあんた達だ。この雰囲気を変える為ましてや雪ノ下の名誉の為にも手段は選びませんよ」

 

 何、昔やっていた事をやるだけさ……仲間を守る為ならなんだってやってやるよ。待ちに待ったミーティングだ。文化祭のスローガン決めが始まる。今ここには文実の全メンバーが揃っているという事は役者も揃い、舞台、脚本、演出も完璧だ

 

 後は待つだけだ

 

「ああいうの、ちょっといいよな」

 

「あん?」

 

 考えていたら『ONE FOR ALL』という板書に好感を示した。好きそうだもんなお前……だけどどの意味で知っているのかな?

 

「一人はみんなのために。俺は結構好きなんだ、ああいうの」

 

「あっそ」

 

 まあお前の話はどうでもいい、それよりもだ……

 

「じゃあ、最後。うちらのほうから『絆 ~ともに助け合う文化祭~』っていうのを……」

 

 今、頭の中でプツンと何かがキレた気がする。その言葉にも何人かの生徒も険しい表情になる。それは何故か?相模がその言葉を言う価値、義理は無いにも等しいのだ。相模の提案した翌日から人手は少なくなり雪ノ下中心の文実となった。それでも、首の皮一枚繋がった状態だった。しかし、日が増していくと前倒しした分の仕事が無くなり残っていたメンバーでも捌けるのかどうか。おまけに相模をそれを知らない

 

「はっ」

 

 不敵に笑い、相模を見ると笑顔のままだが明らかに不機嫌だった。残り組のメンバーも相模に視線を集中させる。

 

「…何かな?なんか変だった?」

 

「いやーこっちの方が正しいじゃない?」

 

 人 ~よく見たら片方楽してる文化祭~

 

「ってな」

 

「あっははははははっ!バカだ、バカがいる!もう最っ高!ひ、ひぃ~、あー。ダメだお腹痛い」

 

「…陽乃、笑いすぎだ。比企谷説明を」

 

「いいでしょう。この文化祭実行委員会は可笑しい」

 

「どこが?言ってみてよ」

 

「じゃあ聞くが相模委員長……仕事の進行具合はどれだけ把握してる?」

 

「えっ?えーとそれは…じ、順調でしょ?」

 

「……いや、文化祭実行に悪影響を及ぼすレベルまでに遅延してるぞ」

 

 この言葉に嘘偽りはない。別に無理すれば間に合うがそれじゃあ駄目だ。いつも残っている連中が浮かばれないし雪ノ下の努力も無駄になる

 

「あとさ…可笑しいと思わないのか?仕事は俺たち文化祭実行委員でするはずなのにメンバーでもない葉山と雪ノ下さんが手伝っている時点で可笑しいとは思わねえのか?」

 

 この指摘にサボり組のメンバーが居場所が悪くしているし、相模の方にも焦りがあるのだろうかワナワナと少し震えている。雪ノ下は俺の動向を見守り、平塚先生とめぐり先輩は静観、葉山はより一層複雑そうな表情に、陽乃さんは笑顔のまま俺の『演劇』を見ている

 

 だが、俺の『脚本』はまだ終わらない

 

「でも、協力してくれてるじゃん別にこの二人が手伝って貰っても悪くないじゃん」 

 

「ああそうだな…確かにそうだ。でも、お前は何かしたか?」

 

「はっ!?うちならしたじゃん!仕事だって…」

 

「この前、雪ノ下にハンコを押し付けた癖に?その前だって葉山とは楽しい楽しいトークをしていた癖にぃ?」

 

 相模がハンコを雪ノ下に押し付けた光景。これは居残り組やめぐり先輩の記憶に焼き付いている。めぐり先輩に口頭で注意されたしな、視線が相模に集中する中俺は一枚の紙を掲げた

 

「これはなんだだと思う?教えてやろう…文実の出席表だ」

 

 出席表をホワイトボードに貼り付けて全員の眼に映させる。分実に参加している人数が明らかに少なくこれは紛れもないサボりの証拠であり居残り組の負担が増えたという証拠にもなる

 

「さて、あんた…相模の発言した日から全く来ていないが…何をしていた?」

 

「えっと……それは…」

 

「お前、この日を最後にどこに行っていていたんだ」

 

「いえ…あの…」

 

 サボっていた連中に意地悪な質問する。因みに裏は取っているから言い逃れできなくさせ退路を断つ。誰一人として言い返す事はできない。この場には教師の目もあるから余計な真似はできないだろう。今、この場において下手な真似はできまい

 

「では聞こう…何故来なかった?」

 

 この問に答えられる者はいない

 

「う、うちはクラスの方を…!」

 

「別に手伝わなくてもいいぐらい進んでいただろうが、クラスよりも文実で指示を出して欲しかったんだが?」

 

 由比ヶ浜と川崎から話を聞いてる。こいつ口だけ言ってるだけだからな

 

「それでは次の質問だ。雪ノ下が休んだことを知ってる奴は?」

 

 この質問にざわざわと騒ぐ、更に畳み掛ける事にする

 

「そうだよなー仕事山積みだったからなー人手不足で…無理して結果だ」

 

 

 

 

「まさかとは思うが…雪ノ下に仕事を任せれば良いと思ってる訳じゃないよな?」

 

 沈黙だけがこの場を支配した。誰も答えれない。それは負い目を感じているからだ。ならばその罪悪感を増幅させてやる

 

「何が『絆』だ…大して仕事もしてない奴がこの言葉を使うな。あれか?雪ノ下に任せておけばいいと思ったのか?どうなんだ…答えろ!」

 

 語尾を荒くしホワイトボードを叩きつけると相模はビクッと震えた。自分に振るわれると思っているのだろうか?

 

「…お前達が無駄話、遊んでいる間に俺たちはこの会議室で仕事をしていた…言う事は無いのか?」

 

「比企谷くん」

 

「雪ノ下」

 

「もういいわ。あなたが今の文実の雰囲気を変えたいという思いは伝わったから」 

 

 着席するように誘導されて、俺は席に着くことにした。他の奴らも席に座り相模は俯いたまま席に着いた

 

「では、文実の今後についてです。比企谷くんの言う通りに一部の人しか参加していない状況です。これを改善と防止に努めましょう…比企谷くんこれでいいかしら?」

 

「…次は無いと思った方がいい。このままだったら文化祭の開催すら危ういと思った方がよかったかもな」

 

 

 

 

 

「比企谷」

 

「なんだ葉山」

 

「あれ、言い過ぎなんじゃないのか?あそこまで相模さんを…」

 

「おいおいあれでもまだ優しい方だぞ?委員長に対する不信任案も出す予定だった…まあこれは相模に対して死刑宣告に近い物だからな」

 

「君は相模さんを晒し者にしたいのか!?」

 

「じゃああのままでよかったのか?」

 

「それはそうだけど…不味かったから俺が…」

 

「ふーん、相模と楽しそうに話していた奴が?というかお前注意できるのか?言っておくとが生易しい注意じゃどうにでもならんぞ」 

 

「確かに……だが、あれじゃ君が圧倒的に悪者じゃないか」

 

「構わねえよ、その覚悟があって行動に移した。それだけだろ?言いたい事がないなら行くぞ俺は」

 

 

 

 

 

 スローガン決めの会議から会議室は久しぶりの賑やかさを取り戻す。最初にサボり組が居残り組と雪ノ下に謝罪して俺にも謝罪は来たが

 

「俺はいいから仕事を優先してくれ」

 

 俺は今回『悪党』を演じればいい、ただ演じるだけじゃない。確たる証拠を持ち弱みを握る事、人間は弱みという物に恐怖する。俺はそういう存在になれば構わない

 

 仕事していると陽乃さんがやって来た、なんだよ仕事中なのに

 

「やぁやぁ、しっかり働いているかね?」

 

「…ご覧の通りですよ」

 

 ここでだんまりを発動する。今この人との話を聞きたくないというか会いたくもない

 

「つまんないなークイズです!集団をもっとも団結させる存在はなんでしょ~?」

 

「簡単ですよ『敵』でしょ」

 

「正解~分かってんじゃん」

 

「…でも俺は徹底的に敵になりますけどね」

 

「へぇ…やっぱり君は面白いね。『演技』の方も中々だったよ………やっぱり君は最高だよ」

 

 ええそれは徹底的にね。俺が少しでも口を滑れば間違いなく周りから白い目で見られるのは確かだ。特に相模なんかいい例だ。自分の失態が白日の下に晒されるとどうなるか?火を見るよりも明らかだ。だから、こいつは俺に逆らえる事はできない。不信任案の事もある。相模は委員会として最低限の仕事をこなせずにいたので委員長から引き摺り落とす事は簡単だ。だが、相模はこれを強く拒否した、こいつは文化祭実行委員長としての称賛を欲しがる奴だ

 

「え、えーと…」

 

 相模は溜まった書類仕事に追われている。時折、俺の事を睨み付けてくるがこいつにそんな度胸はないにも等しい。周りの人間も知っている、俺がその気になれば相模を晒し者にすることをも実行して次もあるかもしれない。誰が晒し者にされるのか?サボり組の仕事に対する姿勢は半分がこれで後は居残り組への罪悪感だ

 

 遅れていた仕事は次々と片付け、漸く終わりが見えた。今日の分が終わり廊下に出るとめぐり先輩が待っていた

 

「そのごめんね?私たちがしっかりすれば」

 

「過ぎた事は言わないタイプなので」

 

「でも誤解されたままだよ?君、毎日来ていたのに…」

 

「今の俺には『悪』もしくは『敵』という役を演じる…まあ俺を舐めたツケですね」

 

「君は真面目だけど…そういうところは最低だね」

 

「嫌われる覚悟も必要なんですよ」

 

 踵を返して昇降口に向かう。もう夕暮れだ…帰ったら夕飯だな。今夜はなんだろうか?

 

「ヒッキー…ちょっろお話があるんだけど…」

 

「…由比ヶ浜?」

 

「雪ノ下から聞いたよ…随分な演技をしたらしいじゃん…それはそれは」

 

「か、川崎?」

 

「あのセンスの無い演技はなんだったのかしら比企谷?役には嵌っていたけど…」

 

「「「ちょっとお話しようか?」」」

 

「…………ハイ」

 

 サイゼで説教開始……少なくても褒められたやり方ではないからな。余程心配してくれたのだろう…だけどね、周りの目も気にしようよ?あれじゃ俺、三股掛けた屑野郎に見えるぞ?そう伝えたら

 

「あらそういうドラマに出たらどうかしら?それよりも……」

 

 長い長い説教が終わった……あいつら容赦ねえな

 

 そして、文化祭当日の朝。めぐり先輩の挨拶で始まるが相模が挨拶に失敗する。その後、すれ違いざまに睨まれた気がするが興味はない。何も起きなければいいんだがな

 

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